傍見楼日乗

路上、スタジアム、ときどき料理店。

メカジキの切り身はけっこう高いが、血合い部分を含む切り落としは3分の1以下と廉価。血合いの臭みを上手く抑えて料理すれば切り身に負けない旨さで、われらプア・ピープルの良き友となる。

1.切り落としを冷水につけておいて、血合いの臭みを抜く。
2.1の水気を拭き、食べやすい大きさにカットしたら、白ワイン(or日本酒)少々、塩コショウを振りかけてしばらく置いておく。
3.スライスしたニンニク(多め)をオリーブオイルでいため、香りが立って来たら2を入れる。
4.メカジキに火が通ったら、万願寺トウガラシ(産直)、マッシュルーム(半額の値引き品)を加えていためる(さらにミニトマトを加えると見た目も旨味もアップするが、いまトマトはやたら高いので今回はメンバー外)。
5.最後にバルサミコと麺つゆ(少々)、塩コショウ(少々)を入れ、少し煮詰めたら出来上がり。
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わたしほどのシャレ者になると、靴下は穴が開いてからが勝負・・・。
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盛岡の高齢者施設に入所している老母が、先日、意識不明になり病院に救急搬送された。診断の結果は軽度の脳梗塞ということで、最悪の事態はとりあえず避けられそうだ。付き添っている弟からの電話では、意識も回復し状態も安定しているとのこと。しかし、齢99。来年1月の誕生日が来ると満100歳になる。年齢を考えれば、いつ何が起きてもおかしくない。落ち着かない日々が続いている。
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8〜10日で、ラグビーワールドカップ・グループステージ第一週の全8試合を視聴(一部は録画で)。気になる部分は映像を止めたり巻き戻して見たりするので、視聴時間は8試合分よりさらに長くなる。まあ、だから何だよ、という話ですが。目の奥が痛い。鏡を見ると目が真っ赤で、マッドサイエンティストか凶悪犯のようだ。夜道では会いたくない奴。

10日午前6時。第一週の最後の試合、ウェールズ対フィジーのライブ中継を観終わって、窓の外を見ると見事な朝焼け。フランスは1日が終わり、日本は1日が始まる。逆転に賭けたフィジー最後のアタック、左大外にスペースがあり、そこにパスが通ればトライかという局面でノッコン。試合終了の笛が鳴った(結果:WAL 32―26 FIJ)。これから少し寝ようと思うが、受けそこなった選手の気持ちを思うとすぐ眠れるかどうか。しかし、この2チーム、2007年フランス大会から今回まで5大会連続して同じプールという偶然。で、いつもボールが良く動く面白い試合になる。
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7日。立川の病院で定期検診。特に問題なし(おれはいつでも行けるぜ、ジェイミー!)。その後、北口、南口の商店街をぶらぶら。書店、デパ地下、ギターショップなど。1時間半ほどさまよった後、北口にもどり、沖縄料理店で「ソーキそば」と「ジューシー(炊き込みご飯)のランチセット。

本場のソーキそば(ソーキすば)と獲れたてのグルクンの刺身を食べに、また沖縄に行きてーな(それに、泡盛の古酒)。もう十年以上も行っていない。家に帰って、ライ・クーダーの「Going Back to Okinawa」を聞きつつ遅い昼寝。

(↓ 立川駅の北口と南口をつなぐ「立川駅東地下道」の壁画アート。障害のある作家らの作品展を開催している「アール・ブリュット立川実行委員会」が担当し、今年6月完成)
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ジョー・バイデンが政治家として如何なる評価を受けるべき大統領であるのか、わたしにはわからない(ドナルド・トランプよりはるかにましだとは思うが)。アメリカ市民でもないし、国際政治にさほどくわしいわけでもない。評価するための情報と知識が、圧倒的に足りない。しかし、彼がラグビーファンであり、今度のワールドカップを心待ちにしているだろうことだけは確信を持って言える。

以前、このブログで触れたことがあるが、ベースボール、アメフト、バスケットの3大スポーツが支配する国、アメリカの歴代大統領としては珍しいラグビー経験者だ。バイデン以前では2人の大統領がラグビー経験者として知られている。一人はビル・クリントン。彼は留学先のオックスフォード大学でラグビーをプレーをした。背の高さを買われてポジションはロック。もう一人は、クリントンの後、大統領に就任したジョージ・W・ブッシュ(息子の方)。イエール大学時代にラグビー経験があり、ポジションはフルバックだった(相手にかなり乱暴なタックルを見舞っている写真が残されている)。アメリカ大統領としてバイデンは3人目のラガーマンということになる。

