傍見楼日乗

路上、スタジアム、ときどき料理店。

苗。水田の上に置かれた長い文字の列。
昨日書いたその文章を、今日わたしは田の中に入って少し修正する。
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東京での1週間があっという間に過ぎた。股引、フリースという冬仕様の衣服で上京したのに、着いたらそこは夏だった。
スーパ―ラグビー「サンウルブズ対レッズ」、映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」、国立西洋美術館「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」、歯科定期検診、書店めぐり、友人との飲み会とイベントてんこ盛りでぐったり。今日は田舎で買えない調味料や夏用衣類の買い出し。合間に多摩川の支流、浅川の土手をやわやわと1時間ほど散歩。暑い。
明日からまた寒い国での実家警備員業務に復帰。
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[ スーパ―ラグビー第13節 ]
サンウルブズ 63-28 レッズ(5月12日 @秩父宮ラグビー場)

残り時間1分、リスタートの相手キックを徳永祥尭がキャッチして始まったウルブズのアタックは、9フェイズ目、相手タックラーを跳ね返して左コーナーに飛び込んだホセア・サウマキのトライで完成した。ノーホイッスル・トライ。そして、そのコンバージョンをタッチライン際の難しい位置からヘイデン・パーカーが鮮やかに決めたところでゲームオーバーのホイッスルが鳴る。開幕からずっと苦しんだ今季、11戦目にしてようやく初勝利。
シーズン当初から採用してきた素早く飛び出して相手アタックの時間とスペースを奪うディフェンスが、このゲームでようやく十全に機能した。単に早く飛び出すだけでなく、左右の味方とのバランスを保ってタックルに入るという原則が最後まで崩れなかった。シーズン当初の「点」から、次第に「線」へ、さらに「面」へと接点の対応が深化しているように見える。

63点という大量点での勝利、単なる勝ちではなくゲームを完全に支配しての勝利に、「これ位、出来て当然」という強気と、「出来過ぎでは」という弱気が交錯する。自チームの勝ちに慣れていないサポーターとして、快勝をどう喜べばいいのか思案中(考えてから喜ぶというのも、考えてみると妙なものですが)。
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週末から東京に戻るので、その前に庭の草刈り。
大きな写真がビフォー。下の写真の左がアフター。
ビフォー、アフターというと、ゴミ置き場のような台所がオサレなシステムキッチンに変わるリフォームとか、ポッコリおなかのオトーサンが腹筋パキパキのマッチョ体型に変身するCMとか、良くない見た目から良い見た目へという展開を思い浮かべるのだが、庭の草刈りは逆。「アルプスの少女ハイジが向こうから駆けてきそうな」雰囲気(やや言い過ぎではあるが)のビフォーが、「ブルース・ウィリスが無駄に暴れ回ったアクション映画のエンディング風景」のようなアフターに変わるのである。

で、そのアフターのさらなるアフターが下の右写真。前日切り倒した雑草を片付けようとして見ると、黄色いタンポポの花が一夜にして白いワタ毛に変わっている。切り倒されてもなんとか種子を残そうという仕組みのすごさ。感動のヒューマン(?)ドラマ風でもあり、少しホラーっぽくもある。
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突然、目の前の草むらからキジが飛び立った。あわててカメラを構え、50メートル先のランディングを狙ったのだがちょっとピンボケ。とりあえずロバート・キャパ風ということで。

1日、1日、山の色が濃くなる。木と木が緑のあらゆるバリエーションを競い合っている。
花散りて木々のいずれが山桜

橋から川を覗いたら、中学の同級生・リョーイチくんがトラクターのシャベルについた泥を洗っていた。「おーい。ふらふら遊んでねーで手伝え!」。稲作農家は春の繁忙期に突入。
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デザイン変更でタイトルバックにセント・パンクラス駅の写真を使ったので、ついでに、その時撮った写真を数枚(写真はクリックで拡大)。
ブログタイトルのバックに使っている写真の真中に立つブロンズ像は、フーテンの寅さんではなく(当たり前ですが)、セント・パンクラス駅の再開発に貢献したサー・ジョン・ベンジャミンという人物。ベンジャミンさんの先には、やはりブロンズの恋人像もあります。その脇がオープンエアのカフェ・レストランになっているのですが、熱く抱擁する巨大な恋人たちの足元というシチュエーションは何とも妙な感じでありました。
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*隣接するキングスクロス駅と一体で再開発されたセント・パンクラス駅はロンドンで最も美しい駅。くわしくは〈こちら。

