河合谷の大根畑視察 国府町の河合谷高原には県営牧場があり、さらにその上へ登と雨滝部落の所有地(40,6ヘクタール)を開墾した広大な大根畑が広がります。
 この大根畑でりますが、5億3,848万円という巨費を投じ県の指導を受けながら農協の主体事業として取り組み、昭和61年には9戸の入植農家で8,290万円、平成元年には1億2,210万円という販売実績を上げるなど、関西市場では高い評価を得て来た事業であります。
 ところが入植者の高齢化から地元農家は全て撤退。そこで平成7年、国府町では県の指導を得ながら農業公社を設立し全国から4家族の入植者を迎え入れたのであります。併し、運悪くO157(オー157)でありますとか冷夏や大雨により投資金額に見合う収入が得られず、大赤字を抱え全員が撤退ということになってしまいました。
 ご存じの通り大根づくりは連作障害に弱いため、58年から貴重なブナ林を切り倒し開墾に次ぐ開墾を続けてきたこの事業だったのです。併し今や「地球環境を守るべし」と言う世情の声は強く、この声に後押しされたNPO法人・鳥取環境市民会議のメンバー(土井倫子・成瀬康二・田中仲雄・吉田幹男氏他)が現地の下見視察を5月9日実施。私へも地元県議ということで声を掛けていただいたので、20数年も千代漁協の理事として川を守り魚族の繁殖に高い関心を持っていたことから参加を承諾。
 実際現地に上がってみますと、表土そのままの場所、ビニールシートで覆い被された所、草が生え放題の場所、10年近く放置された所には低木が被い茂り自らの復元力で蘇生を始めている場所さえありました。併し緑豊かなブナ林となるためには何十年という歳月がかかるでありましょうし、その手助けとして人の手による植林も必要との思いも強くした次第であります。
 国府町前助役の山崎氏なども「何とか復元をしたい」という思いを持って活動しておられるのですが、兎に角所有は雨滝部落であり、その雨滝は借地料収入(多い時には200万円)で部落運営費を賄っていた実態もあったことから、復元をさせるためにはまずこの問題の解決を図る必要があるのです。
 これらの問題が解決されれば水源涵養税の使途も考えられましょうし、雨滝部落に苗木を育てていただき、その苗を買い上げ県民総ぐるみでの一株植樹をするとか、大山に於けるコカコーラやサントリー、合銀といった企業を巻き込んでの緑化方法も考えられると思うのです
 視察を終えての感想ですが、兎に角利用しなくなった大根畑の復元については一日も早く行動を起こすべきとの強い思いを抱きました。
 なお放置された大根畑の写真、調査活動をしている皆さんの姿も何枚か撮影したのですが、道中、可愛い小熊に遭遇するという珍しい体験をしましたので、あえて小熊の写真を添付しました。