シフトレバーの革巻き補修_縫製編

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[マツダ ランティス] ATシフトレバーの革を巻き直す、後編
前編は→こちらシフトレバーの革巻き補修_分解編 
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▲革を切り出したら、フチに針穴を開けます。幅3mmマスキングテープを貼って、元の革を重ねて位置を描き込み。間隔は4〜5mmで変化していて、革の向かい合う位置でそろうように調整しています。穴開けは千枚通しでおこない、深めにさせるよう5mm厚のスチレンボードを下敷きにしています
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▲穴開けまで済んだところ。前回も書きましたが、巻き込むところの切り込みは縫ってから切り込むべきでした。それと下端やスイッチ部の巻き込みの余白ももっとあったほうがよかったなと。今回のはギリ足りたくらいでした
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▲続いてグリップの芯。古い接着剤の跡を剥がしておき、次にノリを付けたくないところをマスキング。下の穴に持ち手(段ボールを折り重ねたもの)を挿しておき、スプレーのり(77)を吹きました。革の裏面にもスプレーしておき、乾いてから位置を合わせて巻きます。グリップの芯には中心線があるので、革に書いた中心線やネジ穴を目安にあわせます
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▲編み方は元のと同様に“ベースボールステッチ”で、針を2本使います。これは手持ちの針セットに入っていた刺繍用2本を使用。糸は“編むハンドルカバー”での残りを使いました。ココでの反省点は2つ。革の裏も全体にスプレーのりを吹いたので、針を通すとのりが針についてしまう…。剥がしつつ進められましたが、面倒がらず革裏のフチはマスクしたほうが良かったなと もうひとつは編み始める場所。グリップの左側(縫い目が長い方)から編んでいったのですが、そうではなく先に右側、スイッチまでの短い区切りを先に編んでから、左側にすれば両側の位置が早い段階で固定され、その後に上側を巻くようになるので、より作業しやすかったように思います。縫う作業はある程度縫い進めてから千枚通しで糸を引っ張り、革のフチをキツく合わせるを繰り返していますATG_15_R
▲短い側も編み、縫い合わせは完了。上側の穴は折り返してからリングを押し込み、スイッチ周囲も折り込みます。そこはゴム系接着剤を塗り足して押さえています。そしてHOLDスイッチ&ケーブルを通して固定した状態
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▲スイッチの囲いと底の樹脂パーツを押し込んで、仕上がり。内部にみえる白っぽいパーツはケーブルのガイドのようで、差し込んでいるだけでは抜けやすいので両面テープで固定しておきました。革の巻き直しはこれで完了。仕上がりとして及第点ですかね。革素材を買った他は、概ね手元にあった用品で間に合わせたのでコストは安くすみましたが、それなりに時間と手間が掛かるものでした
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▲車体への取り付けではレバー下のケーブルの巻き方に注意です(前回の画像参照)。ハンドルカバー共々、触れるところが新しくなってヨイです
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▲補足。シフトインジケーターは前側のネジ穴2箇所が割れていたので補修。1.5mm厚のABS板を重ねて接着&補強。欠けたところはプラリペアで埋めて整形しています

シフトレバーの革巻き補修_分解編

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マツダ ランティスのATシフトレバーの革がいたんのでDIYで縫い直したお話
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▲ウチのランティスは93年製でもう30年も超えているわけですから、そりゃ革も傷みます。左のように上面がヒビワレて、縫い目の付近も欠けるようになってきました。パーツ交換や皮革補修剤も検討しましたが、ハンドルを巻き直した勢いでこっちもなんとかできるのでは?と勘違いをして自分での巻き直しに取りかかってみました。やってみて気付いたこと、反省点があるので備忘録としてまとめてみます

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▲グリップ部を車から取り外す段階。パーツ図のように前面にある上下のネジを外しますが、ホールドスイッチのケーブルがレバーを通っていてこれが難儀なポイント。図だとレバー内にコネクターがありそうに描かれていますが実際になく、写真右下のコネクターまで直結。黒いケーブル2本をコネクターからピン抜きする必要があります。シフトインジケーターのパネルも外すことになります
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▲右はレバーの支持部。黒くてひねられたコードがそのケーブル。赤い線で記したクリップで固定されていたので、そこを外したところ。左はケーブルの端子をコネクターから抜いているところで、1本ぬけています。精密ドライバー(−)1.2mmを穴に挿して、端子の止めを解除。コネクターの端子を抜く側にも“折り返し”があるので、それも開いておきます。抜いた2本のケーブルはどちら黒で極性はないようですが、念のため片方に色をつけて同じように戻せるようにしています

