佐藤則男; New Yorkからの緊急 リポート

筆者はニューヨークに住んで40年以上 経つジャーナリストです。ビジネスもやってきました。皆様に生のアメリカの政治ニュース。経済ニュース。社会ニュースを独自の分析、予測を加えてお届けします。職歴は、朝日新聞英字紙、TDK, 国際連合勤務を経て独立。NYに、ビジネスコンサルティング会社設立。学歴は、コロンビア大学経営大学院。MBA取得。

佐藤則男のエッセイ・サイトは、次のサイトです。
http://blog.livedoor.jp/norman123-essay/

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「どんなアメリカ人が、トランプ大統領を支持しているのか?共和党支持者のトランプ支持は圧倒的に高いのが不思議でならない。是非聞かせてほしい」と言う質問を筆者は日本の方から受ける。日本人のほとんどがトランプ氏が大統領であるアメリカを信じられないのであろう。

確かに、トランプ支持は、白人ブルーカラー層に高いのであるが、必ずしもそうとは言えないことも知っておく必要はあると思う。次の例を挙げたい。

筆者の友人に、元AP通信のエリート記者で、ワシントン支局長だったF氏とそのガールフレンドの女性経営者G女史がいる。ニューヨークの記者クラブのパーティで知り合ったのであった。

筆者は、この二人の豪華なアパートに招かれるのが好きである。何故なら、ニューヨークタイムズなど元一流メディアの記者たちが多く、いろいろなことが学べるからである。F氏もG女史も70歳代後半である。

ゲストの中には、現役の投資銀行や美術館などで働いている人たちもいる。そして、偶然、二人とも筆者の行きつけのアイリッシュ・レストラン「ニアリーズ」の常連客だったのである。

二人は、若い時、ダンスが好きで、ニューヨーク、マンハッタンの中心地にあるロックフェラーセンタービルの最上階にある有名なレストランのレインボールームのダンスフロアーで、踊っていたそうである。

筆者の住む近所にテニスクラブがあるが、そこの会員でもある。入会金が3万ドルと言う。ここでも二人は、会員で、パーティを開く。

さて、民主党支持者が圧倒的に多いニューヨークである。しかし、それにもかかわらず、G女史は、「こちこちの共和党ファンであり、強いトランプ支持」である。そして、メディアにいたF氏は、リベラルで民主党支持者と思うのであるが、メディア記者だったことで、「中立」を保っているのである。同氏にとり、この立場は、頑強に守っている。

G女史は、昨年、クリントンとトランプが大統領選で、激しく争っている時、「絶対、ヒラリーを支持してはいけない。彼女は大ウソつきで、ずる賢い女である。あのような人物をアメリカの大統領にしてはならない」と筆者に強く言うのであった。

この立場は、今も変わらず、先日筆者は、G女史に「トランプがこんな人であるにもかかわらず、トランプを支持するのか」と聞くと自信をもって「もちろんだ」と答える。

「トランプこそ男だ。オバマが大統領でいた8年間で、アメリカは、世界で地位が落ちた。それを取り戻さねばならない」とトランプと同じようなことを言う。

彼女は、オバマが大嫌いなのである。そして、大事なことは、先祖代々共和党支持の家庭に育ったのである。その伝統は大きい。幼いころから、共和党支持を植え付けられたのである。

このような「先祖代々家族の支持する政党支持者」がかなりいるのである。それは、共和党支持者に多いのである。このような人たちに、共和党支持を促しても無駄であると思う。

これは、デリーニュースの調査結果であるが、トランプ大統領の弾劾支持が42パーセント、不支持が42パーセントで同じであるが、共和党支持者の約8割が弾劾反対なのである。

トランプ大統領の犯罪が特別捜査官に明らかにされない限り、トランプ大統領の弾劾はあり得ないのではないであろうか。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

本当に、そっと、アメリカの田舎町の人の声を聞く、と言うことが筆者の習慣になったのは、ずいぶん、前からのことである。アメリカの田舎町を訪れるたびに、タクシーの運転手、田舎町のレストランやバー、音楽の演奏会付きのクラブなどに行き、その町の人と話し、様々な角度から、彼らの話を聞く。熱心に聞き入ることが多い。

その話題の中で、大統領の話をすることが圧倒的に多い。筆者の性格上、そのような話題になるのだが、経済状況、彼らのビジネスについてもよく話もする。

しかし、トランプ氏が大統領になってから、大統領の話題が最も注目を引き、激しく憤る人たちに出会う。憤りは、トランプ支持派、不支持派、その強さは同じである。

昨日は、コネチカット州にある人口25,000人の小さな町で、我が家のウイークエンドハウスあるウエストポートのタクシーの運転手のR氏と誠に面白い話をしたのである。

「私は大学院で、歴史専攻であった」と言うところから、政治談義は始まった。R氏は、Ivyリーグ大学の名門ダートムス大学の出身である。「家にいてのんびりしていても仕方がないので、こうやってタクシーの運転手をしている」そうである。「ホワイトハウスにいるガイは何をやっているのであろうか」と医療保険の話をしている時、筆者が何となさそうに言うと、R氏の大分析が始まったのである。

「トランプが今、国内外で起こしていることは、Civil War(この場合、アメリカ史の南北戦争を意味している)である。世界の国々、アメリカ国内で、人々の間にある対立を呼び起こし、さらに増幅し、争わせ、仲違いを起こさせる。それをマネジメントするように見せかけるだけである。

「マネジメントするどころか、対立にガソリンをぶっかけ、炎を上げて燃やし、その火の粉は大きく舞い上がるばかりである。それを消すために、任命した消防隊長は役に立たない。すぐ首にし、挿げ替えるが、火消しの専門家を知らないから、また、火を消せない隊長を連れてくる。

「可哀そうなのは、消防隊長で、能無しの裏切り者と言うラベルを張られ、お払い箱となる」と言う。

その見方に筆者は賛成する。「トランプには、世界各国と話し合いを行い友好関係や協力関係を築く気がない。対立を起こし、混乱させ、そして、自分が乗り込む、と言う演出を行うが、戦略としてあるのは、圧倒的軍事力による脅し、と国内では、大統領の絶大なる権力を使った脅しである。あまりにも危険である。

「トランプが大統領権限を行使するのを議会が十分監視することがないと、とんでもないことになる。戦争も起こる可能性が高い。トランプは、カオスを起こす大統領で、世界をリードするとか、アメリカをリードする大統領ではない。単なるゲームズマンである。このゲームズマンは、世界中にリスクを振りまく。

そして、R氏は続ける。「世界中にリスクをゲームのように振りまくが、それがゲームで済んでいるうちは、良い。それが本物になったらどうするのか。何も策は講じていないだろう。

「プーチンが怖い」と筆者が言うと、「その通り。彼は根っからのKGBで、KGBによる世界制覇を狙っている。危険な男である。そのプーチンと秘密会談を行い、公表しないトランプは、我が国の大統領ではもはやない。とんでもない合意もあったかもしれない」と激しく憤る。

タクシーは我が家に着いた。「大変有意義な話ができて、どうもありがとう」と、R氏言う。心が晴れ晴れとしたのであろう。あっばれなIvy リーグ大学院を卒業したタクシーの運転手であった。

佐藤則男

ニューヨーク


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アッと驚いた。ワシントンポスト紙が報道するところによると、トランプ大統領とその側近たちは、ジェフ・セッションズ司法長官を首か、辞任させ、新しい司法長官を任命し、そのもとで、現在のロシア事件の特別捜査官のロバート・モラー氏を首にすることで、ロシア事件に終止符を打つ作戦だと言う。

驚くばかりのトランプ戦術である。こんなトランプ大統領の「首切り作戦」による「ロシアスキャンダルの幕引き」を許してよいのであろうか、と言う疑問を筆者は持つ。もしアメリカが国家としてこの作戦を受け入れ、また、アメリカ国民がこれを許すなら、筆者は、潔く、42年間住み慣れたアメリカを去ろうと思う。そのように堕落し、情けなくなったこの国に、思い残すことはない。ただ単なる汚れた陰謀の国になり下がったと思うだけである。

過去のアメリカの栄光の思い出に浸り、アメリカで生き続ける価値はないと思うのである。

今のところ、セッションズ司法長官の後任候補として名前の挙がっているルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長、昨年の共和党大統領予備選で、トランプ氏と最後まで争ったテッド・クルーズ上院議員も引き受けるつもりはないと言っている。

トランプ氏の見方を続けているギングリッチ下院議長もさすがにこの作戦には、賛成していない。

しかし、筆者は、トランプ大統領がこの作戦を実施することを決めて、探せば、必ずこの悪役を引き受けるそれなりの人物は出てくると思う。アメリカには、このような状況であっても、司法長官と言う地位に就くことは名誉と思う人はたくさんいる。

また、このような悪鬼となったトランプ大統領を良しとする共和党支持者も多くいる。彼らは、ロシアスキャンダルなど、リベラルメディアの陰謀だととらえているのである。

筆者と仲の良い共和党の支持者のMさんは、「私の読んでいる新聞には、ロいア事件が存在しないと書いてある」と言って、New York Postを掲げる。「New York Timesは嘘だらけだ」と言う。そして、テレビは、Fox Newsを一日中つけっぱなしである。こんな人もアメリカには多いのである。

こういう人に会っも、友人として、否定することは、筆者にはできない。また、M氏の考えは間違っているとも言えない。New York Timesが絶対正しいとも言えないのである。

いくら筆者がトランプ大統領がひどい大統領でも、筆者の周りのトランプファンは、責められない。実に良い人たちで、憎めない人たちなのである。よく我が家の面倒も見てくれる。

だが、トランプ氏が、セッションズ司法長官とモラー特別捜査官を首にし、ロシア事件捜査が中止され、トランプ大統領ファミリーが不問、無罪となったら、この42年間慣れ親しんだアメリカを去ろうと思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

昨夜、いつものアイリッシュレストランである「Neary’s」で元国連の高官であったL女史と夕食を共にした。

筆者は、ウエイトレスをしているこのレストランのオウナーのお嬢さんであるU嬢があいさつのキスを筆者の頬にしたとき、「GSがホワイトハウスをコントロールしてますね」と言った。すると、U嬢は、顔を大きくほころばせて明るく笑い、「言いましたね」と言った。

GSとは、大手投資銀行Goldman Sachsのことで、U嬢は、ゴールドマンサックスのパートナー(経営幹部)である。なぜ、年間、何億円と言う給料をもらっているU嬢が、父親の経営するレストランでウエイトレスをしているのか、と不思議に思われるだろうが、このU嬢は、12歳の時から、父親のレストランを手伝い、ウエイトレス見習いから、この商売を始めたのであった。

それから、ずっと、ウエイトレスをやっているのだが、ゴールドマンサックスの重役になってからも、この仕事を週末のみであるがやっているのである。

筆者が「GSがホワイトハウスをコントロールしている」と言ったのは、今度新しくホワイトハウスのコミュニケーション・ディレクターになったアンソニー・スカラマッチ氏は、7年間、ゴールドマンサックスで働いていたのである。

トランプ政権には多数のGS出身者が名を連ねているのである。その筆頭は、財務長官のスティーブン・ムニューチン氏と、経済政策の司令塔である国家経済会議(NEC)議長であるゲーリー・コーン氏である。

だが、これだけではない。トランプ政権には驚くべきGS出身者がいる。それは、首席戦略官・上級顧問のスティーブン・バノン氏である。バノン氏は右翼ニュースサイトの経営者で、トランプ氏の選挙活動の中核を担っていた。一部からはその言動が人種差別的であるとして批判されている人物である。

バノン氏は、一時は、ホワイトハウスを牛耳っていたが、政策の違いで、トランプ氏のジャレッド・クシュナー氏と対立し、その影響力を失っている。

このほかにも、トランプ政権には多くのGS出身者が幹部として招聘されている。筆者のU嬢への言葉は、このことを言ったのである。

その新しいスカラマッチ首席報道官が、CNNのインタビューで「ホワイトハウススタッフのリークは許さない。リークをやめないなら、私がそれをストップさせる」と発言したのである。明らかに恐喝である。

同氏は、ウオールストリートでヘッジファンドの創始者のように言われている大物で、大金持ちである。ヘッジファンドは、金をシャベルで動かす、と言う表現を使われるがまさにその通りで、金融派生商品など複数の金融商品に分散化させて、高い運用収益を得ようとする代替投資のひとつである。投資信託そのもののみならず、投資信託を運用する基金や組織を指すこともある。ヘッジファンドも機関投資家の一種である。

この新しい大統領首席報道官の言動は、十分気をつけねばならない。金を動かし、巨額の利益を生むウオールストリート育ちの人は、金のためなら何でも言う習性がある。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ大統領が最初の組閣で、指名した閣僚を自ら首にするというやり方は、少なくても、ホワイトハウスの運営、つまり、政府の運営には、成功しないと筆者は、強く思う。トランプ氏の場合、首にする前に、その閣僚をぼろくそに言うのである。

フリン国家安全保障補佐官、コミーFBI長官、辞任と言う形にしたが実際は首にしたスパイサー首席報道官、そして、今やプリブス首席大統領補佐官、さらにセッションズ司法長官も首になる可能性が高くなっている。

