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タイレル F1、再生産キットの話 (訂正アリ)

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*ホビーショー会場での取材を元に訂正を入れました(2022/05/12 追記)

タミヤから「タイレル F1」関連の再生産が発表されています。
公式はこちらから↓
第60回 静岡ホビーショー 2022 タミヤ発表新製品リスト

そのためか、以前書いたティレル003やP34記事へのアクセスが増えていたりしたので、それぞれの製品についてちょっとガイドになれば、ということをまとめてみましょー。003やP34の製作には「ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方」も参考になるのでそれも絡めたり(宣伝)

・プラモデル *各製品画像はタミヤ公式より引用
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▲元は1977年発売のキットで、そこにエッチングパーツや挽き物パーツを加えて2007年に販売された製品の再生産。グッドイヤーのデカールも付属しています。プラパーツ部分は古いのですが再現製は高く、特異な「六輪車」のメカニズムを知ることのできるキットです。タイヤもショルダー部分のモールドまで再現され、今回もそのままのハズ。このキット、ヘッドカバーの「FORD」ロゴのモールドが実際よりも細い文字なのが残念なところで、できれば修正したいです。「ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方」では003のパーツからモールドを型取りし、修正する方法を紹介しています
*エアファンネルが金属挽き物になるのは今回が初でした

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▲元は1973年に「タイレル フォード」として、スポーツカーノーズを装着した姿で発売。それを初期のハマーヘッドタイプのノーズを装着した“モナコGP優勝車”にリニューアルして発売されたのが2015年。プラパーツのみでも当時のF1マシンの仕組みが分かる“教材”となるキットで、かの エイドリアン・ニューイ もこのキットを作ったと実車に乗りながらインタビューに答えてたりします。新規ランナーでハマーヘッド型ノーズやヘッドカバー(インダクションポッドの基部が無いタイプ)が追加される一方、旧キットのスポーツカーノーズやドライバーは付属しません。細部をディテールアップするエッチングパーツも付属。このリニューアル版で残念なのは、マーキングから「FORD」のロゴが抜けている点です。カウルに付くはずの3箇所のフォードの楕円マークが足りなく、またノーズに付くはずの「Tyrrell-ford」も「-ford」が抜けて「Tyrrell」のみとなっています。ですので、そこは別売のデカールなどで補う必要があります。個人的にはまだスポーツカーノーズのキットの頃にこのノーズを自作するなどして1971モナコ仕様を製作。そしてリニューアルキットの発売後にもディテールや考証にこだわった作例記事を月刊ホビージャパンの2016年2、3月号に掲載しています。ムック「ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方」ではそのダイジェストと、テストのみに終わった“マトラ風ノーズ”を追加製作しています。こだわり派の方はそれらも是非参考にしていただければと。このレースでのジャッキー・スチュアートを追ったドキュメンタリー映画「ウィークエンド チャンピオン」もお勧めです

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▲1/20スケール グランプリコレクションのNo.1「タイレル P34 シックスホイラー」(1977年発売)を元にエッチングパーツ、シートベルト用シールなどを追加した内容(モーターライズは廃止)。1976年日本GPでの#3シェクター車の特徴(三角型のインテイクメッシュ、上下に長いリア翼端板とそれを支えるトラス構造のステーなど)を再現しているのが大きな違い。それらはエッチングパーツでの追加製作になるので、難易度が高めで上級者向きといえます。実車のトラス状ステーは板で無く“棒“なのでこだわる人はコレをガイドに作り替えるもヨシ。“1976 日本GP”のキットはこれまで数回生産され、前回の販売ではグッドイヤーのデカールも付属し、タイヤショルダーの転写マークも入っていたので今回も同様と思われます、ドライバーフィギュアも付属。#4のデパイエ車として通常仕様に組むこともでき、エッチングパーツはその際にも活かせます。1976年の日本GPといえばレインタイヤも欲しくなるところ。それはサードパーティ製も再生産されるかな?
*新考証によりエッチング製リアウィング翼端板の裏面の形状を修正。そのため、エッチングパーツは判を改めた新規。シートベルトは以前の布風シートから紙シール式に