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▲グリップ部とシフトインジケーターのパネルを外したところ。右の囲みはインジケーター裏につくランプ。ひねって外すようになっています。下に見切れているコネクターから黒い線がなくなったのがわかります
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▲外したクリップ部。すでにホールドボタンや下端の樹脂パーツを外した状態です。これらは押し込んであるだけなので、フチから薄いものを差し込んで浮かせるようにしてい外しました。パーツのツメなど割らないように注意です
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▲縫い目を切って、革を剥がします。芯はゴムの成形品で接着剤で貼られていました。横の穴は内側に金属リングで固定されていて、これはラジオペンチで外せました
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▲剥がした皮を平らにのばし、スキャンして型紙をつくります
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▲スキャンした画像から作図。次回があるか分かりませんが一応データ化しておきたいのと、やり直しや修正もしやすいようにと。材料選びでもサイズの目安もつきますし。三角の並びは巻き込むところの切り込みですが、これは実際は巻いてから現物合わせで切るほうがよかったです
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▲革は東急ハンズでみつけた「牛革のはぎれ」から選びました。カタチはもちろん、シボや厚みが違うのが混在していて、そこから薄くてシボが少なめを選び、使わない革で先に切り出しを試しているのが写真右。模型作業で使っているナイフやハサミでいけそうです。ネジ穴のところは10mmのポンチが欲しいところでしたが、ナイフでくり抜くので間に合わせました

ということで シフトレバーの革巻き補修_縫製編 に続きます

三たび、ハンドルカバーを編む

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▲青空駐車って革巻きハンドルも傷むものなのでしょうか。純正がいたんでから革を重ねて巻くのを使っていまして、何年かすると上側はカチカチで擦れとれるようになってきます。そんなわけで三度目のハンドル革巻き作業をしたお話。↑画像は施工後
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▲使っているのは今回もこちら↑ 株式会社世界皮革 「編むハンドルカバー S」。縫い付けや製品詳細は初めて取り付けしたときのエントリーを参照のこと→
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▲最初につけたのが2011年で、今回3度目ですから7年くらいで付け替えてることになります。最近は似た製品や世界皮革からもより安価なものがでていましたが、これまでのに満足していたのでリピートしました。縫い合わせのところに折り返しが付いているのが良いですし、使用例が同じハンドルなのもご縁ということで
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▲二度目のが傷んだ状態。上半分は乾いてカサカサです。さらに右スポーク部分(露出している元のハンドル革)もヒビワレてまして、擦ってみたら表皮が剥がれてきてしまいましたちょうど親指をかけるあたり。わざわざ触って悪くしてしまうとユー
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▲ということで、今回はまずそこの補修から始めます。マスキングテープで型紙を作り、適当な補修材を探したところダイソーの合皮用補修シートが見つかり試してみることに。サイズ的には型紙が少し入り切らないくらいでしたが
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▲シワにならないよう引っ張りつつ、前から裏に回すように貼っています。裏がちょっと足りないですが、案外見た目も馴染んでいます。外周を巻けば強く触ることも少ないと思うので、ひとますがこれでヨシとしました
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▲そして外周の革巻き。スポーク部分は両面テープで固定なので、縫った後に裏紙を剥がせるよう折り返しておきます。青いテープが貼ってあるのは縫い穴の位置をスポークと合わせる目安です
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▲縫う作業はハンドルの下側だとやりやすいですので、ハンドル位置を回しつつ、一周作業します。で、最初の画像のように仕上がりました。左右のディンプル部分が以前よりも細かいパターンに変わっていますね。運転で一番触れるところなので、ハンドル表皮が新しくなるのは良いモノです。ここから7年後だと2032年ですがそれまで載っているのかぁ?

 この作業中にシフトノブの革の傷みも気になってきて、次はその修復に続くのでした

HJweb「いまさら聞けないプラモデルの基礎」

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昨年末からホビージャパンwebにて、「いまさら聞けないプラモデルの基礎」という連載を開始しています。

記事更新毎に“X”でポストしていましたが、ブログでは紹介していませんでした

HJwebのフリーワード検索で「ノモケン」とか入れると各タイトルがサムネイルで見れます。
↓こんな感じに
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あ、去年のバキュームフォーム記事も混じっている

これまでの分をまとめリンクで紹介しておきます
●:通常回、○:レビュー回
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プラモデル製作でまず手に入れたい工具ってなに?【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ニッパーの選び方】 – Hobby JAPAN Web