更に、ロシアスキャンダルの特別捜査官のモラー氏も、その可能性が高い。しかし、モラー氏を首にしたら、アメリカの議会が黙っていまい。トランプ大統領は、それ相当な反撃を食らい、窮地に陥るであろう、と筆者は想像する。

トランプ氏は、テレビ番組で「You are fired」を連発する番組を作り、自らその番組に主人公として登場し、その言葉を番組に参加した人々に浴びせるのである。トランプ氏にとっては、それ快感であったのであろう。

さて、首にした後釜として、配した人物を見ると、筆者はその地位に応じた一級品を選択していないのではないか、と思うのである。まず、コミー元FBI長官の後任であるが、クリストファー・レイ氏は、ブッシュ政権の元アシスタント司法長官であった。

問題は、トランプ大統領がFBIに対し、ロシアスキャンダルの捜査で強力な圧力をかけてくるはずである。FBIの捜査官はそれを恐れているのである。果たして、レイ氏は、それを跳ね除けることができるかどうか。

レイ氏の関係する法律事務所は、トランプ家の不動産ビジネスの弁護士であることとのことである。

さて、もう一人のニューフェイスについて触れなければならない。新しくホワイトハウスのコミュニケーションディレクター、つまり、首席報道官である。大統領報道官は、もはや、報道記者を相手にしていればよいのではない。大統領がどのようなイメージを持ち、大統領として、職務遂行しどのように国民に理解され支持されるかを戦略を立て、国民とコミュニケーションをしなければならない。特に、ソーシャルネットワークの発展により、これまでのコミュニケーション戦略とは、大きく異なってきている。旧態依然とした大統領報道官であってはならないのである。

トランプ大統領は、このポジションに「金融界のショーマン」と言われるアンソニー・スカラマッチ氏を任命した。同氏は、ゴールドマン・サックスで個人投資家を顧客としての投資ビジネスをしたのち、ヘッジファンドの仕事に移った人である。

トランプ氏がゴールドマンサックスの経験者を好んで要職に就けるが、それは、同氏がトランプ航空会社を倒産させた時、同投資銀行にお世話になったが効いているようである。

スカラマッチ氏は、勿論大きな資産を持っている。ただ、しゃべりが得意でも、コミュニケーション会社で鍛えたわけではない。あくまでもビジネスである。筆者は、また、失言が飛び出すのではないか、と見ている。

頭は、良いのではないか、と思う。ハーバード大学ロースクールでは、オバマ大統領とは、クラスメートであったそうである。

金のためなら、何でも言う習性のあるウオールストリートからの抜擢である。果たして、ウオールストリートで鍛えたビジネスコミュニケーションテクニックがワシントンと世界で通用するものなのであろうか。

筆者は大きな疑問を持っている。金は人間を陶酔させるものであるが、政治コミュニケーションは、国民のニーズを早く知り、早くそれを与えてやることであろう。

佐藤則男

ニューヨーク

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さて、ワシントンで、大きなでき事が二つ起こった。一つは、セッションズ司法長官が駐米ロシア大使のセルゲイ・キシリアク氏と大統領選挙中に2回会談し、大統領選挙戦に関し、細部にわたって、話し合っていたことが明らかになった。アメリカの諜報機関がその会談を盗聴していたことで明らかになった。

セッションズ氏は、3月、自分を罰し、ロシアスキャンダルの捜査から外すことを宣言していたが、同氏は、議会で証言し、会談は、まったく選挙活動とは関係なく、そんな話は一切していないと、否定していた。しかし、それが嘘の発表となったのである。メンツなしである。

これで、トランプ大統領がセッションズ氏に関して、不満をもらしていて、首にするのではないかと言われいたがその理由が明らかになったのである。恐らく、トランプ氏は、セッションズ氏を首にすると思うが、既に遅い。セッションズ氏を首にすれば、同氏がトランプ氏に対し反感を持ち、敵対証人になる可能性があると筆者は思うからである。

敵対証人となると、セッションズ氏は、トランプキャンペーンをとことん知っているであろう。全部、暴露されたら、とんでもない事態に発展する可能性があると筆者は思う。

トランプ氏は、窮地に立ったのではないかと思う。セッションズ氏がキシリアク大使とトランプキャンペーンを話し合い、クリントン候補を蹴落とす作戦などを話していたら、そして、それをトランプ氏が知っていたら、国家反逆罪の成立が可能となるかもしれない、と筆者は、独断している。

誠に危ない事態になってきた。

さて、次のニュースは、ホワイトハウス報道官ショーン・スパイサー氏の辞任である。この報道官が8月で辞任することは知られていたが、トランプ大統領が首にしたことは明白である。

報道官でありながら、トランプ大統領の重要な席に着かされなかった時も多く、大統領報道官として、当然、知っておかなければならないことを知らず、記者団の質問には、「自分は、聞かされていない」と言う立場を取らざるを得ず、屈辱を味わされていた。時々、テレビに深夜番組では、ジョークの種にされ、からかわれていたのである。

筆者は、このような報道官の扱いは,あまりにもひどいと思う。トランプ大統領は、自分の思うように働かないものは、「ファイアー(首)」である。それでは、スパイサー報道官は、どこが嫌われたのか?

記者会見で、その答え方にもう一歩、トランプ大統領の意味合いを受け取れず、的確な答えをしなかったのであろうと筆者は思う。大統領補佐官は、大統領と打ち合わせ、しっかりと大統領の考えを知っておかなければならない。絶えず、「トランプ大統領は何を考え、どのように考えるか」と知っておかねば役割は務まらない。

就任以来、記者会見をするたびに、トランプ大統領の意図が読めなくなったのではないかと思う。何故なら、トランプ氏は、スパイサー氏を疎んじるようになり、ツイッターで回答することも多くなったのであった。

就任式直後、トランプ大統領に「オバマの就任式より、観衆が多かった」などと言うむちゃくちゃな真っ赤な嘘をつくことを強要されたのであった。これでは、辞任もしたくなるだろう、と筆者は思う。

後任には、アンソニー・スカラムチ氏が任命されたが、ニューヨークの金融関係の人物である。どんなことになるのか?

佐藤則男

ニューヨーク

 

 


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Trump

筆者は、トランプ氏が大統領選挙で勝利した時、すぐ筆者の頭にやってきたことがあった。それは、同氏の選挙キャンペーン中の言動で分かったのだが、何が起こっても他人のせいにする「強い癖」であった。

筆者も42年にわたるアメリカ生活で、この種のアメリカ人にはたくさん会った。しかし、彼らを責めなかった。何故なら、アメリカ社会では、この何もかも「他人のせいにする」技術を身につけなければ、生きることが難しくなる社会ではないかと筆者は、独善的に思っている。

何かが起こるとすぐに弁護士が出てくる。弁護士は、徹底的に相手側の落ち度として、叩き、自分の客の弁護をし、勝利しようとする。トランプ大統領のように金持ちは、いくらでも嘘をつき、裁判を長引かせれば、勝てるのである。相手は、高い弁護士料を払えなくなるからである。

筆者は、トランプ大統領ほど、他人のせいにする人物は、見たことがない、と明確に言える。それも、自分自身に対する「忠節」をあれだけ、要求し、奴隷のように従う部下を悪いことがあるとその人を罰し、やがては、首にするのである。

この6か月間で重要人物を何人首にしたのであろうか?

中でも、コミーFBI長官などは、なぜ、首になったのであろうか。答えは簡単である。自分の思うままに動かなかったこと。そして、コミー氏は、トランプ氏のために、自分の身を犠牲にして、また、国家を犠牲にして「トランプ氏を守らなかった」からではないのか。

今度、トランプ大統領が首を狙っているのが、自分が大統領選で勝つために絶対的に必要だった上院議員の朋友ジェフ・セッションズ司法長官、ロシアゲート事件の特別捜査官ロバート・モラー氏である。

セッションズ司法長官は、極端な右翼で人種差別主義者と言われるほど白人主義で、移民に対し強硬な立場をとる上院議員であった。トランプ氏が大統領選に立候補すると、真っ先に支持を表明し、トランプキャンペーンを行った人である。彼の狙いは、最初から、トランプ氏につき、司法長官の地位を棚ぼた的に狙っていたと筆者は思う。

そのセッションズ司法長官がロシアスキャンダルが持ち上がると、その事件に関与しないことを発表した。同氏は、ロシアの高官に2回、会っていたからであった。

このセッションズをトランプ氏は、責めはじめたのである。「そのような行動に出る前になぜ、自分に知らせないのだ。それを知っていれば、司法長官に任命しなかった」と発言したのである。それは、実質上、トランプ氏にとっては、首を宣言したのである。セッションズ氏の道は、辞任しか残されてはいないのではないか、と筆者は思うのである。今は、「辞任しない」と明確に述べているが近いうち回答を出すであろう。

さて、ロシアスキャンダルの特別捜査官、モラー氏をトランプ大統領が辞任に追い込むべき大捜査を開始したようである。モラー氏のこれまでの人生、仕事面で特別捜査官として、失敗や間違いはなかったか。また、同捜査官が雇った捜査スタッフに問題はないかを捜査し始めたのである。

そして、あら捜しで、決定的な証拠を見つけ、モラー特別捜査官を更迭する方法はないかと思うのであるが、どうであろうか?

トランプ氏のこのような悪質な行動はひどくなる一方である。

一体、アメリカは、国家としてどこに進むのか?

筆者は、大統領制がどれだけ怖いものか、42年間アメリカに住んで初めて知った。

佐藤則男

ニューヨーク


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アメリカの混乱は、続く。

共和党とトランプ大統領が強力に推し進めてきたアメリカの医療保険制度であるオバマケアを廃止し、共和党案にとって替える動きは、断念せざるを得なくなった。同じ共和党上院議員の反対により、上院で過半数が取れないことが判明したからである。

トランプ大統領は、反対した共和党上院議員は、来年の中間選挙で勝てないだろう、などと反対議員をけん制した。これは、「あるまじきこと」である。トランプ大統領がどうやって、このような上院議員を落選させるのであろうか。また、たとえ、そんなことができても、その選挙区は、民主党にとられてしまうかもしれない。いったい、このようなトランプ大統領の発言をどのように理解した良いのであろうか。

次に、トランプ大統領は、ニューヨークタイムズに朋友セッションズ司法長官について語った。セッションズ司法長官が、ロシアスキャンダル事件から身を引き、自分が関与しないことを先に発表しているが、もし、同氏がそのようなことをする人と分かっていたら、同氏を司法長官に任命することはなかった、と語っているのである。

つまり、司法長官として、自分をロシアゲート事件から、司法長官として守ってくれないことに対する筋違いの愚痴と非難である。

これも、筆者には、愚かに聞こえる。いかなることがあろうと、そのような高い地位にセッションズ氏を任命し、上院で承認を得ているのに、そのような発言をすることが何の益になるのであろうか。自分の愚かな選択、同長官にとっては、名誉棄損であり、しかも、国民には、悪く見えるだけである。

また、それは、司法権に対する冒とくとも聞こえる。まるで、司法長官は、大統領を守るものだと言うトランプ氏の認識が見えてくる。つまり、自分の道具なのであろう。

確かに、歴代司法長官は、任命された大統領の言うことを聞くのは、当然であろう。しかし、何よりもアメリカ憲法では、司法権は、独立しているのである。このようにあからさまに、司法長官が大統領を守ることを、大統領に発言されたら、民主主義の不文律である三権分立の原則が成り立たなくなる。

トランプ大統領には、憲法は、自分には、適用されない、と言うような気持ちが心のうちにあるとしたら、アメリカ国民にとっては、迷惑な話である。

さて、ロシアスキャンダル事件の中心人物の一人と見られるトランプ大統領の最も信頼する娘婿のジャレッド・クシュナー氏が上院捜査委員会で証言することになった。しかし、その模様は、公開されず、クローズド・ドアで行われる。

クシュナー氏は、「自分を罪人にするような証言を拒否できる権利を認めた憲法修正第5条」の保護を使う意図もないことを発表し、自分の無実に自信があることをすでに示しているのである。

次にこのクシュナー氏の同事件との関連を示したワシントンポスト紙のビデオがあるので、次に付記しておいた。

https://www.washingtonpost.com/powerpost/kushner-to-testify-before-senate-intel-panel-monday/2017/07/19/0db11da6-6cd2-11e7-b9e2-2056e768a7e5_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_russiacommittees-705pm%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.25292ad502c7

 

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

今のアメリカには、3016年大統領選挙は、ロシアのハッカー行為によりアメリカの選挙民の投票が左右され、それもクリントン候補にとり、不利になる情報が流れ、トランプ氏が勝利した、と言う大半のアメリカが捉えていると思われる。つまり、順調に行けば、クリントン氏が勝つことが予測されていたのである。

もし、ロシアの干渉がなかったら、クリントン氏が勝ったのではないか、少なくとも、もっと接戦になっていたのではないか、と思うアメリカ人は多いであろう。

だが、この議論は、ほとんどメディアによってなされていない。『すべて済んでしまったこと。今更、議論しても仕方がない』と言うことなのである。

そして、不思議なことがある。ロシアのスパイ網に不利な情報を流され、破れ去ったクリントン女史にほとんど同情が集まっていないのである。

この点に、関心がないのかどうかわからないが、もしそうだとしても、分析し、検討する大きな価値があると思う。メディアは、その時々の社会現象をその動きに乗っかり、報道すればよいのではない。しっかりとした分析と予測がなければいけない。

