金曜日の祝日、
勤労感謝の日、
栃木県大田原市で開催される
大田原マラソンに参加してきました。
ohtawara

なんとか無事に制限時間内で完走できました!
応援ありがとうございますm(__)m


以下、少々長くなりますが、
せっかくの人生初イベントを忘れたくないので
当日の流れを回想したいと思います。



6:21みずほ台駅発の電車に乗り
大宮駅から新幹線に乗り換え。

「自由席で座れるだろう」
と高を括っていたらとんでもない!
自由席は満席で立ちの人も溢れている。

いかにも、マラソン走ります!
的な服装をした方々が多数。

移動中、なるべく足に負担をかけたくなかったので
すぐに車掌さんを探して指定席を申請。

指定席もかなり満席に近かったが、
奇跡的に目の前の席に案内される。

「ふ〜っ、やれやれ一安心」
と深く腰を掛け、
マラソンの走るペースをシュミレーション。

前日妻に買ってもらった
御餅を食べながら読書タイム。



7:52那須塩原駅に到着。
会場までの送迎バスまで小走り。

そしてそこで運命の出会いが!

人生に偶然はないと言いますので
偶然ではなく必然だと思いますが、
送迎バスに並んだ時、
私のすぐ後ろにいた方が
横浜鉄人クラブのSさん」
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50代のダンディーなオジサマだが、
お話をしているととんでもない方。

大田原マラソンも3回目の出場。
もちろん「鉄人クラブ」所属なだけに
トライアスロンをバリバリやってらっしゃる。

スタート前にSさんに
大田原マラソンについて
色々教えて頂けたことで
気持ち的にとても安心しました。


会場に着いて
「お互い頑張りましょう!」
とさわやかにお別れ。

まさかレース中にあんな形で
再会するなんて・・・



ちなみに当日は雨の確率70%。
「雨だけは勘弁だよ〜」
と天気のことを祈りつつ迎えたスタート。

パラパラと怪しい雨が降り出したが
スタートしてからゴールまで
全くと言っていいほど降らなかった。

逆に太陽が雲で覆われ
マラソンを走るには絶好の
コンディションだったと思うくらい。



渡辺先生に誕生日頂いた
ペースを確認するシールを腕に貼り
「とにかくハーフまでは5分20秒/kmで走る!」
と自分で決めてガーミンの腕時計と
にらめっこしながら淡々と走る。
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このペースで走れば3時間45分で完走。

しかし、ハーフを越えると
最後まで緩やかな上り坂。

しかも、最後のあたりに
ご親切にもきつい坂が二つも用意されている。


そうそう、そういえば
途中、一回目の10km地点での関門で
「制限時間です、止まってくださ〜い!」
と私の目の前で大会運営の方が
声高らかに叫んでいるではないか。

「えっ?!こんなとこでリタイア?」
腕時計を見ても足切りのタイミングではない。

明らかに運営側のミスだ。

広げられた足切りテープをスルーし、
「まだこのタイミングで足切りはないですよ!
時間、確認してください!」
と声をかける。

きっとタイムロスした方が
多数いたことと思う。

大会運営はきっと大変なことだろう。
当日までの準備、
当日の朝早くからの準備、
当日も寒い中、
持ち場を離れることはできない。

しかし、あのタイミングで足切りはないよな〜
今日まで必死で準備したランナー達に
失礼かなと思う。

でもまぁ、これも小さい試練。
試練最高!


気付くとペースが自然と上がっている。
「まだ早い。上げるな。上げるな。」
と独り言を言いながら走り続ける。


ハーフをほぼ予定通りのタイムで通過。
ここからはペースを5分10分/kmに上げる。

「30kmまでは我慢だよ。そこから抜くよ。」
自分に言い聞かせながら淡々と走る。

30km地点もほぼ予定通りのタイムで通過。
息もあがっていない。
体もどこも痛くない。

残り12km、さぁどうする自分?

調子がいいとはいえ、
12kmをトップペースで走るのは不安。

残り10kmでペースを上げようと決める。

32kmを通過。
ペースを4分30秒/kmまで一気に上げる。

「さぁ、ここから行くよ!」

しかし同時にきつい上り坂がぶつかる。

道路わきには
足をつってストレッチしている人
歩いている人
明らかにペースダウンしている人

そういう人たちをしり目に
グングンペースを上げて抜いていく。


その中の一人に
「西村さん!」
と肩を叩かれ声をかけられた。

横浜鉄人クラブのSさんだ。

すごくいい体つきで
走るフォームもカッコいい。

やっぱりすごいなぁと感心。

しばし並走しながら会話を交わす。

「いいペースだね!3時間45分切るんだよね?
私は少し遅いペースで走るから先に行きな!」
と背中をバンッと叩かれる。

「はいっ!頑張ります!!」
と私もそのままのハイペースで疾走。

このまま行けるか?
と思ったらそうは問屋が卸さない。

40kmを超えたあたりから
両足が鉛のように重たくなる。

ペースも5分30秒/kmまで失速。

これはきつい・・・(>_<)

