1/16 KV-85

2015年09月15日

前回の起動輪のことを踏まえて、最近あらたに追加作業したお話。

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先月、3Dプリントで1/16戦車(97式中戦車)をまるっと出力された方の作品を見る機会がありまして、色々とお話しを聞かせていただきました。
その方のブログ→艦船ラジコン始末記
97式中戦車のことは→この辺

ウチのKV-85を作った時も、転輪は3DCADで形状検討はしていましたが、量産のコストや手慣れていることもあり、従来通りの手作り原型で量産もレジンにしていたのでした。が、今回お話しを聞いて、DMMで手軽に頼めることや素材にナイロンが使えることを知ったので、あらためてKVのパーツを作り直してみるかな、と思い立ったわけです。
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ということで、起動輪を3Dモデリングしてみる
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基本形状はタミヤパーツ互換としつつ、歯のピッチはJS履帯用。
以前は歯先周囲を5%縮小で削るのみだったところを、その内側の段差部やボルトの大きさなども実車写真を参考に修正。つまり形状的にはこちらの方が実車に近いバランスといえる

外側、内側、それぞれにデータ化し、
DMM.make 3Dプリントのアカウント作ってアップロード

素材はABSやナイロンなど選べるものの、やはり強度を考えナイロンがいいかなと。
色も幾つか選択でき、値段も少しあがるだけなのでグリーンを指定してみた。

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1週間くらいで出力品が到着。
お値段は両方合わせて5000円くらい。

今回はテストなのでデータはそれぞれ別個で、出力も1組だけにしましたが、次に出力するなら1台分をランナーで繋ぐとかしてコストを抑えないと

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改造部品と比較。
車軸部受けや中央の合わせはキット準拠。
歯の並んだフチ取りの幅、ボルトの大きさなど修正点も確認できます。

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重さ。キット改造パーツはアルミダイキャスト製で77g、ナイロン出力品は11g
と、手応えの無い軽さ

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アップでみると積層感はあります。が、1/16戦車としてみると不都合な程ではないかなと。
このパーツ直径は歯先間で54.8mm。
歯の厚みは2.2mm

グリーンの着色は表面のみで、少し削るとナイロン素材の乳白色が現れました。
色については、ナイロン用プライマーを吹いて着色する予定。

ABSで出力した場合の強度や仕上がりもいずれ比較してみたいところです。
*費用はABSの方が少し高い

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車体への取り付けはサクッと完了

で、動作テスト↓


テスト走行は歯飛びや履帯のはずれもなく、快調にこなせました。
これでいつでもスペアパーツが手に入ることに

この出力品、DMMの「クリエイターズマーケット」で販売することもできるのですが、「タミヤ1/16RC KV-1を改造して-1sや-85、SU-152にする際の起動輪」という超限定用途なパーツを欲しい人がいるのかどうか

もしいたら、ご一報くださいw


ノモケン/野本憲一nomo_ken at 08:17│コメント(2)トラックバック(0)

2015年09月12日

以前作った「1/16 RC KV-85」で、履帯に合わせて起動輪を加工した話は"またいずれ"、にしていたろところのお話
未読の方はこの辺から→ 1/16RC KV-85製作 その5

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起動輪は車体後ろのココ。スプロケットホイールとも呼ばれます。
略してスプロケット、スプロケなんて言ったりします

■起動輪の加工が必要になった顛末

KV-85の履帯はKV-1そのままではなく、ベースになったKV-1Sや派生型のSU-152などと同じく、後期の履帯なので、JS-2のキットから流用します。(アフターサービスで購入すると左右、各3100円+税)

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左はKV-1の履帯、右はJS-2の履帯
形状が似ているけどJSは全幅が狭く、センターで分割されたものと交互になっています。

JSより車体の大きいKVは履帯全長も長いので、JS用のコマ数が足りるか心配でしたが、予備履帯分も含まれていたせいか、ギリで足りました。

こうして履帯を準備して、そのままとりつければOK。と思っていたら意外な盲点が…

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やはり左はKV-1、右はJS-2の履帯
赤い線が10コマ分の区切り

