日付変更線の向こうから

添乗員ジュンコと夫ノリヤスキーの南カリフォルニア生活。

イギリス人のトリビアクイズ

前回の更新からはや二ヶ月・・・ですか?
キナバルの後も、ヨーロッパ、ネパール、ニュージーランド、と休む間もなく旅は続き、ようやく一足お先に仕事納めをしました。

色々な国で新しい発見に驚かされる毎日ですが、発見は旅先ばかりではありません。

昨日友人のグレンとイギリスの人気お笑いクイズ番組の録画を見ていた時のこと。クイズの話題は日本の伝統文化のことで、忍者や芸者や、そんな語り尽くされたような話題かと思いきや。

「では、芸者についてですが、1700年代初頭の日本においての芸者とは本来どのようなものだったか・・・・」と司会者。
すると回答者の男性が即座に答えました。
All men!」(全て男性!)
Right!」(そのとおり!)

はあ〜!??
「ウソでしょ!」
すごいジョークだと思って大笑いしている私の横で、目を丸くしてDVDを巻き戻すグレン。

「芸者とは本来・・・・」
「All men!」
「Right!」

のシーンを繰り返し見ては「No way!」と驚きの声を上げまくっています。
そう、実はこの番組は綿密な調査により集められたトリビアのクイズであり、ふざけているようでクイズの内容は事実だというのです。

調べてみると確かに、江戸時代の日本には「男芸者」と「女芸者」というものがありました。男芸者とは幇間(ほうかん)と呼ばれる男性の職業で、宴会やお座敷の場を盛り上げる人達であり、実際、京都や大阪では芸者と言えば男芸者のことであり、女芸者は芸子と呼ばれて区別されていたのです。

この事実に驚いたグレンは自分が英語を教える生徒達に早速この話題を振ってみたそうですが、誰も知らなかったとか。
日本人さえ知らない日本のトリビア・・・「芸者とは本来男の仕事

さすが歴史を掘り返すのが大好きなイギリス人。
テムズ川の川底の泥に埋もれた数百年前のボタンやコインのような小さな骨董品を、20年以上も掘り出し続けているイギリス人の話を聞いたことがありますが・・・・さすがに今回は恐れ入りました。


ようやく訪れた一ヶ月の休暇の間、本を読み、映画を見て、友人や家族と過ごす、ごくごく普通の生活に心躍らせる私ですが、そこにも多くの発見が隠れているはずです。

楽しすぎたキナバル登頂ツアー

マレーシアから帰ってきました。
インドネシアのボルネオ島に、マレーシアの飛び領地・サバ州があり、そこにそびえるキナバル山は東南アジアの最高峰です。標高は4095m、資料によっては4100mを超えるとも書かれていますが、とにかく、海抜ゼロの海岸線から、南国のジャングルを通過して4000m以上の岩盤に覆われた山頂までを数日で楽しむことのできるロケーションが、マレーシアのコタキナバルなのです。
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南国の田園風景の向こうにうっすらとキナバル山の姿が・・・


標高1860mの登山口から頂上までの距離はたったの8.7km。
え、短いじゃない?と思われるでしょうが、その短距離で標高を2200m以上上げていくわけですから・・・・想像以上の厳しさです。
スタートしてから5分、大きな段差の登りがスタートし、それが標高3300mに位置する山小屋まで、数時間続きます。だれもが、「ひえ〜、こんな登り、いつまで続くの?!」と思うはず。

ええ、それは頂上まで続きます。


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一日目はこの山小屋まで。皆クタクタになって到着。



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山小屋の背後にそびえる岩山。この奥に、まだ見ぬ頂上があるのです。
明日は早朝から、この岩の向こうへ登っていきます。


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山小屋の中の売店。
ここで売ってるお菓子やお水、ビールも全て人の手(足?)によって運ばれてきます。



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広い食堂。食事の時間には世界中の登山客でごったがえします。



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美味しいマレー料理を作ってくれるシェフ。カメラを向けると照れ臭そうに同僚と笑い合っていました。

さて、登頂の朝は早く、軽食を食べて午前2時半に小屋を出ます。
暗闇の中、見上げると先陣を切った人達のヘッドライトの光の列が遠く、高い所に続いていました。
幸い月明かりにも助けられ、ゴロゴロした岩の急なトレイルを、一列になって登り始めると、冷えていた身体が一気に汗をかき始めます。