そして、この分析と予測をとことんやらなければならないのは、民主党であろう。民主党は、何をやっているのであろうか。「なぜ、敗れたか」が分からなければ、「どうやって勝つか」が分からないはずである。

クリントン氏になぜ、同情が集まらないのか、についての理由の一つに、クリントン女史が今のアメリカの大衆、特に白人ブルーカラーにとり、あまりにもアウト・オブ・タッチ(心のつながりがない)ことが上げられる。

筆者はアメリカの大衆が大統領として選ぶ選択傾向も変わって来たと思う。まず、大衆が見るのは、候補者のイデオロギーや政策よりも人間らしさ、人間臭さであり、どれだけ、自分たちが近く感じることができるかと言う点であると思う。候補者がいくら細かくほかの候補と違うのかなどと政策を細かく述べるのは、ほとんど影響しない。

問題は個性である。だから、大統領選立候補者は、大衆の言葉、大衆の日ごろの生活スタイル、食べ物、好んで視るテレビ番組、ウエブサイトなど、特に知らなければならない。今の時代は、ディジタル技術、インターネット、ソーシャルネットワークを知らなければ、話にならないのではないかと思う。

クリントン女史は、これらの分野をほとんど理解していなかっのではないか、と思う。理解するためには、トランプのように自分の手自らやる必要があるのが、このソーシャルネットワークである。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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トランプ大統領にまつわるところは、すべて腐敗しているように見えてしまう。ホワイトハウスは、ロシアスキャンダルにまみれ、トランプタワーもロシアスキャンダル。家族も長男、娘婿もロシアのスパイたちと会い、ヒラリーを叩き潰す情報をもらい、ヒラリーを倒した大きな役割を果たした。。

大統領選挙も、大統領就任後も全く同じスタイルと方法で、アメリカをリードしていく。成し遂げたことはほとんどない。

国際政治では、歴代大統領が各国のリーダーと、苦心して成立させた地球温暖化対策条約から脱退した。さらに、イスラムテロリストや北朝鮮には、強攻策をとり、盛んに軍事的警告を発する。そして、軍事行動をほのめかし、強力な脅しをかける。一歩間違えば、軍事行動となり、戦争状態に入ることも辞さない状況である。

アメリカ国内では、相変わらず、オバマ大統領のオバマケアーを根こそぎ取り去る動きをし、そのように動いている共和党を締め付ける。共和党の草案は下院では賛成多数で成立したが、上院では、上院バージョンを創ったものの、共和党議員の中に、それに反対する議員もいて、議会通過が難航している。

国内問題で、また、移民法など問題は山積しているが、共和党議会がそう簡単に「トランプ皇帝」の命令を実施するわけには、行かないのである。

共和党議員の中には、相変わらずトランプ氏を認めないグループがあり、トランプ氏を怒らせている。しかし、どうやら、このトランプの怒りの脅しをまともに捉えない議員も徐々に増え、トランプ大統領の法案の議会通過の難しさが目立っている。

元々、共和党は、アメリカ合衆国において南北の対立が深まる中、1854年、カンザス・ネブラスカ法の成立を見て、奴隷制反対論者が結集し、フィラデルフィアで結成大会を開催して成立した政党である。黒人奴隷制の拡大に反対すること、連邦の土地を貧しい農民に自営農地として与えること、関税率を引き上げ製造業者の利益を守ること、などを掲げた。

結党当時はそれ以前の政権政党であった民主党が黒人奴隷制維持の保守派であり、共和党は全くの革新政党、しかも北部だけを基盤とする地域政党と出発している。

民主党と共和党の関係とそれぞれの性格は、この後のアメリカの歴史で大きく変化するので注意すること。党名が同じだからと言って政策や理念も同じとは限らないので固定的に捉えてはならない。両党とも理念(イデオロギー)政党ではなく、その時時の選挙に勝つための組織(集票マシーン)である、というのが一般の理解である。

だから、次の大統領選候補は、効果的な集票マシーンをすでに作り始めている。

佐藤則男

ニューヨーク


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アメリカの多くの世論調査の中で、筆者がかなり信頼しているワシントンポスト・ABCの調査によると、トランプ大統領の支持率は、4月時点で42パーセントであったのが、36パーセントに落ち込んだ。不支持も5パーセント上がり、58パーセントになった。

面白い結果は、この不支持の中身である。共和党支持者のトランプ支持は、84パーセントから82パーセントに落ちただけで、僅か2パーセントの落差である。共和党支持者が如何にまだトランプを支持しているか分かる。そして、なぜ、共和党支持者のトランプ支持が8割以上になるのか。

この共和党の支持者の根強いトランプ支持が、トランプ氏が大統領であることを支えているのであるが、なぜ、こんなに共和党支持者がトランプ氏を強く支持するのであろうか。

筆者の見方は、共和党支持者は、柔軟性がなく、民主党支持に立場を変える柔軟な態度は、ほとんどないと理解している。筆者の周りの共闘支持者は、「誰が何といおうと、リベラルを否定する」のである。「リベラルは、この世の悪である」と見ているようである。

つまり、「リベラルがアメリカを弱くし、ダメにしている」と見るのである。だから、彼らと話していると、リベラルと聞くだけで顔がゆがむのである。彼らのリベラル嫌いには、論理はなく、感情から来ていること、また、もはや決して動かせない固定観念からきていると筆者は見ている。もはや、彼らは、リベラルと言う言葉自体に嫌悪感を持ち、社会を悪くするという意味が込められていると思われる。

昨日、筆者が共和党支持でトランプ支持だった人が、トランプ不支持に回ったリポートをした。今回の調査でトランプ支持が2パーセント減っているが、このカテゴリーに入る人にインタビューしたわけである。

この「何が何でも共和党支持」のカテゴリーに入る人たちとトランプについて話すと、目につくのは、彼らは、トランプは、伝統的保守主義を代表しておらず、トランプを共和党の一員として見ないということである。彼らは、トランプをただ単なる保守的な人物で、単なる大金持ちとして見ており、共和党の価値観を代表する政治家として見ていないのである。

第一、トランプを政治家として見るアメリカ人が、今、何パーセントいるであろうか。単なるビジネスマンで、ニューヨークのトランプタワーを所有する大金持ち。そして、華やかな社交界を操る男。外国で、汚いことをやり、金を儲ける男。倒産をビジネス戦略として、法律すれすれのビジネスをやる男。そして、自分の家族を甘やかす男。さらに、家族をホワイトハウスに入れ、私利私欲を追求する男、などのイメージを作っている。

このような人物をなぜ、共和党支持者は、なぜ、8割以上もいるのであろうか。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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donald-trump-trashes-f

どうやら、アメリカ白人ブルーカラー労働者層のトランプ大統領支持に陰りが見えてきたことが、筆者自身の取材で分かった。

徹底的の共和党支持で、ブッシュのファンであり、トランプのファンであったスティーブは、コンドミニウムビルのコンシエージをしている。筆者と政治論議を頻繁に行うが、彼のこちこちの保守主義には、うんざりしていた。

ところが急変し、筆者に次のように語った。

「トランプは、ツイッターをまずやめるべきである。自分の政策を記者会見や公の場所で発表しないで、ツイッターで行うのは、大間違いである。第一、なぜ、そのような必要があるのか。堂々と自分の政策を公に発表できないのか。そんな大統領は存在してはならない。

あれだけ、トランプを支持していたスティーブであった。何が起こったのであろうか。スティーブのブルックリンなまりの英語を聞いていると次のようなことを話してくれた。

「トランプが大統領選を戦っていた時は、ヒラリーがリードしていて、これはもっとトランプを応援しなければ、と思い、集会にも出かけた。すると、トランプは、我々の言葉を使い、話す。気に入った。そして、言うことも我々の主張と合っていた。

「特に、国際競争力を失っているアメリカ製品の復活、外国に進出して、安いコストで生産し大儲けをしているアメリカ企業に、外国での利益に対し、多額の税金を課す政策。さらに、イスラムテロに対し、徹底的に戦い、皆殺しにする作戦など、支持するところはたくさんあった。

「どころが、実際はどうだろう。ワシントンで、次々を大統領命令を出したが、どれも議会を通過しない。ワシントンでは、全く無能である。そして、ロシアスキャンダルである。これはあまりにも情けない。

「私は、いかなる理由がっても、ヒラリーだけは、大統領になって欲しくないと思っていたし、今でも、ヒラリーが大統領になっていたら、アメリカは、強さを取り戻すことができないと思う。しかし、トランプがこんな惨めな大統領になるとは、思わなかった。

「あまりにもひどい。アメリカは、トランプの下で、強くなるとは到底思えない。まさか、こんな大統領になるとは、だれが予想できたであろうか」と語る。

民主党支持で、有名なアパートビルの守衛であるホレーシオは、筆者と会うといつも拳骨を作り、かち合わせ、筆者とあいさつをする男である。「ホワイトハウスにいるガイは、気が狂った。息子も娘も娘婿も一体、何をしているのか。

「大体、彼らを自分の政権の中に入れ、使っているとは何事だ。彼らを選挙で選んだ覚えはない。早く、ホワイトハウスから引きずり出す手はないか、と思うが、トランプのことだ、最後まで、居直るだろう」とペシミスティックである。

ホレーシオは、大統領選挙では、ヒラリーが嫌いで、トランプに投票した。しかし、今は大変後悔している

トランプ支持が弱まってきた。。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

先週、木曜日、ジョージ・ブッシュ大統領センターで、ブッシュ元大統領とクリントン元大統領が討論したビデオを見たが、クリントン氏が興味深いことを発言していた。

同氏は、次のように言う。

「大統領選に立候補するためには、その目的を決めることを最初やらなければならない。もちろん、大統領選挙には、勝たねばならない。しかし、それより、考えなければならないのは、なぜ、自分は大統領選に出馬するのか十分考えることである。

「もし、大統領になろうと思ったら、それは、自分のためではなく、人々のためだということを知らなければならない。

「大統領になるとだんだん頑固になる。考えなければならないことは、もし、自分が大統領を辞めたら、人々の生活はよくなるか、子供たちは、より良い将来を持っているか、ことは、うまく進むかと言うことである。

「もっとも重要なことは、謙虚で、人々の声をよく聞き、そして、国民一人一人が個々のストーリーを持てること(人生の良い思い出の意味)である」と言うクリントン元大統領の発言であった。

自分の妻であるヒラリー・クリントンが大統領選で、トランプ氏の汚い戦術で敗れ、選挙後、ロシアスキャンダルが発覚し、ヒラリーを潰す動きで、トランプ陣営とロシアの結託が取りざたされているが、このような背景を直接受け止めているクリントン元大統領の発言である。意味が深い。

トランプ大統領の致命的欠点な、常に「自分が先」で「アメリカが先」なのである。その中には、「アメリカの人々はどうなるのか」「自分が大統領として、アメリカ国民をリードし、より良い国、社会を作れるか」と言う発想が抜けていると筆者は思うのである。

トランプ大統領が就任して、半年経つが、悪いことばかりである。良いことは一つもない、と言っても過言ではないだろう。アメリカ国民は、トランプ氏の人間性、個性がどれだけ、アメリカにとり、害であるか、を十分知ったと思う。

選んだ大統領がここまで、物理的にも、精神的にも、腐敗した人物であったとは、選挙前どれだけの人々が知っていたであろうか。

だがいくらこのようなことを言っても、また、いくらメディアがトランプ大統領を批判しても、この傲慢なトランプ大統領が自ら辞職することはないであろう。

もし、多数のアメリカ国民がこの大統領をファイアーしたければ、弾劾しかないが、この方法は簡単なことではない。

もっと大きな問題は、このトランプ大統領が世界をどれだけ危険にするのかと言うことではないかと思う。世界観も、哲学もない人である。トランプ大統領就任以来、アメリカも世界も不安定になる一方であると思うのは筆者だけでないだろう。

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ大統領の長男であるトランプジュニアがロシア政府の弁護士から、「クリントン候補を罪人にする情報を持っている」とメールが入り、それに小躍りし「I love it!」と言ったことは昨日お知らせした。

大統領選挙本選では、クリントン候補が強く、トランプ陣営は、この勝利は難しいと思っていた。彼らは、クリントン攻撃のための強い武器を探していたのであった。

こんな時、ロシア政府からの弁護士のクリントンを罪人にできる情報は、何よりもありがたかったのである。

義兄弟のクシュナーとその当時キャンペーンのトップだったロシアと怪しい金銭の関係のあるマナフォードに連絡を取り、その弁護士との会談に出席してもらうことにした。

どんな話が行われたか、明らかになっていないが、「何の立たないくだらない情報だった」と言う報道もある。しかし、そうではなかったのではなかったのではないかと筆者は思う。

何故なら、ニューヨークタイムズによると、トランプジュニアがこのミーティングの確認のメールを入れた3時間後、トランプ氏は、最後の州の予備選で勝ち、その勝利演説で、クリントン候補のロシアを含む外国政府との腐敗した関係を詳しく述べる、と強調したのであった。

