2014年09月
2014年09月26日
Gnocchi di patate al parmigiano じゃが芋のニョッキ(パルメザンチーズのソース)

朝晩は肌寒くなる初秋には、クリーミーなソースが絡んだ口当たり柔らかなニョッキが食べたくなります。
じゃが芋はいつも台所にある野菜の代表選手です。そんなじゃが芋を茹でて、小麦粉を混ぜて丸めれば、もうニョッキは出来上がり。
今日はよりモチモチさせるために強力粉を加えましたが、薄力でもおいしく出来ます。
茹で立てに、ただパルミジャーノチーズを降りかけるだけでもいいですし、トマトソースやミートソースで赤と白のコントラストも美しい一皿にしてもいいでしょう。
しかし、今日のチーズ風味のソースはとてもおススメです。
私は生クリーム系のコッテリしたソースがそれほど得意ではありませんが、このソースは軽い味わいで、しかもコクもあって、じゃが芋のニョッキにぴったりだからです。
アレンジで、みじん切りにしたキノコを炒めて、それからソースの材料を加えれば、秋の香りが加わったソースになります。
来月の「おいしいイタリア」(10月17日予定)ではこのニョッキを作ります!
<材料4人分(沢山食べる人にとっては2人分)>
じゃが芋 400g
強力粉 100g(薄力粉でもOK)
塩 小さじ半。
(打ち粉として小麦粉適宜)
牛乳 200㏄
生クリーム 大さじ4
パルミジャーノレッジャーノ(すりおろす)大さじ8
塩 適宜。
<作り方>
①じゃが芋は皮つきで丸のまま塩の入った水から茹でる。じゃが芋の大きさにもよるが40分くらいで茹であがる。竹串を刺してすっと通ったら湯を切る。


③熱いうちにマッシャ―にかけて潰しておく。





切ったものを平らに並べ、冷凍庫に数時間入れ、一粒一粒バラバラの状態に凍ったら、袋にいれて冷凍する。(火が通りやすいように小さ目がおすすめ)
冷凍したものは、食べたい分だけ入れて熱湯で茹でる。凍っているので再沸騰するまで時間がかかって茹でくずれを招きやすくなるので、なるべくたっぷりのお湯でさっと茹でること。




熱いうちはとても柔らかいので、繊細に扱うこと。
私は網杓子を使って、茹でた先からソースの入った浅鍋へそろそろと静かに入れていきます。
お好みでおろしたパルミジャーノレッジャーノを降りかける。
2014年09月19日
Pasta al forno con costardelle 秋刀魚のパスタ・アル・フォルノ

生姜醤油でお刺身もおいしいですが、酸っぱ好きの私は酢味噌のぬたが好きです。
定番ですが、焼き立てに、大根おろしとすだちをたっぷり絞った塩焼きは、イタリアに滞在していた3年間、秋になるとかならず夢に見たものです。
そんな日本の食べ方にちょっと飽きてきたら、パスタソースにしてみてください。
鰯で作る料理ですが、秋刀魚もなかなかです。さんまの脂っこさを、トマトの酸味が和らげてくれます。
ペンネなどのショートパスタと和えてから、パルメザンチーズとパスタを交互にしてオーブン焼きにします。
ある程度用意しておいて、食べる前に15~20分焼けば熱々をいただけます。

お腹の小骨はそぎ切りしてしっかり省いておきます。


次にトマト缶かパッサータを入れて煮詰めます。(トマト缶なら1缶半)
オーブンで焼くと、水分が蒸発するので、パスタと絡めたときにソースが多めの方がいいと思います。(写真より、もっと水分が残ってるくらいで火を止めて下さい)

人数分のパスタを茹でて、このソースと和えます。

2014年09月12日
Filetto di maiale all'uva bianca 豚肉の白葡萄ソース

料理を通して、イタリアを楽しむ会として5年前から月一回開いているイタリア料理の会です。
①パプリカのソースで和えたカヴァテッリCavatelli、
②鮭のセモリナ粉ソテー(ヨーグルトソースSalsina allo yogurt)、
③葡萄のサラダInsalata con uva
今日のメニューは上記の通りでした。
カヴァテッリとはショートパスタのこと。もちろん粉から参加者の皆さんと手作りしました。
(「おいしいイタリア」の様子の写真を撮り忘れました

