ゼロカートラブルブログ::ちょっとエンスーな欧州車のブログ

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【ボルボ960エステート】
Volvo 9605
【ボルボ960セダン】
VOLVO-960-1543_13

【ちょっぴり大人なFRボルボの選択】
世間的にFRボルボと聞いて頭に連想するクルマは240や940が多い。
それらは、クラシカルな魅力を纏うも困らない程度に最低限の装備類やアメニティーを備え、その上整備も手軽かつ堅牢で信頼性も高く、そしてその手のクルマの中でダントツに維持がしやすいと来たものだからそれなりに需要があるのも頷ける。
けれど、ソッチ方面のクルマを見る時に案外忘れられがちなのが今回話題にする960(或いはS90/V90)だ

このクルマの事を説明するとなると少しばかり時代を遡らなければならない。
ルーツは1968年に登場した164がご先祖に当たる。
当時は6気筒を積む高級仕様が164で4気筒を積む144と言う設定でグリーンハウスの造形こそ同じものの全長などは変更され4気筒モデルと6気筒モデルはそれぞれ別のボディーが与えられていた。

しかし、生産車種のバリエーションも少なく、昔から部品の共用化に対しては積極的だったボルボは1974年のビッグマイナーチェンジ(或いは面影を残したフルモデルチェンジ)で200シリーズに進化する際に6気筒モデルと4気筒モデルのボディーの共通化を図った。
164時代と違って200シリーズ時代ではボディーは基本的に共用する代わりに多少の顔つきの変更や内外装の上級化で4気筒モデルと差別化するという方法と取った。
この頃はボディー形状により車名も複雑だったので割愛するけれど、ボディーはある程度共用しながらもベースモデルは4気筒で同社のフラッグシップたる上級モデルは6気筒という組み合わせが完成した。
80年代に入り、700シリーズに移行する際にボディーの共用化は更に進んでセダン、ワゴン共にシンプルに740/760と言うネーミングに変更された。
一時期、780と言うモデルも存在したけれど、それは同モデルのクーペ版と言うよりは700シリーズの派生車種と言った形になる。ラインナップ的にも。
そして、その760のビッグマイナーチェンジ版たるクルマが今回話している960及びS90/V90なのである。

【ボルボ760初期型】この顔の700シリーズはもう殆ど残っていない・・・。
volvo-760-white-1
【ボルボ960セダン初期型】volvo9606

ちなみに、上の写真の960は前期型に当たる。
940との外観上の識別点はバンパー部分とドアノブ部分の申し訳程度のメッキパーツ、同色にペイントされたドアミラー(940も後に同色化)程度で車名こそ別モデルになるもののその差は殆ど無いに等しい。
ただ、機関面や内装などはそれなりに差別化されていて特別仕立てで奢られたウッドパーツやグレードによっては贅沢なレザーシートが奢られていた。
また、リアサスは940に採用されている5リンクコンスタントトラックとか言う大げさな名前のトレーリングアームの派生型サスペンションではなく独立懸架のマルチリンクが奢られた。
また、最初期モデルを除いては性能面ではイマイチだったそれまでのPRV製から自製製の直列6気筒に置き換えられることとなり最高出力も145psから200psへと大幅に向上したのだった。
そして1994年、960にとって待望のビッグマイナーチェンジが行われたのだった。

【ボルボS90】
volvo9602
【ボルボ960ロイヤル】
volvo9603
【ボルボS90インテリア】
volvo9604

1994年、機関やメカニズムはほとんどそのままに見た目のブラッシュアップが漸く行われた。
940と共通故に差別化がイマイチだったインテリアやエクステリアに大幅なテコ入れが行われて「乗らなきゃわからんフラッグシップ」から「外から見ても解るフラッグシップ」へと進化したのだった。シートの傾向なんかもエクステリアデザインに合わせてそれらしくなったし、キャラクター的にも漸く940との差別化に成功したと言える。
これは個人的な見解かもしれないけれど、古びたデザインをブラッシュアップする際にありがちな強引なフェイスリフトなんかじゃなくてちゃんとオリジナルのデザインに敬意を払った上でここまで現代的な高級感を演出を出来ているのだからブラッシュアップとしては大成功だと思う。
元々のデザインが1980年代前半ということを考えると本当にいい仕事だ。
更に言うならば先んじて行われたメカニズムのブラッシュアップに対して漸く相応しいエクステリアを手に入れた瞬間でもあった。

Volvo_960-1

VOLVO-960-1543_13

ちなみに、そんな960だけれど個人的には既にFRボルボに乗っている人にも勧めたい。
それこそ、240や940に乗っているような人が乗るなら簡単に感動できる部類の車だと思う。
240や940に乗っている人が乗れば「勝手知ったる我が家が滅茶苦茶良い感じにリフォームされてる」って感じられるクルマだからだ。
見た目こそ940と差異しか無いもののスムーズな直列6気筒のエンジンやその味付け、落ち着きのあるリアの挙動もまた然り。
自分がいつも乗っているクルマが高級感溢れる感触で出迎えてくれるわけだから悪い訳がない。
少し大人の選択がしてみたいと言うことであればLWB版で全長が5m声の「ロイヤル」と言うマニアックな選択もある。

往年のボルボのフラッグシップを味わうなら今がちょうどいい時期かもしれない。


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