カテゴリ:
マツダ ランティスのATシフトレバーの革がいたんのでDIYで縫い直したお話
ATG_01_R

▲ウチのランティスは93年製でもう30年も超えているわけですから、そりゃ革も傷みます。左のように上面がヒビワレて、縫い目の付近も欠けるようになってきました。パーツ交換や皮革補修剤も検討しましたが、ハンドルを巻き直した勢いでこっちもなんとかできるのでは?と勘違いをして自分での巻き直しに取りかかってみました。やってみて気付いたこと、反省点があるので備忘録としてまとめてみます

ATG_03_R
▲グリップ部を車から取り外す段階。パーツ図のように前面にある上下のネジを外しますが、ホールドスイッチのケーブルがレバーを通っていてこれが難儀なポイント。図だとレバー内にコネクターがありそうに描かれていますが実際になく、写真右下のコネクターまで直結。黒いケーブル2本をコネクターからピン抜きする必要があります。シフトインジケーターのパネルも外すことになります
ATG_04_R
▲右はレバーの支持部。黒くてひねられたコードがそのケーブル。赤い線で記したクリップで固定されていたので、そこを外したところ。左はケーブルの端子をコネクターから抜いているところで、1本ぬけています。精密ドライバー(−)1.2mmを穴に挿して、端子の止めを解除。コネクターの端子を抜く側にも“折り返し”があるので、それも開いておきます。抜いた2本のケーブルはどちら黒で極性はないようですが、念のため片方に色をつけて同じように戻せるようにしています

ATG_04a_R
▲グリップ部とシフトインジケーターのパネルを外したところ。右の囲みはインジケーター裏につくランプ。ひねって外すようになっています。下に見切れているコネクターから黒い線がなくなったのがわかります
ATG_05_R
▲外したクリップ部。すでにホールドボタンや下端の樹脂パーツを外した状態です。これらは押し込んであるだけなので、フチから薄いものを差し込んで浮かせるようにしてい外しました。パーツのツメなど割らないように注意です
ATG_06_R
▲縫い目を切って、革を剥がします。芯はゴムの成形品で接着剤で貼られていました。横の穴は内側に金属リングで固定されていて、これはラジオペンチで外せました
ATG_07_R
▲剥がした皮を平らにのばし、スキャンして型紙をつくります
ATG_08_R
▲スキャンした画像から作図。次回があるか分かりませんが一応データ化しておきたいのと、やり直しや修正もしやすいようにと。材料選びでもサイズの目安もつきますし。三角の並びは巻き込むところの切り込みですが、これは実際は巻いてから現物合わせで切るほうがよかったです
ATG_10_R
▲革は東急ハンズでみつけた「牛革のはぎれ」から選びました。カタチはもちろん、シボや厚みが違うのが混在していて、そこから薄くてシボが少なめを選び、使わない革で先に切り出しを試しているのが写真右。模型作業で使っているナイフやハサミでいけそうです。ネジ穴のところは10mmのポンチが欲しいところでしたが、ナイフでくり抜くので間に合わせました

ということで シフトレバーの革巻き補修_縫製編 に続きます