2019年03月05日
2019 春のNOMAMISE

NOMAのMAです。
「平成最後の」春ですね。
今年に入ってからどういうわけか
これまでを総括するかのごとく
ジェットコースター的に
あらゆる物事が自分たちの周りを駆け抜けて
とても慌ただしい2019年の春です
「クリエイティブの地産地消 」
と銘打ったこのイベントを始めて
早いもので10年になります
自分たちはもちろん
参加作家のみなさんを
取り巻く環境やライフスタイル
制作の幅や活動の内容も大きく変化して
NOMAMISEをスタートさせた頃とは
色々なことが変わりつつありますが
今回も新しい作家さんをお迎えできました
変わりゆくものと
変わらないもの
これからどこへ流れていくのでしょう
色々なことに思いを馳せながら
いつも通りNOMAでお待ちしています
2019春 NOMAMISE
様々なジャンルのクリエイターのお仕事を
NOMAフィルターを通して皆さんにご紹介するショップ。
即売会のような作り手の顔が見える
「クリエイティブの地産地消」ショップです。
生活に必ずしも必要なモノでは無いかもしれませんが、
日々の暮らしをジワ〜っと潤してくれるモノばかりです。
ぜひ遊びに来てくださいね
2019年02月18日
徳島だより〜 ココロとカラダのメンテナンス
NOMAのNOです
例え自分を取り巻く状況に自分自身が追いついて行けなくても、
朝が来て、また夜が来て、
容赦なく日々は過ぎていく訳で、たとえどんな状況にあっても嘆くのでは無く、
肯定できないと楽しくなんて生きていけないもの。
確かにそれは正論で、おっしゃるとおりなのだけれど、
それが自分事となると素直には受け入れ難いもの。
だから、神は乗り越えられる試練しか与えないとか、
そこから学ぶべきものがたくさんあるとか言って、
無理矢理にでも受け入れて次に進むしかないんですよね。
今回、57才の誕生日を迎え、徳島で過ごした1週間あまり。
余計なことは考えず、海に行って、運動して、いっぱい食べて、
湯治して、そして少しは仕事も(笑)、
自分のカラダを自分でちゃんとメンテナンスすることに専念しました。
滞在中、突発性難聴を発症したのはビックリしたけど、
メンテナンス効果もあったのか、3日間の集中治療でほぼ完治することもでき、
ココロとカラダのバランスも戻ってきた気がしています。
今更ですが、自分を自分でちゃんとメンテナンスするということが
いかに大切なことか、改めて気づかされました。
絶対的に抗えない事に対して、
うまく折り合いを付けることができない意識がトラブルを招くのだろうけど、
意識なんてものは、寝ている間に簡単に無くしてしまうもの。
自分でコントロールできるなんていう幻想こそが、かえって話をこじらせているのかも・・・
自分の意識に向き合うことも大切だけど、
同じぐらい自分のカラダと向き合うことも大切なんですね。
新鮮で美味しい食べ物、ココロを癒やす海や自然、
そして何より長い時間を掛けて錆び付いてしまっていた様々な関係性と距離を置いて、
立ち位置を見つめ直せたこと。
もし徳島という新たな拠点を開いていなかったらと思うとゾッとします。
ありがとう、徳島。
2018年12月06日
徳島だより 〜漂い着くモノたち
1ヶ月ぶりで、徳島に来てみると季節が戻ったような暖かさ。
今年の冬はまだまだ海に入れそうで、ご褒美をもらった気分です。

私がサーフィンを楽しんでいる小松海岸は、
四国一の大河・吉野川の河口に位置するせいか、たくさんの漂流物が集まります。
そんな中には、思わず想像力を掻き立てられるモノも・・・

キティちゃんのロング枕。
船から落ちたのか、河原でキャンプ、干していて流されたのか。
それとも、別れた彼女の思い出を振り切るために海に流したとか・・・

この真っ赤なヒールは、
潮風に髪をなびかせる美しい女性が
突然ジェームズボンドばりの男に強く抱き寄せられて
クルーザーから、ふり落としてしまったとか・・・

一方で、時計は見る者を現実に引き戻します。
11時20分に、いったい何が起きたのか・・・。
昼なのか、夜なのか。
人々の表情まで見えてくるような気がして、不思議です。

