日付変更線の向こうから

添乗員ジュンコと夫ノリヤスキーの南カリフォルニア生活。

ブルーペンギン

エイベルタスマン国立公園での2日目。朝ご飯を食べたらせっせと各自お弁当を用意します。

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お弁当の用意と言っても簡単なもので、カップに入ったパスタサラダやクッキー、ナッツ、ソーセージ、チーズ、フルーツ、ケーキなどがずらりと並び、その中から何でも好きなようにピックアップして紙袋に入れるだけ。
手前のソーセージは何も包装されてはいないけど、乾燥肉なのでそのままお弁当袋に入れて持ち歩けます。何でもご丁寧にパッケージに入っている日本に比べて、無駄なゴミがなくて良いな、とソーセージにかぶりつきながら感心。ピリ辛味が美味しくっておやつにランチに、と食べ続けてしまいました。

今日も抜けるような青空!昨日以上にたーっぷりと日焼け止めを塗り、Tシャツと短パンの下にビキニを着込みました。多少水が冷たかろうが、あんな綺麗な海で泳がないほどアホなことはありません。それはウィーンに行って博物館を一つも観ずに帰るようなものです。


今日は午前中カヤックをして、午後からは森の中をハイキングですが、それはたったの2時間。しかも洗面道具や着替え等、不要なものは次のロッジへ別送してもらえるので楽〜。ゆるゆるの行程です。
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さ、舵を持って出航〜!!

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ロッジのあったロングビーチを振り返ります。

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カヤックのコツもつかめてきて、後ろのゲリックに指導されながらえっちらおっちら櫂を漕ぎます。


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それにしてもこの水の色。。。。早くも舵をパートナーのゲリックに任せ、両手を水に浸してまったりしてしまう私。水面下の岩や魚の群れに見とれていたその時、ゲリックが波間に浮かぶ物体を見つけました。ゆらゆらゆらゆら波に揺られるワインボトルほどの大きさの物体はなんとペンギン!世界最小のブルーペンギンでした!キャー可愛い!
海の生き物達をこんなに近くで眺める事が出来るのもカヤックの楽しさです。


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さてあっという間にお昼のビーチに到着し、のんびり食事や昼寝をしながら、合流する予定のハイキング組を待ちます。この小さな木陰でお弁当を食べて目の前の海に飛び込んで泳いだ後、しばし昼寝をする。は〜、これってまさにパラダイス。夢を見ているようです。


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お世話になったカヤックガイドのゲリックとはここでお別れ。いつか一緒に仕事したいね!!と握手をしました。

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さて、ハイキング組が食事を終えたら荷物を持って砂浜を歩き始めます。

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この砂浜に、アザラシとブルーペンギンの赤ちゃんの死体がころがっていました。きっと泳いでいる時にボートと衝突したんだろうとガイドのマイアが説明し、みんなが悲しい気持ちでしばらく立ち止まりました。もちろんみんな動物達を大事にしているけど、人間達が遊びにくれば少なからずこういった事故は起きてしまいます。「ごめんね」と手を合わせました。


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ビーチをしばらく歩いたあとは、海に流れ込む沢を渡り、森に入っていきます。沢は深い所で太腿くらいの水深。さっきまで泳いでたくせに、みんなも私もなぜか服が濡れないように頑張ってて笑えます。

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森の中の道は平坦で道幅も充分。歩きやすく整備されています。

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見上げるような大きな大きなシダの木に色々な植物が身を寄せて、共生しています。こんなシダの姿も、南部の森では見られなかったこと。ニュージーランド南島という小さな島の中でも、地域によって植生は様々です。

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見事に葉を広げた銀シダの木!これがニュージーランドのシンボルです。

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緩やかな坂を登り、木立の間から先程のビーチを振り返りました。後ろ髪ひかれつつ、次なるビーチを目指して丘を越える私達です。





 

一期一会

エイベルタスマン国立公園でのカヤック&ウォークツアー1日目。
この日私たちは何度も小さなビーチにあがっては砂の上で休憩をし、またふわりと波に漕ぎだしてしぶきと太陽をたーっぷり浴び、アザラシの住む小島に近づいたり(保護されているため、上陸はもちろん近づき過ぎては駄目です)、すっかりロビンソン・クルーソーご一行様の気分です。
lunch break
ランチ休憩♪

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今日のお弁当はラップサンドに野菜のキッシュ、クッキー、フルーツケーキ、オレンジ。


そしていい加減疲れてきた数時間後、ようやく目的地が見えてきました。
「今日のロッジはあそこだよ」とゲリックが指差す先には長く伸びた砂浜と、そこに建つ数軒の民家。その奥はもうすぐ森になっています。ひゃー、最高のロケーション!

