李光壽先生の公演が2月19日ソウルの芸術の殿堂でありました。

「ポムピナリ/春の祈り」と題され、サブタイトルは「李光壽 献呈音楽会」となっています。
昨年11月には同じくサムルノリ創始者の金徳洙先生のサムルノリ40周年公演が名古屋であり、もちろん参席しました。
そこに李光壽先生がいらっしゃらなかったのがなんとも残念ではありました。
しかし、そんなに間を置かず公演があるのは、ありがたいと思わなくてはなりません。
まして、ノリパンに縁の深い方々の公演でもあります。
行かないわけにはまいりません。
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パンフレットの李光壽先生のプロフィルを紹介しておきましょう

1952年忠南生まれ。プロの演戯牌「男寺党/ナムサダン」を率いる父親の影響で、幼い頃から男寺党牌の巡業について活動し、ナム ウンヨン、チェ ソングなどの大家に師事しケンガリを習った。
幼くして頭角を現し、1962年には全国農楽競演大会で大統領賞を受賞するなど、全国を巡る活動のなかでおのずと深奥なる芸術世界を確立した。
1978年、金ヨンベ、崔鐘実、金徳洙と「サムルノリ」を創団し、世界に韓国の伝統演戯を知らしめることに大きく寄与した。
その後1993年、故郷の忠南礼山に場を構え、社団法人「民族音楽院」を設立し、我が文化の保存と普及に先駆けつつ、後学の養成に心血を注いでいる。
以上、本公演パンフより
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私たちノリパンは、1995年から15年間、ノルムマチを招請してワークショップを続けて来ました。その間、陳玉燮先生の導きでいろんな先生方と出会い、何度か公演を重ねてきました。
しかし、李光壽先生とは直接の接点がありませんでした。
何年か前に、金沢のハンヌリさんの主催による民族音楽院のワークショップのピナリ班に参加して、初めて先生と真近に接することができました。
とても幸せでした!
先生が楽器を直接叩きながら謡う姿がとても素晴らしくて、すっかり虜になってしまいました。
声、楽器の音、同時に放たれるオーラ...リラックスした中で遊ぶように、自由闊達に謡い演奏する姿...
公演で見せる姿とはまた違います。
どこをどう切り取っても芸に生きてきた彼の人生が色濃くにじみ出ているのでした。
それは余人が到達できそうもない、泰山のようなものだとしみじみと思ったものです。
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民族音楽院のある方は、先生の最後まで見届けたいとおっしゃっていたのが心に残っています。
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さてと、私たちの旅絵日記です。
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さて、当日我が家で5時50分に待ち合わせて空港へ。
大韓航空で仁川に向かいます。
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仁川空港第2ターミナル
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いきなりそそられるお店。
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第1よりもさらに余裕があります。
チェジュ機で来たアラリさんとここで落ち合い全員揃いました。

ソウル駅から1号線で鍾路3街へ。
私のチープなホテルは地下鉄の近く。皆さんとは道路一つ隔てています。
換金し遅い昼食。
高麗国楽社で買い物をして、休む間も無く劇場へ移動。
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写真を撮れっ!というお姉さんがたの命令、芸術の殿堂のマダンにて。
ここには3度目。
最初は陳先生と20年くらい前のこと。
近くには2016年、「韓国歌謡史」の朴燦鎬先生のお供でKOUSでの「李蘭影生誕100年」の催しに参席したその翌日、ここにある芸術資料院に先生の韓国歌謡史の初稿ノートがここに永久保存されることになった縁で立ち寄りました。
その時のブログ記事は
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さて、今日は芸術の殿堂、芸楽堂です。
本日の公演ポスターが画面で!

李光壽 献呈音楽会「春の祈り」

パンフレットの李光壽先生の挨拶言葉を以下引用しておきましょう。

アンニョンハセヨ サムルノリ、李光壽です。
朝夕はまだまだ肌寒いこの頃ですがそれにも関わらず、この会場をいっぱいに埋めてくださった皆様に深く御礼申し上げます。
今日はまさにテボルム(旧正月15日)でもあり24節季の一つである"雨水"でもあります。
古い諺に.."雨水"啓蟄に大同江も解ける.."雨水後の氷のよう”..とあります。
本日「봄비나리/春の祈り」公演でご一緒していただいく皆々様のご家庭に暖かい春陽が注がれますよう、両手を合わせてお祈りします。

1978年サムルノリ創立以来40年という歳月が流れ、(社)民族音楽院が発足し20余年の月日が経ちました。この歳月を、この李光壽と共にし、現在それぞれのジャンルで完成された活動をしている方々の思いが集まり、李光壽献呈公演として企画されたとき、有難いと思う気持ちとともに、この間のいろいろなことが走馬灯のようによぎりました。