筆者は、この演説の様子をテレビ中継で見ていたが、「なるほど」と今思う。息子から詳しくそのロシアの弁護士からの話を聞いていたのではないかと言う確信を深めている。

ホワイトハウスは。この件について何も聞いていないし、存在さえも知らない、を否定しているが不自然だと思う。ロシア政府の弁護士は、会談をする前に自分が持っている情報について話をしなければ誰も興味は引かないはずである。恐らく、トランプ親子とクシュナー、メイフォードもこの弁護士の話にときめき立ったであろう。「これでヒラリーは倒せるのではないか」と思ったのではないだろうか。

息子のこのロシア弁護士との会談については、ホワイトハウスは、知らぬ、存ぜぬ、の一点張りである。未熟で、はしゃぎまわるトランプの息子である。ここぞとばかり、父親にゴマをすったのであろう。

今後、このような事柄が暴露されてくるであろう。議会の捜査委員会、特別捜査官の捜査、FBIの捜査、などから、いろいろなことが出てくるであろう。今回の息子の事件の発覚だけでは、トランプ大統領を追い込むのは、難しいと思う。

トランプ大統領の弾劾がもしあるとすれば。それは、奇跡の域を出ないことだと思う。必死に大統領職にしがみつき、アメリカを威信を弱めるだろう。

 

佐藤則男

ニューヨーク

 



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Donald_Trump_August_19,_2015_(cropped)

トランプ大統領は、20カ国首脳会談から帰ってきて、一歩もホワイトハウスから出ないと言う。大統領のスタッフたちは、争う。誰々を首にしたらよいのだ、などということが論議されている様子である。人を首にすることが問題の解決につながるという考えが筆者には、分からない。

とうとう、プリブス大統領首席補佐官を首にすることが検討されているようだ。しかし、筆者は何度も言う通り、スタッフの首を挿げ替えても、何もことは変わらないと思う。あまりにも一人一人のスタッフが主人であるトランプ大統領を信用していないのである。

さて、このような時、起こったのが、トランプ氏の長男のロシアの女性弁護士との会談、それに出席した、マナフォード前トランプキャンペーンチームの会長、と娘婿のクシュナー氏である。

何せ、この女性弁護士は、当時対決していたヒラリー・クリントン女史にダメージを与える情報、それも、なんと同女史を犯罪人にするための情報を教えたいと申し出たのであることが判明している。トランプ氏の長男であるトランプジュニアーは、小躍りして喜び、トランプタワーで会ったのである。この女性弁護士は、ロシア政府と深い関係があり、スパイであるとみなされていた人物で、諜報機関に捜査されていた人物であった。

これは、「アメリカの大統領選挙をロシアが左右し、トランプ大統領実現に協力した」と言うロシア疑惑を証明した形となっている。

このトランプジュニアーの事件の影響は、実に大きくトランプ政権を揺さぶっている。筆者は、このトランプジュニアーがインタービュー番組に出演したFOXニュースの模様を見たが、反省の色は何もない。「大したことのないことを、一般のメディアは大げさに報道している」と父親と同じような論点で反論した。一見この番組を視ただけでは、なるほど共和党や強い保守主義者の目には、そのような態度がよく見えるのかな、と思った。

さて、このトランプジュニアーの事件は、どのように動くのであろうか?

筆者は、前FBI長官だったコミー氏は、このトランプジュニアーの行動は、既に知っており、このことは、トランプ大統領に話していたのではないかと言う疑いを持っている。そして、この事件の捜査はすでについていたのではないかと思っている。

想像でものを言って大変申しわけないのであるが、事件が起こったのは、昨年6月のことであり、リークされるのにあまりにも時間がかかりすぎているのである。コミー長官は、この情報をいち早く知り、苦悶していたのではないかと思う。単なる筆者の想像であるが。

今朝、早朝のニューヨークタイムズは、201663日付のトランプ父親のロシア関係のビジネスパートナーから、トランプジュニアーに宛てられたメールの内容を報道している。それによると「クリントン女史を犯罪人にするためにあなたの父親にとって役立つ情報を提供する」と言っているのである。実に毒々しい文面なのである。

そして、ロシアがトランプ氏を支持していることも書かれている。そして、トランプジュニアーは、「もし、そうであれば、I love it」と返事しているのである。

とんでもないことである。開いた口が塞がらない。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

ニューヨークタイムズが昨日に続きスクープ記事を出した。トランプ大統領の長男、ドナルド・トランプジュニアーがロシアスキャンダルに関係していて、ロシアから、クリントン候補に関して大きなダメージを与える情報を持っていたとする見方が有力になってきたのである。。

大統領選挙がたけなわの昨年6月、トランプ候補の長男のトランプジュニアーがトランプタワーで会ったロシアの女性弁護士は、ヒラリー・クリントン候補について、ダメージを与える情報を持っていることを前もって知らされていて、会ったのである。そして、その情報は、ロシア政府がトランプ氏の勝利を助けるためのもので、ロシア政府は、トランプ氏の勝利を望み、それを画策していたのである。

クリントン候補は、オバマ大統領と結び、ロシアに対し、厳しい政策を考えていたのである。

ニューヨークタイムズは、この事実を証明するメールを見つけたのである。

つまり、ロシアがサイバーハッキング行為で、クリントン候補、民主党本部などのコンピュータシステムに入り込み盗んだ情報は、トランプ選挙チームに渡されていたことになるのではないか。

このロシアのスパイと思われるロシア系の弁護士とのミーティングには、当時トメナード氏とトランプ氏が最も信頼する娘婿クシュナー氏も同席していたことも明らかになっている。

これに関し、トランプ大統領は、確かにクリントン候補にダメージを与える情報には、関心があったが、同氏は、その女性弁護士がロシア政府と組んでいることは知らないと言っている。

この新しいニュースは、トランプ陣営とロシア政府がクリントン候補が勝つことを妨害していたこと、トランプ候補のチームがロシアから情報を得ていたことを示すもので、甚だ不適切な行動である。

一体、外国政府と関係し、国内の選挙、それも大統領選挙に勝つために、相手候補に不利になる情報を得ていたことは、重大なことである。国家反逆罪として訴追されても不思議ではないのではないだろうか?

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

トランプ大統領のロシア疑惑事件が急展開するニュースがニューヨークタイムズによってなされ、注目を浴びている。トランプ大統領が20カ国首脳会談で、プーチン大統領と会談し、「ロシアの大統領選挙に関しての操作は、なかった」と結論付け、「先の重要問題に進もう」と言った直後であった。

事件は、トランプ大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニアが201669日にトランプタワーで、ロシア政府と関係の深い弁護士のナタリア・ヴェレツニスカヤに会い、ヒラリー・クリントン候補にダメージを与える情報を与えたというストーリーである。そして、このミーティングには、当時のトランプキャンペーンの会長のポール・マナフォード、娘婿のジャレッド・クシュナーが同席したというのである。

後、マナフォードは、ロシアとの関係で首になり、クシュナーは、トランプ大統領の絶大な信頼を得て、今は、上席大統領補佐官で主に外交政策を担当している。

さて、このトランプタワーでのミーティングは、重要な意義を持つ。これにより、トランプ氏の側近が初めてロシアのアメリカ大統領選挙に介入してもらうことを依頼した可能性があるからである。

もし、この会議で、トランプ氏を勝たせるため、ロシアの協力をこの時、依頼したとしたら、国家反逆罪ではないか、と言う疑いが起きる。CNNなどは、専門家の意見を報道しているが、ブッシュ大統領の弁護士は、そのように述べている。

筆者は、弁護士ではないので法的見解は避けるが「なぜ、自分たちの祖国であるアメリカの大統領を決める選挙に、外国の不正な力を呼び込む必要があるのか?」と思うのである。

その外国が、しかもロシアであることに大きな疑問を感じるのである。ロシアのスパイ網を利用し、ハッカーを使い、相手候補のクリントン女史の弱点、もろさをつぶさに伝え、クリントン女史にダメージを与えたことは、アメリカ国家に対する反逆罪に相当するという専門家の意見は、十分理解できる。

トランプ大統領は、この長男のロシア弁護士との会議が開かれたことをもはや否定できず、急遽、弁護士を通じ、「この会議は知らなかった。そして、この会議に出席もしなかったし、関わらなかった」と釈明している。

自分自身と息子を切り離し、息子をトカゲのしっぽにして、逃げ切ろうという作戦と理解するが、果たして成功するのであろうか?

何はともあれ、ロシアのアメリカ大統領選挙への不当な介入に、トランプ政権が関係しているのではないかと言う仮説について、その証拠の一部が暴露されたことは大きな事実である。

それにつけても、外国、それも敵国とも思えるロシアの協力を得てまでも大統領になるトランプ氏の野望とエゴにはただ驚くばかりである。

筆者は、著書「なぜ、アメリカは、ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」で「アメリカの大統領を目指す人は、極めて傲慢な強いエゴを持っている」と述べた。事実だと思う。

トランプ大統領の場合、家族全員がそのエゴを持ち、国家反逆罪とも思われる手段を使ったとは、驚くばかりである。そして、その息子をトカゲのしっぽを切るように犠牲にするのであろうか?

トランプ大統領の権力への強い野望、非情さ、暗い面を垣間見るような気がする。トランプ氏が自覚しなければならないことは、金ですべて解決できないこと、そして、正義である。

この人物に最も欠けているのは、正義ではないだろうか。

佐藤則男

ニューヨーク


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Donald_Trump_August_19,_2015_(cropped)

20カ国の首脳会談を表して、アメリカのメディアの中には、CNNのように「ランプ大統領が孤立し、アメリカ自体が国際社会から孤立して来ている」と論じている。筆者は、この見方を支持するが、こう結論付けるメディア記者には、抜けている点が多いと思う。

まず、アメリカのメディア記者は、トランプ大統領の報道において、トランプ氏が、ビジネスの出身で、ビジネスの経験しかなく、そこから得た知識と行動論理でアメリカ大統領職をこなしていることを見落としているのではないかと筆者は思う。

ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなどのリベラルなプリントメディア、CNNMSNBCなどのリベラル24時間ケーブルニューステレビ局などを見ていると、つくづくトランプ大統領は、ビジネス出身であることを十分考慮していないのではないかと思うのである。

そして、ティラーソン国務長官もビジネス出身で、この人に関してもこれらのメディア記者たちは、再確認して、十分報道していないと思う。

さらに言えば、国家安全保障補佐官のハーバート・レイモンド・マクマスターアメリカ合衆国陸軍中将で、陸軍能力統合センター長で陸軍訓練教義コマンド フューチャーズ・センターの副司令官であった。

つまり、現在のアメリカの外交政策は、ビジネスマン上がり、それも大企業のトップで大金持ちと、高官軍人上がりによってよって決められていることが案外、無視されているのではないかと思う。メディアは、ここをもっと突かねばならないと思うのである。

間違った人事であるから「America First(アメリカ第一主義)」などと言う同盟国を逆なでするような表現が外交政策に出てくるのであると思う。世界諸国の中で、自国の利益第一主義などと全面に掲げ、孤立政策を高らかに歌い、そのような外交政策を取っている国はないのではないかろうか。

この基本的なトランプ政権の外交政策の欠陥、もしくは、間違いの外交政策をもっとアメリカのニュースメディアは、取り上げなければならないと思うのである。現在、北朝鮮問題もそうである。軍事的威嚇、中国への圧力で対処しているようで、それではなんの進展もないはずである。

20カ国首脳会議で、トランプ大統領は、プーチンロシア大統領と2時間以上会談したが、このミーティングのアジェンダは、クレムリンから前もって、ホワイトハウスに知らされ、最初から、2016年の大統領選挙に於けるロシアのスパイ網による選挙操作問題に関しては、あまり触れず、それはすでに終わったこととする、と言うようなことがロシア側の提案に書かれていたという報道もある。

アメリカの民主党は、このようなトランプ政権のロシア疑獄事件の態度に怒りを表している。

トランプ大統領は、プーチン大統領にの罠にかかったという報道もあるくらいである。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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Donald_Trump_August_19,_2015_(cropped)

筆者は、世界の動きが読めるほど勉強もしていないし、そのようなことを知る現場にいるわけではないので、自分の勝手な想像に基づき、見解を述べる程度のことをやるだけである。

アメリカ大統領トランプ氏とロシア大統領プーチン氏の会談が行われたわけであるが、一体、この二人の巨頭はどんな話し合いをしたのであろうか。その場に立ち会ったのは、アメリカ側は、ティラーソン国務長官だけとのことで、彼のみが知る人物である。彼が、リークしない限り、分からない。もし、万が一、リークしても、トランプ政権にとり、有利な発言しかしないであろう。だから、真実は出てこないと思う。

トランプ大統領は、金曜日次のようなツイッターをしている。

I will represent our country well and fight for its interests! Fake News Media will never cover me accurately but who cares!”(私は、自分の国を代表し、その国益を守る。嘘っぱちのニュースメディアは、決して正しく私をカバーしないであろう。しかし、そんなこと誰が気にするものか)

