中国が新型の中距離弾道ミサイル「DF-26C(東風26C)」を配備したという情報があります。
例の如く、ワシントン・フリー・ビーコン(WFB)がソースですし、現時点でここ以外に伝えているところがない情報である点をお含み置き下さい。
WFBによると、このDF-26Cは射程距離2,200マイル(3,540km)ですから、中距離弾道ミサイル(IRBM)に属します。湖南省・懐化にある第二砲兵の第55基地あたりに配備されたとすると、ここから移動式発射車両の展開次第でグアムを十分射程に収めることができます。

(湖南省・懐化から射程3,540kmの範囲)
中国はDF-3A(CSS-2)というIRBMを配備していますが、現在DF-3Aは退役が進み、ミサイル16発とランチャー(発射台)を8基装備した1個旅団(大連・96113部隊)のみで運用され、DF-21へと更新されているところです。以前、このDF-3AからDF-21シリーズへの更新に関して次のように言及しました。
仮にWFBが伝える通り、DF-26Cという新型IRBMが配備され、3,500kmもの射程を持つことが事実であれば、中国はフィリピン、グアムはおろかモスクワをも射程に収めるIRBMを配備したことになりますから、上記記事の分析は陳腐化したと言えます。
INF(中距離核戦力全廃条約)のことなども絡んで、中国がいよいよ弾道ミサイルにおいても米露と同じステージで語られるべき存在になりつつあります。とはいえ、DF-26Cについては情報がもう少しはっきりしてからのことですね。まずは、来月に予定されている米国防総省の年次報告書にこのことが盛り込まれているかどうかを確かめてから、というところです。
【中国の弾道ミサイルに関する記事】
China Fields New Intermediate-Range Nuclear Missile(The Washington Free Beacon 2014/3/3)
U.S. intelligence agencies recently confirmed China’s development of a new intermediate-range nuclear missile (IRBM) called the Dongfeng-26C (DF-26C), U.S. officials said.
The new missile is estimated to have a range of at least 2,200 miles—enough for Chinese military forces to conduct attacks on U.S. military facilities in Guam, a major hub for the Pentagon’s shift of U.S. forces to Asia Pacific.
例の如く、ワシントン・フリー・ビーコン(WFB)がソースですし、現時点でここ以外に伝えているところがない情報である点をお含み置き下さい。
WFBによると、このDF-26Cは射程距離2,200マイル(3,540km)ですから、中距離弾道ミサイル(IRBM)に属します。湖南省・懐化にある第二砲兵の第55基地あたりに配備されたとすると、ここから移動式発射車両の展開次第でグアムを十分射程に収めることができます。

(湖南省・懐化から射程3,540kmの範囲)
中国はDF-3A(CSS-2)というIRBMを配備していますが、現在DF-3Aは退役が進み、ミサイル16発とランチャー(発射台)を8基装備した1個旅団(大連・96113部隊)のみで運用され、DF-21へと更新されているところです。以前、このDF-3AからDF-21シリーズへの更新に関して次のように言及しました。
DF-3Aは、米戦力が以前展開していたフィリピンに届く射程距離(約3,100km)を持っていたのですが、後継のDF-21/21Aの射程距離は約1,750〜2,150kmへと縮小しました。これは、技術的な理由ではなく、中国の安全保障環境の変化が背景にあります。まず、米軍はもうフィリピンにおいて基地を持っていませんから、ここを叩く射程が必要なくなりました。次に、グアムへの攻撃を可能にするために射程を3,500kmほどに延ばしたミサイルを開発することも可能でしょうが、仮にそうしたミサイルを中国西部へ配備すればモスクワを射程に収めることになり、ロシアと無用の摩擦を生むことにもなりかねません。中国は現在、西太平洋でのA2ADやインドへリソースを割くことを課題としており、北方でのいざこざは望まないでしょう。中国の戦略核ミサイルの現状(2011/11/9)
仮にWFBが伝える通り、DF-26Cという新型IRBMが配備され、3,500kmもの射程を持つことが事実であれば、中国はフィリピン、グアムはおろかモスクワをも射程に収めるIRBMを配備したことになりますから、上記記事の分析は陳腐化したと言えます。
INF(中距離核戦力全廃条約)のことなども絡んで、中国がいよいよ弾道ミサイルにおいても米露と同じステージで語られるべき存在になりつつあります。とはいえ、DF-26Cについては情報がもう少しはっきりしてからのことですね。まずは、来月に予定されている米国防総省の年次報告書にこのことが盛り込まれているかどうかを確かめてから、というところです。
【中国の弾道ミサイルに関する記事】