実際に取り付けてみたら歯飛びするので気付いたのですが、
ピッチが僅かに違って、KV起動輪の歯と間隔と合わなかった
10コマで、半コマ分の差。約5%違う

これは困った。とても困った

プラモのようにディスプレイならそのまま取り付けて問題ないけれど、走行するRCではそうもいかない。

実車ではそのまま交換で使えるという理解だったのだけれど、この1/16は製品を跨いでまでの整合性はなかったということか。それとも実車についての知識が違っていたか

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考証面はさておき、現状あるパーツでの対策を考える

5%短いということは、KV起動輪の外周を約5%縮小した形にすればいいのか?
図にするとこんな感じ。

「ダイキャスト製部品を加工したくないなぁ」
とか
「走ってるときは履帯のパターンは見えないんで、KVのまま使えば」
という誘惑を振り切り、起動輪を加工してみる

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小型フライス盤と割付台を用意。ボルトを通してて起動輪を固定。
フチをひたすら削ぐように加工

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加工前、加工後の比較。
所々削りすぎたりもしてます
これを左右、内外の4枚分加工するのは結構な作業…

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苦労の甲斐合って、起動輪にピッタリフィット
歯の根元部分のフチ取り幅が狭く見えるけど、そこはやむなし

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加工を終えた起動輪を車体に取り付けたところ。

起動輪の中央にある2枚の円盤パーツは、RCキット独自のもので、おそらく起動輪と履帯の間に物を挟まないようにするためではないかと思われ、そういうのはそのまま活かし。スクレーパーをディテールアップしたりも

加工した起動輪とJS履帯での走行テストも問題なく、その後に塗装に移ったのでした



ノモケン/野本憲一nomo_ken at 03:46│コメント(0)トラックバック(0)

2014年06月02日

タミヤ 1/16RC KV-1をベースにしたKV-85の製作。

気がつけば1年を越える製作期間になりましたが、ようやく完成しました!

ということで今回は、塗装中と仕上がりの様子

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下地にオキサイドレッドのサフを塗ったところ
タミヤの1本では足らず、GSIクレオスのも使用

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車体色は
1:タミヤカラースプレーのダークグリーンを全面に(3本使用)
2:Mr.カラー #136ロシアングリーンを塗り重ねてグラデーション(ビン1本)
3:さらに明るい色としてMr.カラー#136+#135ロシアングリーンを部分的に

汚しはエナメル系でウォッシング的に、拭き残し多めで。
塗装としてはスタンダードな仕上がりかと

■完成
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大きくて重いので、塗装中の取り回しに苦労したっ
凝った塗装にしなかったのはそう言う理由もある。

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側面。
KV-85の外観はJSほど前加重ではないので、
見た目のバランス、全体のまとまりはイイ感じ。

砲塔のナンバーは紙を切り抜いたマスクを使い、エアブラシで塗装。
本物は手書きだろうからちょっとキレイすぎたか

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JS-2パーツを元に改造した砲塔。
実車の85mm砲→122mm砲への換装を逆になぞることになったわけで、
砲身、防盾周囲を変更。キューポラを内側に寄せ、左側面のボリュームを減らすなどなど…

砲身のリコイルや俯仰のため、内部の砲架も自作。
ギミックを活かしつつ収めているのが苦労したところですが、その過程はブログに載せてなかったなぁ

塗装前の様子は その5 を参照

・中身
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RCメカ、バッテリー、スピーカー、駆動系とみっちりな車内。
プロポを2.4Gにしたおかげで、外観を損なう"アンテナ"がないのです

*↑↓この2カットは履帯が逆向きでした
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砲発車のフラッシュが光った瞬間。
対戦システムの赤外線発振部は防盾の照準口の奥に内蔵

前照灯横のホーンはKV-1とは違うタイプを自作(よく見えない)

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テールもブレーキランプが点灯。
車長キューポラに付いているのは対戦システムの受光部

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ということで車両が完成したわけですが、
RCはこれからが本当のお楽しみ。

「実戦」たるイベント参加がこの先待っているのであります

ノモケン/野本憲一nomo_ken at 01:42│コメント(0)トラックバック(0)