「よくここまで頑張ったし、
このままのペースで行こう。
歩かなければいいじゃないいか。
4時間切れば立派なものじゃないか」

そんな風にささやく弱い自分。

負けてたまるかと踏ん張ろうとする自分。

残り1kmあたりで
「追いついちゃったよ!」
と後ろからSさんの声。

「最後まで頑張るんだよね!?」
ともう一度背中をバンッと叩いてもらう。

「はいっ!!」
と答え、最後の力を振り絞ってペースを上げる。

トラック1周500mをダッシュ。
トラックに入ってからは誰にも抜かれず
ペースダウンした人たちを何人か抜いてゴール。

電光掲示板には「3時間43分」

「よっしゃ〜!!!」
と渾身のガッツポーズ。

少し後ろからSさんもゴール。

「やったじゃない!立派な走りだったよ」
とSさんからねぎらいのお言葉をかけて頂く。

「ありがとうございます。Sさんのお蔭で頑張れました」
とお礼をお伝えしながらがっちり握手。


こんな風に見ず知らずの人に
勇気をもらい助けて頂いたことを思い、
うっすら男泣きをする自分。

目から汗が(笑)

参加賞の完走Tシャツをゲットし
頂いた野菜ジュースを飲みながら
完走証をもらう列に並ぶ。
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記録は3時間43分33秒

回りにはもっと早い人達も沢山いたが、
私にとっては
人生初フルマラソン挑戦の大切な記録。

そしてこの記録は私一人の力ではない。

様々な経緯が重なって
初めて成し得た意義深いこと。


前日には花谷先生に治療して頂いた。

社員研修での癒しの時間も頂いた。

誕生日プレゼントに皆から頂いた
マラソングッズもフル活用させて頂いた。

無事に大会運営もして頂いた。

当日にはSさんという方との出会いで
レース中もすごく助けて頂いた。

この数か月、マラソンモードの自分を
見守りサポートしてくれた妻の存在。

気にかけて応援して下さった沢山の方々。

岡山の両親も
「応援行こうか?」
と言ってくれたり(ちょっと遠いので断念でしたが)
気にかけてくれていました。

こうやってフルマラソンを完走できるのも
両親が丈夫に生んで育ててくれたという
ベースがあるからですしね。

自分の頑張りなんて
思えばほんのちょっと。

自分の周囲の方々皆に感謝だなと。
本当にありがとうございますm(__)m




こんな服装で走りました。
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曇りでもサングラスはかけて正解でしたよ。


着替えてイベント会場をうろうろ。
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無料なめこ汁を配って頂きました。
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当日は寒かったので
温かいなめこ汁で体もホカホカ。
とても美味しく癒されました(*^^)v



前回、試走に来た時に知り合った
競技場の管理人の方が
「マラソン終わったら遊びにおいで」
と言ってくださっていたので、
管理棟までテクテク歩いていくと
手を振って迎えてくださった。

「寒かったでしょう?入り〜」
と言ってストーブの付いた
温かい部屋に通してくださる。

「おでん、食べる?」
と言って自家製お味噌を
かけたおでんをご馳走に。
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大根はわざわざ遠方まで買いに行った
特注の大きな大根らしく、
ほくほくして甘くてとっても美味しかった(*^_^*)

「うどんも食べな〜」
と言ってかき揚げうどんをふるまってくださった。
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先日は栃木なし「にっこり」を
自宅まで送ってくださった。
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とっても大きな立派な梨。
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マラソン当日の朝食に頂きましたが、
とってもみずみずしくて美味しかったです♪


まだ会って今日で二回目なのに
家族のようによくして下さる。

食事を頂きながら
マラソンのことや
家族のこと、
仕事のことなど
笑いながら色々お話しする。

とても居心地のいい空間に
後ろ髪をひかれながらも
その場を離れ
最寄駅まで車で送って頂くことに。

車が見えなくなるまで手を振ってくださる。



「また来年、大田原マラソン参加しよう」

素直にそう思える一日でした。



帰宅して妻に一日の経緯を報告。

そして、明日の仕事に向けて
「岩盤房きらく」にて体のケア。


とても経緯の多い、
思い出深い勤労感謝の日になりました(^_^)/