カテゴリ:

 こういう本が届くとわくわくする。
BlogPaint

著者は写真家だけれど、写真はない。歩いて聞きまわって、何にもねえだよ、と言っていた人たちからあたり前だけれど、こんなことはあったけど狐か狸の仕業だろ、と何かを聞き出して書いています。

猟師、林業、宮司、登山者、主婦、レンジャー、山菜好き。

写真家は偶然かもしれないけれど、文章に飾りがなくて真実味があって引き込まれる。出した本は全部読んでいる写真家がいる。

藤原新也と高野潤です。

この作者もいいな、と思いました。何より話した人を実名で書いていること。仮名となったらもう嘘くさい。

-私はブログで仮名はかけない。悪口でも実名でしか書けない。ブログ名も何を書いても先客がいて、逆さまにしたら通っただけですー

それと怪好きの私がいうのだから正しいのだけれど、(笑)やたら擬音の多い怪の文章は読む価値がありません。どんな音かの説明として時々は仕方ないけれど。

つい最近まで子供や大人が突然消えたのを神隠しとして処理されていたのは恐ろしいです。

階下の佐藤婆が一か月の入院から退院してきたので心からほっとしています。宿敵に死なれては怖くてかなわないもの。

IMG_5073


「まど・みちお詩集」

魚は痛点がないと聞いていてそれが不幸中の幸いだと凡人は思っていましたが。


するめ

とうとう
やじるしに なって
きいている

うみは
あちらですかと、、、



「武器としての 言葉の力」
文豪たちが教えてくれる最強の表現力・生きる作法

他人の言葉にあっけにとられて後で悔しい思いをする。ならば言葉をたくさん用意しておこう。そんな戦闘的な気持ちで読んだら大間違いでした。
一番印象に残ったのは

あぶのうございます
ホームや通路では走らないでください
    宇高連絡船高松駅「下船口」注意書き

危険!、危険です、 と書くところを、危ないです、は、素晴らしいでした、と同様に座りが悪い。
古風で品のいい響きには、どんなに海がしけても、これなら大丈夫という安心感もある。
と著者の柏 耕一氏が書いています。

これは台湾のホテルの注意書きです。
小心ものの小心とはいい言葉なんですね。蛇と書かないで長虫という気の使いようです。
IMG_4602




「深夜の散歩」ミステリの愉しみ

福永武彦・中村真一郎・丸谷才一の共著なのでちょっと古くて、読みたくてももう図書館にない本が多いのが残念です。
映画「オリエント急行」を見ただけでアガサ・クリスティーを読む気にならなかった。多作の作家は信用していないし。波のあるアガサの作品の中でもあれはできの悪い代表なのだそうです。
本来は英国の文学作品としてジェーン・オースティンとならんでも遜色ないとのことです。新発見させてもらいました。


「フォルトゥナの瞳」 百田尚樹
近く死ぬ人の手や体が透けて見える力がついた不幸な生い立ちの誠実な青年。
ストーリーとしては面白いけれど。
高級車を磨く仕事に興味がある人には彼の仕事の描写を丁寧に読めるのかもしれない。
でも、ギャングには興味なくても丁寧に読む。
よく読まれている作家だそうだけれど、二時間で読み終えました。


「人工疾患」 「誤飲」 仙川環
一語一句丁寧に読ませる文章でないから降参しました。字数を指定されているのかな。



 一番好きな映画はなんだろう。何だかんだインテリぶっても「シャイニング」かな。
スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン
IMG_4905
の名作だけれど、30数年たった今でも原作者はおかんむりだ。キング自身で作り直したくらいだけれど、筋を正確に追っただけで歴史に残ったのはキューブリック作品だった。

「ドクター・スリープ」はシャイニングの続編だからシャイニングをよんでからでなくてはならない、なんてことはない。
必要なところではシャイニングの説明があるし、あのいたいけな少年が大人になっただけで、全く別の物語だから。

「シャイニング」でホテルの地縛霊で狂った父親に殺されそうになったシャイニング-輝きーを持った少年が見えてしまうものから逃れたい一心でアル中の中年になっている。

キングお決まりの饒舌さだから、文庫本で1000ページほどの長さだけれど上巻で登場人物とその抱えている事情をとっくりと知ってしまえば下巻はななめ読みでいい。

映画の予告を見ると、小説では強力な輝きを持ったブロンドの少女が黒人になっている。
さすればイタリア移民の曾祖母から黒人になるのだろうか。父親だけが黒人になるのだろうか。
アメリカ人も人種問題には気をつかって、ご苦労なことだ。

「名こそチンクー中国人ーだが、アジア人にほど遠いこと、トム・クルーズ並みの男だ。」
なんて一行も私は見逃さない。

こんなことで怒ったわけではないけれど、シャイニングの続編を期待するとがっかりします。
でも、キングの小説は発想がいいのか、映画にするとめっちゃ怖くて面白いので映画はシャイニングのその後を期待しなければ面白いのかもしれません。

特にすきなキング原作の10選を挙げてみました。
http://blog.livedoor.jp/noini-noini/archives/10380721.html