2014年05月15日

先月、タミヤ新橋でのタンクミーティングに久々に参加し、
参加者の方々の車両を見て以来、なんだかこー、ムラムラときてるわけですな

まだKVの塗装も済んでないのに、次なる車両とか、もっとも面白いことができないかとか

そんな、はやる気持ちを抑えた落としどころが「プロポの2.4GHZ」


タミヤ1/16RCタンクでは最新作のJS-2からキット付属のプロポが2.4GHzタイプになってるわけですが、
現在製作中のKV-85は、プロポはKV-1からなので、従来の27MHz帯のまま

2.4GHzタイプは送受信機をペアリングして使うもので、
対戦バトルの際にバンド変更(クリスタル交換)をする必要もないし、
せっかく改造した車体に無粋な金属アンテナを出さないで済むのも利点。

ということで、JS-2で付属するのと同じ「ATTACK 4YWD-2.4G 送受信機セット」を購入

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左:KV-1付属プロポ
右:ITEM 17255250  ATTACK 4YWD-2.4G

 4YWD-2.4Gは送信機の見た目が地味!受信機ちいせぇ!

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背面の電池ボックス。2.4Gは電池が4本で済む


ホントここまでするなら始めからJS-2をキットごと買っておけば、と思ったことは言うまでもない

余ることになった27MHz帯の送受信機はいずれRCカーにでも使おう


ノモケン/野本憲一nomo_ken at 02:16│コメント(0)トラックバック(0)

2014年04月21日

昨日は タミヤ新橋 でのタンクミーティングに参加してきました

バトルのエントリーは1/35、KV-1にて。
そしてバトルには参加しないものの1/16 KV-85も持ち込み

多数の参加者の車両を見ていると色々欲しくなってまずい

と、イベント話はまたにして、KV-85製作の続き

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■「動かして遊ぶRCだから、メンテナンス性も大事だよね」というお話

KV-85で使っている1/16 JS-2の砲塔は、メカ積み後は上下を貼り合わせで閉じる。
しかし、それでは何かトラブッた時にメンテできず剥がして開けることになる

キットのまま組んでいる場合はトラブルも起こりにくく、閉じてもしまってもかまわないのだろうが、KV-85の製作では砲耳周辺やリコイル機構は改造品なので、その点やや心配。
なにせ実際の走行やバトルになると、結構な衝撃が加わることもあり、破損→メンテということもある

ということで、砲塔の上下を開けられるように取り付け方を変更。
それを外観を損なわないようにおこなうのだ


t01
・KV-85砲塔側面
キットパーツの砲塔分割は側面の形状の"稜線"に沿っている。
それに対して実車は黄色い線のところに溶接跡がある

そこで溶接跡にあわせた分割に変更、溶接跡で分割線を目立たなくする

t02
まず貼り合わせに頼らず砲塔の上下を固定する方法を確保。
前部は印のところで、内側に追加したプレートと、砲塔下側をネジ止め

t03
中央部の左右にもビス留め部分を追加。ビスの受けはレジンのブロック
ビスの頭はターレットリング外周で一段凹んでいる裏面なので、外からはみえないところ

t04
砲塔後部の固定は下側に「コ」断面のツメを設けて、上のプレートを引っかけるスタイル。
上に追加したプレートは分割ラインを溶接跡の位置に下げるのに厚みを合わせている、

これで砲塔上下がしっかり固定ができる

t05
前側の斜めのパーツ分割線を変える作業。
貼り合わせたあと、より低い位置を薄刃ノコで切り分ける

t06
これで砲塔上下の分割位置が変更できた

t07
さらに分割した下側フチを段落ちに加工し、上側にはその段落ちに嵌るようにプラ材を接着。周囲へのハミ出しを溶接跡状に加工する

t08
仕上がり。
外観的にも実車に近く、分割位置も目立たず、開け閉めもできるという理想的な対応。←自画自賛

t09
さらに鋳造の湯口とそこを削った跡をエポキシパテで追加。
表面のナンバーは四角の伸ばしランナーを貼り付け

外観的な製作はそろそろお終い。
メカ積みや動作チェックをしたら塗装にはいる

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t10
・タンクミーティングでピットが隣だったパンターと





ノモケン/野本憲一nomo_ken at 12:31│コメント(0)トラックバック(0)
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