実際この国立公園には数軒の民家があり、それらはここが国立公園となる以前に建てられた住宅や別荘です。今回私がお世話になった現地ツアー会社「Wilsons」は、そのうちの2軒をそれぞれ20数名ほどが宿泊できるロッジに改装し、ガイド付きのツアーを催行しています。
ロッジ表
ロッジのテラス。

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全員で食事をするダイニング。木造のお家にぴったりの木目を活かした内装。
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ロッジの裏で見かけたウズラのファミリー。ウズラってすっごく歩くの早いんですよ。
ステーキ!!
スープに続いて出てきた今夜のメイン料理はステーキ!一日頑張ったご褒美です。手前の緑のソースはバジリコと粒マスタードのソースだそうで、皆にすごく好評でした。
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付け合わせのお野菜もたっぷり。
デザート
デザートは甘いケーキか、チーズプレートを選べます。私はもちろんチーズプレート!ちなみにこれはヤギのチーズです。


さて、海を望むロッジでシャワーを浴び、みんな外のテラスで食前酒を空け始めました。私もリゾート風のワンピースに着替え(仕事中には出来ない事をひたすら楽しむべし)、1人でロッジの裏の林を散歩したり、ラウンジのソファーで紀行文を読んだり。
その紀行文とは私のボスが今の私より若い頃、ニュージーランドで冒険をした時のお話です。このエイベルタスマンでは何日もキャンプをし、降ってくるような星や、空に舞う金色の砂に感動したこと。食べるものが無くなってもまだここにいたくって、浜で貝を掘って食いつないだこと(笑)。時間を忘れてここで過ごした気持ち、今はすごく良く分かる。
このエイベルタスマン・トレイルを知ったのはもう5年以上前のことです。当時クルーズツアーの専属添乗員をしていた私に、現在のボスがニュージーランドトレッキングの話をしてくれました。パンフレットに載っているエイベルタスマンの写真に釘付けになりつつも、トレッキングツアーだなんて遠い世界の事だと思っていた当時の私ですが、いつの間にかこの会社の専属となってニュージーランドの森を歩き、いつも頭の隅にあったエイベルタスマンに本当に来ちゃったのです。
遠い所にあったはずのひとつひとつの小さな出会いが、私をこんなに遠くまで連れてくるものかと、なんだかちょっと、怖いくらいです。
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ここ掘れワンワン。貝が出てくるかな。


夜中、1人で外に出てみると空には無数の星が輝き、大きな天の川が流れていました。同じ星空を明日も見られるかも知れないけど、この空間は二度とないような気がして時間を忘れて砂浜に座り込んでいました。 
そして翌朝珍しく早起きした私を待っていたのは、やっぱりこの時しか見られないであろう、見事な日の出なのでした。
朝焼け1

朝焼け3



 

エイベルタスマン国立公園

早いもので、サンディエゴに帰ってきてからあーっと言う間に一週間が過ぎ、いい加減散らかった旅の書類や写真を片付けたところ。
そろそろブログに書こうと思いつつ何から話して良いか迷ってしまうニュージーランドのお話ですが、まずは私のプライベートトリップの話題から。

ハイキングツアーの添乗で日本とニュージーを数ヶ月間行き来していた私ですが、なんと現地で数日の休暇を頂き、インスペクション(下見)と称しつつもほとんど仕事を忘れて自然の中で遊んでくることが出来ました。「やることやれば、しっかり遊ばせてくれる。」これは私が今の会社を愛してやまない理由の一つです。
なんてったって、上司にプレゼントされた本のタイトルが「社員をサーフィンに行かせよう」(アウトドアブランド、パタゴニア創始者:イヴォン シュイナード著)なのですから。

