新作完成直前/福岡へ行ったノア君
2012年01月15日norainufilm at 04:48│Comments(0)│TrackBack(0)│
■ノアくんが、実家のある福岡に帰った。
ノアくんというのは、「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」の撮影にボランティアスタッフとして参加してくれた青年だ。結婚を機に、実家の仕事を手伝うために地元に帰るという。
ノアくんは、もともと映画のスタッフではない。
映画を観に来てくれたお客さんだった。
あれはたしか、新宿バルト9での「SRサイタマノラッパー」上映後。
いつも通りキャストが観客の方を見送っていたら、映画館の外でノアくんはイックにラップバトルをしかけてきたのだ。
この時の様子は「SRサイタマノラッパー」のDVDに特典映像として収めているが、
イックはノアくんにラップでボロ負けした。
それからノアくんは「SRサイタマノラッパー」関連の上映やイベントに時間があれば来てくれるようになり、2011年の夏、有志のボランティアスタッフとして「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」の撮影に参加してくれた。
炎天下の駐車場では灼熱の太陽で火傷をしながら車止めをし、フェスのシーンでは制作部として車の誘導をした。
いち観客だった東京に住む青年が、なぜか仕事を休んで映画のスタッフとして僕の地元に滞在し、映画の撮影に参加していたのである。

ノアくんは数日前に地元の福岡へ帰って行ったが、彼がどんな気持ちで東京を離れたのかは分からない。
安堵の気持ちか、諦観か、新天地への希望なのか(東京最後の夜に会ったノアくんの顔は明るかった)。
ただ、福岡で元気にやっていってくれたらいいな、と思うだけだ。
これはノアくんだけの話ではない。
映画「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」は、
こんなノアくんのような有志のスタッフによって撮影された映画だ。
いろんな人の人生の一瞬を借りて撮影した。
福岡の映画館で上映する時、ノアくんはいったいどんな気持ちで観に来てくれるのだろうか。
映画はあと数日で完成しようとしている。
届け、福岡へ。
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