2010年11月30日 01:30
第11戦 VS キャノン
試合の入り方がいかに重要であるか、思い知らされた試合だったと言っていい。
残り5戦。
絶対に落とせないはずの試合だったが、前節の勢いを維持できない。
なかなか自分たちのリズムでゲームを進められずやや浮足立った序盤、いきなりという形でピンチが訪れる。
前半12分、久々の復帰戦となったGK高橋とDFラインの間に簡単に放り込まれたボールへの対処が遅れ、ループで決められて思わぬタイミングで簡単に先制点を奪われてしまう。
流れをつかめないまま、時間だけが過ぎるまずい展開。
一時ゴール前で松岡が得たFKを松村がゴール右隅に直接決め、盛り返したが、反撃もそこまで。
イライラが募る展開ではあったが、審判への抗議、チームメートへの批難…、結果としては自分たちでリズムを崩し、ついに最後までゲームの主導権を握ることはなかった。
苦い、苦い敗戦。
「考える」。
合宿から続けてきたこのテーマの徹底について、改めて必要性を再確認出来た試合。
リーグ優勝の可能性はほぼ潰えたが、この3敗を節目に来季に向け引き締め直せるのか、このまま崩れてしまうのか、今後の舵取りは非常に重要と言える。
試合後に玉置は言った。
「こうやってサッカーが出来る裏側を考えろ」。
グランド取り、審判、広報、メンバー集め、車出し、参加…いろいろなことを踏まえての言葉。
長い目で見たチームの土台作りを、全員で行う。ピッチの中だけでなく、外でも。
監督は言外にチームへの期待を込めた。このチームならきっと出来ると。
応えられるかどうかに、チームの今後がかかっている。