だが。トランプ大統領に申し上げたい。ニュースメディアを通さず、どうやって、自分の意思を伝え、プーチン大統領との歴史的会談で話し合われたことをアメリカ国民、世界の市民に伝えることができるのであろうか。それを自分の勝手なツイッターで行っているとするなら、それは、大統領として、また、アメリカのリーダー、世界のリーダーとしてとるべき方法ではないと筆者は言いたいのである。

トランプ氏とプーチン氏には、形は異なるが共通していることがある。それは、両者とも情報操作に、国のリーダーとして、異常なほど長けている点である。トランプ氏は、テレビ番組を作り、自分で出演して、その激しい視聴率争いから学んできた技術である。そして、デジタルメディア時代に入り、ソーシャルメディアの世界に入った。しかし、トランプ氏は、ソーシャルメディアを大統領として使うこと自体、正しいかどうかを十分検討していないと思う。また、ソーシャルメディアを悪用していることもあると思う。それもこれも自分の支持を上げるための道具でしかない。

一方のプーチン氏は、情報収集、使い方、そして、自分の意思を通すために情報機関の使い方、利用の仕方、そして、その操作を行うには、卓越した才能と技術を持っている。その基本は、KGB時代に嫌と言うほど叩き込まれ、自分で研究に研究を重ねてきた人物である。彼の生い立ちからすれば、情報操作、つまり、スパイ網を作り、そこから情報を得て、ロシアを支配し、世界を動かすというシステムを創り上げていると思う。プーチン氏は、この意味では、KGBの手法を全面的に駆使して統治している大統領と言えると思う。

アメリカ国内に築いたロシアのスパイ網、それは、人的システムも含み、極めて巧妙にできていると思われる。アメリカ大統領選挙におけるロシアスパイ網の実力は確認されたと思う。

従って、トランプ氏とプーチン氏の会談は、この情報操作の計算が大きく含まれていると思われ、これまでの米ロ首脳会談の歴史詩的役割は、ほぼなかったのではないか、と筆者は、推察するのである。

だから、二人の間の会談で大きな歴史的合意を得られるようなことはなく、情報操作を腹に秘めた会談となったのではないかと思うのであるがどうであろうか。現場に直接いる由もない、ただの田舎道の雑草である筆者は、毛頭知るはずもない。

まさにリーダーレスの世界がやってきたのであり、世論操作がものをいう時代になってしまい、核戦争も偶発的に起こるのではないかと言う恐れさえ持つ時代になったのではないのであろうか。

このような時代、唯一の核兵器被爆国である日本のリーダー、安倍首相の役割を期待したい。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

76日、ポーランドのワルシャワのクラシンスキー広場でアメリカ大統領は、演説したが、筆者は、その演説の中に、暗い、間違った思想を見出すのである。

トランプ大統領が如何に西側中心の思想を持ち、イスラムを蔑視しているかうかがえると思う。

トランプ大統領は、「今日の基本的な命題は、西欧が生き残る意思があるかどうか」と言うことである」と述べ、「我々の価値観をどんなことがあってもいかなるコストがかかろうと守る自信があるかどうかと言うことである」と続けた。

そして、「今日、私が宣言するのは、西側諸国は、けっして、分断されず、我々の勝ちかな世界に広がる。人々は、前進し、我々の文明は勝利を収める。

そして、過激なイスラムテロリズムは、我々の安全に取り、大きな脅威となり、我々の生活に脅威となっている、と言う。そして、ロシアについても踏み入り、ロシアも危険と取る。

ところどころで就任演説を思いださせる論調で同大統領は文明の衝突という暗いビジョンを描いてみせ、米欧が生き残るかどうかは分からないと語った。米欧は勝利できるが、それは各国が信条と家族、自由という根本的な価値観をしっかりと堅持した場合に限ると述べた。

「ポーランドの経験が示すように、米欧の防衛は究極的に、手段ばかりではなく国民の意志にかかっている」とし、「われわれの時代の根本的な問いは、米欧が生き残る意志を持っているかどうかだ」と指摘した。

「米欧を守るためのわれわれ自身の戦いは戦場に始まるのではなく、われわれの心の中、われわれの意志、われわれの魂から始まる」と訴えた。

「米欧は書類と規制によって偉大になったのではなく、市民がそれぞれの夢を追求し運命を全うすることを許されたことによって偉大になったのだ」とトランプ大統領は主張した。

トランプ大統領はロシアに「ウクライナやその他の地域での安定を揺るがす活動をやめる」よう呼びかけた。また、不法移民に対する自身の強い姿勢を米欧を守る取り組みの一環と位置付け、「われわれの価値観を共有しわが国の人々を友とする新たな市民はいつでも歓迎するが、あらゆる種類のテロリストと過激派に対してはわれわれの国境は常に閉ざされている」と強調した。

思想性のない大統領のこの演説は、一体だれが作文したのであろうか?

佐藤則男

ニューヨーク


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Donald_Trump_August_19,_2015_(cropped)

いろいろな世論調査会社がトランプ大統領の支持率を出すが、保守系、リベラル系の差が出るので、Real Clear Politicsは、そのような調査会社の結果をただ単に平均している。

このようなやり方では、正しい結果は出ない。筆者の見方は、各調査の信用度を考慮し、加重平均しなければならないと思う。それでは、その信用度はどうやって出すのか、と言われると筆者にもその回答はない。

筆者としては、一番信用できる調査会社の数字を使うことにしている。そして、その調査会社の結果として、最も信用できる調査会社は、伝統を誇るギャラップだと思う。この会社には、自分自身訪問し、詳しく調査方法を聞いたことがあるので、その方法を最も適当だと思った。

さて、前置きが長くなった。ギャラップの調査結果によると、トランプ大統領の支持率は、37パーセントで、不支持が57パーセントである。

どこから出している調査結果は知らないが、「アメリカが進んでいる方向は正しいと思う人は、32パーセント、間違った方向に進んでいる人が59パーセント」となっているのである。

このような国民の認識を持たれているトランプ大統領が世界で大きな影響力を持つアメリカを代表して、世界20カ国首脳会談に出席しているのである。どこかおかしいと思わない人もこの事実を言われれば、ほとんどおかしいと思うのではないだろうか。

「政治とはそんなものだ」とか「そこが民主主義国家体制が正しくないのだ」などと言うかもしれないが、トランプ大統領の内外における言動、行動を見ていると、誠に失礼ではあるが、アメリカ大統領として、アメリカの代表として、20カ国首脳会談に出席する資格を問われて当然だと思う。

単なる例をあげれば、北朝鮮である。感情に任せ、中国の習近平国家主席に電話し、北朝鮮を抑えるように言う。そして、肝心なことは、アメリカの国連大使のニッキー・ヘイリー女史は、北朝鮮を中国とロシアが支えていると非難している。そして、「アメリカは、武力行使も辞さない」と発言している。

更に、トランプ大統領は、韓国も日本もよくこんな北朝鮮の仕打ちに我慢してきたものだ、とあきれている発言をしている。

このようなことは、表向きの外交上の発言で、裏で何か大きな取引を北朝鮮と行おうというアイディアは、あると思うのだが、今のところ、そのような動きがメディアにリークされてもほとんど信用ならないであろう。

するとトランプ大統領は、北朝鮮問題で何をしているのであろうか。と言う疑問が起こってくる。

同大統領のツイッターを見てみると、ほとんど実質的なことは言っていない。金正恩を気違い扱いにし、中国の習近平国家主席とロシアのブラディミール・プーチン大統領の行動力のなさを責めているに過ぎない。そして、軍事的威嚇を行っているが、これが、北朝鮮を大陸間弾道弾、それに搭載する核兵器開発を速めていることは、確かであろう。

そして、国内的には、悪いことは、すべて、オバマ大統領のせいにしている。

こんな一国のリーダーが世界にいるであろうか?

これで、アメリカの代表が務まるのであろうか?

これでは、世界のリーダーではなく、世界的混乱を起こす張本人ではないのであろうか。それを、右翼系のメディアは、新時代のようなことを言う。それどころか、アメリカの選挙民が誤認によって選んだ大統領ではないのであろうか?

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

行きつけのアイアリッシュ・レストランの「ニアリーズ」で夕食をしていたら、親しい友人のボブが隣のテーブルに着いた。ボブは医師である。そして、かなり共和党タカ派に近いものの見方をしている。もちろんトランプ支持者である。

ボブは、挨拶が済むと「北朝鮮で何が起こっているか知っているだろうと思う。大陸間弾道ミサイルを創ることに成功した。日本はどうするのか?」と単刀直入に聞いてきた。こういう質問がいつも困るのである。日本政府は、対北朝鮮戦略を築き、それを公に発表はしていない。何と答えてよいか分からない。

挙句の果てに、筆者が言ったのは「トランプの出現は、日本政府にとり、大きなプレシャーである。トランプは、日本政府と韓国政府は、ここまで、北朝鮮を野放しにしておいていたとは、理解できない。もっと強い政策がとれたはずである、と言っている。

トランプは、北朝鮮の件で、中国の習近平に圧力をかけ、解決させようとしているが難しいと思う。何故なら、習近平には、北朝鮮に対し、強硬政策をとるトランプ米外交に利用しているのではないかと言う節が見える。トランプより、習近平の方が、外交に数段長けていると思う。

「トランプは、北朝鮮の件で、習近平になんとかしろ、というような命令を下せる立場ではない。しかし、そのような強圧をかけている。トランプのこのような圧力が強ければ強いほど、日本の対中国の立場も難しくなってくる」と言うと、ボブは、「ふん」と言う態度で、横を向いた。

そして、ボブは「日本は、もっと、トランプに協力し、軍隊を強くし、核兵器を持ち、アメリカの政策に協力すべきだ」と言う。

このようなアメリカ人の指摘に会うと、筆者は抵抗を感じるのである。まず、トランプもアメリカ保守派の人も、北朝鮮を理解していないことと、日本の立場を理解していないと思うのである。外交に関し、アメリカ国民と日本国民の間に常に存在する問題である。

安倍首相は、このような状況になると必ず、アメリカの政策、つまり、トランプ大統領の政策を支持することを表す。しかし、それは、日本国民の多数が歓迎しないことではないのか。トランプを支持することは、トランプの北朝鮮を脅す武力政策をとることへの支持ともとれる。トランプ大統領軍事行動を取るという脅威に対し、恐れを持つ北朝鮮が断末魔となれば、どんな動きをするか分からない。窮鼠猫を噛むという状態になるのではないか。

そして、最も北朝鮮の攻撃先となるのは、日本なのではないだろうか。

何故なら、韓国は、同じ民族であり、東洋人は、同じ人々を真っ先に、殺すとは、考えられない。

アメリカが北朝鮮に対し、軍事行動を取れば、日本に北朝鮮のミサイルが一斉に発射されるのではないか、と筆者は思う。

だから、軍事行動を取るという脅しで、対北朝鮮戦略を進めるトランプ大統領の口車に乗ることは、危険極まりないと思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

行きつけのアイアリッシュ・レストランの「ニアリーズ」で夕食をしていたら、親しい友人のボブが隣のテーブルに着いた。ボブは医師である。そして、かなり共和党タカ派に近いものの見方をしている。もちろんトランプ支持者である。

ボブは、挨拶が済むと「北朝鮮で何が起こっているか知っているだろうと思う。大陸間弾道ミサイルを創ることに成功した。日本はどうするのか?」と単刀直入に聞いてきた。こういう質問がいつも困るのである。日本政府は、対北朝鮮戦略を築き、それを公に発表はしていない。何と答えてよいか分からない。

挙句の果てに、筆者が言ったのは「トランプの出現は、日本政府にとり、大きなプレシャーである。トランプは、日本政府と韓国政府は、ここまで、北朝鮮を野放しにしておいていたとは、理解できない。もっと強い政策がとれたはずである、と言っている。

トランプは、北朝鮮の件で、中国の習近平に圧力をかけ、解決させようとしているが難しいと思う。何故なら、習近平には、北朝鮮に対し、強硬政策をとるトランプ米外交に利用しているのではないかと言う節が見える。トランプより、習近平の方が、外交に数段長けていると思う。

「トランプは、北朝鮮の件で、習近平になんとかしろ、というような命令を下せる立場ではない。しかし、そのような強圧をかけている。トランプのこのような圧力が強ければ強いほど、日本の対中国の立場も難しくなってくる」と言うと、ボブは、「ふん」と言う態度で、横を向いた。

そして、ボブは「日本は、もっと、トランプに協力し、軍隊を強くし、核兵器を持ち、アメリカの政策に協力すべきだ」と言う。

このようなアメリカ人の指摘に会うと、筆者は抵抗を感じるのである。まず、トランプもアメリカ保守派の人も、北朝鮮を理解していないことと、日本の立場を理解していないと思うのである。外交に関し、アメリカ国民と日本国民の間に常に存在する問題である。

安倍首相は、このような状況になると必ず、アメリカの政策、つまり、トランプ大統領の政策を支持することを表す。しかし、それは、日本国民の多数が歓迎しないことではないのか。トランプを支持することは、トランプの北朝鮮を脅す武力政策をとることへの支持ともとれる。トランプ大統領軍事行動を取るという脅威に対し、恐れを持つ北朝鮮が断末魔となれば、どんな動きをするか分からない。窮鼠猫を噛むという状態になるのではないか。

