伊豆noko徒然日記

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あまりに久しぶり long time no see

余りに久しぶりに書きます。

相変わらず、しこしことアートの準備をしていた中で、どういうわけか今年、カルフォルニアにある「全米日系人博物館」のメディア【Discover Nikkei】にインタビューされた。

                              長いインタビューで、そもそもの
知半アートプロジェクトの出自IMG_1427には不可欠な、留学の話から始まる。
この学生学時代の話からはじまり、一挙に色々話すことになって二部構成になった。

アーティストのことを広報するのは熱心なのだが、自分のことはちょっと、ねぇ。
というわけで、ここに相当に遅ればせながら掲載します。

知半アートの秘密(?)が分かります。ご興味ある方は以下をクリックして、ご高覧くだされば幸いです。

その1(前半)https://discovernikkei.org/ja/journal/2025/2/14/nobuko-awaya/

その2(後半)https://discovernikkei.org/ja/journal/2025/2/28/nobuko-awaya-2/

さてさて、いよいよ今回の話。
来る11月1日から始まるのは、「富士山と城山」という展示。12月14日まで開催しているので、知半アートとしては最長期間。
前から、伊豆に住む者として、ローカルな山(城山)とグローバルな山(富士山)を並列に扱う展示をやりたいと企画を練ってきた。満をじしての展示。上記の写真がチラシです。乞うご期待。
知半庵お知らせ欄 http://chihan-art.com/category/news/

槙の木のこと

1492947810734あまりに久しぶりで恥ずかしいが、書こう。

菅沼家の人々が愛してやまない、そして祖父の知半がもっとも大切にしていた木がある。槙の木だ。樹齢300年とも400年とも言われる。そもそも槙の木は大きくならないので知られているが、この木は二人で抱えてやっと手が触れる幹、高さは10メートルはある。二本あるが、この写真は数年前の美姿。きれいに手入れをされて空にのびのびと誇らしげに立っている。

ところが、最近はなかなかするすると木に登れる職人さんを見つけるのがむずかしく、ほっておきっぱなしでどんどん枝が密になってしまった。
今年ぐらいはと思うのだが、5月末の落語+三味線「粋な五月」の準備に追われて、ただ見上げるばかりで何もできない。

お向かいの駒坂さんが、「よく枝にブランコかけて、昭長さんと遊んだものだよ」と言われる。私が一番影響を受けた昭長叔父が亡くなってもう数年たつ。見上げるたびに知半のこと、叔父のことを思う。

桜・筍・緑  sakura, takenoko onto the green season

 どの窓からも緑だけが見え、聞こえるのは鳥の声。なあんて、ただ雑草が生え放題だけなのだが、雑草さえも麗しく心やすまる緑の季節。

 思えば、年が明けてから一つの長い時間トンネルを通っているうちにもう半年。何をどう過ごしていたのか…。
 DSC_2869今年は竹の子の裏年だった。出も遅く、しびれを切らした友だちは「買ってしまっただらぁ」と嘆く。伊豆の人が竹の子を八百屋さんで買うなんてありえない話。 
 桜が咲いても散っても竹の子はさっぱり。逆に、ゴールデンウィーク過ぎて思い出したように顔を出した竹の子を、掘り、湯がいたりした。

 桜はといえば、今年は東京や伊豆でも眺めた記憶が薄く、その後に用事で行った三春で、 福聚寺の満開の桜を眺める幸運に恵まれた。
 山も丘も、土も空もひと続きになって、お寺の敷地いっぱいに桜が思い思いの姿で咲いている。近づいて見る花びらの一枚一枚も、遠くから眺めるそれぞれの木の佇まいも、こちらに春の魔法をかけられたように心奪われた。
 
 実は、去年12月の個展を終えた母が、年を越して具合が悪くなり、まもなく家で息をひきとった。彼女の望むようにと、医療専門家、ヘルパーの方たちと家族で支えてきた日々の最後に、彼女らしい静かな別れが訪れたのだった。愛猫が突然ベッドに飛び乗り、母の右腕と胸の間でじっと動かずにいたその30分後のことだ。猫こそが予感し、母を見とどけたのを目の当たりにし、私たちは驚いた。
 どんな終末であれ、喪失感はあまりにも大きく、どうしたら平常な心に戻れるのか私は長い間、わからないでいた。桜を見て、筍を採り、新緑を眺めて、ようやく心が落ち着いてきた気がする。
 人は、昔から辛い時も自然と対話してきたのだろう。

 伊豆ではつづじの花もおしまいで、グミの実がぷっくりと赤くなった。ザクロの花がたくさん咲き始め、明るいオレンジ色は空を背に透けるようだ。新緑も夏に向かって、逞しい緑に変わっていく。
 その歩みと合わせるかのように、私はスタッフと共に今年の11月に開催する知半アートの準備に追われはじめた。

 
  

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