ニッパーでプラモデルのパーツを切ってみよう!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ニッパーの使い方】 – Hobby JAPAN Web

プラモデルのパーツの切り離しを学ぼう【いまさら聞けないプラモデルの基礎:さまざまなゲートのカット】 – Hobby JAPAN Web

プロが【HGマイクロチゼル専用 平行スジ彫りグリップ】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新工具を本気でレビュー! – Hobby JAPAN Web

プラモデルのゲート処理ってどんな作業?【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ゲート処理】 – Hobby JAPAN Web

プロが【ライトニングニッパー】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新工具を本気でレビュー! – Hobby JAPAN Web
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見た目をよくする第一歩、パーティングライン消し!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:パーティングラインの処理】 – Hobby JAPAN Web

替え刃もリニューアル!! プロが【サステナニッパーAdvance】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新工具を本気でレビュー! – Hobby JAPAN Web

これまでに学んだテクニックでガンプラをキレイに組み立て!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ゲート、パーティングライン処理のまとめ】 – Hobby JAPAN Web

見る向きで輝きが変わる!! プロが【Mr.カラー ベルベットカラー】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新マテリアルをレビュー! – Hobby JAPAN Web

荒れないヤスリでゲート処理!! ガラスヤスリ&単目ヤスリを使ってみよう【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ゲート処理特別編】 – Hobby JAPAN Web

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かしまる

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久々に 歴史探訪的蹴球おでかけ の話。

先月の26日、久々に鹿島方面に行ってきたのです。

平日のナイトゲーム。せっかくの機会なのでその前にいろいろ巡るのです。
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▲鹿島の手前でひと休み。利根川ぞいにある道の駅「水の郷 さわら」。もう白鳥はいない時期かなとおもったら、1羽だけいました。小島の前にいる白っぽいのがそれです
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▲眺めてたら真っ直ぐに寄ってきました。君はまだシベリアには帰らないのか?
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▲建物の裏手に河川工事に使った重機が何両か展示されてました。ウェザリングの参考に撮影。各機の詳細が記載された展示プレートが劣化して読めなかったのは残念
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▲吹きさらしの姿は模型でやるウェザリングとは状況が違うけれど、これもひとつの実態なので参考にするのです

続いてそこからちょっと離れたところにある「伊能忠敬記念館」を見学
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▲言わずと知れた異能者。当時の測量機器の展示があり、思いのほか精密な機器であったことが分かりました。目盛り間に斜めに引かれた線が1/10単位を読み取るモノとはナルホドなのです。この施設は地元の実業家の方の寄付、基金で作られたそうで中に銅像がありました
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▲1時間余ほど見学。来て良かったと思える内容でした
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▲地図の複写や機器について書かれていた本を買ってしまいました。
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▲この界隈は江戸時代に栄えた古い町並みが残された観光地となっています。ちょうと舟めぐりが出るところでした
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満足したところで鹿島に向かいます。
スタジアムの前に鹿島神宮駅付近にクルマを止めて、参ります。予定よりもちっと遅れ気味だけども
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▲すると出くわした塚原卜伝の碑。なんだか新しげです。坂でくたびれてたのと日も傾いてきたので碑文も読まずに通り過ぎてしまいました…
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▲坂を上った交差点にあった石碑。アントラーズ栄光の軌跡が刻まれています。これも確かに歴史です
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▲鹿島神宮に到着。奥まで入ったのですが工事中でちょっと見れるところが限られておりました。まだどちらのサポさんも歩いていましたが、明るいうちにスタジアムに向かうのでショートステイで駅前方面に戻ります
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▲駅近くにあった案内。こういう告知も大事。2、3、4節とホーム連戦なのね
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▲鹿島スタジアム着。以前に来たのは2014年12月8日。雪で新潟ホーム最終戦が中止になり、月曜夜に鹿島スタジアムで代替開催になったときでした。もう10年以上前か。その時の相手は「柏」で新潟ホーム扱いなんでした。その後なかなか足が向かなかったなぁ…
※その試合では隣り合った鹿島サポの親子が新潟を応援してくれてありがたかったという思い出
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▲知り合いの鹿島サポさんと記念撮影。今回チケットの手配やスタ周辺の情報などお世話になりました。感謝!!
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▲試合の結果は残念でしたが、悲観する程では無いか。専スタで選手を近くでみれて普段とは違う体験でした。また来たいなぁ。この日はもっと寒いのを覚悟してたけど、そこまで冷えなかったで助かった
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そんなこんなで自宅に戻ったのは深夜1時過ぎ。楽しみましたがハードなスケジュールで後にひびきました

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