2014年03月

2014年03月13日

Fegato alla veneziana ヴェネツィア風レバーソテー

DSCN9892来日したヴェネツィアのご夫妻のことを先日話題にしましたが、このことがきっかけとなって、あらためてヴェネツィア料理について興味が沸ています。

奥様のバールバラは、とても料理上手ということで(旦那さんのジャンニ曰く、「とくにティラミスがサイコー」)、旅行中、ヴェネツィアの伝統料理を色々尋ねることがありました。

そこでいくつか教えてもらったものの一つが、この「ヴェネツィア風レバーソテー」です。と言っても、特徴がない程のシンプルさ。

通常は牛のレバーを使うそうですが、日本で一番手に入りやすい鶏レバーを使ってやってみました。

ところで、ジャンニは前回書いたように、葱と玉葱が苦手ですから、この料理がお二人の家庭の食卓にのぼることはまずない、とバールバラ。

よくよく考えてみると、ヴェネツィア風と名のつくものの多くが玉葱を大量に使う料理ばかりです。

いつかここで紹介した鱈のヴェネツィア風も、揚げた鰯のマリネ「サオール」と言う郷土料理も、メインの鰯よりも多いくらい沢山の玉葱の千切りをマリネ液に漬けこみます。

さて、作り方。フライパンにオリーブオイルとバターを溶かし、玉ねぎの千切りを10分くらいかけて焦がさないようじっくりと炒めます。そこへ細切りにしたレバーを加え、塩コショウしながら、固くならないようサッと火を通します。最後にワイン少々降りかけてアルコールを飛ばしたら火を止めます。

玉葱とレバーは同量。ハツが入っていても歯ごたえが違っていいです。レバーは水洗いをし、キッチンペーパーでしっかり水気を拭くことは大切なポイントです。仕上げの黒こしょうはたっぷりがおいしく、ワインに合います。


もう3月も半ばになるというのに、まだまだ寒い日が続きます。マスクを身に着けている人もまだ沢山見かけますが、イタリアでは、マスクを着けた人を見ることはありません。もしいたとしたら、その人は不治の病にでも罹った可哀そうな人、と周りの人たちは思います。それくらい、とても珍しいことです。

何故か?

あんな白いもので顔を覆うだなんてカッコ悪い。
洋服とのバランスがなくカッコ悪い。
カッコ悪いくらいなら、死んだ方がマシ!というのが理由。

だから、マスクをつけたイタリア人なんて決して見ることはないだろうと私は信じてました。

上記のヴェネツィア人ご夫妻は、盆栽展を見て、盆栽を買うことが、来日の第一の目的でした。しかし、日本は突然の大雪に見舞われ、その寒さと、憧れの盆栽展を見る興奮とがごっちゃとなって、ジャンニは体調をくずしてしまいました。

上野の東京都美術館で開催される国風展は、国内外問わず、愛好家憧れの展示会です。
「あの夢にまで見たコクフー!それなのに、何故?風邪など引いたことがない自分が、何故に今日に限って!」と体調万全でないことを展示会に向かうその朝、嘆いていました。

東京行きの新幹線に乗るため、仙台駅の改札口にいる時、気管支が弱いジャンニに、ふと「マスクをしたらどうか。あそこに売っていますよ」と売店を指さして言ってみました。

そう言いながらも、「あんなもの、つけられるかい」っという答えが返ってくるだろうとばかり思っていると、「コクフーのためならば...」と、速攻売店へ急ぎ足で向かう後姿に、バールバラも私も口をあんぐり。

一番左がジャンニ

DSCN9778「この格好で帰国したら、『重病人が来たー!』、と周りの人間は逃げていくだろうなー」などと言いながら装着。

東京に着くと、気管支が楽になったとすこぶるご機嫌。
「マスクはいいねー」
それから日本にいる間、ジャンニはずっとマスクを身に着けていました。

京都では30枚入りパックを薬局で求めて帰国しました。ジャンニ曰く、「外では絶対につけない。家で寝る時に着けるんだ。」

このマスクの一件はちょっと笑い話でもありますが、一見、保守的なイタリア男性そのものかなぁーと思わせるジャンニですが、そのこだわりのない自由さに、旅行中色々な場面で助られた私でした。

norichetta at 18:08|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 主菜 Secondi piatti | Rubrica コラム