・RCカー
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▲1977年シーズンの“フルカウルボディ”なP34。当時のプラボディ+金属シャシーの製品から、ボディのプラ部品を流用したもので、2000年代にシャシーをF103系(FRP製ダブルデッキ)とし、フロントステアリングユニットを新規パーツを追加した製品が発売され、それの再生産(と思われる、シャシー画像は未発表なので)。“アルゼンチンGP”と言及され、製品見本でミラーが赤に塗られるのは初で、そこが以前との違いか。このプラボディは6Vバッテリー時代のもので、“通常の7.2Vストレートパック横置き”が収まりません。そのためF103系シャシーでは全長の短いニッカド「1700MP」も発売して対応していました。今回はその点をどうするかはまだ未発表なのが気になるところ。ちなみにポリカ製の1976年型P34ボディはもともとF103系車体に合わせた後発品で、車体幅を広めにディフォルメしているのでそうした問題はないのです
*バッテリーは小型のリフェ「LF1100-6.6V レーシングパック(M)」で対応。そのためのホルダーを新規で追加。ボディパーツはシャシーロール時に干渉する箇所(デフやギアケース周辺)を切除した形状に修正(金型修正)。アルゼンチンGPでのマーキングに指示変更
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各製品の概要と気になる点について触れてみました。この機会にそれぞれの「タイレル F1」を味わっていただきたい!

MOOK「ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方」は各電子書籍やアマゾンのKindle Unlimitedにも入っているので、ご興味のある方は是非そちらも!!
ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方
野本憲一
ホビージャパン
2018-03-17


ところでエブロの1/20 ティレル005の発売はまだかなー
*8月発売予定だそうです

「Suzuka Sound of Engine 2018」 の音 

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 先月の話になってしまいましたが、今年も行ってきました。
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事前の予報で土日の天気が悪そうだったので、準備日の金曜から!
結果的に3日間とも晴れだったわけですが

でも、早く行った甲斐もありっっ!
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金曜のピット裏。ティレル012を眺め回せたぁ!

オレにためにありがとう!!<勘違い

というのも今年は「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1」の車両がグリッドウォークの際にコース上に並ぶことがなく、マシンを間近で見る機会が減っていたので、これが貴重な機会だったのでした。

そんなモデラー的都合はさておいて、メインは古く貴重なレーシングカーが走行する姿や音を楽しむイベントなので、東コースの各スタンドを回りつつ鑑賞していました。

そこで撮影した動画をいくつか上げていきます。

・東コースを周回する フェラーリ F2005,フェラーリ F10

*マルボロの位置がバーコードになってる方がF2005

金曜の練習走行をシケインスタンドから撮影。
どちらのV10もいい音で鳴り響いてました。
東コースをぐるりと周回する間、シフトアップやアクセルの開け具合がよく分かります。

・ストレートを通過する フェラーリ F2005

管楽器のような音がスタンドとピットビルの間で反響してより増幅される。
その前に走っているのは「AGS JH23」でエンジンはDFZ。
こちらはV8の太めに轟くサウンド


・プジョー905evo と マツダ787B


今回の目玉の1台、1993年のSWC(世界スポーツカー選手権)に参戦したプジョー905。
エンジンは当時のF1と同じ3.5L、NA V10。これはエレールのキット持ってたなぁ。

マツダ787Bはイベントでもルマンと同じ回転数まで回しているとか。
国内レースのJSPCのカラーリングはルマン優勝後に緑とオレンジを入れ替えた配色

追走しているニッサンR91CPのV8ターボの音もまた特徴的


写真も撮りまくった中から、最もお気に入りの一枚を
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2コーナースタンドから撮ったロータス78

個性的なマシンが集まった中、走っている姿が最も格好良く見えたのがこのロータス78。
プラモでは昔から親しんできたものの走っている姿を直にみて、そこから伝わるのはまた別というのを実感。