標高3600mあたりで森林限界を超え、幾筋もヒビの入った一枚岩の岩盤がさらされます。これぞキナバル山!という姿。

急な岩の斜面にはロープを両手でつかんで登る個所もあり、緊張感もたっぷり。後ろのお客様は大丈夫かと振り返ると、月明かりの下、切り立った岩の斜面に貼りつく様に立つお客様の姿があり・・・・それは何ともいえず美しく、不思議な光景でした。



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岩盤によって形成されたキナバル山の頂上部にはいくつものピークがあって、その中でも一番美しいと言われるのがこのサウスピーク。


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私達が目座す頂上は右手奥のロウズピークです。やっと頂上が見えてきた、8km地点より撮影。頂上までの距離はあと700m。一気にあの頂点へ、最後のひと頑張り。


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ついに頂上に!!
の感動も束の間、狭い頂上に次々に人が登って来る・・・。



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下り始めると、今まで背後にあった景色が目の前に広がり、山のすそ野や山間の村々、その奥に海も見えてきました。

登頂の達成感と、心地よい疲労感に浸り、皆笑顔で下山します。

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もう一泊した山小屋では、信じられない程真っ赤な夕陽に歓声が上がりました。


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さて、たっぷり寝て翌日は下山。
登って来る時には雨も降り、植物をめでる余裕のなかった私達の為に、現地ガイドが美しく珍しい植物を案内してくれました。


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グロテスクな食虫植物、ウツボカズラ。


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鳥の嘴のような、ショウガの花。


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世界最大の花、ラフレシアも見に行きました。これは直径約80cmくらい。もっと大きいものも沢山あるそうで。。。

そして今回のツアーのもうひとつの魅力は、登山の後のビーチバカンス!
ボートに乗って沖合の島へ。
美しい南国の海でシュノーケリングやパラセイリング、シーカヤックを楽しみました。


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ぽーにょぽ−にょぽにょ♪と思わず歌ってしまう程美しい魚達が泳ぐ海。


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ここでもまたマレー料理を堪能!


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チャーハンの周りに、グリルしたお肉やスパイスのきいた魚介をあれこれ乗っけて・・・。


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食事する私達の横を大きなトカゲがのそのそと横切り・・・・まさか、この肉じゃないよね?とお客さんと顔を見合わせる。


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そしてビーチから帰ってみると・・・私の荷物に紛れ込んでいたサソリ?!を発見!!
こわ〜!


そして、夜はコタキナバルの町へ。地元の人達で賑わう市場や屋台を見に行きました。


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マレー料理には揚げ物も多い。
その中でも絶品なのは時々おやつに出てくるモンキーバナナの天婦羅!
サツマイモの天婦羅をもう少し甘くして、少しフルーツの酸味を利かせたかんじのモンキーバナナ天は最高に美味しい!
もう、その為だけにマレーシアに行っても良いくらい、私は虜になりました。


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さすがに魚介も豊富!

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野菜市場の一角にあったスパイス屋。ショウガやハーブ、ライム等の柑橘もマレー料理には欠かせません。


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夕暮れの市場から眺めた南シナ海。


とにかく、あっという間の6日間でした。
余韻の残る今日もお客様からのメールが何通か来ていて、どんなに楽しい旅だったかが、沢山の感謝の言葉と共に綴られていました。
そして、唯一私が同行できなかったシーカヤックのオプショナルツアーに関して
「シーカヤックにも順子さんが来て欲しかった。本当に楽しかったから、あの時も一緒に笑いたかった」
と書いて下さいました。こんな温かい言葉ってありますか?!
帰りの飛行機を待ちながら、慣れないカヤックにすったもんだで大変だった様子を、笑いながら話して下さった皆さんの事を思い出し、ボロボロと涙があふれました。
うん、本当に楽しい旅だった。


さて、次はドイツ、そしてスペインへ。目の前には山のような宿題・・・あーあ、と思いつつも、お客様の笑顔に背中を押されて、またいっちょ頑張ってくるか!と奮い立つ順ちゃんです。



コロラド・サミットツアー!

