昨年3月に新鋭の052D駆逐艦の1番艦「昆明」が就役したばかりですが、同年12月にはかねてから噂のあった055型駆逐艦1番艦の建造が上海の江南造船で確認されました。いわゆる、“中華イージス”と呼ばれる艦のひとつです。なお、2番艦もすでに大連船舶重工集団によって建造されることが決まっています。

中国海軍は2030年までに30〜34隻の近代化された駆逐艦そろえる計画を持っているとされます。実際、中国海軍の建艦ペースは本当に凄まじく、例えば先月22日には、071型揚陸艦の4番艦「唐古拉山」、054Aフリゲートの21番艦、815G型ELINT偵察船の5番艦の3隻を1日のうちに就役させたりしています。米海軍が2014年の1年間に就役させた艦船が4隻だったのに比べると、そのハイペースっぷりがうかがえます。お金がある国はうらやましいですね。

さて055型駆逐艦ですが、中国の報道で特集が組まれたり、ネット界隈でもさんざん議論の的になっており、サイズや兵装面でいろんな噂が飛び交っている状態です。過去記事で取り上げた、湖北省・武漢にある空母工程シミュレーション・プラットフォームの隣に、この055型のモックアップが建設されていることがグーグル・アースで確認できます。この武漢の陸上施設ではレーダーやECM、ESMの諸テストが行われていると見られます。

武漢の試験施設はいくつか写真があり、それをもとに055型のCGを作ってみました。

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サイドビューはこんな感じです。

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日米のイージス艦の特徴であるSPY-1のような346Aフェイズド・アレイ・レーダーを取り付ける艦橋もいろんな角度からの写真が出回っています。
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試験施設に作られたモックアップと052Dを比較すると、055型は全長185+m、全幅20+m、標準排水量10,000〜12,000トン?といった大型駆逐艦になる模様です。

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艦の大型化に伴って、当然兵装が増えるのですが、なかでも前甲板64、後甲板64の計128セルの垂直発射システム(VLS)が目立ちますね。セルの数だけでいえば、米海軍のアーレイ・バーク級や海自のこんごう型よりも多くなります。もともとGJB 5860-2006 VLSのモジュールの直径は850mmで、米軍のMk41(638mm)よりも大容量です。

対空捜索レーダーとして052Cや052Dに搭載されていた517H型レーダーの替わりに、Lバンド・レーダーを搭載するのでは?という噂もあったので、取り付けてみました。アンテナを4本とも煙突の後ろに付けるんじゃなくて、2本はバーク級と同じように後ろに付けるべきだったかも。

煙突もなんとなく4本にしてみたり。

もちろん、兵装もレーダーも実際にどういったものが搭載されるかは分かりません。

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艦後部にはKa-28対潜ヘリを2機格納できる、と言われています。

あれこれ妄想しながら描くのは楽しいですね。


【中国海軍の駆逐艦に関する過去記事】