【療育論】SSTで一体なんの社会性スキルを教えるのか??

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テーブルに座る訓練の次に大抵でてくる議論は「SST Social Skill Training」である。そもそも社交性スキル訓練って一体何を訓練してくれるというのだ!? ソーシャル・スキルって言葉が漠然としすぎている。実は最近の学校には通級というものがある。支援学級ほどじゃないけど、というグレイの生徒たちが通わせられるのだ。

通級でもSSTを教えているのだが、これがすごい。なんと友達に会話をするための言葉の切り出し方を教えるのである。友達に話かける前に「ねえねえ」といって肩をポンと叩く。ちょっとそれ本気でいっているの?と思ってしまう。そんなのTPOで人の注意の引き方なんて変わるわけだ。だいたいそれは最初から会話できる高機能に通用することで、自閉症なんてTPOなんて知るか!のスタンスである。

通級をやっている学校にいいたい。私が職員室にいくとソーシャルスキルのない先生が結構多いのだ。特に意地の悪い教頭先生(なぜかこのポジションに多い)の会話なんて、あなたがSST受けてきなさい、って感じだ。親も自分の子供が通級でSSTを受けるべきか悩む前に、ちゃんとSSTで何をやっているか見てきた方がいい。たいして悩むに値しないような議論だと気づくだろう。

そもそも世の中のほとんどの人はソーシャル・スキルがないといえる。だからこそ姑問題、家庭内別居、親族の相続争い、近所とのケンカ、国家間の紛争が起きるわけである。SSTで本当に社会性が身につくのであれば、政治家たちにこそがSSTを受けさせれば紛争は無くなるだろう。日頃からママ友同士の関係性で悩んでいるお母さんもたくさんいる。子供より親の方がSST必要なのではないかとよく思う。でもちゃんとSST通りに挨拶できたところで、ママ友同士のいざこざって解消されるかな〜と思いませんか?

【療育論】発達障害の線引きは就労支援しかない!

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座る訓練が有効だと主張する療育担当には私はこう質問している。「で、その子の療育の結果、就職で有利になるのですか?」 大抵相手は「へ?」という顔をする。しかし親からしたらそこしかないのである。もしがっちゃんに療育を施して、彼が普通の企業に入って普通に給料をもらえるのであれば、療育はやった方がいいに決まっている。でも現実はどんなに療育をやったところで、がっちゃんが一般企業で採用されることはない。

アイムの面談にくる保護者にいつも話していることがある。「発達障害の線引きは就労支援か否か、それしかないです」。要は自閉症の子供が療育を受けようが受けまいが、出口はどこにあるのか?という議論である。もし高機能で学習能力があるのであれば、その子は放っておいても普通に就職できるようになる。現にあなたの職場にも変わった自閉症傾向、ADHD、アスペルガーをもっている社員がいるはずである。彼らは療育が存在しない時代に育っているが、別にそれでもちゃんと就職できているのだ。

問題はがっちゃんみたいに絶対に就職できない自閉症である。がっちゃんには就労支援という選択肢しかない。もしあなたのお子さんが就労支援にいくのであれば、たとえ療育で少しくらい長くテーブルに座ることができたところで、就職において有利ということは一つもない。30分座っている子も、そうでない子も同じ就労支援に入るわけで、入口で議論したところで出口は一緒なのである。

ただ就労支援の議論は一つの大きな長いテーマになるので療育論シリーズの最後にとりあげていく。

【療育論】テーブルに座る訓練に何の意味が!?

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大抵の療育担当者と話していると「テーブルに座る訓練」を力説される。多動的で一番動きたい年頃の子供をつかまえてきて強制的に座らせる訓練をさせる。はっきりいうがどんな自閉症も高校生になる頃には勝手に30分座れるようになっている。むしろ逆に親が「体を動かせ」と心配していうくらいだ。仮にその歳になっても座っていない(がっちゃんのことです)子は、多分一生座らない生き物なのである。

「あのさ、どんな自閉症の子供でも食べる時とPCやっている時は座っているよ」と指摘すると療育担当者は「あ、たしかに」という。「要は子供が興味のない反復作業をさせるから座ってくれないだけだよ」「確かに……」。発達デイでアイパッドを渡せばほとんどの自閉症キッズは座るはずである。これは専門家でなくもて自閉症を育てている保護者ならみんな知っていることである。

療育担当者に「だいたい自閉症が高校生になったところみたところあるの?」と聞くと大抵「ないです……」とかえってくる。そりゃあたりまえだ、発達デイでは未就学の子供しかみていないのだから、高校生を見る機会がないだろう。つまり自分の施した療育が、その子が高校生になった時にどう効果を発揮しているか見ることはないわけだ。これは富士山に登ったことのない人が「富士山の登り方教えます」といっているに等しい