そんな小松海岸の漂流物で、圧倒的な量を占めるのが流木。
長い旅を続ける中で、変化を続け
唯一無二のカタチを手に入れた流木たち。
そこには、新しく宿った命の気配のようなモノが隠れていて
ふとした瞬間にフッと立ち上がってくる。

小松海岸で、よくこんな光景を目にするのは
きっと、その気配をもっと確かなものへと
変えてみたくなるからに違いないと思っています。

しかしその圧倒的な量の流木は、
人々の目に、ゴミとしか映らないのも無理はありません。
徳島に来て、1年。
海岸に拡がった流木を見る度に
資源としてアップサイクルさせる素敵な方法は無いものか・・・
そんな思いが頭を駆け巡るようになり、
始めたのが Tokushima Driftwood Project というインスタページ。

ページを知った方から、嬉しいお誘いを得て、
地元・川西で、初めての展示も実施。
流木を直接手で触れ、組み合わせることで、
そこから立ち上がる命の気配、楽しさを感じてもらうことができました。
訪れてくださった多くの方々と語り合う中で、
みんながハッピーになる流木のサイクルを作りたい。
そんな思いが一層強くなりました。
まだまだ、そのカタチは見えていませんが
この道の先に、豊かなライフスタイルが定まっていく予感がしています。

NOMAでは、12月14日から16日までの3日間
恒例のNOMAMISE 冬 を開催します。
たくさんのクリエイターに混じって、
NOも、今できる流木サイクルの在り方をお見せしたいと思っています。
お時間のある方は、ぜひ覗いてみてください。
皆さんのお越しを 心よりお待ちしています。
参加予定作家
kkjk 柏木キヨヒロ / よしみ工房 / mizu 水野千秋 /
ダルマワークス / Petale 中村仁美 / Donuts dept /
こまつか苗/まえだふみこ/ メディアピクニック 岩淵拓郎 /
岡野香 / 田中智子 /辻寿見 /みみ弥 / nanalight / 南繁樹 /
yamyam(カレンダーのみ) /能勢ノブユキ/ 能勢マユミ /
2018年11月21日
Tokushima Driftwood Project
10月は、激動の1ヶ月でほぼ徳島にも行けずじまい。
自分ではコントロールできない出来事が、次から次へと襲いかかってくる
まさに試練の月でした。
そんなストレスがんじがらめ状態がマックスになったとき
カラダが危険を察知し、現実逃避のために脳内で妄想が爆発。
それが、
Tokushima Driftwood Project のキッカケとなりました。

徳島にいるとき、生活のリズムを作り出しているのが海。
朝起きて、海へ車を走らせ、波があれば海に入る。
波が無ければ、ビーチを散策し、写真を撮ったり、本を読んだり・・・
ホームグラウンドである小松海岸は、
四国一の大河・吉野川の河口に位置することもあって
つねに多くの流木が集まる場所。
海に通ううち、だんだん流木に魅了され
気になった流木を拾い集めるようになっていました。
こんなにたくさんの無償の宝が目の前に転がっているのに
何かできないのだろうか・・・
やがて、そんな思いが巡るようになっていました。
徳島にも行けず
自由になるのは細切れの短い時間だけ
そんな時間でさえ、頭の中は出口の無い考え事で埋め尽くされていく・・・
そんなとき、ふと思いついたのが
流木のインスタページを作ること。
Tokushima Driftwood Projectと名付け、
撮りためた流木写真や
流木を組み合わせただけのシンプルなオブジェを作ってアップし始めたのです。

空いた少しの時間で毎日繰り返している内に
その時間だけは、頭の中を支配する現実が片隅へと追いやられ、
様々な妄想が拡がる楽しい時間になっていきました。
今、手の中にある流木を見つめながら、森だった姿を想像する
流木を組合わせることで、そこに立ち上がる、何かの気配を感じる。
見ていても、見えてもいなかったモノが
その瞬間、輝きを放ち始める
インスタ写真が積み重なっていくうちに
嬉しいことに、様々な反応も届き始め、
本当の意味でプロジェクトとして、いろいろ育ててみたいと
思うようになりました。
単に放置された流木のリサイクルというのではなく
アートや文学、プロダクトなど
思わず気持ちが楽しくなったり、前向きになったりする
アップサイクルなプロジェクトにしていきたい。
そして、徳島の素晴らしさをみんなに知ってもらう
プロジェクトになればなあと思っています。
そんな思いが通じたのか
粋な大人達からお誘いを頂き、
Tokushima Driftwood Project として初の展示をさせてもらう運びとなりました。
流木を組み合わせることで、立ち上がってくる何かの気配・・・
そんな感覚を皆さんにも体験してもらえたら嬉しいです。
良ければ、ぜひ遊びにきてください。
『Q』
イベント『Q』のアイコンは電源スイッチのマークから。
数字の「1」と「0」を表したもの。
「 - 」が ON で「 ○ 」が OFF。
この合体したのは「スタンバイ」
ONでもOFFでもない、いわば仕事と遊びの間の状態。
モノ作る人ってこの状態が大事だったりする。
そんな感じのイベントです。
11月23日(金)-25(日) 展示 12:00-19:00
その他、Barイベントなど盛りだくさん
会場 wedge -furniture studio- (旧HANARE)
兵庫県川西市火打2-15-24 P10台可


