メモ代わりの更新。

中国国防大学が、『中国军民融合发展报告2014』という報告書を発行しました。

国防大学发布《中国军民融合发展报告2014》(2014/7/25 人民日報)

そのタイトル通り、軍民統合の理論と実践について取りまとめられています。国防大学の考え方が人民解放軍の偉い人たちにどこまで反映されるかは不明ですが、こうした報告書が公開されることは少なく、重要な参考資料となることは間違いありません。

注目されているのは、「中国はY-20輸送機を最大400機まで調達すべきである」との提言です。報告書では、中・大型輸送機を米国は700機、ロシアは800機、インドは200機保有していることにも触れるなどした上で、4つの提言をしています。

  1. デュアルユース技術に対する投資増。特に輸送・早期警戒/管制・空中給油といった軍事作戦に利用可能な商業用輸送機。
  2. 民間の輸送アセット(特に海洋アセット)の有効活用。
  3. 民間輸送アセットの指揮に軍事機構を反映させる。
  4. “海外”の問題における民軍統合(海外拠点や兵站拠点のネットワーク構築など)。

さらに、“戦略的辺彊”にある島嶼や岩礁の強化(空港建設や供給システムの充実)を奨励しています。報告書全体を読むと、Y-20の話よりも民間の技術や人的資産を如何に軍事的なシステムの中に取り込んで活用するか、といった点に重点が置かれています。なかなか興味深い報告書です。

我が国でも「民間船:有事の隊員輸送 船員を予備自衛官として戦地に」(2014/8/3 毎日新聞)といった話題がありますね。

戦争の本質はおそらくこれからも変わらないと思います。しかし、作戦や戦術といった意味での「戦争のかたち」(←上手く表現できませんが)は時代とともに移ろうものですから、平時から備えておくことが大事なのは言うまでもありません。お隣の国は怠っていませんね。


【参考記事】

という記事を書いていたら、今年の日本の防衛白書も発表されました。