2014年02月

2014年02月23日

ヴェエツィア人と日本食

DSCN9805先月、ヴェネツィアから観光のため初来日したイタリア人ご夫婦に同行しました。

お二人とは昨年ミラノで「さつき盆栽祭り」があった時に知り合いました。

私は、このイヴェントに招待されていた造園家の方やお茶の先生などを日本からお連れするため、通訳として同行していました。(ミラノの盆栽イヴェント 、(ヴェネツィアと盆栽

旦那さんのジャンニは盆栽が大好きで、会場となったクレスピ盆栽という盆栽専門店の中にある「盆栽大学」へ定期的に通っていて、自宅には沢山盆栽が並んでいました。

さて今回、お二人にとって初めての日本だったわけですが、10日いる間に、栃木、仙台、東京(盆栽展見学)、大宮(盆栽村)、京都を回りました。

お二人は今までに、箸を使ったことも、Sushiさえも食したことがなかったということで、この旅行中、何よりも食事が口に合うかが私の一番の心配するところでした。旅の楽しみの大きい部分は、その国のおいしいものを味わうことにあるからだと思うからです。一つの国を味覚から理解することだって可能だと私は思っています。また、味覚の広さと度量の広さは同じだ、という私の個人的な考えもあります。

2回のドカ雪も経験(京都・清水寺)
DSCN9826その通り、お二人は初めての料理を前に、疑心を抱くことなく、「これは何だ」と関心を示し、「フォークがある」と言っても絶対に箸を離さず、おぼつかない箸先で挑戦し、「ふむ、おいしい!」「イタリアの〇〇に似ている」という具合に、あらゆる日本料理を堪能してくれました。

自分の国の料理を認めてくれるというのは、理由なく何とも嬉しいものであることを改めて知りました。日ごろ口にし、私たちの肉や骨となっているものですから、認められれば嬉しいに決まっています。

では、何を食べたのか?
ラーメン(味噌、しょうゆ)、蕎麦、太助の牛タン定食、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼き肉、うどん、お好み焼き、寿司、みそ汁、京都で湯豆腐や京懐石、茶懐石、おせち料理、雑煮、チャーハン、餃子、焼売などなど。。。です。

茶室で茶懐石。正座が苦手なお2人には辛い修行のようでしたが、「こんな経験させていただくなんて、本当に光栄!」と大感激。その後、おせちや雑煮など、先生手作りの家庭料理をみんなで。
DSCN9753DSCN9758茶懐石とおせち料理は、去年イタリアへ行ったお茶の先生が「ヴェネツィアのお礼に」と、ご自宅に招待され、もてなしてくださいました。

ジャンニは、イタリアの多くの男性に洩れず、子供のころは自分の好きなものばかり作ってくれる優しーいマンマの料理で育ったので、若い頃は好き嫌いが多かったそう。「結婚したての頃、とっても苦労したわ」と奥さまのバールバラが言ってました。しかし、現在は葱と玉葱が嫌いなだけですから、私は店の人に注文する時に、「葱抜き」にしてもらう程度で済みました。

去年イタリアへ行った仙台の方々から歓迎。すき焼きとしゃぶしゃぶを経験。
DSCN9737仙台では、一番町で買い物をしながら牛タンを食べに国分町へ行きました。牛タンはヴェネツィアでも食べる習慣がある素材なので私は心配してませんでした。
面白かったのは、定食につきものの「テールスープ」に、バールバラが「マンマが作るスープの味にとっても似ている。おいしい!」と反応していたことです。
ジャンニのテールスープはもちろん「葱抜き」。

高速道路のパーキングにある食堂では、醤油ラーメンを食べましたが、これにも「マンマが作るタリオリーニにそっくり」と言って、2人とも完食。

DSCN9839そんな風に、お二人が何でもおいしく食べる人たちだと分かった後でも、やはり毎回ドギマギしていました。お好み焼きの時も、「ソースが強烈に感じるかなぁ」と思いながら見ていると、2人は目の前で焼かれていく、ピッツァ・ジャポネーゼにくぎ付けになっています。そして、一口熱々を入れた瞬間、「ボーノ!」というジャンニの声が店に轟きわたったところで、ようやく私はホッと胸をなで下ろすのでした。

