2008年08月18日

男のための自分探し   伊藤健太郎3

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男のための自分探し
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書評/ライフスタイル

 
 ・恋人がいないのは、「自分に魅力がないから」と思うのは、500%間違っている
 ・「彼女が欲しい!」この悩みに感謝しよう。これぞ、男の全活動のエネルギー源!
 ・男は結婚すると、明らかに成果も才能も減ってしまう。ライバルに完全勝利したければ独身を貫くのが最善!?
 ・男の脳が「美人」だと感じる女性には、いつの時代でも、どこの国でも、変わらない共通点がある

 鮮やかなパープルの表紙に、こんな文章がびっしりと羅列された帯をみたら、普通はモテ理論の本だと思うでしょう?
 いえ、違います。東大卒の哲学者の書いた、哲学の本なのです。
 本書「男のための自分探し」の目的は、「自分探し」を哲学することです。

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 1章の第1項のタイトルは、
 誤解を恐れずに言えば、「結婚」は人生の唯一にして最大の幸福です
です。
 「結婚は人生の墓場」的な慣用句は聞いたことがありますが、最大の幸福だなんて。結婚式のスピーチでもここまで大げさなことは言わないような。
 まずは、一般的な幸せから考えてみましょう。
「その『一般的な幸せ』とは何か?」と聞かれるかもしれませんので、「あなたが『幸せ』と呼んでいるもの」と答えておきます。「幸せ」という言葉が何を指すか、知らない人はないでしょう。あの「ほんわか気分」のことです。(略)
あなたが求めてやまない「ほんわか気分」に、ほぼ確実になれる道は、結婚して家庭を持つことです。
「それは相手による」と言われるかもしれませんが、善きにつけ悪しきにつけ、暴力亭主でない限り、誰と結婚しても同じでしょう。理想の相手と結ばれたからといって、格段に幸福になることもありませんし、親に決められた結婚でも、実際はそれなりに幸せなのは、見聞きしているとおりです。
 後で詳しく述べますが、私たちの肉体は、結婚すれば(少なくとも4年くらいは)幸せになれるようにできているのです。
 だそうです。
この、「結婚は最大の幸福」理論を含め、
 
第1章 恋の脳科学
   ──結婚すれば自動的に幸せになるメカニズム
第2章 本当は「私の体」に動かされている「私」
   ──浮気が止まらない理由
第3章 男を動かすのは理性か女か精子か
 この本の前半3章あたりは、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」系というか、竹内久美子の「そんなバカな!―遺伝子と神について」系の生物学的な理論。
 人は自分の遺伝子を残すために、結婚し、さらに無力な子供を育てるためには結婚関係の維持が必要なので、4年間は安定した幸せな状態となる、ということだそうです。
 世間の実例を見ていると、結構4年以内に離婚している夫婦も多いよね、なんて思いますが、その辺は突っ込まずに素直に読んでおきます。

 後半の
 第7章 「無知」を知る=本当の自分を知る
 第8章 自分探しは「死」の向こうへ
 第9章 生きる意味は「本当の幸福」

 になると、「私自身とはなにか」「私の生きる意味は何か」といった哲学的命題に迫っていきます。
 引用されている言葉も、ソクラテス、プラトン、サルトル、ショーペンハウエルなどのもの。

 「哲学」という学問は、私にとって何を学んでいるのかイマイチよくわからず、なんでこんな分野を専攻している人がいるのかもよくわからないものでしたが、この本はわかりやすい。「生きる意味」がなんだかわかっちゃったような気がしちゃいます。

 そして、よく文庫になっている雑学集のようなネタもいくつか載せられていて、
 ・アメリカでは13〜20%、ドイツでは9〜17%、日本では裁判所の調査によると子供の10%は父親の遺伝子を受け継いでいない。(これは「寝取られ男」理論の根拠として書かれているのですが、父親の遺伝子を受け継いでいない子は、「寝取られ」ってわけじゃなく再婚の際の連れ子の数字もはいっているんだよね?)
 ・中央アジアの男性の8%、1600万人が、チンギス・ハーンの子孫(自分も子も孫も、領土拡大にともなって、女性も略奪していたため。)であり、彼は人類史上、もっとも多くの子孫を残すことに成功している。
 なんてネタには、へえ、と思わされ、面白くよめる哲学書なのでした。

☆3.5


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1. [書評の紹介]「活字中毒日記」さん  [ 『男のための自分探し』が面白い ]   2008年09月05日 16:40
男のための自分探し 伊藤 健太郎(著)が 活字中毒日記:男のための自分探し   伊藤健太郎 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評 にて紹介されています。 男のための自分探し   伊藤健太郎 ←ランキング参加中♪ 男のための自分探し1万年堂出版1260円Amazon
2. 『男のための自分探し』  [ みかん星人の幻覚 ]   2008年09月10日 00:29
最近順調に読みこなしている『本が好き!』プロジェクト。ですが、今回手にした本は、

この記事へのコメント

1. Posted by あなきん   2008年08月18日 14:48
『男のための自分探し』のレビューを頂き、どうも有難うございました。

>「哲学」という学問は、私にとっ
>て何を学んでいるのかイマイチよ
>くわからず、なんでこんな分野を
>専攻している人がいるのかもよく
>わからないものでしたが、この本
>はわかりやすい
→このように仰有って頂きますと、大変嬉しいです。なんとか分かりやくて、しかも面白い哲学書になるように努めました。

>「生きる意味」がなんだかわ
>かっちゃったような気がしちゃ
>います。
→これは、本当に有難い感想です。実は、この本のテーマは、「生きる意味」なのです。(モテ男になるためのテクニックではありません・・・)
「生きる意味」という、最もレベルの高い抽象的なテーマを、できるだけ面白い話題を通して、考えるきっかけになってほしいと願って書いた本です。

他の方の書評と一緒に、当方のブログ『愛と哲学の自分探し』で紹介させて頂きました。

どうも有難うございました。



2. Posted by みきです。   2008年08月18日 16:16
はじめまして、みきと申します。

分野が違うのですが急な訪問スイマセン。
素敵なブログですね。参考になります〜

応援^^していきます♪ぽちぽち!
3. Posted by jibun354   2008年09月05日 16:39
キア様

こんにちは!
jibun354と申します。

私も『男のための自分探し』読みました!
途中から哲学的な内容になって、自分には少し難しいように感じましたが、大事な事が書かれていると思います。
他の人はどんな読み方をしているのか、興味があるので、『男の~』書評をまとめたブログを作ってみました。

http://d.hatena.ne.jp/jibun354/20080820/1219196195

にて紹介させていただいたので、どうぞ来ていただければと思います。

ではでは、よろしくです♪
(^_^)
4. Posted by ばばこうた   2010年07月14日 20:52
kjふぐ

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