そして、最も北朝鮮の攻撃先となるのは、日本なのではないだろうか。

何故なら、韓国は、同じ民族であり、東洋人は、同じ人々を真っ先に、殺すとは、考えられない。

アメリカが北朝鮮に対し、軍事行動を取れば、日本に北朝鮮のミサイルが一斉に発射されるのではないか、と筆者は思う。

だから、軍事行動を取るという脅しで、対北朝鮮戦略を進めるトランプ大統領の口車に乗ることは、危険極まりないと思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ大統領のCNNに対する馬鹿げた行為は、多くのアメリカ国民を驚かしている。筆者の周りの反トランプ派の人たちは、「とんでもないことである。アメリカの大統領として、早く弾劾しなければならない」とまで言う。

トランプファンは、「メディアはひどい。CNNやワシントンポストなどのリベラルメディアは、トランプを公平に見ていない。扱いが不公平だ。ロシアスキャンダルは何も証拠がない。メディアのでっち上げだ」と言う。

筆者は、冷静にトランプ大統領の意図を探ってみた。

まず、マーケティング戦略を大学で勉強したことがあるなら、また、マーケティングを勉強したスタッフがいれば、おそらくその意味では、バノン補佐官だと思うがマーケティングのブランド戦略を使っているのではないかと筆者は思う。大統領選挙中には、ヒラリー・クリントン候補を「Liar(嘘つき)ヒラリー」と呼び、共和党の予備選では、マーコ・ルビオ候補を「Little Marco」と呼んだ。

そして、極め付きは、「Fake Media」である。「嘘っぱちのメディア」といつまでもしつこくそう呼び続けている。こういう風にブランディングすることにより、敵対する人たちをより単純化し、そのイメージを焼き付けているのである。このブランディング戦略は、効果的である。イメージとメッセージを単純化し、それでその人を代表させるレッテルを貼り付けてしまうのである。貼られた人は迷惑である。はがすのに時間と手間がかかる。

今回のCNNを敵に回し、プロレスのリングの外で、ねじ伏せ、殴りつける映像は、メディアに対し疑いや抵抗を持つ大衆、特にゴシップを集めたタブロイド新聞「ナショナル・エンクアイアラー」を読む白人ブルーカラー労働者は、拍手喝采なのである。インテリを否定し、やっつけるのである。

トランプは、自分の敵をブランド化し、支持を集め、「トランプ支持大衆母体」として創ることに成功しているのである。全体的にトランプ支持は、35パーセント程度であり、その中心の人たちが、この白人ブルーカラーと見ることができる。

トランプは、この人たちを使って、ビルディングを建設してきた。彼らが、プロレスやナス・カーレースが好きなことを良く知っている。自分自身も、そのようなことが好きなのである。大金持ちであるがそのような人たちを捉える術を知っているのである。

そして、トランプがこの「トランプ支持大衆母体」にダイレクトにコミュニケーションする手段として採用したのが、ツイッターではないのではないだろうか。恐らくそうであろう。ツイッターなら、自分でできる。夜考え付いたことをコンピュータに向かい書けばよいのである。そうすれば、何千万人といるツイッターユーザーに流れるのである。鮮烈なことを書けば、余計扇動する力が強いのである。

かくして、自分も含め、トランプのブランディング戦略は展開され、大統領になった。ところが大統領になると、その戦略だけでは、やっていけないのである。

世界観、哲学がなければならないのである。

筆者は、この意味では、トランプ大統領は、彼の戦略に乗った大衆が創り出した「悲劇のアメリカ大統領」であると思う。そして、今や「アメリカの悲劇」となろうとしている。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

至急、次のYou Tubeサイトを訪ねていただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=rvy6sfmZWiU

こんなことをアメリカ大統領に言うのは、失礼だと思う。しかし、筆者はこのビデをを見て、ついにトランプ大統領は、気が狂ったとしか言いようがない。これは、トランプ氏のツイッターで流されたビデオであるが、とにかく、アメリカ大統領、失格の瞬間の映像である。

たとえCNNがいくら憎くても、敵対心をいだいているにせよ、言語道断である。確かに白人ブルーカラーは、プロレスが好きである。この人たちのためのサービス、新たな支持を訴えたのであろうが、トランプ氏はアメリカの大統領なのである。

CNNと真っ向から戦うにせよ、ここまでくると開いた口がふさがらない。彼の感情の異常性、自分が大統領であることの自覚の欠如が分かる。

政治は、プロレスリングではない。政治は、国の政である。国家の運営である。国家を導く仕事である。そして、アメリカの大統領は、世界のリーダーの一人である。このようなプロレスのリンク外の殴り合いとは異なる。

筆者は、トランプ大統領は、気が狂ったと思うのであるがどうであろうか?

一日中テレビをつけ、24時間ケーブルニュースを流し、何かをやりながら、番組を視る。そして、気に入らないニュースをやると、テレビの出演者を怒鳴りつける。この時の表情は、どんな表情であろうか。憎悪、嫌悪を丸出しにしているのではないだろうか?

このようなトランプ大統領の姿を見て、世界のリーダーたち、世界の人々は、アメリカの大統領をどう見るのであろうか?

佐藤則男

ニューヨーク


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アメリカが変わった国、国民になった感が強くする。筆者が42年前にアメリカに移り住んだ時、アメリカ国民は、日本の技術の優秀さを知り、驚き、日本製品を大いに気に入り、日本人を尊敬した。それを強く感じたものである。

今は、日本の技術が追いつかれ、追い抜かれたこともあるだろうが、アメリカ全体がトランプ大統領になってから、「これまで、アメリカは、外国に搾取されてきた。アメリカは人が良すぎた。アメリカが第一主義が必要だ」などと思う人たちが増えたのではないかと思う。トランプ大統領の主張が行き渡って来たのではないか、と見る人もいるだろう。

特にトランプ教と言えるような熱狂的な支持を寄せる白人ブルーカラー層にそのような人が多い。筆者から見れば、彼等こそ現実をしっかり認識していない人たちなのではないかと思う。

最近このようなアメリカ人が増えたのか、右寄り、左寄りの調査会社のトランプ支持調査を平均すると、40パーセントに達している。もちろん、不支持が52パーセントで、まだ、大きなマイナスである。

だが、トランプの異常性格の持ち主ではないか、と言う認識もアメリカ国民の間で語られるようになっている。

筆者は、トランプ氏が大統領に選ばれた時、トランプ氏の友人に「トランプは、政治家ではない。ビジネスマンである。だから、アメリカをビジネス取引のようにマネジメントするだろう。難しい世界観とか哲学と言うようなものは、彼にはないはずである」と言われた。そのような見方を聞いておいて良かったと思う。現実に全くその通りだと思うからである。

しかし、最近は、冷静なビジネス取引どころか、ビジネスのフェアささえ忘れ、アメリカの伝統的民主主義の原則である自由、平等の考えさえ離れ、偏見、憎悪さえ見えるような政策、言動を行っていると思う。

最近、目だつのは、オバマ大統領に対する態度である。オバマケアの否定、対ロシア政策の欠陥を指摘し、ロシアスキャンダルをオバマ大統領のせいにする作戦に出ている。オバマ大統領の行った政治を真っ向から否定している。大統領として、前任者を否定することは、誠に不名誉なことである。

アメリカの内政、外交政策をビジネス取引のように行うことは、不可能である。ビジネスは、企業の利益、つまり、セールスの最大化、支出の最小化、そして、利益の最大化、を目指す。

だが、世界には、何千年の間に創られた地勢、争い、国力、異なった思想、異なった価値観などと言うものがあり、自国の利益のみを追求してよいものではない。そこを敏感に感じ取り、世界はどうあったら平和を築くことができるか、人類が共栄共存していけるか、を考えなければならないはずである。少なくとも、アメリカ大統領は、それくらいの見識を持たねばならないはずである。。

トランプ氏は、善きアドバイザーを持ち、彼らの意見を十分尊重し、聞かなければならないはずである。それを、「ファイアー」一つで、首切りだけで、政治を行おうとしても無理である。

既に、トランプ大統領を大統領として失格と唱えるアメリカ国民は、多いはずである。民主主義国家として、世界に誇り、民主主義の種をまいたアメリカ国民がづ動くのか、世界が注目している。

佐藤則男

ニューヨーク


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donald-trump

昨日、筆者が若輩者の時代、世界を学んだズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障大統領補佐官の娘さんであるMSNBCテレビのアンカーウーマン、ミカ・ブレジンスキー女史を「整形手術の血が出ている」と評したトランプ大統領には、あきれるばかりである。

このブロサイトの昨日の筆者の記事「リベラルメディアの逆襲」をお読みいただきたい。筆者とブレジンスキー氏は、何度ものこの娘さんのことを話し、いかに同氏が娘さんを愛していたか、筆者は、よくわかっていた。

また、筆者は、ブレジンスキー氏が他界された時の記事もこのブログサイトで書いた。「ブレジンスキー氏逝く」をお読みいただければ幸いである。

さて、ミカが副アンカーを務める「モーニング・ジョー」の番組で、ミカは、「言われたことは気にならない。だが、そのようことを言うアメリカ大統領として気になる」と言っている。

この番組の主役アンカーマンであるジョー・スカーボロ氏は、元共和党の下院議員であるが、歯に衣を着せない意見を吐く。ミカのリベラル一辺倒のしゃべりを中和し、なかなか良いコンビである。長い間知られていなかったが、この二人は、秘めた恋で、婚約していたことが最近公にされた。

この記事がでたらめなゴシップ専門のタブロイド新聞である「ナショナル・エンクアイラー」に載った。ゴシップ記事として扱われたのである。要するに二人は、長い間、男女関係を秘密にしてきた、と言うのである。この新聞の発行者のデビッド・ペッカー氏とは、親しい関係にある。トランプ氏の影響力は強いのである。

トランプ大統領は、このようなメディアと古くから親しい関係にあり、ゴシップは得意中の得意であり、このような女性に対する品格を欠く言葉をツイッターで使うのである。

このようなトランプ氏の癖は、若い時からの経験に基づくもので、トランプ氏の常識の中では、当たり前の表現であると筆者は理解する。大統領選では、もっと「血が出る」と言う表現をセクシャルに使い、非難を浴びている。若い時分から、このようなことを平気で言う程度の低いメディアと付き合ってきたのであろう。

トランプ氏は、不動産屋であり、大きなビジネスはやってきたが、ワシントンの政治の世界、国家の威信をかけた外交の世界など経験することはなかった。ビジネスで大金を儲け、それも怪しげなビジネスがかなりある。

そして、ニューヨーク社交界のセレブの世界を歩んできたのである。ニューヨークのセレブの世界とは、金と虚栄、そして、それらをカバーするメディアは、ゴシップ専門になる。特に、ナショナル・エンクアイラーは、トランプ氏の影響が強かったのである。

トランプ氏は、国家財政学や外交概論などの授業は、たとえ、ペンシフべニア大学のワートンスクールは卒業しているが、それは、大学院のビジネススクールではなく、アンダーグラジュエート・スクールの卒業で、MBAではない。このことが大きな誤解を生んでいるのである。ペンシルベニア大学のあの有名なワートン・ビジネススクールの卒業ではないのである。

つまり、トランプ氏は、政治学も、経済学も、国際政治学など学んでいない、と見ることができると思う。

後は、現実の不動産ビジネスと、ニューヨーク社交界のセレブとして、学んできたのである。そして、ニューヨーク、マンハッタンのトランプタワーでセレブとして、仕事をしてきたのである。アメリカ国民は、このような人を国のリーダーとして選んだのである。

ニューヨークの社交界のセレブとホワイト・ブルーカラー労働者と何の関係があるのであろうか?

佐藤則男

ニューヨーク

 


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Trump

ミカ・ブレン人スキー女史は、24時間ケーブルニュース局のMSNBCの看板番組「モーニング・ジョー」と言うニュースショーの副ホストである。かなり人気の高い番組で、リベラル派にとっては、見応えがある。もちろん、ミカは、強いリベラル派であるが、主役のアンカーマンのジョー・スカースボロは、元フロリダ州選出の共和党下院議員である。右と左がうまく調合されているところがこの番組の良いところと筆者は、見ている。二人が恋愛関係にあることも最近報道された。

そして、ミカは、ズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障アドバイザーの娘さんである。筆者は、このブレジンスキー氏から随分学び、仕事も一緒にさせてもらったことはこのブログサイトで述べた。筆者に大きな影響を与えてくださった方で、深く尊敬している。

このブレジンスキー氏が不機嫌になると、筆者は、このミカの話をしたものである。ミカの話をすると、たちまち機嫌が直り、笑顔になるブレジンスキー氏であった。如何に難しい仕事の話をしていても、このミカについて、ちょっと聞いただけで、父親に返る方であった。

こんなミカにトランプ大統領が狂犬病にかかった犬のように噛みついたのであった。ミカの整形手術を揶揄し、「整形手術から血が噴き出した」と言うような表現を使ったのである。これは同大統領のミカの批判にフラストレートしたのであろう。

しかし、あまりにも不適切な表現であった。ミカがトランプ氏の最近太った顔を醜いなどと言ったのであれば、そんな表現も出てくるだろうが、ミカのトランプ批判はリベラル派として、理屈は通っていると思う。しかし、筆者は、トランプ大統領に何が起こったのかと思うほど、最近、太り、老い、醜くなったと思う。

このようなトランプ氏に対して、アメリカのリベラルメディアは、立ち上がりつつある。CNN, ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなどは、ポール・ライアン、スーザン・コリンズなどの共和党議員、ダイアン・ファインスタインなどの有力民主党議員のあきれ返った批判の声を報道している。

更にホワイトハウスにおける記者会見もトランプ氏とメディアの戦場となっている。やり取りが戦闘的である。

このような状態を筆者は、絶望を持ってみている。国民が政府や議会、司法機関が行っていることを知るには、メディアしかないのである。もし、国民がこれらの機関だけが発表することだけを聞くシステムの国にいるとしたらそれは、どんな国であろうか?

