物語シリーズ最新刊「撫物語（なでものがたり）」発売！読後レビュー

カテゴリ:: ★化物語; ライトノベル・小説

　

劇場版「傷物語Ⅱ 鉄血編」の公開を来週に控えた「化物語」シリーズ最新刊が発売されました。
本日はちょっとネタバレありの読後レビュー　せーのっ！　➘

■　撫物語　（なでものがたり）
講談社BOX　西尾維新・著　VOFAN・イラスト

価格 1,200円　245ページ

発売 2016年7月27日

「物語シリーズ」20冊目の『撫物語』
前回の『業物語（わざものがたり）』から半年をあけての刊行です。

前回はキスショットの短々編を含む4編の短編集でしたが、今回はタイトルからも分かるように、ヒロインの一人、中学生の「千石撫子（せんごくなでこ）」さんが主人公。語り部も撫子さんが努めます
オフシーズンに入ってからの長編は今回が初

サブタイトルは『第零話　なでこドロー』

物語は、物語シリーズの主人公「阿良々木暦」君達が卒業したあとの6月頃の物語。阿良々木君と撫子ちゃんが邂逅し、蛇の呪いに対峙する「なでこスネイク」からちょうど一年という時系列です

＞阿良々木暦　高校生活　最後の1年　年表公開！ - ＜物語＞シリーズ　

物語の発端は、撫子ちゃんの両親から「ニートを続けるのは中学卒業まで（残り10ヶ月」と宣告されたところから始まります。

進退窮まった撫子ちゃん、斧乃木余接ちゃんの提案で、自分とそっくりの4人の式神を生み出してしまいます

5人に増えた撫子ちゃん、さっそく成果を出そうと漫画制作にとりかかるのですが、4人の式神撫子ちゃんが反旗を翻し…

と、ちょっとベタながらワクワクするストーリー
4人の撫子ちゃんは、それぞれ物語シリーズの各話の姿を模して生み出されていて、これまでの物語を振り返る意味でも、撫子好きにはたまらない展開

□■□■□■□■□□■□■□■□■□

■　4人の撫子

　1：おと撫子　1年前の6月「化物語なでこスネイク」での「おとなしい」姿
　2：媚び撫子　7月「偽物語かれんビー」での、カチューシャをつけた姿
　3：逆撫子（さかなでこ）10月「囮物語なでこメデューサ」の逆ギレした姿
　4：神撫子（かみなでこ）同「なでこメデューサ」での、蛇神の姿

逃げ出した4人を連れ戻す過程で、その時の自分を振り返る今撫子（いまなでこ）ちゃん
涙あり、後悔あり、バトルあり、そしてどんでんがえし、ラストにはホロッとさせる展開
個人的には全物語シリーズの中でも冒頭の「化物語」「傷物語」に匹敵する、いや、それを超えるエンターテインメント作品になっていると思います

□■□■□■□■□□■□■□■□■□

さて、ヘアスタイルがコロコロ変わる撫子ちゃん。今回の『撫物語』では、どんな姿かというと…これはぜひ購入して、冒頭の挿絵を見ていただきたいところ
自分としては、かなり衝撃的で、ラストのバトルシーンと合わせてはやくアニメで見てみたいところです
（こっそりこちらに　ネタバレ注意！）

今回、阿良々木君は登場しませんが、彼にまつわるアレやコレ、忍野扇ちゃんなども登場します