2007年03月29日

『恋の骨折り損』


原作:ウィリアム・シェイクスピア 
翻訳:松岡和子
演出:蜷川幸雄

さいたま芸術劇場 K−10

ナヴァールの若き国王ファーディナンド(北村一輝)は、臣下であり親友でもあるビローン(高橋洋)、デュメイン(窪塚俊介)、ロンガウィル(須賀貴匡)と共に 「これから3年の間、あらゆる欲望を捨てて学業に専念する」という誓いをたてる。
国中に法令として発布されたその中身には、「1週間に1度断食をすること」「睡眠は1日3時間とすること」などと並んで、「女性には近づかず、恋もしない」という条項も含まれていた。
そこへ折悪く、フランスの王女(姜暢雄)が3人の侍女、ロザライン(内田滋)、マライア(月川悠貴)、キャサリン(中村友也)を連れてナヴァールへとやってくる。病床の父王の代理として、両国の間の借金完済に伴う土地返還の交渉にやってきたのだが、件の法令があるために、国賓であるにも関わらず宮廷に入ることができない。そこで王たちは一計を案じ、野外に張ったテントの中で接見するが、なんと彼らは、それぞれが王女や侍女に恋をしてしまう。
宮廷には、風変わりなスペイン人の旅行家アーマード(藤田びん)が出入りしていた。彼もまた法に反してジャケネッタ(沢田冬樹)という村娘に恋をしてしまい、彼女あての恋文を田舎者のコスタード(大石継太)に託す。しかしコスタードは、ビローンからも侍女ロザラインに宛てた手紙を預かっており、取り違いが起きて全ての恋が発覚してしまう。
そもそも法令に無理があるのは明らかであり、そのことに気づいた王は、王女たちのために宴を開く。
そしてそこで恋心を打ち明けようとするのだが、女性たちは彼らの求愛をかわしてしまうのだが…


すべて男性の役者。
舞台は、大きな柳の木のみ。
幕が開くと、客席後方から出演者全員が登場。
これだけで、芝居のつかみはOKだ。
おどかされたのは、文語体の手紙をラップで読み上げるところ。
この発想!
若者たちの、浮かれ気分、いい加減さが表現される。
さらに、ダジャレや言葉遊び満載、仰々しいラブレターや恋の詩の朗読、詩吟までが加わる。
北村一輝は、二枚目と三枚目の使い分けとその間がいい。
高橋洋と内田滋が、おもしろい。

シェークスピアの意図はわからないが、蜷川さんはこの喜劇を浮かれた若者たちの青春の終わりの話にした。

通路に面した席だったので、役者を間近で見ることができた。
ドレスは膝をかすめていくし、階段でつまずく役者はいるし。
北村一輝が通ると、良い香りがした。

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バンビ~ノ!(第1話) 北村一輝さんの優しいウィンクも、なんか色気があって素敵?...
北村一輝 バンビーノ!画像動画ブログ情報【北村一輝 画像・動画 最新情報ブログ】at 2007年06月14日 06:38