それは、独裁国家である。暗黒国家である。

トランプ氏がそんな国を望んでいるとすれば、アメリカは民主主義は否定されたことになる。

だが、そんな国は、もはや、非現実的な国だと思う。トランプを最高指揮官に持つアメリカの国民が、トランプ大統領を否定しない限り、この異常な大統領の国は、続くだろう。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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cnn

CNNが大失敗をやらかしてしまった。トランプ氏が大統領就任前に、トランプ氏の引継ぎチームと、ウオールストリートでファイナンス業をやっているアンソニー・スカラマッチ氏がロシアの投資ファンドの重役と話し合ったことを上院のロシア事件捜査委員会が捜査をしているとCNN comで報道したのであった。まさに特ダネであった。

この報道がトランプ氏のキャンペンチームとプーチン大統領の側近との間に関係があるのではないか、と言う話に発展し、ワシントンポストをはじめとするリベラルメディアもこのCNNの報道を流したのである。これでトランプ氏とプーチン氏の点が結びつくと言わんばかりのニュースであった。筆者も興奮したのであった。

しかし、その後、CNNは、この情報は、ただ一つのソースから得た情報であり、確認がなされなかった。このような重要情報は、必ず複数のソースから得るのが常識である。CNNの調査の結果、この報道は、確信がなく、報道を取り下げる決意をし、引っ込めてしまった。

陳謝し、この記事を書いたエリック・リクブロウ記者とトーマス・フランク記者、そして、レックス・ハリス捜査報道部長も辞任した。

しかし、収まらないのは、日ごろ、CNNなどのリベラルメディアに厳しく批判され、これらのメディアを「Fake Media」(嘘っぱちのメディア)と決めつけ、強烈な言葉を使い非難しているのがトランプ大統領である。

早速ツイッターで、猛烈にやり返した。

CNNは、ロシアに関する大特ダネを引っ込めた。3人の社員が辞職をさせられた。いったい、これまでのでたらめな報道はどうなるのか?まさにFake Newsではないか」

そして、「Fake News CNNは、大きな組織変更を余儀なくされている。ロシア事件のでたらめなストーリーを押し流し、視聴率は落ちる一方だ」と言うのである。CNNは組織変更など行っていない。

この出来事は、トランプ大統領が狙っているリベラルメディアに対する格好の標的であることは間違いない。第一、FOX Newsなどの右系のメディアを元気づける。さらに、南部に多いトランプファンを怒らせ、活気づけるのである。

トランプファンを頼りにするトランプ大統領のリベラルメディアに対する反撃作戦の真っただ中にこのCNNの失態が飛び込んできたのである。24時間ケーブルニュースチャネルは、トランプ大統領が一日中テレビをつけっぱなしで見ているチャネルで、時々、自分にとり不利な報道がされるとテレビに向かって怒鳴りつけると言われている。

CNNがこのような複数のソースで確認するという報道の原則を無視したのには、何かの理由があると思うが、やはり、報道の速さの競争であろう。ここまで、特ダネ報道が求められる時代はない。特ダネを捕まえなければ、視聴率競争に直接響く。

視聴率競争では、ケーブルニュースネットワークの視聴率で、圧倒的に強かったFOX Newsがトップから滑り落ち、さらに、第三位だったMSNBCが二位に浮上し、CNNは、3位に落ちたのであった。FOX Newsが首位転落したのは、看板アンカーマンの人気者であったビル・オライリーがセックススキャンダルで降板したからであった。

また、経営陣幹部のセックススキャンダルも大きな話題になった。

このトランプ大統領、右翼系のテレビ局、そして、いまだにトランプ氏に熱狂するトランプファンの攻撃を真っ向から受けるCNNは果たしてどうなるか。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

日本には、トランプ大統領が弾劾されるのではないか、と言う懸念、期待感があるようであるが、それは、可能性はあるが、そんなに簡単ではないと申し上げたい。

なるほど、特別捜査官のモーア氏が司法執行妨害の証拠を固めれば、その可能性はあると思われるが、今のところその可能性は全く不明である。

さらに、ロシアスキャンダルでトランプの選挙キャンペーンチームのロシアとの関係で、何か不正が見つけられるかどうか、クシュナー氏のマネーロンダーリングなど、数々の疑惑があるが、それらの件で、トランプ氏が知っており、それを指示していたかの証拠を持っての証明が必要で、これも壁が立ちふさがると筆者は見ている。

捜査で何が見つかっても、何が判明しようとも現物の証拠が揃い、目の前に突き付けられない限り、トランプ氏は、断固、辞任など受け付けないであろう。全力尽くし、それらの事件に「真っ向から立ち向かう」であろう。

また、僅か37パーセントの支持率(ギャラップ調査デイリーリポート)でしかないトランプ氏を支持する南部の州である「赤い州」の選挙民がまだ熱狂的にトランプ氏を支持しており、トランプ氏もそのような地域に遊説に出かけ、扇動している。この動きが意外に効果的にトランプ大統領のため働いていると思う。

更に、議会の共和党タカ派の支持もある。確かにオバマケアーの廃止、代替法案は、共和党上院議員の中に、反対者が5人も現れ、二人しか多数決を確保するために反対者が許されない共和党の内部事情である。極端な右寄りの共和党議員でないと、簡単にトランプ大統領の信者にはならないであろうと言うのが筆者の見方である。

共和党議員に、トランプ大統領は、圧力をかけている。トランプ大統領のアイディアに基づく選挙公約があまりにもドン・キホーテ的で、実現が難しい事柄が多かった。例えば、イスラム教諸国からのアメリカ訪問者を禁止したが、この法律の成立には、最高裁まで行かなければならなかった。最高裁で、下のレベルの裁判所の判決をひっくり返したのである。

最高裁判事の任命で、トランプ氏は自分の気に入った裁判官を入れることができ、トランプ氏の狙いは、最高裁を握ることだったのである。いくら下級裁判所の判決は、最高裁でひっくり返せればそれでよいのではないか、と思っていると思う。

トランプ氏に反旗を翻す共和党議員は、トランプ大統領から、仕返しを恐れなければならない。選挙資金を出す団体などにトランプ氏は、そのような共和党議員には、寄付金を出さないよう、つまり、自分の言うことを聞かない議員は、制裁を容赦しないのである。

共和党議員の中には、トランプ氏を恐れている議員もいると言うが、極めて下克上の恐れであると思う。

しかし、一方、リベラル系の共和党議員には、トランプ大統領を「張り子のトラ」と言う人もいる。つまり、共和党はトランプ大統領が怖いのである。

現時点では、筆者は、トランプ大統領が任期を全うする可能性に賭けている。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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民主党は、何をやっているのか?民主党のふがいなさは、あまりにも哀れである。

筆者の長年親しいジャーナリストの友、ニューヨークタイムズ紙のレギュラーカラムニストであるモーリーン・ダウド女史は、次のようなカラムを載せた。筆者は、ダウド女史と気が合い、尊敬している。先日も久しぶりにメールをもらった。

英語で誠に申し訳ないのであるが、彼女の最近の民主党に関するカラムをぜひ、ご覧いただきたい。

https://www.nytimes.com/2017/06/24/opinion/sunday/donald-trump-jon-ossoff-democrats.html?rref=collection%2Fcolumn%2Fmaureen-dowd&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=1&pgtype=collection

共和党がうるさいと思う。何をやっているのだろうか。筆者は、レーガン大統領の時、民主党支持から共和党支持に移った。しかし、穏健な保守主義者として、共和党を支持したのであり、共和党の極端な右方向に賛成したのではなかった。だから、巷のバーや家庭で政治討論になると、「穏健な保守主義者」として、自分を紹介した。

アメリカでは、政治論争になると右か左の立場を問われる。人間の思想や価値観はいろいろあって当然と思うのであるが、この国の人々は、はっきりした立場を迫る。また、それとなくどちらかを匂わす言い方もある。面倒くさいのは、どちらかの立場を取り、相手をどちらかに説得しようというタイプの人たちである。思わず「どんな政治的立場をとっても私の自由だ」と言う主張をすると口論に発展することがある。何回か経験した。

今回のトランプ大統領の誕生、それ以来の動きで、不合理な政治決定を下すトランプ大統領に筆者は、ことごとく愛想が尽きた。うんざりである。少しは、良いところを見ようと思ってきたが、あの性格、人格、素行、言葉遣い、インテリジェンスレベルでは、とても良いところを見出すことが不可能である。そして、最悪なのは、国際社会でアメリカを孤立させていることである。アメリカ大統領と言う地位を乱用しているとしか言いようがない。

さて、このようなアメリカの政治状況の中で、大事なのは、トランプ氏を大統領に担いだ共和党である。その共和党が支持率35パーセントほどの支持率で史上最低と思われるトランプ大統領の政策の立法化を目指し、動いているのである。

議会は、上院、下院とも圧倒的に共和党が多く、多数を占め独占している。立法府が共和党一色なのである。共和党の敵は内部で主流派に反対する人たちなのであり、本当の対抗馬である民主党は、落ち込んでしまい、ほぼ無抵抗の状態なのである。

だから、リベラルなメディアでも、イスラム国からの旅行者の入国禁止、医療保険改正の動きなど、共和党内部の争いのニュースや解説、分析がほとんどなのである。共和党議会の立場は、トランプ行政府の滅茶苦茶な政策を立法化することなのであるが、とにかく、金持ちの利を考えた政策が多く、これだけの貧乏人を抱える国でそんな政策を続けてよいのかと思う政策もあるのである。そんな政策を立法化しようとごり押ししている共和党を筆者はもはや支持できなくなったのである。

オバマケアーの廃止の動きは目に余る。今、上院の共和党が提出している医療保険法は、2026年までに、2200万人の医療保険無しの人々を創るという議会の超党派の予算管理部門の推計がでた。それで、頓挫している。こんな政策を立法化して、財政赤字幅が縮小しても、国民が病気なのに医者にかかれない状態の方が良いのか。それが共和党の望む社会なのか、と多くの人が思うであろう。

あまりにも議会で多数を占める共和党の横暴が激しく、民主主義国家を誇るアメリカの威信にかかわることではないかと思う。

トランプ大統領の気違いじみた政策を止めることができるのも共和党である。

佐藤則男

ニューヨーク


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ワシントンポスト紙がロシアゲートニュースでまたヒットを飛ばした。今度は、トランプ大統領の娘婿のャレッド・クシュナー上席補佐官が、ドイツ銀行から大統領選挙直前に285百万ドルと言う大金のローンを承認されたということである。たいてい不動産取引には、大金が動き、ファイナンシングが肝心である。たとえ、0.1パーセントでの差でも、大きく影響する。

今度のクシュナー氏のその金は、ドイツ銀行と通じているロシアのマネーロンダリングではないかと言う疑いがかかっているのである。

つまり、クシュナー氏と駐米ロシア大使のセリゲオ・カシリアック氏、プーチン氏の息のかかった国営銀行の頭取のセルゲイ・ゴルコフ氏に会っているが、それは、12月に入ってからで、推理は崩れるのではないかとも筆者は、思うのである。

トランプ大統領もドイツ銀行と同じような巨額の取引がある。このトランプ氏とクシュナー氏に対してのクレムリンのマネーロンダリングの疑いは、当然、ロシアゲートスキャンダルを捜査するモラー特別捜査官の権限でも捜査される。

しかし、この事件の実際の捜査は難しいと思う。銀行はどんなことになろうとも銀行の機密保持の原則は、守るであろう。明るみになるのは、容易ではないと思う。この難関は、崩れることはないのではないかと筆者は見る。もし証拠をもって実証されたら、トロンファミリーは、大混乱に陥ると思う。

こういう潜在的な犯罪に等しい考えを持つトランプ氏を大統領に投票した国民の意思をどうとらえたらよいのであろうか。確かに昨年の大統領選挙当時、アメリカは混乱していた。

筆者の下に、コロンビア大学の学生の名簿のコピーページを持った友人のJ氏と食事をした。J氏は、典型的WASPである。そのコピーを示して、「これは、オバマ大統領がコロンビア大学で、使っていた当時の名前です」と言って示してくれた。全然別の名前であった。

」オバマ大統領は、アフリカでモスレムとして生まれ、コロンビア大学で嘘をついてきたのでし」と言う。トランプ氏が同じことを言い、後で、多少の不安を感じたのだろう。隣に、J氏の知り合いの女性がいて、カリフォルニアに旅行しようとしていた。「オバマが大統領でいる国などにいたくない。

