メモ代わりの更新。
先週、中国が核戦力を増強か?という報道がありました。
これはどうやら弾道ミサイルの多弾頭化(MIRV)の話だったようです。中国のMIRVといえば、つい先日DF-41の環境評価に関する文書が環球時報に掲載され、すぐに削除されるという騒ぎがあったばかりです(ワシントン・フリー・ビーコン)。
ワシントン・タイムズ(記者は例のフリー・ビーコンのガーツ氏です)によると、具体的な場所は特定されてないものの、中国東部において7月23日のミサイル防衛実験の後に大陸間弾道ミサイル(ICBM)飛行実験が行われた模様です。
現在、中国は以下の6種類の地上配備型核弾頭搭載(可能)弾道ミサイルを保有しています。
先週、中国が核戦力を増強か?という報道がありました。
中国人民解放軍「核弾頭を増加」 文書明記、ミサイル部隊 (2014/8/3 共同通信)
中国人民解放軍が公式文書で、核戦略の要となる戦略ミサイル部隊の「核弾頭を適切に増加していく」と明記していることが分かった。中国軍筋が3日、明らかにした。中国軍は世界的な核軍縮の流れに逆行して核兵器を増強していると推測されていたが、軍の文書でもこれが裏付けられた。
これはどうやら弾道ミサイルの多弾頭化(MIRV)の話だったようです。中国のMIRVといえば、つい先日DF-41の環境評価に関する文書が環球時報に掲載され、すぐに削除されるという騒ぎがあったばかりです(ワシントン・フリー・ビーコン)。
ワシントン・タイムズ(記者は例のフリー・ビーコンのガーツ氏です)によると、具体的な場所は特定されてないものの、中国東部において7月23日のミサイル防衛実験の後に大陸間弾道ミサイル(ICBM)飛行実験が行われた模様です。
Chinese missiles tested (2014/8/6 The Washington Times)
現在、中国は以下の6種類の地上配備型核弾頭搭載(可能)弾道ミサイルを保有しています。
- 準中距離弾道ミサイル:DF-21
- 中距離弾道ミサイル:DF-3A
- 大陸間弾道ミサイル:DF-4、DF-5A、DF-31、DF-31A
米国防総省報告書によると、中国の核戦力のうちグアムなどを含めた米国領土を攻撃し得るミサイルは、最大で約65発。しかし、米国本土を攻撃可能な射程を持つものとなると、このうち30〜35発(DF-5AとDF-31A)のみとなっています。
現在配備中のものはすべて単弾頭だと見られますが、中国はすでにMIRV技術を実現しているとされます(実用化レベルに到達しているかどうかについては論議あり)。 今回の実験に用いられたのは、固定サイロ発射式のDF-5Aと移動発射式のDF-31Aです。各種資料によると、DF-5Aは6基、DF-31Aは3基、DF-41は10基のMIRVを搭載可能です*1。
なお、米国はすべての地上配備核ミサイルからMIRVを除去し、ロシアは配備継続、インドはアグニ5がMIRVでアグニ6も2017年までに多弾頭化する見込みです。
中国は米国との核戦力格差を自覚しています。だからこそ、「先制不使用(NFU)」を採用して、「自分(中国)からは決して撃たないからそっち(米国)も撃ってこないでね」というメッセージを発しています。核ミサイルの撃ち合いになれば、米国のワンサイドゲームですから当然です。第二撃の象徴である潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「JL- 2」の開発が思うように進んでいないのが痛いところで、こうした核戦力差を埋めるためのMIRV技術推進なのかもしれません。
*1 米国家航空宇宙情報センター(NASIC)の報告書によると、中国はすでに多様な通常兵器による攻撃手段を持っており、コストや能力の点から見て通常弾頭をMIRV化しないだろうと評価されています(過去記事参照)。
【中国の核ミサイル関連記事】
現在配備中のものはすべて単弾頭だと見られますが、中国はすでにMIRV技術を実現しているとされます(実用化レベルに到達しているかどうかについては論議あり)。 今回の実験に用いられたのは、固定サイロ発射式のDF-5Aと移動発射式のDF-31Aです。各種資料によると、DF-5Aは6基、DF-31Aは3基、DF-41は10基のMIRVを搭載可能です*1。
なお、米国はすべての地上配備核ミサイルからMIRVを除去し、ロシアは配備継続、インドはアグニ5がMIRVでアグニ6も2017年までに多弾頭化する見込みです。
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中国は米国との核戦力格差を自覚しています。だからこそ、「先制不使用(NFU)」を採用して、「自分(中国)からは決して撃たないからそっち(米国)も撃ってこないでね」というメッセージを発しています。核ミサイルの撃ち合いになれば、米国のワンサイドゲームですから当然です。第二撃の象徴である潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「JL- 2」の開発が思うように進んでいないのが痛いところで、こうした核戦力差を埋めるためのMIRV技術推進なのかもしれません。
*1 米国家航空宇宙情報センター(NASIC)の報告書によると、中国はすでに多様な通常兵器による攻撃手段を持っており、コストや能力の点から見て通常弾頭をMIRV化しないだろうと評価されています(過去記事参照)。
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