さて、葡萄が出回る季節になりました。9月から10月にかけて、イタリア中部ではヴェンデンミア(ぶどう収穫)の季節。お菓子や料理などにも葡萄は利用されます。肉料理では、特に豚肉とのコンビネーションがいいようです。
ペルージャに住んでいた時、一緒に住んでいた大家のフェルナンダさんというおばあさんが、パーティ時に作ってくれた料理を思い出します。
脂身の少ない部位の塊肉をタコ糸で縛って、焼き色を付けてから白ワインで煮ていく料理です。最後に白葡萄を加えて煮詰めたら、甘酸っぱいソースの出来上がり。
大皿にスライスした肉を並べて、このソースをかけると、とても見栄えがして、フェルナンダさんがテーブルへ運ぶと、わぁとみんなの歓声が上がりました。フェルナンダさんは若い時レストランで働いていたので、プレゼンテーションの仕方をよく知っていました。
料理上手だと自慢するおばあさんはイタリアにいくらでもいますが、フェルナンダさんはそういった料理自慢の主婦の域を超えていたので、彼女が台所に立つと、私はいつもワクワクしながら偵察に行ったものです。
私の机には、フェルナンダさんが走り書きしたメモ用紙が貼られています。私が一時帰国する朝、それよりもひと足早く田舎へ出発した彼女が、台所のテーブルに置いてくれたものです。
「ノリカへ 良い旅を。日本のご家族みんなによろしくね。キスを。フェルナンダ」
フェルナンダさんのレシピを超簡単にして、私はポークソテー用などを使って作ります。葡萄は少し煮ると、フレッシュの時の歯ごたえとはまた違ったものになって、私はそれが好きです。皮ごと食べられる白葡萄で作ります。
作り方。
豚肉ロースは、脂身のところに切り込みを数か所入れて、しっかり目に塩をし、小麦粉を軽くたたいておきます。


フライパンに油が多く残っていたら、キッチンペーパーで軽くふき取り、バタと、半分に切って種を取り出した白葡萄を入れて、ソテーしたら白ワイン、砂糖を加えて煮詰めます。ソテーした肉にかけて出来上がり。目安の分量(一人分)は、バタ(大さじ半)、白ワイン(大さじ2)、葡萄3~5ケ、砂糖ふたつまみ。
2014年09月11日
Insalata calda di patate ai prezzemoli じゃが芋のパセリサラダ
「あの人はパセリのような人だね」という表現がイタリア語にあります。どこに行ってもいて、しょっちゅう会う人のことを表現しています。
それくらいイタリア料理でもパセリはよく使われます。特に魚介の料理には臭みを取ってくれるハーブとして、必須のものです。
日本ではどうでしょう?彩りとしてちょっぴりしか使うだけでは、パセリの良い香りを感じることが出来ず、とても残念です。セロリのようなとてもいい香りがして、料理を引き立ててくれます。
そんなパセリを沢山ドレッシングに入れて、茹でたてのじゃが芋と玉葱を和えた温かいサラダです。
いつも台所にある材料ですが、ちょっと崩れかかったじゃが芋に、酸っぱ目のドレッシングが絡まって、パセリの香りが加わることで個性的なサラダに変身です。
作り方はいたって簡単。
じゃが芋(400g)は皮を剥き、一口大に切ります。玉ねぎ(200g)は高さを半分にしてから、くし型に切ります。
水の入った鍋に、塩とじゃが芋を入れて火にかけます。茹であがって食べた時に、塩味がほどよくついているくらいがベストの塩加減です。
溶けてしまっては駄目ですが、ちょっと表面がくずれるくらい茹でた方がおいしいので、じゃが芋に竹串を刺してスッと通るようになったら1~2分そのまま茹で続けて下さい。茹で上げる直前に玉葱を加え、火が軽く入って辛みがなくなったら、すぐに湯を切ります。玉葱のシャキシャキ感が大切なので、茹で過ぎに注意。
粉吹き芋を作る要領で、火に再びかけて水分を飛ばします。ボールにおいしいオリーブオイル(大さじ2)、酢(大さじ2半)、粒マスタード(小さじ1)、砂糖(小さじ半)よく混ぜ合わせ、水気をしっかりきったパセリのみじん切りを加えます。(じゃが芋にあまり塩味がついていない場合は、ドレッシングに塩を加え調節します)
水気を飛ばしたじゃが芋と玉ねぎを熱いうちに、このパセリドレッシングで和えて出来上がり。
パセリの色は時間を置くとともに悪くなるので、あたたかいうちにどうぞ!
2014年09月09日
ミケーラのチュニジア案内blog