またプラモが作りたくなった!がしかし、1/12はティレル008のために部品取りしてたよー…

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マシンを眺める一方、ドライバーのトークショーもこのイベントの魅力。
現役から時間を経ているからこそできる意外な話が漏れてきたりする。
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・片山右京&ミカ・ハッキネン

このイベントでいろんなマシンのエンジン音が鳴り響いた中で、実は最も心に響いたのが右京さんのトークだったというのが、思わぬ出来事 土日とも聞いてました。
今は東京オリンピックの自転車競技にも関わって忙しいとか

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1994年の写真にサインを頂きました。ウェーイ

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そんなこんなで三日間もいるのどうよと思いつつ、良い時間を過ごせました。

Suzuka Sound of Engine 2017 の写真

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最近、ようやくPCモニターを4:3から16:9に変更して、まだ慣れないノモケンです。

「Suzuka Sound of Engine 2018」の出走車両が発表されてwktkな今日この頃、
今年の準備に、去年の写真を見直してみました。
*がしかし、ティレル002やフェラーリ312T4がキャンセルされてしまって残念

主に使ったカメラは借り物のNIKON D90、レンズはタムロンの28-300mm(APS-Cだから35mm換算で42-450mm相当)。高倍率なズームレンズで、パドックからコース脇まで1本でこなせたのは助かった。

次のレンズ選びの参考に、何mmで撮ってたのかEXIFで確認したので、メモとしてあげます
*変更はリサイズのみ

撮影エリア別に並べてみると、走行中のみなら70-300mmのレンズで済む感じ。パドックでは意外に28-300mmまでフルに使ってた。もう少し広角側が欲しい気もしてたので、そこはどうするかなと。

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■ピット、パドック

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28mm

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28mm

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28mm

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48mm

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48mm

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62mm

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82mm

DSC_5751_R
110mm

DSC_5782_R
110mm

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125mm

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185mm

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220mm

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300mm

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■ピット上から

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82mm

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82mm

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95mm

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110mm

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125mm

DSC_4586_R
150mm

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150mm

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300mm

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300mm

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■S字スタンドから

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62mm

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260mm

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260mm

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260mm

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300mm

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ティレルのステッカーにまつわる話

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3月に発売されたムック「極上カーモデルの作り方」。

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そこで製作している1/12 ティレル008にまつわる長いお話を一つ。

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これを作りたいと思い始めたのは1992、3年の頃で、それから徐々に資料集めなどをしていました。


車体に関する情報はもちろんのこと、マーキングを作り起こすために元になる図版も探します。

ティレル008のスポンサーステッカーはティレルP34の77年型と多くは共通なのでデザインを新たに起こすような箇所は少ないのですが、コクピット前方の楕円マーク(「FIRST〜」が周囲に帯になっている)は、前年とデザインが違うので、ここに使えるものが無いものかと思っていました。

そんな中、あるF1ショップの広告でずばりそのマークのステッカーを見つけ、「これは買わねば」と電車を乗り継いでそのショップまで買いに行ったのでした。

その辺の話を「のもぴ〜プラスティックラジオ 2018/3/22」
https://youtu.be/mGJhP_tSOVY?t=20m30s
でもしていますので、そちらもご覧アレ

で、そうして買った↓ステッカー
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購入から20数年の時を経てようやく活かせたわけですが、これにまつわる話にはまだ先があり、それが今回の本題。

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■あらためて時は90年代前半

今は無きそのF1ショップ行ったのは平日の昼間のこと。乗ったことのない路線で見知らぬ駅に降り、奥の細道みたいなところを歩いて到着。

お店に入ると店員の方がなぜがちょっと驚いたような感じ。他にお客さんもいないので微妙にチラ見される中、高価なグッズやF1パーツが並んでいるのを一通り眺めてから、目的のステッカーを買ったのでした。ン十万の商品が居並ぶ中、2枚合わせて数千円だったはず。

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主目的の008当時のステッカーの他、P34もあったので合わせて購入

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■90年代後半(たぶん)


とある仕事先というか編集部でそこのスタッフの方を紹介され、「初めまして」と挨拶すると、相手の方が「初めてじゃないですよ。僕、野本さんと会ったことありますよ」ときた。

話を聞いてみると、「F1ショップで働いてた時にお店に来た」と。


!!