先週から私は、アメリカンロッキー登頂ツアーのお仕事でコロラドに行っておりました。

「コロラド?コロラドってどんなところらど?」

って思いませんか?広大なアメリカの地図を広げると、その中央部にあるコロラド州は、大ざっぱに言って東西600km、南北440kmの台形をしていて、西側をロッキー山脈が南北に貫き、その東側には広大な平野が広がる・・・・というところ。

北はカナダから南はメキシコまで、およそ4800km以上にわたり北米を貫くロッキー山脈。その最高峰エルバート山はコロラド州にあって、なんと4402mの高さ!コロラド州の中には標高14000フィート(約4267m)以上の山が54座もあるっていうんだから、スケールの大きさは日本とケタ違い。
雄大な山々の裾野に広がる森や草原、静かな湖も本当に美しくて、海好きな私でも思わずここに暮らす自分を夢見てしまうほどです。


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我々サミット(頂上)ハンター隊はそんなコロラド州のロッキー山脈地帯を、約9日間にわたり旅してきました。

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成田からソルトレイクシティを経由してデンバーへ。ソルトレイクの上空。



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一日5〜600kmも移動しながらの旅。国立公園を訪れたり、ハイキングを楽しんだり。とーっても忙しかったけど、毎日元気に良く遊びました。


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ロッキーマウンテン国立公園でのハイキングは湖から湖へ、気持ち良い森の中を、何度も現れる可愛いリス達と一緒に歩きました。



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これは1000年以上前から先住民アナサジ族が暮らしていたと言われる住居跡・世界遺産のメサベルデ国立公園。ところが700年前に住民は忽然と姿を消しました。

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これは資料館にあった当時の復元図。


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そして、南西部アメリカに住む先住民ナバホ族の名前をつけたナバホタコはこの辺りの名物料理。油で軽く揚げた薄パンの上に、野菜やひき肉、お豆やサルサを乗せて食べます。
これは、白人によって僻地に追いやられ畑も森も失ったナバホ族に、アメリカ政府が油と小麦粉と塩だけを支給したことから、彼らが揚げパンを作り始め、それをメキシコのタコス風にしたもの。現代ではボリュームたっぷりで美味しいけど、実はそんな悲しい歴史を持つ食べ物。



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時には公園や湖畔でピクニックもしました。既に秋を感じさせるコロラドの気候はとてもさわやかで、外にいるのが最高に気持ち良いのです。


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デリカテッセンで買ってみた「キャベツバーガー」!薄くてこんがり焼けた生地の中に、キャベツの千切りと玉ねぎ、ミンチが詰まっていて期待以上に美味しかった!ただ、冷たいまま食べたのは失敗でした・・・・・。


さて、サミット隊にとって旅のハイライトはロッキー最高峰エルバート山登頂!
朝暗いうちからリュックを背負って歩き始めます。

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歩き始めて40分、次第に空が明るくなってきました。


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森が切れ始め、遠くの裾野にツインレークが。
空の感じも良くてお天気になる予感!


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標高3800m辺りは既に森林限界を越え、石と草地です。
でも去年は晴天にもかかわらず、風が吹いて凍えるような寒さだったエルバートが、今日はウソのように暖かい!風の有る無しでこんなに違うとは・・・山の天気の恐ろしさですな。



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ああー、ついに周りの山脈が全て眼下になってきた!あとちょっと!
さすがに4000mを越えると身体が重い。
一緒に歩く私のお客様方と声を掛け合いながら、一歩一歩確実に登っていきます。


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じゃじゃーん!ついに登頂!Mt.ELBERT 14,440フィート!
地元のハイカー達が拍手と笑顔で私達を迎えてくれました。
普段から標高2000m辺りで暮らす彼らは、ほぼ海抜0mに近い日本からここまでやって来た私達を大歓迎してくれ、また、60〜70代という年齢層にもビックリ。
お客様を褒められて、私も誇らしい気持ちになりました。
本当にありがとう!お疲れ様でした。

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Yahoooooooo!!! みんな最高の笑顔!!



本当はもう2座登頂するはずが、その日は悪天候の為断念。
実は去年も悪天候で登れなかった山です。また来なきゃ!


そうそうそして、今回の旅をサポートしてくれた大切な仲間は、現地ガイドのジョッシュとネイト。穏やかな喋り方と甘えんぼな性格で最初はオカマかと思ってしまった(ごめん!)ネイトは細身の菜食主義者。一方アイダホの牧場で育ったわんぱく坊主ジョッシュは食べるの大好き。2kgのステーキ、食べたことあるんだって!

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去年も一緒にお仕事をしたジョッシュは明るくて頼もしい旅仲間。可愛い弟のような存在(私より8歳も若い!)です。そんな彼もネイトも驚くほど勉強家。

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食べ過ぎだけど・・・ツアーが終わったらダイエットするんだって。
頑張ってるかな。

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