春。

温かい日差しと爽やかな風が眠気を誘う季節。

ここ、メゼポルタ広場でもそんな春の陽気に誘われて、静かな寝息をたてている者がいた。

「しっかし、フィーさん。ぐっすり眠ってるな。」

「今のうちにイタズラしちゃおうかしら。」

円状のテーブルに腕を枕に寝息をたてているフィアナ。

その両脇でにやにやいたずらっ子のような表情をしている、Estimaと Satoru。

「どんなイタズラがおもしれぇかな?なぁ。らん子。」

3人の後ろで成り行きを傍観していた女性に話しかけるEstima。

一見すると活発そうであり、実年齢より幼く見えそうだが、その瞳は知性の輝きを持った女性。

名をらんらんといった。

「うちは知らないよ?2人がやるなら止めないけど、後が怖そうだもん。」

恐れ知らずの2人と違って、興味ないとそっぽを向くらんらん。

だが気になるのか、2人をちらちらと横目でみたいた。

「なによ~らん子。ノリが悪いわね~。大丈夫よ、ちょっとしたイタズラならフィーさんだって、笑って許してくれるわよ。」

「そうだ、そうだ。」

どんなイタズラをするかの話し合いをしながら、らんらんに手招きをする2人。

オーソドックスに顔に落書きをするか。

靴紐を両足結んで大声を出し、飛び起きたとき転ばそうか。

にやにやと話をする2人と興味半分心配半分のらんらん。

「う、うち知らないからね。」

「大丈夫だだよ。らん子は心配性だな。」

「耳元で音爆弾を破裂させるなんてどうかしら?きっと、凄い勢いで跳ねるわよ。」

あ~でもない、こうでもないと話をする内に楽しくなったのだろう。

いつのまにからんらんも後々の心配を忘れて、相談に夢中になっていた。

「うし!決まりだな。らん子、実行犯は頼んだぞ。」

「えぇ!ずるいよ!」

「らん子、がんばって。」

イタズラすることも決まり、誰がイタズラをするかで無理やりらんらんが実行犯にさせられた。

イタズラの内容は、寝ているフィアナに肥やし玉を投げるだけの簡単なイタズラなのだが。

あたり一面、肥やしの香りが充満するため、迷惑極まりないイタズラであった。

「ほら、速くやってこいよ。」

「フィーさん、起きちゃうから。はやく。」

すこし離れた物陰で隠れながら、らんらんとフィアナを見ている2人。

決意を決めたのか、小さくごめんねと呟いて肥やし玉を構えるらんらん。

春の爽やかな陽気が。

一瞬にして肥やしのなんとも言えない臭気に変わってしまった。

「ん・・・んん!」

静かに眠っていたフィアナもこの臭気にはさすがに目が覚めたのか、寝ぼけたまなざしで何が起きたのか、周りを確認していた。

「・・・・・くさいです。」

徐々に思考がクリアになってきて、周りの状況が判断できるようになってきたらしい。

「これは・・肥やし玉?」

ニオイの元とそれの張本人にたどり着くまで、数分としなかった。

まだ眠いのか、ふらふらとした足取りでらんらんに近づくフィアナ。

「らんさん。・・・・なんで、ですか?」

心地よい眠りから、最悪の目覚ましをもらったからだろうか。

少々不機嫌そうなフィアナであった。

「ち、違うの!うちは嫌だったんだよ。で、でも・・・あの2人が・・・。」

いつものフィアナの行為をみていてからだろう。

不機嫌そうなフィアナをみて冷や汗を流しながら、らんらんはEstimaとSatoruを指差した。

「あ!きたねぇぞ!らん子。」

「仲間を売るなんて!」

自分達に危険が迫ってるっと察したのか、らんらんに対して一言だけ罵声を浴びせ、一目散で逃げていった。

「あ・・・ずるいよ!」

逃げていく2人を恨めしそうな目でにらみながら、このあとの恐怖に顔を引きつるらんらん。

「・・・ふぅ。らんさん?」

「ご、ごめんなさい。」

春の陽気と肥やしの臭気が混ざり合ったメゼポルタ広場の一角で、1時間以上フィアナに説教をもらう、涙目のらんらんがそこにはいた。





皆さん、こんにちわ。

今回で5回目となる、MH小説です。

まぁ、MH小説とか言いながら戦闘描写は一切ないんですけどねw

こう、ハンター達のまぬけな日常を想像するのが好きなのですw

カッコイイ戦闘なんてかけそうにも無いですし^^;

一応、この話の続編というか、2人の制裁?wも考えていますので、初めての続編モノとなる予定です・・・・

ま、いつもと変わりませんけどね・・・w

今回のらんらんさん何ですけど。

ん~キャラ立てするためとはいえ・・・だいぶ性格変わっちゃいましたね。

まぁ、皆さん性格が変わってますから今更なんですけどね。

実在の人物・猟団とは一切の関係がありません。

と、毎度の補足をしておきます^^