先日、SM-3ブロック1AとTHAADによるミサイル防衛実験(FTO-01)が行われたばかりですが、今度はSM-3ブロック1Bの迎撃実験(FTM-21)が行われました。

Aegis Ballistic Missile Defense System Completes Successful Intercept Flight Test(国防総省)


(MDA公式動画)

18日(東部夏時間20時30分)、分離型短距離弾道ミサイル標的(弾頭がブースターから分離する標的のこと。弾頭と切り離された部分とを識別する能力が要求されます)を、イージスBMD4.0ウェポンシステムを搭載したミサイル巡洋艦レイク・エリー(CG-70)から発射されたSM-3ブロック1Bが迎撃しました。

単一分離標的に対し、2発のSM-3ブロック1Bが斉射される実験はこれが初めてです。実験では、最初に発射されたSM-3が標的の破壊に成功しました。2発のSM-3発射は、同一の標的に対して複数の迎撃ミサイルを一斉発射した場合の能力を確認するためであった模様です。

現在、米海軍や海上自衛隊が運用しているSM-3は、SM-3ブロック1Aというモデルです。今回の実験はSM-3ブロック1B。迎撃体の赤外線シーカーと姿勢制御装置の能力向上が図られています。赤外線シーカーの2波長化により、多弾頭標的やデコイ(おとり)などの識別が可能になります。

2011年9月の初迎撃実験(FTM-16)は失敗したものの、2012年5月、2012年6月、2013年5月、そして今回のFTM-21の実験で、4回連続の迎撃成功を収めています。

ブロック1Bは、2014年からイージスBMD4.0.1(または4.0.2)システム搭載艦への配備が開始され、2015年から欧州ミサイル防衛計画(EPAA)のフェイズ2の一部として、ルーマニアのイージス・アショアサイト(陸上発射基地)へ配備開始の予定です。ブロック1Bは海上・陸上配備型があるわけですね。2020会計年度までに472発製造予定です。



【 追 記 :2013/9/22】

FTM-21の実験名は 「Stellar Ninja」だったんですね。星の忍者。
実験のロゴはこれ…忍者なんですかねぇ(苦笑) くのいち!?
ftm21_ninja

MDAの公式動画よりもいろいろとわかりやすい動画があったので紹介しておきます。

 

この動画の中で、FTM-21はこれまでのイージスBMD実験で最も高い高度での迎撃だったというくだりがあります。

今後、ファクトシートなどで詳細が分かるかもしれませんね。楽しみです。