そして今回私が迷わず選んだのはサーフィンならぬ、カヤックとネイチャーウォーク二泊三日の旅!舞台はニュージーランド南島最北端にあるエイベルタスマン国立公園です。
南国の空気漂う緑豊かな森と黄金色のビーチが点在する海岸線を持つエイベルタスマン国立公園は、知名度こそ世界的に知られたミルフォードトラックに及ばぬものの実際の訪問者数は国内でダントツトップ!キャンプサイトの多さとアクセスの良さ、ウォーキングの難易度や遊び方も様々なので大人から子供まで幅広く楽しめるのが魅力です。
そして私のように山も好きだけど、やっぱりバカンスには海がなきゃ!という人にはお薦めです。

エイベルタスマントラック案内ページ→ http://www.AbelTasman.co.nz/


かつては私の会社でもツアーを催行していたこのビーチトラックも今はお蔵入り...数年ぶりのツアー復帰を願い私は同じルートを陸路だけではなくシーカヤックで巡ってみることにしました。
しかも一人歩きじゃなくって贅沢してガイド付きロッジ泊まりの至れり尽くせりツアーです。お客さまの気持ちになる事も大事だから...ね。てへ。
二泊三日のうち2日目の途中まではカヤックで、海岸線沿いに設けられたトレッキングコースを一日10キロ前後を歩く代わりに海路を進み、その後は森とビーチを歩きます。大きな荷物はツアー会社が別送してくれるので、自分で担ぐのは一日に必要なものだけ。これも随分甘やかされてる気分だけど、ま、たまにはいいよね。

ネルソン湾
出発地点のビーチまで車で移動。潮の引いた湾がキラキラ光ります。


さて、出発地点に集まったのは約20名ほど。ガイド4名。うち半分がカヤック組、半分がウォーキング組です。
参加者は皆、私の両親ほどの年齢のご夫婦ばかりで最年少の私は唯一の1人参加....なんだかちょっと浮き気味です。
aleb tasman kayak tour1
ビーチに並んだ色とりどりのカヤック!救命胴衣を着て準備体操。でも何より必要なのは日焼け止めとつばの大きな帽子です。

シーカヤックは一人、もしくは二人で前後に並んでオールを漕ぐカヌーのようなスポーツ。今までジャングルや湖のカヤック、カヌーは経験がありますが、海で漕ぐシーカヤックは初めて!ぜーんぜん甘く見てたけど、これが結構上半身の体力を要します。
両手で一本のオールを持ち、奇麗な八の字型を描きながら水をかいて進むのですが。。。。効率よく漕げるまではゆっくりゆっくり練習。二人乗りのカヤックなので、みんなカップルで一艘。一人参加の私はといえば、ラッキーな事にガイドのゲリックがパートナー!しかも私好みのイケメン&ロマンスグレーです!キャー!!と喜んだのも一瞬。常に私の背後に乗っているので顔なんか関係なかったのです。

そんなことよりもまず、波にふわりと乗って海に漕ぎだす瞬間の気持ち良さと言ったら!そして私とカヤックをとりまく水の青さ、透明さに溜息が漏れます。
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かもめたち。

南島南部の森では見ない植物や、水辺の鳥の説明をゲリックがすぐ後ろでしてくれるのは私の仕事上の興味からしても有り難い事でしたが、とにかく引き込まれるような自然の美しさには言葉を失います。楽園。まさにそんな感じ。

エイベルタスマントラックby the sea
カヤックから岸辺の森を眺める。ウォーキング組は今この森の中を歩いています。

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時々こんな岩の間をすり抜けたり。。。。
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ビーチで休憩したり。。。。。
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サメ(!!)を釣り上げた人を見かけました。。。。サメと言ってもこの辺りのサメは人間を襲うようなことはないそうですが。どこまでも平和な国?!

そしてゲリックが「時々ね、ガイドが何も説明する必要のない時ってあるよね」と言いました。「うん、そうだよ」そう、本当にそう思う。世界中を旅しながら、私は何度か感動して涙を流した時間や空間があります。そこには何の説明もなく、ただそこにあるもの、そこに流れていく時間だけでした。
そんな体験をもっと多くの人にしてもらいたいし、そのお手伝いをするのが私たちのお仕事なんだけど、うーん。簡単なようで奥は深い。
ひとまず、頭より身体を使って考えてみる私です。

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見て!この色!!ひたすら水に手を浸してぼーっと感激!ゲリック、私の代わりに頑張って漕いでね!


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