2018年09月12日
徳島だより 〜孤独のススメ
こんにちは
徳島滞在中のNOMAのNOです。
今朝、歯を磨いていたときのこと、
歯磨き粉のチューブが最後の一押しで、カラに・・・。
あぁそうか、もう随分長い時間を徳島で過ごしているのだなぁと
改めて実感しました。
このところ「徳島だより」がすっかりご無沙汰していたのも、
この「当たり前の暮らし」が定着してきたせいかもしれません。
(徳島の部屋から見た朝焼け、美しすぎて恐くなった)
しかし、度重なる台風に地震。
日本のあちこちで、多くの被災者が生まれ
そうした「当たり前の暮らし」が送れなくなっていること
昔見た小松左京の映画「日本沈没」が蘇って
薄ら寒くなってくるのは、私だけではないはずです。
これはすべてが天災なのか、
いや、ここ数百年の人間の無謀な活動が
著しく地球を傷つけてしまった報いではないのか。
災害への備えはもちろん、
本当の豊かさとは何か・・・に思いを巡らし
行動するべき時なのでしょうね。
ミーハーなことで恥ずかしいですが
最近、どっぷり「縄文」にハマッていて
映画を見たり、関連本を読みあさったり・・・。
縄文という時代は、1万年続いたことを知り
(現代は、縄文時代からたかだか3000年)
しかも、縄文の人々は、
自然と共存し、戦争もせず、
サスティナブルな社会を築いていたこと。
そんな豊かな暮らしの中から生まれてきた
土器や土偶の、美しさ、愛らしさ、不思議さ・・・
(最近お気に入りの土偶、勝手に「縄文猫」と命名しました)
使いにくいって・・・何が悪い?
なんの役ににも立たないだって・・・何か迷惑掛けましたか?
効率やリスクといった言葉でがんじがらめの現代を
あざ笑うかのように自由で楽しいところがたまりません。
本当の豊かさがここにある
閉塞した世の中を変える未来へのヒントがここにある
そんな思いが、溢れてきて
ますます縄文LOVEが膨らんでいます。
そして「本当の豊かさ」という意味で
ここ徳島きて、良かったなあと思うことは
一人で時間を過ごすことが多いので
少しずつ、一人遊びを思い出してきたこと。
地場野菜溢れるスーパーへ行き
何を作ろうか考える楽しみ・・・
普段ならすぐに止めてしまうような学術書を読んでみたり
(・・・といっても縄文関係ですが 笑)
もちろん、毎日海へ波チェック、サーフィンを楽しむこと
波が無くても、流木写真を撮ったり、流木を集めたり
昨日は、Stand by me を日本語で歌いたいと思いつき
いい感じに翻訳するという作業をひたすらやってました。
どれもこれも、社会人が平日にやるようなことでは無いかも知れませんが
「ひとり遊び」ができることって
特におじさま方にとって、これから重要な要素になる気がしています。
孤独というと、悲しみや哀れみ、死というものを連想するかも知れませんが
元来、孤独というのは、誰に左右されることもない、とても自由なもの。
孤独は楽しいものであるはず。
ちゃんと着地させる仕事をして、まじめに遊ぶ。
そして孤独を楽しむこと。
そんな日々を過ごすことが、
きっと豊かな暮らしに繋がるはず・・・
縄文人はきっと、暮らしの、そして人生の達人やったんやろな〜
会って、ゆっくり酒でも飲みながら語り明かしてみたいものです。
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NOMAMISE 秋
9月28日~9月30日 12:00〜18:00
クリエイティブの地産地消
この秋も、楽しい作品が満載、是非遊びに来てくださいね。