四季折々(2005年)

2005年12月21日

チーフシアトルの返事

1852年ごろ、アメリカ合衆国政府が新しい移民のために先住民部族の土地を購入するという話を持ちかけたとき、シアトル首長が書いた返事です。

続きを読む

これがウワサの田村豆腐

田村豆腐

川内村が誇る、美味しい水と大地の産物「田村さんの豆腐」

豆は一粒選りの大豆、猪狩健一郎さんの自慢の豆。
「タチナガハ」という品種です。4hの畑で栽培し、豆は一粒ずつ手で選別しています。気の遠くなるような作業をしているので、
「家の中は豆だらけ。大変よ〜」とのこと。

収穫した豆に黒い点ができることがあるのですが、これはカメムシが養分を吸った跡なのだとか。「これがあると豆が汚い感じになる。うちはこうした豆ははずしているから、きれいな豆だといって名指しで購入されるお客さんがいる。」
自家用の味噌などにと購入されるのだそうです。地元のお客さんは目も口も肥えているから、やかましいんですね。

健一郎さんの豆を使っている、田村豆腐。このうまさはクチコミでひろまり、遠くからわざわざ買いにくるお客さんが絶えません。

田村豆腐に看板が

更なる特別栽培米へ

特別栽培米申請


来年は特別栽培でも更にランクが上の「有機栽培」へ。
提出書類を準備しています。

福島県では、「有機栽培」の制度の整備ができていません。申請受入の準備ができていないので、来年、制度の整備ができ、申請が通れば「第一号」になる可能性があります。(6月頃、書類を提出するようになるとのこと)

有機栽培と特別栽培、二重の申請になりますが、まずは特別栽培の申請を出さないといけません。作付けの状況を示す耕作地の地図作成をするためにも、二日間の講習に通ったそうです。

「普通の農家さんが来ることは珍しいみたい。団体や役場の人が講習に来てるのよ。」

書類申請など面倒な手続きを経て、生産物の品質が保証されます。

「来年はどのように作付けしていこうか、考えるのが楽しいわね。」

2005年12月16日

太子講のおかゆ

太子講のおかゆ


秋元家では、古い農家の祀りを伝えています。
旧暦の12月4日、14日、24日は「太子講」
それぞれ決められた食べ物があります。

14日には、豆と団子のはいったお粥を食べます。昔の食料事情が厳しかった頃をしのぶ食べ物です。24日には、「やっとこれだけの収穫ができるようになった」という喜びを込めて、ぼた餅をつくって祝います。

丹波の黒豆

丹波の黒豆


川内村は、豆の栽培に適した土壌と言われていますが、それでも丹波の黒豆は特別。試験場の専門家から、丹波の黒豆を栽培するのは無理と言われています。

試験的に作付けした昨年は、粒が小さく、かじかんだような黒豆。やっぱり土壌が合わないのか、と思われました。

そして今年、「えっ、丹波から豆を取り寄せたの?」と間違われるくらい、粒の大きな、みっしりとした肉質の豆になりました。煮てみると、舌にからみつくような、ねっとりとした豆の味わいがあります。本物です。

ソノ子さんの話へ

続きを読む

2005年12月04日

日本料理界の重鎮・野崎洋光さんと

野崎洋光さんと

日本料理界の重鎮として有名な料理人 野崎洋光さんです。

郡山で開催された「野崎洋光と共に福島を味わう 料理教室と食事会」(主催:野崎洋光と共に地産地消と食を考える会)で、川内村から農楽塾の「ひとめぼれ」が食材として使われました。

生産者の挨拶などもあり、緊張気味の美誉氏。
生産農家としてこんなうれしいことはないと、家族みんなで感激したとのことでした。
続きを読む

2005年12月03日

あぶくま地域シンポジウム

あぶくま地域シンポジウム

   あぶくま地域シンポジウム
  深めようあぶくまの交流と連携
 〜共通の文化「食」を通して考える〜

12月3日 飯館村 宿泊体験館「きこり」にて、シンポジウムが開催され、川内村の地域活動報告として、農楽塾秋元美誉が参加しました。

シンポジウムの料理

地元の食材を使ったこんな料理も登場。続きを読む

2005年12月01日

ソノ子さんの手料理

手作り料理
「まぁまぁ、食べてみて・・・」
美誉さん宅に打ち合わせに行ったら、ささっとソノ子さんの手料理がテーブルに並びます。

「大根の漬け物だけど、保存して来年の春まで食べるのは外で干しているから、これは今食べる分。塩で水出ししてから糀でつけてるの。」

食卓に並んでいるものはどれも自家製です。続きを読む

2005年11月27日

大イチョウの木

イチョウ

「よしたかさ〜ん、ソノ子さ〜ん」

アイガモ米「まなむすめ」のネットオーダーが入ったので、美誉さん宅に伺ったのですが、誰もいません。きれいに掃き清められた庭を通って、裏の精米機のところまで行ってみました。

「よしたかさ〜ん、ソノ子さ〜ん、いませんか〜」

さきほどから、気になっていた異臭が強くなり、見上げたら大きなイチョウの木にびっしりと銀杏がなっています。落ちてつぶれた銀杏の臭いが足元からただよってきました。

そのまま干し柿に…豆柿

豆柿
秋元美誉(よしたか)宅の大イチョウの木に寄りそって立つ豆柿の木に、今年もたくさん実がなっています。

実の大きさは2センチくらいですが、そのままでは渋くて食べられません。何度か霜にあたっているうちに、枝についたまま干し柿のように渋が抜けて甘くなります。ドライフルーツが成っているといった状態です。

冬の日だまりに柿。枯葉色が増えていく風景に、彩りを添えてくれますね。