2008年03月06日

殺された政治家

通常、国の予算というと,この一般会計のことをいい、マスコミもこれしか報道しないが、じつは「特別会計」と呼ばれる裏の予算があり、こちらのほうが規摸ははるかに大きいのである。特別会計については次節で詳しく説明するが、国が郵政とか道路整備とかといった特定の事業を営む場合や、厚生年金保険のような特定の資金を保有してその運用を行う場合につくることができる、一般会計とは別の会計のことだ。

その特別会計がいま38もあって、それらの歳入を合計すると336.5兆円、歳出を合計すると318.7兆円にもなる。ここに人ってくるのは、揮発油(ガソリン)税のような税金もあれば、厚生年金の保険料もある。一般会計の四倍もの規模をもつ、この特別会計こそが"財政の横綱”なのである。

この国の財政にはもう一つ、他の先進国には見られない「財政投融資」という大きな枠組みがある。詳しくは第三節で説明するが、私たちの郵便貯金や簡易生命保険の保険料、年金の積立金を集めて、それを特殊法人に融資したり、国債や地方債を引き受けたりしている。その規模が平成一二年度の計画段階では43.7兆円だった。

これら三つについては通常、一般会計を第一の予算とみなし、財政投融資を「第二の予算」ということが多いが、それはことの本質をみていない。規模の点でも、実質的な意味でも、特別会計こそ第一の予算であり、財政投融資はそれに次ぐ第二の予算、一般会計は単なるたてまえ予算といっても過言ではないのだ。

また、これら三つの枠組みの間では、たとえば一般会計から特別会計に資金が繰り入れられたり、財政投融資で調達された資金が特別会計に繰り人れられたり、相互に複雑な資金のやり取りが行われている。そしてその財政資金がさまざまなルートを通って地方自治体に流れたり、特殊法人,公益法人に流れたりし、さらには関連企業に流れて、この国の"官制経済”体制の動脈を形成しているのである。

『日本が自滅する日:「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!』石井紘基著


石井紘基は、2002年10月25日、世田谷区の自宅駐車場で指定暴力団山口組系の右翼団体『守皇塾』の伊藤白水に柳刃包丁で左胸を刺されて死亡する。

享年62才だった。

特別会計数百兆円の使い道が一部高級官僚と天下り官僚たち、特殊法人や公益法人などの小会社をつくって放漫経営をしつつ民業を圧迫して倒産に追いやる。

莫大な赤字を作り上げその赤字を税金で補填しつづけ国債や地方債で積み上げる。

大手銀行に大手ゼネコンや電力会社に大手企業への天下り先という壮大なこの国の利権。

これらを明るみにしようとしていた石井紘基という政治家は殺された。

ベンジャミンフルフォードによれば、この国の利権の腐敗の中心は政財官とやくざだという。

不良債権問題でもやくざの暗躍が噂され。

ベンジャミンフルフォードの特別会計に関する言及は以下。

「小泉純一郎の言っている改革は、全部ウソなのです。私がいつも驚くのは、全ての新聞一面に、予算82兆円、国債発行額が30兆円に減りましたといっているけれども、それ以上に新しい財投債を同時に40兆円だしている。右のポケットにあるものを左のポケットに移して、ほら、減っているじゃないかという子供だましなのです。

本当の予算は82兆円ではなく、208兆円なのです。31の特別会計で、全部国会を通さず、官僚に行ってしまうのです。

特殊法人全体の赤字は国家予算の3倍強の260兆円というわれています。小泉内閣誕生の2001年にはこの約70の特殊法人になんと国家予算の半分強にもおよぶ40兆8000億円もの税金が投入されました。これが不良債権となれば、またしても税金投入です。

特殊法人は独立行政法人となって、看板は変わりましたが、その結果逆に役人の天下り先は5倍に増えたのです。

国交省の幹部にインタビューして確信したことがあります。道路公団民営化も官僚のシナリオ通りだったと!民間会社になっても、その借り入れ金に「政府保証」がつくんです!政治家が口出しでき、官僚が天下りするシステムになんら変わりはない。返せなくなれば、税金が投入されるのも間違いありません!民営化の意味なんてゼロの改革なんです。」

「泥棒国家日本と闇の権力構造」 ベンジャミンフルフォード著

これらの問題を集約していた現役議員だった存命中の発言から

○石井(紘)委員 「二百兆円、国税収入が税プラスその他でもって五十兆円になるかならないかというのに、二百兆円の予算を組まれているということは、これはすなわち国債の発行だとか、あるいは郵貯の資金二百五十五兆円、年金資金百四十兆円、あるいは簡保の資金百十兆円、その他の資金五十兆円というようなものを、投資とか融資に主として充てている。公共事業なんというのは、こういうものでもってかなり投資活動として行われているわけです。」