2016年7月、バイデンは(オバマ政権の)副大統領としてニュージーランドを訪れた。その時のレセプションで、オールブラックスの名選手であるジェローム・カイノ(オールブラックスキャップ数81、フランカー)とチャーリー・ファウムイナ(オールブラックス・キャップ数50、プロップ)から、Bidenという名前と背番号15の入ったオールブラックスのジャージーを贈られている。

『The Guardian』U.S.電子版のマーティン・ペンゲリー記者のコラムによれば、この時、バイデンは、「ラグビーをやっていたが、こんな連中と対戦しないでよかった」と言って周りの笑いを誘ったという。そのあと、「かつてフルバックだったとうかがっています」というジェローム・カイノの言葉に応えて、次のように自身のラグビー歴を語っている。

「自分の経歴を大げさに語るつもりはありません。高校や大学でフットボールをやっていましたが、ラグビーはロースクールの時代に1年だけです」。バイデンはデラウェア州のデラウェア大学を卒業した後、ニューヨーク州にあるシラキュース大学に進んで法律を学んでいるが、ラグビーを楽しんだのはそのシラキュース時代のことらしい。


バイデンとラグビーをつないでいるもう一つの絆がある。

2016年11月6日、アメリカ・シカゴで行われたオールブラックスとのゲームでアイルランドは1905年以来111年ぶりの勝利をおさめた(アイルランド 40ー29 オールブラックス)。その日、副大統領バイデンはTwitterに、次のようなお祝いの言葉を記している。
”Congrats to cousin @KearneyRob on behalf of the Bidens. @IrishRugby's 1st win over New Zealand in 111 years. History made again in Chicago.”(バイデン家を代表して、いとこのロブ・カーニーにおめでとう、を。 アイリッシュラグビーが111年ぶりにニュージーランドに勝利。シカゴで再び歴史が作られた)

バイデンとラグビーをつないでいるもう一つのもの。それはバイデン家のルーツであるアイルランドだ。ツイートに見るようにバイデンは、アイルランド代表のレジェンド、ロブ・カーニー(代表キャップ98、2011,2015、2019年と3回のワールドカップに出場)、そしてその弟のデイブ・カーニー(代表キャップ19)と親戚なのだ。

「私は本当にアイリッシュ・ラグビーのファンなのです」と公言するバイデンは、2021年11月13日、ダブリンでアイルランドがオールブラックスを29対20で破った時も、アイルランド代表にお祝いのメッセージを送っている(今度は大統領となって)。


アイルランドは、現在、世界ランキング1位。優勝の最有力候補の一つとして臨む今回のワールドカップ。アイルランド系アメリカ人で、元ラガーマンだった大統領にとって、はたしてこの秋は特別な時となるだろうか。

まもなくラグビーワールドカップ2023・フランス大会が始まるが、われらがジャパンはウォーミングアップ・ゲーム6試合をたたかってわずか1勝。ケガ明けの選手も多く、状況はかなり厳しい。

そこで、数日前からトレーニングを開始した。誰がって? わたしが、である。いったい何のために? もちろん、いつなんどき代表チームのスコッドとして召集されても大丈夫なようにしておくために、だ。

暑さでこのひと月ほどサボっていたため、急遽始めたトレーニング(←年寄りバージョンだが)による筋肉痛はあるにはあるが、なーに、ドントウォーリー、ノープロブレムだ。1週間後の開幕までには完璧に仕上げておくつもりである。ヘッドコーチのジェイミーから直接依頼の電話があった場合に備えて、英会話も。ーHi , Jamie. How are you doing those days? Hum-Hum・・・Oh I see ・・・That’s right ・・・. Of course. I can do it !ー

(*緊急事態である。しかも未曾有の円安と燃料高。したがって召集の際の航空チケットはエコノミーでOKです)

暑さが一向に去らない日々。強い日差しを避け、公園の木立、街路樹の陰、建物の陰、時には信号機のつくる細いわずかな影を伝って散歩をしている。この時間なら太陽がこっちの角度から射しているから、この道を通ってあっちの角を曲がり・・・、と、陰から陰へ。うーむ、コース取りが我ながらうまい。「日陰者」という肩書で新しい名刺をつくろうかと思っている(誰に配るんだよ!)。
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昼は相変わらず猛烈な暑さが続いているが、日が落ちてからの時間はかなり楽になった。深夜、窓を開けると、クーラー、扇風機の助けなしでもそこそこ涼しい。

微風に運ばれて、さまざまな夜の音もまた窓から入ってくる。遠くの音、近くの音。それぞれは風と同じ程わずかだが、闇の中では妙に粒立って聞こえる。

眠ろうと思うのだがなかなか眠れず、暗がりの中でずっと風が運んでくるその音たちを聞いている。・・・靴を引きずるように歩く誰かの足音がすぐ先の角を曲がって遠ざかり、近所の庭にいる虫たちがふたたび元気に鳴き出した。

世の中は なく虫さえも上手下手 一茶

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