レトラ517 タンクの穴と補修
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周囲のパイプがエアタンクも兼ねているもので、長いこと使っていると「中がサビて穴が開く」というのは話には聞いていたが、遂にウチのもなってしまった。
その補修の話
使っているときに(当たり前だ)、突然エア漏れの音がして、パイプからオイルを吹きだした。幸いなことに壁にはプラダン、床は塩ビのシートを敷いているので、汚れもふき取れたけれど、養生してなかったら悲惨だったな…
で、ラック下の奥からコンプを引っ張り出したところ。
下辺パイプの横、少し塗装がはがれているところに穴が開いていた
自前で修理することにして、まずは扱いやすいように、パイプ部と本体をばらす
製造が1995年ということで、ちょうど20年でした。
ちなみに現在は「ウェーブ517」がこれの後継として販売されてます
穴が開いた部分は表面の塗装を削って状況確認。周囲も肉薄だろうから、そこも削って穴も広げてしまう
パイプの中はだいぶオイルが溜まっていたようなので、パーツクリーナーを吹いたりしつつ、中のオイルをはき出させる。ドロッとした黒いのがそれ。
*そもそもなんでパイプにオイルが溜まるかというと、この機種は静音や低振動を実現するため、赤い容器の中でコンプレッサー機構がオイルに浸された状態になっている。そのためエアに僅かにオイルが混入するようで、それがパイプ内に溜まると。またパイプに穴が開くのは、空気を圧縮することで発生する水滴によってパイプ内が錆びてしまうため。これら避けるため「使用後はパイプ上端のリリーフバルブを解放して、パイプ内の圧を逃がす」のが本来の使い方だった(はず)なのだけど、手の届きにくいところに置きっぱなしで、メンテナンスを省いて使い続けているのも原因
穴埋め作業は、手元にある材料で間に合わせた。
まず周囲を叩いて少し凹ませ、厚みを稼ぎやすくしてから、ステンレス板(エッチングパーツの余白)をハンダ付けして塞いでみた。
試運転して漏れがないのを確認し、再び組み上げ。
いずれもう少しちゃんとメンテナンスしよう
※パイプの周りにテープでも巻いておくと、また穴が開いても周囲を汚さずに済むかも