あの時の店員さんなのか!

確かに何となく覚えてた風体や髪型などが一致して、「ああーっ確かに」とリアクション。


チラ見されてた気がしたのは「ノモケン」だと“身バレ“していたからかーっ(笑)。

その頃からすでにホビージャパンやRCマガジン誌で顔出ししていたので、模型店ならそういうこともありがちたけど、まさかF1ショップでとは思いもしなかった。

そして、仕事先でまた巡り会うとは。


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■そして2018年

先日の静岡ホビーショーで、久しぶりにその方にお会いしまして。

すでにMOOK「極上カーモデルの作り方」はご覧いただけていて、あらためてこの顛末と、「これを作るためにあのショップにステッカーを買いに行ったんですよ」と伝えたところ、さすがに何を買ったかまでは覚えてないけど、その頃から考えてたんですかと驚いてた。

ちなみにショップで働いていたのは極短期間だったのだそうな。

時を隔ててこんな会話が出来るのは、偶然が重なっているのと同時に、趣味嗜好が近い人たちは交差するってやつなんですかね。

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“身バレ“するのも時には悪くない

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新刊「極上カーモデルの作り方」 発売

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 ホビージャパンMOOK

ノモ研特別編 極上カーモデルの作り方」

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ISBN 9784798616476
価格 2400円+税
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本日より発売です!

この本の主役はスクラッチビルドの

「1/12スケール Tyrrell 008」。


精密模型を作り上げた様を詳らかに紹介するこの本。その製作過程と共に、それを成し遂げた"情熱の発露としての模型製作"が隠されたテーマとか言っておくと格好が良いかもしれない。

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↑裏表紙

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本の内容は3部構成で、

 1章では、その製作に至る背景やマシンについての解説を添えつつ「1/12スケール ティレル008」の作品全貌を紹介。

 カウルをつけた全容、内部のメカニカルな姿、パーツの取り付けピンにまでこだわったディテールなどが見所。


 2章では、その製作過程を詳細かつ、工程毎に紹介。

 カーモデル的な「ボディ」や「エンジン」といった部位毎の説明ではなく、「用いる素材やテクニック」毎に分けているところがノモ研っぽいところ。プラ材での工作、金属素材と加工、3DCAD+出力といったように工程でまとめ、全体の進行は「様々な手法でのパーツ製作〜仕上げ〜カラーリング〜フィニッシュワーク」と進みます。


 3章では、このティレル008を作る礎となった二つの作品、1/12 ティレル003と1/12 ティレルP34を紹介。

 いずれもタミヤ1/12キットを元にディテールアップや改造を加えた作品で、完成状態と共に製作過程も紹介。ここはプラモ製作の参考になればという面もありますが、これらの製作経験が「ティレル008を製作で取った手法」につながっているので、そんなところも合わせて伝わればということです。スクラッチへの道もまずキットから。
 ティレルP34は製作から25年経った模型でもあり、年数を経た姿とそれを修復する工程も。

 となっています。

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 この本では模型製作についての基本的な事柄についての説明は省いているので、その点は「NOMOKEN新訂版」や、カーモデル製作については「NOMOKEN2」をご参考に。

 1/12スケールでF1のスクラッチビルドはそうそうすることはないわけで、これを丸ごと真似るような本ではありませんが、求めるカタチを作り上げていく工程、ディテール再現にこだわった製作、マーキングの自作、スケールに見合った仕上げなど、カーモデルのみならず模型製作の一助になればと思います。

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ホビージャパンのYoutubeからPR動画を↓



  
 

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