昨日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。
北朝鮮は本日12時1分頃、北朝鮮内陸部から、少なくとも1発の弾道ミサイルを、北東方向に向けて発射しました。詳細については現在日米韓で緊密に連携して分析中ですが、発射された弾道ミサイルは、最高高度約100km程度で、約1100km程度飛翔し、落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外であると推定しています。

北朝鮮のミサイル等関連情報, 防衛省 内閣官房,令和7年1月6日, [accessed 2025/1/7].
今朝になって、朝鮮中央通信からも公式に発表されています。
조선민주주의인민공화국 미싸일총국은 1월 6일 신형극초음속중장거리탄도미싸일시험발사를 성공적으로 진행하였다.(中略)평양시교외의 발사장에서 동북방향으로 발사된 미싸일의 극초음속활공비행전투부는 음속의 12배에 달하는 속도로 1차정점고도 99.8��,2차정점고도 42.5��를 찍으며 예정된 비행궤도를 따라 비행하여 1,500��계선의 공해상 목표가상수역에 정확히 탄착되였다.

조선민주주의인민공화국 미싸일총국 신형극초음속중장거리탄도미싸일시험발사 진행,朝鮮中央通信, 2025/1/7, [accessed 2025/1/7].
KCNAによると、"平壌郊外の発射場から北東方向に発射された極超音速滑空体は、音速の12倍の速度で1,500kmの飛行を行い、高度99.8kmで第1ピーク、高度42.5kmで第2ピークに達し、公海上の模擬標的海域に正確に着水した"とのことです。

水平飛翔距離や最高到達高度から、当初は、準中距離弾道ミサイルかなとも思いましたが、その後の発表を見ると、極超音速滑空ミサイル「火星16B」のようです。


20250106_hwasong16b
(今回発射されたとみられるミサイル。)

202404_hwasong16b
(2024年4月に発表された火星16B。)

火星16Bのペイロードは、大気圏再突入後に低高度でスキップや転回という機動によって迎撃を困難にさせる形状になっています。2021年に試験された火星8の極超音速滑空ペイロードなどは、中国のZF-DFのような典型的なくさび形でしたが、火星16Bはウェーブライダーとなりました。

なお、極超音速滑空兵器の脅威は、むしろその速度ではなく、低空で複雑に機動する点にこそある、というのはもう少し強調しておきたいところです。


【参考過去記事】