iPhone11 / iPhone11 Pro の予約が9/13夜から始まるようです。

iPhone11 Pro
iPhone 11 Pro と 同 Max

iPhone 11 Proのカメラの特徴は、「3眼」であること。
13mm F2.4 / 26mm F1.8 OIS / 52mm F2 OIS  (焦点距離は35mm判換算、いずれも12MP)

3つのカメラで超広角から標準域までカバー出来ます。
(52mmは望遠と表現されていますが、カメラ業界では標準)

どこまでシームレスにズーム出来るのか分かりませんが、最低でも26mmから52mmは連続ズーム出来るんでしょう。当然、今どき必要な機能は全てあります:
  • ナイトモード(連写合成してのノイズリダクション)
  • ポートレートモード(ソフトウェア+26mm,52mmレンズを連携して?の背景ぼかし処理)
  • スマートHDR(ダイナミックレンジ調整・拡張)
超高精細&大画面ディスプレイ+強力なプロセッサによる画像処理を考えれば、もはやコンデジでは太刀打ち出来ないレベル。コンデジが売れないのは当然です。
旧態依然とした露出制御しか出来ないデジカメで撮影するより、スマホの方が(ぱっと見)綺麗に撮れるのは明らか。
もちろん、極小センサーなので、ピクセル等倍で見ればグジグジしたノイズが見えるだろうし、12MPではちょっと画素数も少ない。言わば、厚化粧して綺麗に見せた、人工的写真。
52mm(トリミング+高解像度処理でもっと望遠まで使えるんでしょうが)も流石に望遠としては弱い。
でも、普通の風景写真やスナップなら、もはやこれ以上要らないくらいのレベルになりました。

値段的には10万円位からと、スマホとしては高価ですが、SONYのRX100シリーズが10万円超えなのを考えると、高く感じないのが不思議。ちょっと買ってみて、カメラとして遊んでみたい気にもなります。13mm超広角サブカメラとして使っても面白い。

この先どうなるでしょう。単純に4眼にして100mmレンズを追加するだけでも、超広角から200mm位まで、かなりの画質で撮れるようになるんでしょう。
後は、超望遠、超低ノイズ、動体補足力でしょうか。数年でこれらも実現しそうです。
もちろん、フィルム世代のおじさんおばさん達にとっては、ファインダーで撮影する行為自体が大事な面もあります。
レンズ交換式カメラは、プロとハイアマチュア向けに細々と残るでしょうが、普通のアマチュア写真ファンまで、スマホで十分ということになりそうな感じです。
デジカメも、1インチセンサーで2眼ズームを搭載すれば、かなりの写真が撮れるでしょうが、自分の首を絞めるような商品をカメラメーカーが作る可能性は低く、スマホに飲み込まれるのは時間の問題のようです。カメラメーカーが、普通のアマチュア写真家を捨てて、フルサイズ+超弩級&超高級路線に走ったのも、結果としてシステムカメラの寿命を縮めたのは明らかでしょう。

[9.18追記] 超広角ではナイトモードが使えないようです。光学手ぶれ補正も無いし、暗い屋内や夜景では使いにくいですね、残念。ポートレートモードでのボケ処理もまだまだのようで、残念ながらまだサブカメラのレベルには厳しいかな。

[9.30追記] DPReviewにiPhone 11のサンプル画像がアップされています。
パット見は綺麗ですが、ピクセル等倍では最低ISOでも画素が崩れていて汚い絵です。やはり、6インチの画面で見る用の写真ですね。全ての撮影をマルチショットにしてSNを改善しないと、1インチデジカメ並の画質にはならないでしょう。