記憶シリーズの内の一冊です。
ポールは作家です。何時でも自殺する用意はできています。自分が13歳の時に姉が殺される一部始終を見せられていた経験を小説にしています。姉をいたぶったのはそれが楽しくてしょうがない男で、男の命令で動くびくびくした手下を一人連れていました。

広大な敷地に住む女性から、昔、16歳の時に殺された親友の物語を書くことを頼まれ、屋敷に滞在します。犯人は逮捕されていても、母親がまだ納得していないので、再調査してそれらしい物語にしてほしいというのです。惨殺された姉と同じ16歳。

ポールの記憶は呼び覚まされていきます。お前は誰にもこの事を話さない、と残忍な男は笑っていました。
そして、男の言うままに姉の惨殺を手伝った手下は13歳の自分だったと気付きます。