いまや、サムルノリは壮年期にさしかかりました。
初めてサムルノリを設立し、現在に至るまで全世界を舞台に熱狂的な支持を集め、駆け抜けた歳月でした。
しかし、これにとどまらず初心修練の心で、芸術世界に向き合い精進いたします。
カムサハムニダ。(筆者意訳)

この何気ない挨拶文に、長い年月を経て再び後輩たちと公演をともにするに至った、先生の心情がさりげなく込められているようです!
他の共演者も同様の心境ではないでしょうか...
張思翼先生がこの公演のコンセプトを提案したそうです。
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元ノルムマチメンバーだった高石珍先生も顔を見せています。
今日は出演されるのか訪ねたところ、いや、観に来ただけ、とのことです。
彼は張思翼先生の舞台での打楽器担当を務めていました。
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開場を待っています。
出演者の皆さんはリハを終えホワイエの中にあるカフェで一服しています。
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ショップには「いかにも」の品々
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88年のオリンピック開会式だったかに使われたという大太鼓
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中に入りました。
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壮観!
キルノリでは全出演者のチームが旗を持って舞台に上がります。
出演者は、

李光壽
張思翼
金雲泰
韓承錫
金株弘
柳印相
陳玉燮
民族音楽院
サムルクァンデ
パラジ
ノルムマチ
演戯団八山台

演出 朴京辰

一番手前は張思翼先生の十八番「찔레꽃/チルレコッ」ではありませんか!
たった今気がつきました!
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ここからピナリに入りました。
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ここから写真は一転してフィナーレ風景...
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昔のようにティプリが始まりました。
観客が舞台に上がるのではなく...
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ロビーになだれ込んで行きます。
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こういう光景も懐かしいですね!
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さらに中庭に..すでに足元は凍っています。
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有難いことにこの公演はすでにyoutubeで全容が観れるようです。この日の公演が動画で配信されていますが、確認できるものをここに紹介しておきましょう。

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高揚の中で終わりました。
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ヨンジュン先生と名古瀬さん
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民族音楽院のムヤン先生
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株弘先生とヒョンジュ先生
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張思翼先生は写真撮影の希望に一人残らず応えています。私たちも...
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2013年のトクゾーライブにも同行されていた金ニョンマン先生が私のカメラで撮ってくださいました。
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陳さんの名司会も語学力不足が祟ってほとんど聴き取れませんでした(泣)
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テボルム(旧暦1月15日)手ブレしました。
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凍結した歩道を打ち上げ会場に向かいます。
お店は「ミスターシレギ」シャブシャブのお店です。
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しっかり食べしっかり飲むA嬢
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会費は一人1万ウォン、公演のピナリの時には私は気前よく5万ウォンを捧げています(笑)
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同席したパンソリのペア
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一期一会のいい感じですね。
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御大の横で得意顔のSさん
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チェウンスクさん、言わずと知れた李光壽先生のサモニムです。
そうそう、開場を待っている時、いきなり叱られました....私を無視するのか!
いえいえとんでもございません、とてもお若く見えたものですからまさかサモニムとは...
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株弘先生もご機嫌でした。
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ホゥオン先生、ヒョンジュ先生のテーブル
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東京からAさんも来てました。
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カラオケまで...
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この後私たちはタクシーで無事ホテルに帰着。
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明けて翌日...
この北岳山にハイキングに行くつもりでしたが、コタツで火傷した右足親指がグチャグチャと悪化して断念。
あいにく雪がちらつくような天気でまあ正解かも...
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ちょうど、水曜日。
水曜行動の日です。
日本大使館のあるビルの裏側に回ると...
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有名な少女像が...
昨年の12月にこの作家夫婦が名古屋に来られ講演会が持たれました。
この作品にまつわるお話を沢山聞かせていただき感銘深かったです。
少女は拳を握り、踵を浮かせて座っています。
その少女の影はおばあさんです。
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この辺りの裏通り、いわゆるピマッコルキルは散策路として整備されています。
庶民が行き交う息遣いが感じられた昔の風情はすっかりなくなってしまいました。
...残念至極...
それからSさん行きつけのタッカンマリ屋へ11時半集合。
お昼時は凄まじい混み具合です。
早めに入り席を確保しました。
濃厚なスープまできれいに平らげ満腹です。
写真はありません.
それから広蔵市場や中部市場を冷やかし、夜はペクさんと合流して焼肉です。
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さしずめ日本ではヘボ将棋といわれそうですが、ここではなんと言うのでしょう...
タプコル公園の裏の広場は私のホテルのすぐそばです。
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こうして2泊3日のソウルはあっけなく過ぎて行きます...
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帰りは仁川までジャンボタクシーをチャーターしました。
8万ウォンでした。
そして最後の「贅沢」は常滑のスシローでした、とさ...
なんとも締まらない終わりでスミマセン...