殺された政治家石井紘基の意志は、国民国家の為であった。

現行の官僚企業国家という利権の腐敗構造を何とかしようとする政治活動であったかと思う。

以下週間朝日より

「石井氏は中央大学法学部出身で、在学中は学生運動の闘士だった。その後、モスクワ大学に留学し、法哲学の博士号を取得。そこで知り合ったナターシャさんと結婚した。

帰国後は、東海大学の講師をしながら社会党の職員となり、江田三郎元書記長に師事した。77年に江田氏が急死し、息子の五月氏が後継者として出馬を決意してからは秘書として支え、社民連の事務局長に就任した。

細川ブームに沸く93年の総選挙で日本新党に鞍替えし、初当選した。愛妻家としても知られる石井氏は、「女房はNHKの国際局で働きながら、早稲田大学でロシア語を教えて家計を支えてくれた。それで選挙ができた。僕が代議士に慣れたのは、女房のおかげなんですよ」と公言していたという。

その後、自由連合代表、新党さきがけ政調副会長などを経て、民主党に入った。00年6月には3選を果たす。党内でも重きをなした石井氏だが、いちばん本領を発揮したのは国会質問だ。
同僚の原口一博、上田清司両代議士らと「国会Gメン」を結成してその室長となり、不正追及の急先鋒になる。

原口代議士が言う。「石井さんは本当に正義感の強い人で、追っているネタはほかの議員がやりたがらない危ないものばかり。亡くなる数日前に不良債権がらみの疑惑を、これから一緒に追及しようと話していたのに…」これまで石井氏が熱を込めて追及してきた問題は、オウム真理教、統一協会、防衛庁汚職、ムネオ疑惑と外務省のODA利権、産廃問題など多岐にわたる。
この1年間だけでも、石井氏の国会質問で明らかになった事件は数多い。

ムネオ疑惑では、北方領土のディーゼル発電施設を受注した三井物産から受注当時、自民党の政治資金団体に多額の献金が行われていたことを調べ上げた。今年2月に国会質問し、4ヶ月後には三井物産の社員が逮捕された。

日本道路公団関連の財団法人が、出資した企業の株式の半分以上をファミリー企業に売却していた問題や、外務省の事務次官経験者が1億円近い退職金を受け取っていたことが判明したのも、きっかけは石井氏の国会質問だった。同僚議員が言う。「石井さんの疑惑追及の特徴は国政調査権を駆使した徹底的な調査に基づく質問です。役所の担当者が根を上げるほど問いつめて、資料を出させる。防衛庁幹部は『食いついたら離れない、すっぽんみたいな人』と言っていたし、外務省幹部は『石井先生に呼ばれたら、いつ帰れるかわからないから、説明役を省内で押しつけ合っていた』とこぼしていました」

石井氏刺殺のニュースが永田町に流れると、同僚議員たちの脳裏にはさまざまな“疑惑”が浮かんだという。民主党関係者はこう話す。「真っ先に頭に浮かんだのが、ある保守系大物代議士の産廃がらみの利権です。石井さんが調査を始めたと聞いていたので、『ついに、やられたか』って直感しました」

石井事務所の関係者も、こう打ち明ける。「実は、自民党関係の政治資金に不審な点があり、それを徹底的に洗っていたところなんですよ。すでに何かをつかんでいたようでした」

石井氏と親しくしていた紀藤正樹弁護士も、悔しそうにこう話した。「石井さんは一般市民の目でずっと政治を続けてきた希有な政治家。彼は国会で質問することが国会議員の使命だと考えていた。彼に追及されて困る人は世の中にたくさんいる。利権に巣くっている人たちにとってみれば、彼がいなくなったことは大きなメリットです。彼の死で日本の構造改革が遅れてしまうかもしれません」

石井氏の突然の死は、こうした政界の“闇”を封印してしまう可能性もある。「しっかり追及して、いい記事書いてよ」が、石井氏の記者への最後の言葉になった。」

『週刊朝日』2002.11.8号より


殺された政治家を時折思い出し。



↓のホームページで石井紘基のやろうとしていたことを読む。


http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/2-02.htm



そんな朝でした。


(-∧-)合掌・・・

nohohonkoubou at 11:21│Comments(0)TrackBack(0)

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