2017年12月02日
Cappelletti カッペレッティ
今月の「おいしいイタリア」は、12月15日(金曜日)です。
「おいしいイタリア」はイタリア家庭料理を作って食べる会で、毎月一回第3金曜日、仙台市福祉プラザの調理室をお借りして開いています。
今月は、イタリア中部のクリスマス料理に欠かせないカッペレッティを作ろうと思っています。
カッペレッティは、「小さな帽子」という意味通り、帽子の形をしたパスタです。
この小さなパスタは、一人前15~20ケなので、具を詰める作業は単純ですが、数をこなすのに結構な作業になります。
なにせクリスマスは家族中が集まってお祝いするのが伝統のイタリアですから、用意するカッペレッティの数もなかなか大変なものです。
この料理はペルージャにいた頃、料理自慢のおばあちゃんたちに教えてもらいました。
日本の昔の餅つきのように、大変な作業は、ご近所さんが集まって、みんなでやればいいのです。
ペルージャでは、クリスマス近くになると、近所の仲良しおばさんが声掛け合って、みんなでカッペレッティを作っていました。
一人のおばあさんがパスタを練っておいて、もう一人のおばあさんは具を用意して持参します。
「今日は〇〇さんを手伝って、明後日は▽▽さんのところへ行かなきゃ」と、ペルージャのおばあちゃんたちの師走のスケジュールは一杯です。
奥から手前へ この順番で包む
こうして午前中いっぱい、おしゃべりしながら、何百個というカッペレッティを用意するところに私も仲間に入らせてもらったものです。
イタリア人はほめ上手ですから、「ノリカは手早い」とか「ノリカは手先が器用だ」とか言われながら、いつの間にか調子に乗ってハリキル私でした。
みんなで包みながら、「日本ではクリスマス何を食べるの?」と、日の出ずる国、彼女たちからすると想像もできない異国の食文化への好奇心も見せてくれました。
出来上がったカッペレッティは、こうして冷凍しておきます。
というのも、クリスマス当日は他にもいろいろなご馳走を作る必要があるからです。
はじめ、一個ずつ並べて凍らせ、後は小袋にいれてコンパクトに保存します。
中身は家庭によって違うのでしょうが、私が教えてもらったものは、豚、牛、鶏、生ハムをバタで炒め、塩コショウし、白ワインで蒸し焼きしたものをパルミジャーノレッジャーノとナツメグとともにフードプロセッサーにかけたものです。
カッペレッティは茹でてから、じっくりとった鶏のスープに浮かべていただきます。クリスマス料理ですから、ちょっと手間がかかっていますが、温かいスープが体にしみわたってとてもほっとする味。
数年ぶりに作りましたが、ペルージャにいた3年間おばあちゃんたちに鍛えられたお蔭で、フィーリングを詰める作業は変わらずパッパッとできます。
あの時、わいわい言いながら、外国人の私に、自分たちの郷土料理を教えてくれたおばあさんたちは、もうこの世にいなくなってしまったわけですが、こうして料理を通して、はじめて食べたカッペレッティの感激したおいしさを舌で思い出し、「あれを目指して作ろう」と、ペルージャのおばあちゃんたちを思い浮かべながら料理できることは、あらためて私の財産だと気づきます。
「おいしいイタリア」はイタリア家庭料理を作って食べる会で、毎月一回第3金曜日、仙台市福祉プラザの調理室をお借りして開いています。
今月は、イタリア中部のクリスマス料理に欠かせないカッペレッティを作ろうと思っています。
カッペレッティは、「小さな帽子」という意味通り、帽子の形をしたパスタです。
この小さなパスタは、一人前15~20ケなので、具を詰める作業は単純ですが、数をこなすのに結構な作業になります。
なにせクリスマスは家族中が集まってお祝いするのが伝統のイタリアですから、用意するカッペレッティの数もなかなか大変なものです。
この料理はペルージャにいた頃、料理自慢のおばあちゃんたちに教えてもらいました。
日本の昔の餅つきのように、大変な作業は、ご近所さんが集まって、みんなでやればいいのです。
ペルージャでは、クリスマス近くになると、近所の仲良しおばさんが声掛け合って、みんなでカッペレッティを作っていました。
一人のおばあさんがパスタを練っておいて、もう一人のおばあさんは具を用意して持参します。
「今日は〇〇さんを手伝って、明後日は▽▽さんのところへ行かなきゃ」と、ペルージャのおばあちゃんたちの師走のスケジュールは一杯です。
奥から手前へ この順番で包む
こうして午前中いっぱい、おしゃべりしながら、何百個というカッペレッティを用意するところに私も仲間に入らせてもらったものです。
イタリア人はほめ上手ですから、「ノリカは手早い」とか「ノリカは手先が器用だ」とか言われながら、いつの間にか調子に乗ってハリキル私でした。
みんなで包みながら、「日本ではクリスマス何を食べるの?」と、日の出ずる国、彼女たちからすると想像もできない異国の食文化への好奇心も見せてくれました。
出来上がったカッペレッティは、こうして冷凍しておきます。
というのも、クリスマス当日は他にもいろいろなご馳走を作る必要があるからです。
はじめ、一個ずつ並べて凍らせ、後は小袋にいれてコンパクトに保存します。
中身は家庭によって違うのでしょうが、私が教えてもらったものは、豚、牛、鶏、生ハムをバタで炒め、塩コショウし、白ワインで蒸し焼きしたものをパルミジャーノレッジャーノとナツメグとともにフードプロセッサーにかけたものです。
カッペレッティは茹でてから、じっくりとった鶏のスープに浮かべていただきます。クリスマス料理ですから、ちょっと手間がかかっていますが、温かいスープが体にしみわたってとてもほっとする味。
数年ぶりに作りましたが、ペルージャにいた3年間おばあちゃんたちに鍛えられたお蔭で、フィーリングを詰める作業は変わらずパッパッとできます。
あの時、わいわい言いながら、外国人の私に、自分たちの郷土料理を教えてくれたおばあさんたちは、もうこの世にいなくなってしまったわけですが、こうして料理を通して、はじめて食べたカッペレッティの感激したおいしさを舌で思い出し、「あれを目指して作ろう」と、ペルージャのおばあちゃんたちを思い浮かべながら料理できることは、あらためて私の財産だと気づきます。
norichetta at 22:29│Comments(0)│
│パスタなど Primi piatti