「あとさ、発達デイの教室で30分座らせたところで、映画館とかレストランで座ってくれるの?」というと大抵向こうは黙る。そりゃそうだろう、場所・状況が変わると応用できないのが自閉症なのだから。しかしここでさらに最も重要な質問がでてくる。それは次回。

【療育論】療育はグレイに効くという矛盾

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療育論に戻る。もう言いたいことはたくさんあるのだが、ネタが多すぎてどこから手をつけていいかわからない。とりあえず療育の矛盾から語る。療育に力を入れている放課後デイの療育担当者と話していた。なんでもそこはコミュニケーションがとれる生徒しか受け入れない、と自身満々にいっていた。は??この放課後デイ、気は確かか?と思った。

しかしこの人がいっていたことには一理ある。療育は指示が入る子供にしか効かないのである。なぜなら相手が指示にしたがってくれなかったら成果の出しようがないからだ。というわけで、当然言葉の指示が入るグレイ(高機能)の子供にしか療育を施したくないというこの放課後デイの考えもわかる。

でもね、思うのですよ! グレイの子は放っておいてもいずれ問題が解消されるのです! だって指示が入るから成長すればいずれ問題を克服できる。というか、彼らを受け入れる社会的受け皿は沢山ある。もっというと療育をやっていなくてもいずれ学んで社会のルールに適応できるのである。

療育を一番必要としているのは言葉の通じない自閉症だ。ここの親が一番切羽詰まっているし、本当に困っている。一番普通とかけはなれた行動をとる自閉症キッズ。ここでこそ療育の効果の真偽が一番問われるべきである。ただし言葉の通じない自閉症に療育の効果は非常に限定的である。というわけで、療育を一番必要とするキッズに療育が効かないのが最大の皮肉である。

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青いブックレット受け取りましたか!?

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先週からアイムの新しいパンフレットを配り始めた。前回が8Pで好評だったので調子にのって24Pという三倍のボリュームになってしまったので、ブックレットですよね。そのうち本でも自主出版して配るつもりか?とスタッフが笑う。

さてこれだけページが多いと、この時点でビラ制作ではなく雑誌の編集デザインになってくる。で、ふと思ったのだが、多分雑誌デザインをできるデザイナーってこのご時世少ないだろうな……(みんなウェッブになったので)。あれほど辞めたかったデザイナー時代だが、今ごろその経験が活きてくるとは人生奇妙である。

つい最近過労で倒れたと書いたが、その直後からパンフの作業が始まった。この作業に一週間かかったので、終わったらグロッキー状態であった。またもやスタッフから「顔色が悪い」といわれる。実は印刷の費用ってそんなに高くなく、コストは一冊100円ぐらいなのだ。では何が一番高くつくかというと、デザイン料(1ページ5万円)、文章の原稿料、写真撮影・使用料である。写真の数が多いのでまともに正規料金でやると全部で100万円かかる。

でもうちは零細企業なのでそんな予算をだせるわけもなく、代わりに私が労働しているのです!!(涙)お昼は銀行回りとか面談とか教室見回りしながら、夕方戻って夜中まで作業をやっています! 最後の方は夜中3時に目をこすりながら印刷ファイル入稿のチェックを。完全に若き頃のデザイナー時代がフラッシュバック。さてオレはそれからどれくらい進歩したであろうか?とぶつくさ思いながら座ったまま寝る……。

そんなに大変なパンフレットづくりはデザイナーに頼めば、といわれるのだが、これも意外と大変なのである。少なくとも原稿と写真は選定(2万枚あるので)して渡さないといけない。ただしどんな文章にしてどんな写真を選ぶかは、私自身も制作作業を始めるまではノーアイディアである。だから結局自分でやらないといけないハメになる。いつか100万円払える会社になったら誰か雇いますよ!(笑)というわけでまだ体力はリカバリー中なので、あまり遠くに呼び出さないでください!

■デザイナーだった時のエピソード
http://blog.livedoor.jp/norism_blog/archives/1988425.html
■その時の雑誌のデザイン
http://blog.livedoor.jp/norism_blog/archives/1988566.html

bluebooklet
麻生区、宮前区、高津区、中原区の区役所と療育センターにおいてあります! この地区の学校の支援学級でももらえますので、先生方をつっついてみてください! 今回は分厚いのでタダでもらっていいか迷うと思ったので、下に「ご自由におとりください」と入れておきました!

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