CPGS(Conventional Prompt Global Strike:通常兵器型即時全地球攻撃)構想というものがあります。CPGSのコンセプトは「地球上のあらゆる場所へ1〜2時間以内に通常戦力による攻撃を行う」というもので、核抑止力の「一部」の代替もしくは通常戦力と核戦力の「隙間」を埋めるものとして期待されています。

CPGSの研究・開発は様々な組織によって数種類のものが存在しました。代表的なものとして、空軍と米国防高等研究計画局(DARPA)が進めている極超音速技術実証機「Falcon HTV-2(Hypersonic Technology Vehicle-2)」やX-51A計画がありましたが、いずれも現在のところひとまず終了してます。

開発継続中のものは、陸軍の「先進型極超音速兵器(Advanced Hypersonic Weapon:AHW)」です。AHWは空軍のCPGS計画のリスク軽減を支援する位置付けのプロジェクトとして発足していることから、HTV-2などの研究の蓄積が活用されると考えられます。

AHWの初実験は、2011年11月でした。


初実験は所期の目的を達成しています。さて、昨25日、そのAHWの2度目となる実験が実施されました。

Advanced Hypersonic Weapon Test Conducted(国防総省)

発射後すぐ(4秒後?)に何らかの不具合が生じ、実験は中止されました。不具合により、AHWを運搬するロケット部分を爆破処理したようです。けが人は出ていません。今後さらに詳しい報告もあるかと思われます。

AHWは、6月に4,400万ドルの開発予算が認められ、2019年までは研究・開発を続けるものと見られますが、極超音速機の実験成果は必ずしも順調とはいえません。

中国も先日極超音速機と思われる飛翔体の実験を行い、失敗に終わっています。中国に比べればはるかに先を行く米国のCPGSですが、モノになるまでにはまだ時間がかかるのかもしれません。




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