米国防総省が中国の軍事力に関する年次報告書2018を発表したので、メモ代わりの更新です。個人的な備忘録として関心のある個所のみの書き出しです。

The U.S. Department of Defense, [PDF] Annual Report on Military and Security Developments Involving the People's Republic of China, 2018/8/16.

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海軍海兵隊(PLANMC)
  • 現在、2個旅団約10,000人。作戦能力は限定的で南シナ海の拠点への強襲揚陸および防衛用。
  • 2020年までに7個旅団30,000人超規模とする予定で、作戦範囲も外国の土地への遠征が可能になる。すでにPLANMCはジブチへ展開して活動している。

潜水艦
  • 弾道ミサイル原潜(SSBN)×4、攻撃型原潜(SSN)×5、ディーゼル潜水艦×47。
  • 2020年までに計69〜78隻に増強予定。
  • SSBN:晋級(094)×4
  • SSN:商 I 級(093型)×2、商 II 級(093A型)×4
  • 2020年代前半にJL-3を搭載する次世代096型SSBNの建造開始といわれる。
  • 2020年代半ばまでに新しい攻撃原潜・商級改(093B型)を建造する。093B型は、対水上艦能力だけでなく対地オプションもあるとされる。
  • ロシア製キロ級ディーゼル潜水艦×12のうち8隻がASCM発射能力を保有。
  • 他に、宋級(039型)×13と元級(039A型)×17があり、元級は2020年までに20隻に増強予定。

水上艦
  • 2017年に052D駆逐艦×3が就役、作戦運用中の艦は計7隻に。少なくともあと7隻は増強予定。
  • 055型巡洋艦も建造中。
  • 054A型フリゲートが24隻以上就役中で、さらに数隻建造中。
  • 南シナ海や東シナ海の近海戦闘能力増強のために、056型コルベットを急生産中。2017年末までに35隻が就役中。さらに60隻以上を建造か。
  • 近海用としては022型ミサイル艇×60も運用中。
  • フリゲートとコルベットはYJ-83(120km)、052C駆逐艦はYJ-62(222km)、052D駆逐艦および055型巡洋艦はYJ-18(537km)、数隻の最新型駆逐艦はYJ-12超音速ASCMを装備。
  • 8隻のキロ級はSS-N-27(222km)、宋級SS、元級SSP、商級SSNはYJ-18を搭載。

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日々のニュース等で知ってはいたものの、こうして海軍力の増強を眺めていると、やはりその物量に圧倒されますね。情報更新が追い付いていなかったので、報告書で1年分をまとめてもらうのはありがたいです。

ロケット軍(PLARF)や武装海上民兵(PAFMM)に関して特に目新しい記述はなく(近代化、組織化は進んでいますが)、核抑止態勢にも大きな変化はなかった印象です。

今回の報告書は各章冒頭に簡潔なkey takeawaysがあり、目を通しやすい書き方でした(そこが一番素晴らしかった)。