このように日本食が続いた頃、東京丸の内ビルで買い物をしながら、5階の展望台から彼らの宿である東京ステーションホテルを眺めたところ、その脇にあるイタリアレストランが目に入りました。お二人は決して日本食が飽きたというわけではなかったのですが、日本のイタリアレストランのレベルを知りたかったようで、興味津々で入口から中を覗いたところ、ピザを焼く石釜が見えました。その途端、きっと懐かしさがこみあげてきたのだと思います。二人は突然「入ろう、入ろう」と言いだしました。

私たちはピザを頼み、出来上がるまでウキウキ待っていると、両脇の他の客の食べ方が気になります。というのも、イタリア人とまわりにいる日本人の食べ方がかなり違っていたからです。

イタリア人はピザを食べる時、突如「自己中心主義者」に変貌します。
「自分のピザは自分だけのもの。もちろん、他人が注文したピザにさらさら興味はないし、自分のピザにも興味を持ってくれるな。シェアだなんて、まっぴらごめん。」という感じ。

それに引き替え、周りの日本人カスタマーのテーブルには、前菜やらサラダやら大きな一皿が運ばれてきては、その都度、小皿に仲良くシャアしています。そうこうした後、今度は同時にピザとパスタがやって来て、これまたみんなで分けて食べています。

私の好きな写真。京都へ向かう新幹線を激写するジャンニとカバンの紐を持って危険から守るバールバラ。
DSCN9807私たち3人はというと、「イタリア式」に日本のビールとそれぞれに頼んだピザ1枚を平らげ、しばらくして、「デザートも食べようかね」とメニューをふたたび眺め、ジャンニはティラミスを、甘いものに目がないバールバラは苺がたっぷりのったタルトとバニラアイスの盛り合わせ、私はアイスのような冷たいデザートのセミフレッドを注文しました。

「うちの近くのピザよりもうまい!」と、2人はピザにもデザートにも大満足で、ウエイトレスのおねえさんが来るたびに、グーサインを出したり、拍手をしたりしていました。

「デザートもおいしかったね」と言いながら、「カッフェで締めくくろうか?」と、最後にエスプレッソ。私はごちゃごちゃ色んなものを食べるよりも、改めて、「イタリア式ピザの食べ方」のほうが、どことなく粋で、私の気に合うなぁと思いました。

店を出る時、ピザを焼いている男の子に、ジャンニは、「ブラボー」と手を叩き、「ピザ全体がおいしかったが、何といっても生地が良かった。ここへ来ればイタリアを恋しく思う必要はない」などと、色々な言葉で褒めたので、お店の方も「生地のレシピはナポリからの直伝です」と喜んでいました。ジャンニ曰く、「『おいしい』だけでは、ただのお世辞と思われがち。そうでないことを是非伝えたかったんだ。」

京都の有名な湯豆腐屋さんにて。素晴らしい日本庭園を見渡しながら。
DSCN9808これは本当の気持ち。だって、京都から戻ってきたその夜、何と、また同じ店へ私たちは足を運んだのですから。

「おいしい日本食」とはいえ、10日だけとはいえ、やっぱり、自分の国の料理を食べるとホッとしますからね。




norichetta at 17:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Rubrica コラム | イタリア人

