白馬岳登山レポート
2017年 9/3(日)〜5(火)
登山ルート:猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜頂上宿舎キャンプ〜白馬岳〜小蓮華岳〜白馬大池キャンプ地〜栂池


9/3(日):猿倉〜大雪渓〜頂上宿舎キャンプ

s−1
9/2(土)午後3時30分頃 猿倉に到着。
心配していた駐車スペースは充分あり、まずは最初の関門を通過。予定では昼前に着いて、この日の内に白馬尻まで登るつもりでしたが、到着が遅れ翌日の早朝に出発することに。夕食を食べ車の中で横になると、睡眠不足のお陰でバタンキューでした。


s−2
9/3(日)猿倉山荘(これは前日の午後の撮影)
駐車場からここまでは歩いて数分。登り口はこの山荘のすぐ左側。まだ薄暗い午前5時に出発。この出発時の予感はかなり軽快に登れるかも知れないとこれまでになく身体は軽やかだったのですが・・・。

s−3
午前6時18分
これを少し登ると白馬尻ですが、まだこの時点では楽勝で登れるような気がしていました。気温は暑くなく寒くなく歩いていると非常に快適でした。

s−4
午前6時26分
白馬尻小屋で少し休憩。小屋の前には5〜6人の登山者が休憩をしていて、それぞれに登り始めました。

s−5
午前7時17分
いよいよ雪渓の登り口に到達です。本当に来れるのか不安材料はいっぱいあったのですが、気がついてみるとここまで来てしまったと言った気持ちでした。ここまで来たら上まで登らなくてはなりません。

s−6
午前7時27分
ここで軽アイゼンを装着してキャンプ地を目指す。猿倉を一番最初に出発したのですが、この辺りですでに多くの人が先を歩いて登っています。中には普通の長靴で登っている猛者の方もいたり、アイゼンを使わないで登っている人もいました。

s−7
チャイナ製でろくな商品に巡り会ったことはないが、この安物の軽アイゼンはまぁまぁでした。他の登山客も結構使用していたようです。爪が短いので用途は限られるが、この雪渓を歩くには充分。

s−8
午前7時37分
雪渓の所々にクレパスができ、その為に雪渓から「秋道」へ、また雪渓へを数回繰り返して登りました。これは結構面倒くさかったし、秋道で方向性を失う場面もありました。

s−9
午前8時14分
今年は大雪だった割には、夏の気温が高く溶けるのも早かったようです。大昔に初めて登った時は、途中で「秋道」に入って登ることは全くありませんでした。アイゼンを装着しているので「秋道」に入らずに登れた方が有り難いです。

s−10
午前8時56分
このガスの中を歩いているとかなり涼しいのですが、霧と言うには少し大粒で、レインコートを着ていないと衣類が湿って来ます。そして時折雨がぱらつき寒いと思うと晴れて暑くなって来て常に変化していました。

s−11
午前9時26分
猿倉を朝一番に出発して来たのですが、この雪渓で多くの人に追いつかれ、そして抜かれてしまいました。別に競争で登っている訳ではないが、それにしても我々二人は非常にのんびりで追い抜かれることはあっても誰かを追い抜くことは皆無でした。

s−12
午前9時41分
やっと雪渓を抜けた所で多くの人が休憩しているのですが、ガレ場で休憩ポイントとしては非常に辛いものがありました。やっと見つけた空白エリアに腰を下ろした直後に後から来た方が我々の目前にザックを置いて下さり、ちょっと寒い経験をしました。


s−13
午前10時29分
初日の登りの中で一番歩き難いルートでした。足場が悪く、どんどん崩れて行く感じの落ち着かない状況で、尚かつ体力も使い果たしたような有様でした。石井君の前方に赤い布が巻かれたロープがありますが、これは要注意でした。その使われ方が一つではなく、ある時は進入禁止の為だったり、また別の時は滑落防止の為だったりで、その都度確認をして利用しないとロープと一緒に滑落する可能性があります。実際に「秋道」に入り滑落しそうになった方が、進入禁止の為のロープを握り締め体重をかけてそのままズリ落ちる光景を見てしまいました。幸いにも怪我もなく事なきを得ましたが、微妙な使い分けにちょっと戸惑いましたね!


s−14
午前11時32分
いつもは疲れを知らない相棒の石井君は、岡山を出発予定の金曜日の夜は早く仕事を切り上げることができず、結局夜の11時頃になり、睡眠不足も加算され、この日は3歩進んでは立ち止まって休憩するような状況でした。

s−15
午後12時36分
この「とんがりコーン」は鑓ヶ岳かと思いきや、こんな場所にあるはずもなく調べてみると、「天狗菱」という名前が付いていました。ここまで来ると頂上宿舎はもう一踏ん張りです。

s−16
午後1時9分
「出会い系」避難小屋。ご覧の通り小さな避難小屋で、中は真っ暗。数人しか入れませんが、何故か管理人室があります。ここは落ち着いて休憩をすることができ、後からやって来た方々と山に来たことを忘れるほどお話をしてしまいました。群馬・東京・香川・栃木の方々とお話をしている内に、いよいよ登山列の最後尾に達したのではないかと・・・。

s−17
午後2時30分
やっと歩きやすくなった道ですが、我々二人の脚は非常に重い。今回は疲れにくい身体作りをしてやって来たつもりだが、脚力の筋トレをしていないので、とにかくスタスタと軽やかには動かない。

s−18
午後3時42分
頂上宿舎まであと一息。ガスがかかり霧雨の中に大粒の雨も混じり始める。随分昔に若い頃来たことがあるのですが、殆ど景色の記憶が残っていませんでした。
s−19
午後4時15分 頂上宿舎&キャンプ地に到着。
ここは何とも後味の悪いキャンプ地でした。トイレのすぐ裏にあるのは分かっていましたが、キャンプ地は全くと言って良いほど整備されてなく寝心地も良くありませんでした。快適を求めて来た訳ではないが、こんな酷い所は初めて。トイレ自体も最悪で、作られた当時のままで掃除もしていないし、女子トイレの入り口の前にある水は、手洗いと飲料の区別がなく気分は相当に盛り下がりましたが、山の頂上付近では致し方のないことなのでしょうかね?

続く