カテゴリ: 音楽

フィギュアスケートでは、「誰も寝てはならぬ」を誰かが使います。今日もやってましたね。開会式ではパバロッティがそれを歌い,奇しくも荒川静香がその曲で金を取り、縁起もいいのでしょうけれど、もう一つ、プッチーニファンとしては知ったかぶりをしたくなります。先日、誰も寝てはならぬはなんというオペラのアリアなの、と聞く人がいました。トゥーランドットよ、といったら、凄い、と感心されてしまいました。オペラのなかでも一番おおがかりな装置でやりますから、日本ではできないのではないかと思います。
ーメトロポリタン歌劇場では、アイーダで本物の象が登場したりして、大がかりです。ー

トゥーランドットの物語は東洋、多分中国です。放浪している王子が、通りがかった国の姫が、結婚を申し込んだ男たちにクイズを仕掛け、間違ったら首をはねていると聞きます。もう、何百人もの首をきりました。
王子は取りすがる国破れて放浪している老父王と下女をのけて、しかも慕う下女の犠牲死の後で、姫の当たる訳のないクイズに挑戦します。姫の国の人びともやめとけの大合唱です。面白いことに、やーまのお寺の鐘が鳴るう、、に似たメロディーが良く出てきます。

死を覚悟し、「後がない切迫した」場面で歌われるアリアが、誰も寝てはならぬです。しかも、「私は勝つ!」という言葉でアリアは終わります。この感情が、選手たちの気分にぴったりなのかも知れません。

それにしても、顔を見たこともない姫に命を懸けた恋をするのがいつだって理屈の通らないオペラのオペラらしいところです。

写真はニ年前の二月にニューヨークのメトロポリタン歌劇場でやったのを、ラスベガスの映画館で同時放送で見たものです。絶世の美女のはずの姫は何時だって、巨大な歌手で、奥で声だけの体力勝負の高音で頑張っています。王子はこれで、20歳の青年と思い込まなくてはならぬ。それでも容姿より声を取る。パバロッティの王子は切符がとれない。不思議なことに、王子のために死ぬ下女は必ずほっそりした美人だから、人気が集まる。今年は、トスカが見られるそうです。トスカなんかね、とは言っているけれど、やっぱり観るんでしょうね。
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木綿のハンカチーフ 
遠回しの言い方が嫌いだから。別れ話の時、木綿のハンカチーフをくださいと恨みに濡れた目頭で言われたら少し残っていた迷いもいっぺんで冷めませんか。クリネックス5箱買ってこいとか、バスタオル持って来いのほうが胸を打ちませんか。

待つわ
あなたが誰かに振られるまで、私待つわ。行列のできる店ではあるまいに。このなよなよしたしつこさは、待っても無駄。振られたって彼は君の元には来ない。

夢想花
運転中にこれがラジオから聞こえると大慌てでスイッチを切ったものだ。もう終わったころだと思ってONにすると、まだ回って、、、とやっている。繰り返しがほんとに生理的に受け付けられない。

テレサ・テンの歌全般
みんなわたしが悪いのよ。ごめんなさい。とねっとり絡みつく。作詞は男でしょ。

「みだれ髪」はひばりが大病をした後につくったのですが、ひばりが手加減しないでと手紙をよこしたそうです。一世一代の歌を作ろうと思ったそうです。
ラか、ファか、迷いぬいてラにしたところを、ひばりはあっさりファで歌って、それがまたストンときたそうです。~投げて届かぬ想いの糸が~の「ぬ」を船村徹はラにしたのでした。大病のあと、10歳声が若返っていたそうです。その頃のひばりはテレビで見てもすっきりして綺麗でした。

この歌はひばり以外の歌手には(むづかしくて)歌えない、素人は歌うな、と船村徹がいいました。
カラオケでうたわれるなんてのは拒否して創られたんですね。

これは有名な話かもしれませんが、コロンビアオーケストラで長くアルトサックスを吹いていた叔父が、ひばりは譜面をよまないが、一回きいただけで覚えてしまう、レコードの吹き込みで取り直しはしたことがない、と言っていました。音符を学ぶ必要がなかったのです。

私は、6月に手術の為入院した時、「サックスで昭和歌謡」のCDを聴いていました。私の子守唄です。
医師団が回診の時、突然来るものですから慌てて消すボタンも忘れてしまうのでした。諦めて、次がまたいいんですよ、なんて開き直って言っている内に宗右衛門ブルースが始まったりしました。廊下にあふれたお医者様がたにまで毎回おおいに笑って頂きました。
お医者さんの中では昭和歌謡の地位はあまり高くないようでした。サックスがどんなに「唄って」いるか、ギターがどんなに心を砕いているか。

ブログネタ
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 45年前、彼が来日した時はチケットが高くていけませんでした。
10ねんほど前、たまたま点けたラジオで彼の訃報を聞き、特集をしていました。
日曜の朝、正座して聴きました。
「泣かないおまえ」ですって。哀しいの、1万倍の切ないことば。よくもこんな言葉が出たものだ。
この齢になっても、こんなメロディとことばに心が震えるんですよ。

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