THAAD」とは、Terminal High Altitude Area Defense system(終末高々度地域防空システム)の頭文字をとったもので、短距離弾道ミサイル〜中距離弾道ミサイルを主に大気圏外(大気圏内でも可)で直撃による運動エネルギーで迎撃するシステムです。その名の通り、迎撃するのは弾道ミサイルの終末期で、いわゆるターミナル・フェイズです。

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準距離弾道ミサイル迎撃実験

THAAD Intercepts Test Target(2017/7/30 ミサイル防衛局)
THAADによる迎撃実験「FET-01」はアラスカ州コディアック試験場にて実施されました。標的ミサイルは太平洋上空のC-17輸送機から投下された準中距離弾道ミサイル(MRBM)級で、アラスカに配備されたTHAADシステムが探知、追跡し、迎撃ミサイルを発射、標的を迎撃に成功しました。

なお、MRBM迎撃実験は今回で4度目となります。標的となったMRBM級弾道ミサイルは、射程だけで見ると北朝鮮の「ノドン」や「北極星2号」と同等のものです。

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(平壌を中心としたMRBMのおおよその射程1,000〜3,000km。正距方位図法。)

THAADは2006年に現在のコンフィギュレーションになって以降、迎撃実験はこれまで15回実施され、すべて成功。実験における迎撃率は100%(2017/7/30時点)と申し分のない実績を持っています。

THAADについてまとめた記事 → 「THAADが初の中距離弾道ミサイル(IRBM)迎撃実験に成功:THAADとは?