2009年01月25日

僕の好きな人が、よく眠れますように   中村航4

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僕の好きな人が、よく眠れますように
中村 航
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 25350
おすすめ度の平均: 4.5
5 結末は・・・
4 ラストシーンが印象的
4 淡く優しい恋の物語
5 あの人を思い出す


 著者の「中村航」という名前は聞いたことがあっても、性別も知らないし(後で調べたら男性でした)、どんな作品を書いているかも知らず。
 ただ「僕の好きな人が、よく眠れますように」というタイトルだけにひかれて読みました。
 
 作品の内容には関係ないけど、ヒロインが、私とおなじ名前。
 名前は私と同じだけど、このヒロインはとってもかわいい。
 なぜかわいいかというと、この「僕の好きな人が、よく眠れますように」は、主人公の一人称で書かれている小説で、この主人公が、ヒロインのことを、大好きだから。 彼が好きな相手を見ている描写なのだから、彼女は当然むちゃくちゃかわいい。

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 主人公は、理工学部の大学院二年生。主人公の研究室に、北海道の大学院から1年間限定で研究のために、ヒロインがやってきます。
 「僕の好きな人が、よく眠れますように」の冒頭は、ヒロインがやってきたときの研究室の歓迎会。そこで主人公は
  「北海道ってのは、確か……
 大晦日になると、クマが玄関にアラマキジャケを置いていってくれるんだよね」
なんてことを、ヒロインと話しています。
 主人公のセリフは、全編通してこんな感じで、この力の抜けっぷりがいい。こんな主人公みたいなことを話す男性は、現実にはなかなかいなそうだけれど、いたらきっとそんな人のことを私は好きです。
 
 こんな会話をしつつ、冒頭5ページで主人公はもうヒロインのことを好きになってしまっているのですが、残念ながらヒロインは学生結婚をしている人妻だ、ということが6ページ目でわかってしまうのでした。

 なので、前半では、主人公は自分の思いに苦しんで、バイト先で出会った「木戸さん」に相談しに行ったりしています。
 この木戸さんの変人っぷりがすばらしい。伊坂幸太郎の小説に出てくるようなぶっとんだ人物です。
 木戸さんは、「将来浮上した時のために」と言って、偽名を名のり、飯のおかずは塩ごはん、ソフトもないのにファミコンは持っていて、テレビの上においてあるのは、ガッツの象徴の富士山の山頂の石。
 そして恋に悩む主人公にアドバイスをしてくれます。 
 「恋ってのは、寸止めが一番美しいんだよ」
 「この世には、マグレと気まぐれしかねえんだよ」
などという、含蓄があるんだかないんだかよくわからないアドバイスがまた素敵。
 
 公園の「ふわふわドーム」というトランポリンみたいな遊具の上で、主人公とヒロインが二人して飛び跳ねて、
 今、世界で一番楽しいのは、僕ら二人なのかもしれない
なんて思ってみたりとか、
 はちみつよりも好き。
 おれも。すきやきより好きだよ。
なんて言葉を交わしてみたりだとか。 
 こんな思春期みたいな恋心の描写にくらくらします。
 しかもこれを、40歳近い男性の著者が、書いてるのだと思うと、すごい。
 
 二人の恋の是非だとか、このエンディングってどうなのってところは置いておいて、セリフの妙や恋心のくらくらに、「僕の好きな人が、よく眠れますように」は読んでいて気持ちがいい作品でした。

 この気持ちよさを求めて、他の中村航作品も読んでみたいと思います。

☆4

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キア at 23:00│Comments(2)TrackBack(0)clip!このエントリーを含むはてなブックマーク

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この記事へのコメント

1. Posted by 葉都   2009年01月26日 22:59
はじめまして。
ときどきブログを覗かせてもらっている者です。
「木戸さん」がお気に召したならば、ぜひ!次に読む中村さんの作品に『絶対、最強の恋のうた』をオススメしたいと思いまして。

富士登山も出てきます(笑)
2. Posted by キア   2009年01月29日 14:00
さっそく、「絶対、最強の恋のうた」を手配しました!
また木戸さんに会える(?)と思うとうれしいです。

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