2005年02月28日

高台の町、稲城、若葉台

inagi

 

 

 

 

 

 

 

 

劇場の仕事も終わったことなので、写真を撮りに行った。
最近、趣味と実益をかねて、写真を撮りに行くことが多くなったのだが、
なんか仕事よりもこっちのほうが楽しいかもしれない。
まあ、30分もののアニメのコンテ試験で落ちて、
単発でやるサブタイトルとかアイキャッチとかのコンテくらいしか採用されないのでは、ほとほとアニメが嫌になる。
「俺は作品を作るためにこの業界にきたっちゅーの!!」と、一人ごちる。

写真のほうはそりゃあ、かわいい女の子が撮りたい。でもモデルがいない。
じゃあ、なくて。

街と建物に興味が行く。
街と建物はその土地、土地に特色があって、世界観がある。

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2005年02月27日

究極のアナログ処理

年末から年明けにかけて続いている、劇場作品の二本目の手伝いの仕事が終わった。
二本目は自ら希望して就いた仕事だったが、メインの助監督もろくに睡眠もとらずがんばっていたので、こちらも気を抜けなかった。
中でも苦労したのは写真を古ぼかす処理で、デジタル上での処理がご法度となってしまった。つまり(フォトショップ加工禁止)
では、どうやって古くするのか、究極のアナログ手法・・・!

その壱 土をかける!!!
その弐 紅茶をこぼす!!!!!!

hamoni

 

 

 

 

 

 

 

  

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2005年02月16日

オレンジイブニング

前回、HOLGAの超アナログ的な画像に舌をまいたが、
本場デジタル上での絵作りも負けていられない。
 
 フォトショップで作り出す夕景シーン。
プロも現像処理でおこなわれていることが、簡単にできるのだ。


雲のむこう、約束の場所

そう、アニメーションにおいても今やデジタル上で背景をいじり、実写の映像に近づけることは日常茶飯事で、紙に描いたもにフレアを足したり、実写の写真を撮ってアニメーションの絵となじむように加工したり、今は2Dと3Dの世界の境界線はあいまいなのだ。

 

 

余談だが、ヘーゼルナッツチョコレートのCDが注文して、一ヶ月くらいしてタワーレコードから届いた。アマゾンでもすでに取り寄せ不可能になっている。巷にあふれかえっている音楽がいいとは思えない。どこでも買える音楽、誰もが知っている音楽、共通の価値観。そんな音楽を好きになったほうが楽しいのか・・・、

いや、自らの感覚で音楽を探していって、手に入りにくいものでも、それを手にいれ、ヘッドホンから流れてくる旋律を聴いたときの気分はひとしおである。

「かわいい」音楽 ヘーゼルナッツチョコレート

 

 

  
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2005年02月14日

HOLGAかく語りき

 

先日、犬吠崎へのロケは主力のD70のほかに、今回はHOLGAというトイカメラもお供に連れて行った。このHOLGAは世界的に有名なトイカメラであがった写真がなんともいえない味になるらしい。本体は約7000円。使用できるフィルムはブローニーフィルムで一般のカメラ屋等では現像プリントができない。今回も仕上がるのに一週間かかった。

HOLGAで撮った写真である。

 

仕上がった写真を見ると、なんと、ほとんどの写真に光線引きの症状が・・・、現像した富士フィルムからも、このカメラには異常があるようですとのメモ書きが・・・HOLGAでは日常茶飯事のこと。うーーーん思った以上に綺麗に撮れているが、もっと彩度が落ちたイメージがあった。

 

別ページですべての写真を見る。

 

「HOLGA」イメージ検索でググル

 

HOLGAのサイト

 

  
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チェコアニメと三宿

ANTON ウェブサイトはこちら
チェコアニメ前回ベルヴィル・ランデブーにも感動したが、
こちらもなかなか、色鉛筆タッチの絵がフルアニメーションします。
とても暖かい感じです。
むかしはこの手のアニメはフィルムで手つくりでやる以上
あまり質が求められないのですが、
この作品もデジタルを取り入れ、絵の完成度が非常に高い。
う〜〜ん。脱帽です。
↑この絵がまんま動くんですよ。
 
↓実線で手つくり漂うアニメ表現を目指しているもの、
 完成形はまだ遠いかと、
フォトショップで水彩画アクションを組んで加工。
30分もののアニメで前編通して最善の方法で手つくり質感を入れることを目指しています。
 
タワーレコードで三宿LESSONのCDを衝動買い。
三宿の路地裏の写真が撮りたくなるような気分に陥りました。
 
予告がよかった世界でいちばん不運で幸せな私のDVDをレンタル。
小さな恋のメロディを思わせるような世界観。
ただざっと見ると、デジタルを生かしたクイックズームなどが多く使われている。
テンポはよくなるのだが、フランス映画独特の素朴なカメラワークが損なわれている。もっと単純でいいのに・・・
  
