1/16RC KV-85 その10 起動輪を3Dプリント
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先月、3Dプリントで1/16戦車(97式中戦車)をまるっと出力された方の作品を見る機会がありまして、色々とお話しを聞かせていただきました。
その方のブログ→艦船ラジコン始末記
97式中戦車のことは→この辺
ウチのKV-85を作った時も、転輪は3DCADで形状検討はしていましたが、量産のコストや手慣れていることもあり、従来通りの手作り原型で量産もレジンにしていたのでした。が、今回お話しを聞いて、DMMで手軽に頼めることや素材にナイロンが使えることを知ったので、あらためてKVのパーツを作り直してみるかな、と思い立ったわけです。
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ということで、起動輪を3Dモデリングしてみる

基本形状はタミヤパーツ互換としつつ、歯のピッチはJS履帯用。
以前は歯先周囲を5%縮小で削るのみだったところを、その内側の段差部やボルトの大きさなども実車写真を参考に修正。つまり形状的にはこちらの方が実車に近いバランスといえる
外側、内側、それぞれにデータ化し、
DMM.make 3Dプリントのアカウント作ってアップロード
素材はABSやナイロンなど選べるものの、やはり強度を考えナイロンがいいかなと。
色も幾つか選択でき、値段も少しあがるだけなのでグリーンを指定してみた。

1週間くらいで出力品が到着。
お値段は両方合わせて5000円くらい。
今回はテストなのでデータはそれぞれ別個で、出力も1組だけにしましたが、次に出力するなら1台分をランナーで繋ぐとかしてコストを抑えないと

改造部品と比較。
車軸部受けや中央の合わせはキット準拠。
歯の並んだフチ取りの幅、ボルトの大きさなど修正点も確認できます。

重さ。キット改造パーツはアルミダイキャスト製で77g、ナイロン出力品は11g
と、手応えの無い軽さ

アップでみると積層感はあります。が、1/16戦車としてみると不都合な程ではないかなと。
このパーツ直径は歯先間で54.8mm。
歯の厚みは2.2mm
グリーンの着色は表面のみで、少し削るとナイロン素材の乳白色が現れました。
色については、ナイロン用プライマーを吹いて着色する予定。
ABSで出力した場合の強度や仕上がりもいずれ比較してみたいところです。
*費用はABSの方が少し高い

車体への取り付けはサクッと完了
で、動作テスト↓
テスト走行は歯飛びや履帯のはずれもなく、快調にこなせました。
これでいつでもスペアパーツが手に入ることに
この出力品、DMMの「クリエイターズマーケット」で販売することもできるのですが、「タミヤ1/16RC KV-1を改造して-1sや-85、SU-152にする際の起動輪」という超限定用途なパーツを欲しい人がいるのかどうか
もしいたら、ご一報くださいw