なぜか突然消えた拍手機能を復旧しようといろいろ試みたのですが、結局だめでデザインを変更しました。なにしろ、htmlもcssも「なんのことやら」というおっさんなので、あちこちのサイトを行ったり来たりし、膨大な失敗を繰り返した果てに、ようやくテンプレートのデザインを少しだけカスタマイズすることに成功(と言っても、タイトルの背景に自分の撮った写真を入れただけですが。写真はロンドンのセントパンクラス駅。隣接するキングスクロス駅と一体で再開発されたユーロスターのターミナルで、コンコースにフーテンの寅さんに似た旅するおじさんのブロンズ像が立っています)。
まだ、いろいろ直したいところがあるのですが、ウォーキングのときに撮った野の花の写真を並べてみたところで、どっと眠気が。本日はここまで。あとはぼちぼち。
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田に人が戻って来る季節になると、白鷺もまた田に戻って来る。掘り起こされた土や田に引き入れられた水の中にいる餌を探して、耕作者の周りを飛び回り、人が田に居なくなる夕暮れどき、彼らも近くの里山へと帰って行く。日々、濃くなる木々の緑の間に消えていく白い飛行体。農耕がなお、人間と動物がシームレスにつながる神話的領域に属する営為であることを告げに来る使者たち。

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午後3時。ウォーキングへ。途中アップダウンのある約5キロの道を1時間ほどで。いつもほぼ同じルートだが、毎日、景色が微妙に変化するのでその変化を数えるようにして歩いていると飽きない。きわめて真面目なウォーカーで、雨の日も上下のレインスーツという完全装備でせっせと歩いているのだが、体力は一向に向上しない。「何事においても向上などという幻想は10年前に捨てた。楽だぞ」と先日飲んだ友人は言っていて、そうだなと思う。まあ、歩いていればとりあえず気分は良いから、文句はない。
今日、少し冷たい春風のなかで聞こえてくるのは、田を起こす耕運機の音と春を寿ぐ鳥たちの声。それから、どこか近くを自転車で走っている少年たちの笑い声。

鶯が真似よと我に鳴いてみせ

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4月末からGWにかけて牡蠣が太ってもっともおいしい時期だ。そのあとは産卵で食べられなくなるので、秋まで待つことになる。
というわけでこの時期、牡蠣好きとしてはしばしの別れを惜しんで牡蠣関連料理が多くなる。本日は炊き込みご飯。

1.牡蠣をきれいに洗い、薄めた出汁醬油でさっと煮て取り出しておく。
2.炊飯器に1の煮汁と水を加えてご飯を炊く。煮汁+水の味が薄ければ出汁醤油を加えて調整する。
3.ご飯が炊き上がったらかき混ぜ、うえに牡蠣を並べて少し余熱で蒸す。
4.器に盛ったら、生姜の千切りを散らす。

もう一品。これは別の日につくった料理。大粒の牡蠣を買ってきて酒炒りに↓。
数滴の醤油をたらした酒を鍋で沸かし、その中で牡蠣を転がしながら炒るように煮る。身がふっくらしたら火を止める。レモンを絞って、どぞ!

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*数日前から何故か「拍手」機能が表示されなくなってしまいました。設定等、まったくいじっていないので原因不明。ネット上で紹介されている修復方法をいろいろ試みているのですが、うまくいきません。
更新、まめではありませんが、みなさんからいただく「拍手」はブログを書くうえで大きな励みです。なんとか修復しなくては。

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