ズバ抜けた映像センス

オススメ度/4.58

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2004年/日本
原作 井上三太
監督 井上靖雄
脚本 門肇
音楽 北里玲二
出演 小栗旬 中村獅童 新井浩文 吉村由美 他

 小学校時代イジメで硫酸を顔面に浴びた村崎(小栗旬/中村獅童)。土木作業員となった村崎はアパートの上の階に住む先輩(新井浩文)に再びイジメられてしまい・・・。

 二重人格モノです。が、なかなか斬新。とりあえずは2人1役ってあんま見ないですよね。しかも心の傷というよりは、外傷を別人格が引き受けるっていうのは初めて見ました。しかもそのビジュアルが凄い。硫酸で顔面がただれるというのはまあある絵ですが、片目が潰れている。それを演じる中村獅童のキレっぷりもまたヤバイ。

監督はミュージックビデオ出身でコレが初監督だそうです。原作は漫画。ネットニュースではリメイク権をハリウッドが購入、ジェームズ・ウォン(『ファイナル・デスティネーション』他)が監督を務める予定だったそうですが、その後どうなったのかは分かりません。

子役が中村獅童に脅されて泣くシーンがあるのですが、どう見てもマジ泣きでして、そういった本気な空気感が後半かなり効いてきます。PUFFYの吉村由美などもハマってまして、キャスティングにもセンスを感じます。
予告編で中村獅童の「観ないでくれ。」といったメッセージがありましたが、何か中村獅童のダークサイドが噴出した映画なのかもしれません(笑)。凄かったです。


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