私にとってそれはイタリアですが、イタリアの仲良しの友達、写真向かって左側のオリアーナはドイツ、右のミケーラはアフリカのチュニジアが大好きです。
オリアーナはドイツ語が得意で、イタリア語を外国人に教える他、ドイツ語もイタリアで教えています。彼女の前でドイツの悪口を言ったら最後です。それくらい熱烈にドイツを愛しています。大好きなビールを飲み過ぎた時など、ドイツ語とイタリア語を混ぜて話して私を困惑させます。
ミケーラはイタリア語、つまり国語として、イタリアの中学校で教えている他、イタリア人観光客をチュニジアに観光案内する仕事をしています。もちろんアラビア語得意です。(どうも彼女のアラビア語は、チュニジアの方言がかったものらしいのですが)
チュニジア人というと、彼女たちの地元ペルージャにはけっこう沢山住んでいて、仕事になかなか就けないという現実の厳しさもあって、麻薬関係や犯罪を侵す人たちも多く、そのため地元ではあまり評判がよくありません。ミケーラはチュニジア人を悪く言う人がいると、理解は示すものの、やはりチュニジア人を守ろうと怒りだします。
私はドイツの事もチュニジアの事も不案内ですが、彼女たちの言葉を聴いていて、それだけ魅力のある国なのだなぁと少しだけですが身近に感じています。
そんなミケーラが最近ブログを立ち上げました。
実はだいぶ前から、イタリア人にチュニジアの身近な情報を伝えるこういうサイトを作ったらいいのに。。と私は提案していたので、「待ってました!」という気持ち。
イタリア語学習者の方々には、「イタリア語の勉強」+「チュニジア通になる」ために、もってこいのブログと思い、ここで紹介させていただきます。チュニジア料理の紹介もあって、とてもおいしそう!作り方の説明も写真つきです。ターメリックなどの香辛料さえ用意すればすぐにでも作れそう。彼女は以前飲食店を経営していたくらい料理も上手なんですよ!
2~3日ごとにアップしているようです。イタリア語が分からない方も、写真で楽しめると思います。是非アクセスしてみてください!気軽にイタリア語で質問や記事の感想などコメントしてみても楽しいと思います。
↓Tunisiamoなんて、名前が面白いでしょ?
http://tunisiamo.com/
今日の岩手日日新聞に、私も所属している宮城県通訳士案内団体「あんだんて」と、「岩手ひらいずみ通訳・ガイドの会」が、先日合同で行った平泉での研修の記事が載っていますので、こちらもご覧ください。
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/item_40895.html
![l_2a945a5a1c3d67e892cc635f49aaf6806b5f14ec[1]](https://livedoor.blogimg.jp/norichetta/imgs/9/c/9cce18b1-s.jpg)
![s_85f589b438162e2f5bcc706952929ad9698a018c[1]](https://livedoor.blogimg.jp/norichetta/imgs/3/c/3c303171.jpg)
中尊寺の讃衡蔵の前で、私もちょっとだけイタリア語でガイドをしてみました。↑
東北には沢山見どころがあって、京都や東京などとはまた違った日本の魅力が詰まっていると思います。イタリア人に東北の魅力をアピールして、多くの観光客に来てもらうのが私の野心です!