2014年02月21日

Zuppa di verdure con polpettine ミートボールと根菜のスープ

DSCN9882野菜が沢山摂れて、ササッと作れるやさしい味のスープです。たっぷりなのに、カロリーはほんのちょっと。


スープの量を増やして、ショートパスタを入れればボリュームのあるプリモピアットになります。


ポルペッティーネは「小さな肉団子」の意味。卵と牛乳に浸したパン粉をけっこう加えてるので、口当たりがやわらかです。


淡泊な鶏ひき肉ですが、パルミジャーノレッジャーノを加えコクを出しています。


注意する点は、昆布出だしを取る時に、沸騰寸前に取り上げること。昆布くさいダシになってしまいます。


また、カブはすぐに柔らかになるので、最後に加え、ようやく火が通ったかな?くらいで充分。余熱でどんどん柔らかになります。


カブの茎もスナップエンドウもすぐに火が通るので、スープ煮加え、色が鮮やかになったら火を止めて下さい。


ゴボウや肉団子は柔らかく、青い野菜はシャキシャキと

いう具合に、一皿の中で違った触感があるよう仕上げるといいと思います。

<材料 Ingredienti 4人分

ミートボール
鶏ひき肉      150g      スープ

卵(Sサイズ)    1ケ        昆布        10㎝のもの2枚

おろしにんにく   半片      水          800㏄~1ℓ

パルメザンチーズ 山盛小さじ2          

塩          小さじ半           

黒胡椒       適宜      

パン粉       山盛り大さじ3

牛乳        大さじ3

 

野菜

ごぼう        80g

カブ         3(300g) 葉も使う

レンコン       小1(100g)

人参         小1(80g)

スナップエンドウ  6


<作り方 Preparazione

①昆布出汁

分量の昆布を入れて15分ほど置いてから弱火にかける。沸騰する寸前で昆布を取り出す。(煮立たせると昆布臭いスープになってしまうので注意)

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②野菜

カブは皮をむいてくし型に6~8等分。ごぼう人参レンコンは食べやすい大きさに切る。カブ以外の野菜を②のスープに入れて煮る。

②ポルペッティーネ(ミニ肉団子)

鶏ひき肉に、おろしニンニクを加えてよく混ぜる。を加えてよく練る。最後に牛乳に浸したパン粉パルメザンチーズ黒胡椒を加えよく混ぜる。

野菜がほぼ柔らかく煮えたところで、ひき肉をスプーンで落とし入れていく。アクを取りながらミートボールに火を通す。カブを加えて、塩コショウでスープの味を整える。

 ③最後に食べやすく切ったカブの茎スナップエンドウを加え、サッと火が通ったら出来上がり。味を整え、皿に盛ったら好みでパルミジャーノとオリーブ油をまわしかける。

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今月の「おいしいイタリア」ではこのスープの他、

「ポレンタ」と「鱈のフィレンツェ風トマトソース煮」を作りました! 

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norichetta at 21:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) パスタなど Primi piatti | 野菜料理 Contorni

2014年02月01日

Salmone in crosta di patate じゃが芋で包んだサーモン 

DSCN9691じゃが芋とローズマリーの相性の良さは知られているところですが、それを衣にしてこんがり焼いた魚料理です。

今回はサーモンでしましたが、他の魚や薄切りにした鶏の胸肉をなどでもいいです。

サーモンは脂がとってものっている魚なので、皮を外したほうがしつこくない出来上がりになります。

じゃが芋衣は焦げないように火加減を注意しつつ、じっくりとこんがり焼くと香ばしく、混ぜたローズマリーの苦みも穏やかになります。


Ingredienti  材料 4人分>

サーモン・・・・・・・・・・・・・4切れ(皮なし)

酒、塩

じゃが芋・・・・・・・・・・・・・3~4ケ(300g~400g)

ローズマリー

小麦粉


オリーブオイル


レモン

バルサミコ酢(1/3量に煮詰めたもの)


Preparazione 作り方>

材料の準備

1、サーモンは半分に切って、を軽く振り、数分置いた後、ペーパータオルで水気を拭きとる。

2、じゃが芋をスライサーにかけて薄切りにし、それを包丁で細切りにする。

 ローズマリー小麦粉を混ぜ合わせ、軽く小麦粉をはたいたサーモン全体にまんべんなくつける。

3、フライパンにオリーブオイル適宜を熱し、1を焦げないように注意しながら、両面こんがりと焼く。お好みでバルサミコ酢をかけていただく。添えたものは椎茸をソテーしたものとレモンです

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norichetta at 10:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 主菜 Secondi piatti