表紙の絵は上下巻で一枚の絵になります。よく見ると車輪のない不気味な乗り物です。輝きを持った子供たちを惨殺して生きている吸血鬼一族みたいなのに殺された子供たちです。
IMG_4358

 事故物件の部屋に住む、で有名です。
人気があって、図書館の順番が忘れたころにやってきました。

女がケイタイに写ったと書いてあったけれど、それはおまえだろ。ユーチューブで写真を見たらやはり「おまえ」でした。腫れぼったい特徴のある瞼です。他でも自分の顔が女のように撮れていた、といってもおまえはもともと女顔なんだよ。
そういういい加減さはありますが、お笑い芸人ですからね。

それでも充分怖い。殺されたお母さんがお風呂で溶けていた部屋では玄関の戸がガチャガチャされるんですって。
お母さんを殺した息子は精神病なので罪に問われることなく、病院から脱走して、誰でもいいから人を殺したいといって行きずりに殺人をした事件があったそうで、その男が元の自分の家に来たのでした。
その話が一番怖かった。

私、家を探してた時があって、いい家だとほぼ決めたけれど、念のために近所の酒屋さんに訊いてみたら、その家はガス爆発があって一家三人が死んで、肉片が広範囲に飛び散った跡地に建てられた、よしたほうがいいですよ、と言われたことがあります。
その家の周りには家がない、お隣さんがなかったと記憶しています。
こういうのは新築だから事故物件として通告する義務はないんですね。

BlogPaint

読みづらくて投げ出されるフロイトの「夢判断」が精神科医によって読みやすく編訳されました。
それでも単行本で457ページは重くて肩や首を痛める体力勝負でしたからいい加減読みながら要約します。
IMG_3800


夢とは望みの成就であり、従って、望みが夢の動機になっているのである。

すべての夢が望みをかなえているのである。

まさか、そんな大それたことを私が望むわけはありません、といったって、夢に見たからには潜在意識で望んでいるのです。

夢とは睡眠状態にまで連続している思考である。

昼間の思考は様々に制約を受けているけれど、夢ではただ望み抱き叶えるだけになってしまう。

子供のころ、朝の支度がちゃんちゃん出来上がった夢をよくみたものだけれど、今も大勢の人がそれで遅刻なさっているのでしょうけれど、あれも「もっと眠りたい」夢を叶えているのです。

夢でも良心やらなにやらの検閲を通らなくてはならないから形を変えて出てきます。 
けれども、

「感情だけはごまかせない」


私が数年間何度も見た夢は
両親が死んでしまって、泣いています。
本当に口を開けて嗚咽さえしています。

少し覚醒すると、ああ、まだ生きていたんだった、間に合った、よかった、大切にしよう、とほっとします。

それが、しだいにはっきり覚醒すると 10年以上も前に死んでいることが分かってきます。
がっかりして、起き上がる気力もありません。

間に合った、と思っている半覚醒の時間が長いのですからやり切れません。


フロイトに倣って分析すると、私は両親の死を望んでいたのでした。
最後の二年間、両親は寝たきりでした。
父はベッドの上だけが、自分の生活の場だといっていました。死ぬ二時間前まで自分で尿瓶を使っていました。

母は入院していましたが目を覚ますと、今、重ちゃんが帰ったところ、と言っていつも死んだ息子の夢を見ているのでした。

私は両親にもう楽になってほしいと思っていたのでした。
納得していても、悲しみの感情は夢の中でもごまかせないから泣いて目覚めるのです。


本を読んだすぐ後に見た夢を覚えていたので分析してみました。

私はだれか知らない少女と次兄と三人で遠くから友人A子を見舞おうと病院のある町にやってきました。A子は手術を明日に控えています。

次兄は運転している姿は見ていないけれど運転してきたはずなのにあおむけに道端に寝たまま動きません。
(何しろ次兄はとうに死んでいるのですから)

私はイチジクが積んである店を見つけて色のいいのを選んで買いました。1500円しか持っていないので1000円分と言ったら3個しか買えなくて、A子の分と4個ないと困ると思いました。でも、イチジクは未熟でまだ食べごろではありませんでした。

そんなことをして、一向に病院の建物に入ろうとはしないのです。


さて、分析します。
夢はその日の出来事を織り交ぜるそうです。

A子の手術は皇太后さまのニュースからでしょう。A子を心配していないのはあまり好きではないからです。昔、夫が新潟テレビの社長になったから普段着で外にも出られないと電話してきたのが忌々しくもあったのでしょうか。

1500円しか持っていなかったのはその日、出先で10円を人に借りて懲りて1500円バッグに入れる作業をしたのです。

私はイチジクが好きで、買うと家に着く前に一個食べてしまうほどなのです。
一個足りないと嘆いて見せても本心は誰にも上げたくなかったのであります!
しかも、未熟果だったとは念入りで執念深くて恐れ入りました。
IMG_0093


次兄が死んだように動かないのは死んでいることを知っているからですね。
でも、父を自宅でみとった後、追うように60代で急死した次兄にもっと人生を楽しんで欲しかったと思っているのです。夢では叶えられて生きていたのです。

母が「死んだ人は夢でも喋らない」といっていたのはこういうことだったのですね。

   八月クンも夢の中
IMG_3115

↑このページのトップヘ