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2005年02月07日

自分探しの旅へ・・・

前の仕事の劇場作品をやっていたとき。その劇中灯台が出てきた。
「この仕事が終わったら海を見に行きたいな・・・」
そう、思った、だから見に行った。
 
 
カメラ好きの同僚から聞いた灯台のある「犬吠崎」。
インターネットの地図上で、その位置を調べ、駅乗り換え検索で行き方をザラっと調べる。
それだけで他は何も用意しない、持たない。
カメラだけを片手に旅に出る。
旅行ガイドブックなんて必要ない。

 
東京から約3時間、千葉の東にその灯台をそびえたつ。
観光地でもあるので、人は多い。

その灯台から見える地平線と限りなく広い空。
波の音が絶えず聞こえる。
日々の仕事、変わらない景色の中で薄れていった。
生へのリアルな実感がよみがえる。
 

五感で身の回りのもの全てを感じ取っていかないと、人間の生きる感覚は失われていく。
考えることも、感じ取ることも鈍くなり、日々の飯の心配もしなくてもいい
知らずうちに飼い殺される。
人間は、子供から大人、家族や学校や会社、ありとあらゆる集団に帰属し、自らを自己家畜化する。
外界からの刺激し脳みそに新しい風を通さないと、いくらみそでも腐るのだ。
 
 
灯台から南に下り、小さな漁村に訪れる。
過疎化のせいか、あまり人気のない町で、人よりも犬と出会うことが多い町。
何匹かにはよく吠えられる。ああ・・・だから、犬吠(崎)なのか・・・。
人懐っこい犬はいない。みな、あきらかによそ者を見ている目だった。
警戒心があるほうがいい、野生の心が残っている証拠だ。

 
そこから北へ、単線の電車を途中下車し、漁港へ向かう。駅員に街紹介のパンフレットを見せて、場所を聞いたら笑われた。
 
歩けば20分くらいと聞いていたが、どうも20分じゃつかないらしい。日も落ちそうだったから、途中のコンビニで地図を買った。意地でも歩いていくつもりだった。
 
夕方5時を回った漁港は静まり返っていた。そりゃそうだ、漁は朝早い。
 
海猫の大群とはちあう。空一面、海猫、圧倒される。
 
5時半を過ぎ、漁港の近くの市場も店じまいを始めている。
少量の観光客もみな車で帰っていく。バスなんてない。
辺りが闇に包まれ、車のヘッドライトのみが行き交う果てしなく続く道をとぼとぼ歩き始める。どっちに進めば帰れるのか・・・。
 

駅へ向かおうと思ったがやめた。単線の電車だ、下手すれば日が落ちた時点で終電になっている予感がした。残り少ない体力でそんな失望はしたくない。JRの駅へをまっすぐ向かった。
 
靴擦れと筋肉痛で歩き方もおかしくなっている。苦しいが仕事の毎日で歩くことも少ない日々、なにか無理してでも歩きたい気がした。
やがて大通りに出て、バスに乗り継ぐことができた。助かった。
 
駅前の定食屋でいわしのから揚げ定食、ご飯がうまい。ご飯だけはその土地の水で味が違う。
 
電車で東京へ
 
               「もう、うちへ帰ろう。」
  
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2005年02月05日

ベルヴィル・ランデブー

 

テアトルタイムズスクエアで2月10日まで上映中。今週末前には終わってしまい、この時期に食いついたのはいささか遅かったか、かなりおススメの映画。
もう、ジブリアニメとかディズニーとか肩を並べるほど、いや、それ以上におもしろい。
予備知識なしで見に行って、フランスアニメーションということで、芸術的なもののみ期待していたが、いい意味で期待を裏切った。のっけから度肝を抜かれ、今まで見てきたアニメーションの考え方では到達できない発想の映像の嵐!!!常識を覆した映像の積み重ねにしっかりと一つ一つ複線が張られ、効果音と音楽でほぼつづられている無声映画の構成を組んでおり、観客は絵のみの情報から、その先の展開を期待し、そうだったのか、そう来たかの嵐、見ていて飽きの来ない作りこみ、
絵の構成からは、最初スチールで見た絵画みたいな絵が動く!動く!動く!!!
最近は3Dや実写のような画面構成がはやりだが、手作り感が漂うアナログ的な映像。
しかし、ポイントポイントではしっかりと3Dやデジタル的な画面つくりの手法を取り入れて違和感がない。今まで特に話題の上らないフランスアニメーションがここまで技術を持っていたなんてほんと井の中の蛙なんとやらです。
劇中、演奏シーンもある音楽は最高です。終わったあと、同新宿高島屋内にあるHMVでサウンドトラックを即買いです。

公式サイト↓

http://www.klockworx.com/belleville/index.html

ベルヴィル・ランデブーのビデオクリップ

情報豊富なブログサイト


 

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