「オバマは、黒人のプラスしか考えていない。我々の税金で奪い暮らしている。彼らは、仕事は何もしない。社会福祉で生活をしている。こんなことを許すアメリカは変えなければならない。

「トランプは、そんな人を許さない。トランプ大統領が待ち遠しい」と語っていた。そのJ氏は、大手監査会社のパートナーである。

アメリカ国民は、こんな単純なことで、トランプ氏に賭けた選挙民が多かったのではないだろうか。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

当然来ると思った。昨日、筆者がワシントンポスト紙のロシアがアメリカの大統領選挙を操作し、ヒラリー・クリントン候補を勝たせないため、同女史のキャンペーン本部と民主党のコンピュータシステムに入り込み、機密情報を、漏らしたことをオバマホワイトハウスは、いち早く見つけ、対処に苦労したことを伝えた記事であった。

この記事を読んだ時、トランプ大統領が「それならなぜもっと早く効果的に対処しなかったのか」と言う批判、攻撃が来ると筆者は、予測した。

一日中、24時間政治ニュースを流し続けるケーブルニュースチャネルを見て、一喜一憂、そして、怒りに燃えテレビを怒鳴りつけるトランプ大統領だから、このワシントンポストの記事には、すぐ反応するだろう、と予測することはいとも簡単であった。

案の定、筆者の思った方向で、予想通り出て来たのである。ワシントンポストがいくら良い新聞でも、単なる一ニュースメディアである。世界がこれだけ自分の軽率な発言、行動で混乱させておいて、一メディアの記事にナイフをさすのである。あまりにもトランプ大統領のその狭量さに筆者は、愕然とするのみである。

トランプ大統領は、ツイッターを流す時、何を考えているのであろうか。それをアメリカ国民だけが読むとでも思っているのであろうか。世界中の人々が読めるのである。そして、それを読んだ世界の人々がどんな解釈をし、何を考え、トランプなる人物をどう評価するか考えることがあるのであろうか。

普通のアメリカ大統領なら、頭を抱え込み、「なんて馬鹿なことをしたのか」と叫び続けることではないのであろうか。それほど、みっともない。翌日から、アメリカ大統領として、恥ずかしくて、公の席に顔を出せないのではないだろうか。

しかし、トランプ大統領は、ツイッターを続け、何も気にせず、メディアが報じる些細なことを取り上げ、反論する。それも何も価値観のない、無教養の論理と言葉遣いである。筆者は、アメリカで英作文のコースをとったが、トランプ大統領が書く英語は、御法度の表現が多い。

こんな子供じみた政治をいつまで続けるのであろうか。また、アメリカの議会議員もアメリカ国民は、いつまで、そんなトランプ大統領を許すのであろうか。

史上最悪の大統領であることは、アメリカ人の大半が認めていることであろう。

大統領としてふさわしくない愚かな大統領のツイートがどれだけアメリカの威信を傷つけ、世界のあらゆる国がアメリカの弱点を読み取ることができるか分かっているのであろうか。

なぜ、自分自身の勝手なことを言えるツイッターを続けるのか。アメリカ国民、世界の市民がトランプ大統領のツイッターを読み、理解するのは、アメリカが国家としてこの大統領の下では、世界において、果たすべき役割が果たせないことではないのか。

地球温暖化防止条約など、これまでのアメリカの歴代大統領が署名した世界との契約を平気で破棄すること、などトランプ指揮下のアメリカをもはや信用しなくなっている現実をどうするのか。

最近、トランプ大統領をテレビで視ると、体重が増え、醜くなり、病気のように見える。そう指摘する専門家は多いのだる。トランプ大統領と「何事も多数で押し通そうする共和党議会」でアメリカは、本来のアメリカではなくなっている。民主義政治の根本である行政、立法、司法の三権分立システムは、こんな簡単に独裁的な力で崩れるものなのか、と筆者は思う。

それこそ、Fake Pressidentである。

佐藤則男

ニューヨーク


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Vladimir_Putin_12023_(cropped)

ワシントンポスト紙がロシアゲート事件に関し、特別捜査リポートを掲げた。ワシントンDCの政治スキャンダルストーリーは、ワシントンポスト紙がベストである。捜査リポートの根本を知っていると思う。

記事の内容については、次のURLアッドレスを参照されたい。

https://www.washingtonpost.com/graphics/2017/world/national-security/obama-putin-election-hacking/?hpid=hp_hp-top-table-main_russiaobama-banner-7a%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.04bc862809f0

 

この記事は、昨年8月、オバマ大統領の下に、CIAから封筒が送られて来た。開けて読んでみるとびっくりすることが書いてあった。ロシアのプーチン大統領が、アメリカの大統領選でヒラリー・クリントン女史がリードしているのが気に入らず、プーチン氏は、トランプ氏に大統領になってもらいたいと考えたのであった。そこで、大統領選をトランプ氏に有利な立場になるようクレムリンの奥院から、秘密工作部隊に指令を出し、アメリカの大統領選挙に介入し、ロシアにとり、アメリカを利用し、ロシアの利益にしようとしたのではなかろうか。

これは、筆者の想像であるが、ここで同じくトランプ陣営もこの情報は、誰かを通して知らされたであろう。つまり、トランプ陣営は、それを知り、トランプ氏とともに、両国のために、お互い利用し合い、有利な方向へ進もうと相談したのではないだろうか。アメリカとロシアの発展を図ったと想像できなくはない。

しかし、ロシアがアメリカの大統領選挙を左右するなど、普通の考えでは、想像もできないことである。KGB上がりのプーチン大統領ならやりかねないと思う。プーチン氏は、少年時代から、KGBに入ることにあこがれていた。

しかし、アメリカにも盲点があったのではないかと思う。アメリカの選挙の投票コンピュータシステムなどハッカーは、簡単にはいれるだろう。さらに、民主党の内部のコンピュータシステムもそんなにセキュリティは進んでいないと思う。ロシアのスパイやハッカーたちにとっては、さほど難しいことではないだろう。

いざとなれば、ウイキリークの協力も使ったと思う。これは大きな強味であろう。

このような関係になった場合、トランプ氏とプーチン氏は、ホットラインで話したことはないのであろうか?全く話し合わなかったというのは、ナンセンスではないだろうか。

今回のワシントンポストの捜査リポートは、このプーチン大統領の行動にどう対処するか苦しんだオバマ大統領のことが書かれている。結局は制裁措置を取ったのであるが、トランプ大統領のスタッフが駐米ロシア大使と何を話したのか。そして、何を約束したのか。制裁を緩めることか?

恐らく、コミーFBI長官は、その辺のところを捜査がついていたのではないだろうか。

佐藤則男

ニューヨーク


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pelosi

アメリカの民主党が大混乱に陥っている。下院少数派リーダーのナンシー・ペロシーに対し辞任の声が高まる一方である。

ジョージア州の補欠選挙で、民主党の支持が昨年11月時点から、改善していないことが明らかになっている。いくら金をつぎ込んでも、いくら草の根運動を強化しても、民主党の不人気は変わらない。トランプ大統領への支持は、歴代大統領としては、最低なのであるが、いざ、選挙となり投票が行われると、民主党候補は、負ける現実が続いている。常勝トランプであり、民主党ブランドは、トランプ氏よりひどいというイメージがあるのではないかと筆者は見ている。

これは、不思議な現象である。民主党候補者がいざ選挙となると、選挙民を引きつけないのではないかと筆者は思う。

選挙はマーケティングである。マーケティングは、選挙の戦略を生み出すところから生まれた。例えば、パーセプチュアル・マッピング手法は、ケネディの大統領選の時、生まれたもので、このコンセプトは、マーケティングに生かされ、発展したのである。

しかし、だんだんとマーケティング手法が発達すると、選挙手法を追い抜いたというのが筆者の見方である。マーケティングのコンピュータを駆使しての、数々のモデリング手法は政治選挙に役立つと筆者は見ている。

このような見方から、民主党の選挙戦略を見てみると、まずブランド力がひどい。トランプブランドよりもひどいと思う。民主党ブランドは、いまだに、ビルとヒラリー・クリントンが中心である。筆者は、民主党本部に、筆者の古い友人である元民主党ストラテジストに、即刻、クリントンイメージを払拭するようレターを出した。

その戦略を実施するためには、できるだけ早く、民主党下院院内総務のナンシー・ペロシー女史を替えることである。同女史は、完璧に時代遅れの民主党リーダーで、共和党との対決を理屈と論争から推し進める古い政治家である。デジタルが発達し、ソーシャルネットワークをふんだんに使う社会が分からない人である。社会は、大きく変わったことを理解し、その時代に生きるアメリカ大衆を捉える新しい民主党のコンセプト、ブランドが創れない政治家である。

昨年の大統領選挙の民主党予備選で、サンダース候補を抑えられなかった理由は、社会、および、選挙民、特に若者層、ブルーカラー白人労働者層を捉える術を持たなかったからであると筆者は見ている。結局、これらの層の選挙民は、本選でサンダース氏がいなかったため、一部は、トランプに流れ、一部は、棄権したと筆者は見ている。伝統社会に生きるクリントン候補の支持に回ることができなかったのである。

トランプは、この点、早くからデジタル社会に馴染み、ツイッターを使い、さらにデジタル時代のテレビを使い、うまくデジタル化した手法で選挙民を動かしたと思う。それに、滅茶苦茶なメッセージであったが、大衆を扇動できるメッセージだったのである。

民主党は、このブランドイメージを改め、ブランド力を創らなければならないと思う。早くやらねば、来年の中間選挙に間に合わない。素早い動きが必要である。

佐藤則男

ニューヨーク

 



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Trump

ジョージア州の選挙区第6区の下院議員補欠選挙は、トランプの影響を知るうえで重要な選挙とみなされ、注目されていたが、共和党候補のカレン・ハンデル女史が民主党候補のジョン・オソフ氏3.8パーセントの差で勝利を収めた。

この選挙は、トランプ大統領の力を推し量るうえで重要な選挙と言われていて、民主党も共和党も力を入れ、下院選挙としては、最も大きな金が使われた。何と民主党候補のオソフ氏は、寄付金で2300万ドル集めたのである。下院議員選協では最高の金額だったのである。それも草の根運動から集めた金であった。

アメリカのリベラル派が如何に期待していたか分かる。

ハンデル女史もほぼ同じような金額を集め勝利した。彼女は、勝利演説で「サンキュー、トランプ大統領」と言った時、筆者はやはり違和感を持った。確かに共和党の強い選挙区の人々である。民主党は、これだけの大金を使ったが、どうしても勝てなかった。

これ以上、共和党議員を増やし、これ以上の絶対多数を議会で持たせ、トランプ大統領を大統領として崇め祭り、アメリカにとって、どれだけのメリットがあるのであろうか。しかし、この地域に選挙民には、筆者の知らないそれなりの理由があるのであろう。

トランプ大統領の支持率は、全国レベルで3536パーセントなのである。それにもかかわらず、南部の共和党支持の州、つまり、「赤い州」、それも真っ赤かな赤い州では、共和党とトランプ支持者が多いのである。

しかし、民主党は、次の中間選挙、大統領選挙では、これらの赤い州で負けると、最悪の場合、トランプ再選などと言うことになるやもしれない。今回の大統領選挙では、民主党の伝統的な基盤であった」青い州」のミシガン、ペンシルベニアなどをトランプにとられてしまったのである。

これらの州には、自動車工場、炭鉱業などブルーカラー労働者が多く、民主党支持者たちが多数を占める州であったのである。それをトランプにものの見事に、奪われたのであった。

それはなぜか?

筆者は、もし、ヒラリー・クリントンが大統領選候補でなく、バニー・サンダースが対トランプ候補者であった方が、勝つ可能性があったのではないか、とも今思う。確かに、サンダースは、社会主義者である。しかし、実際大統領となれば、そんな社会システムは、アメリカにそぐわないことが分かるはずである。サンダースの大統領選戦略のための戦略だったことは自明の理である。本気でアメリカを社会主義国家にするなどと言う意図はなかったと思う。そのように共和党がラベルを貼り付けたではないかと思う。

それでもサンダース氏は、ブルーカラーの多い州でクリントン候補に勝った。

民主党は、クリントン候補に代表されるように、本来は民主党の基盤であったブルーカラー白人労働者の支持を失ったのである。

これを取り戻さなければ、来年の中間選挙も2020年の大統領選挙でも勝つチャンスはなくなってしまうであろう。

それには、本来の民主党の価値観を持った新しいリーダーが必要なのではないだろうか。もはや、完璧にビル・クリントン、ヒラリー・クリントン、そして、長い間君臨しているナンシー・ペロシー下院院内総務と決別をしなければならない、と言うのが筆者の見方である。

佐藤則男

ニューヨーク


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ここで、この筆者のブログサイトと自己紹介を兼ねて、なぜ、アメリカ大統領についてこんなにしつこくリポートしているかについて、説明申し上げさせていただきたいと思う。

筆者は、アメリカに移り住んでから、42年になる。その間、最もアメリカで関心を持って見てきたことは、大統領選挙である。候補者のモティベーションは、もちろん自分の世界観の実現にあるのでああろうが、実際は、彼らの野望、権力への強い欲求、そして、ウルトラ・エゴであると思う。大統領選に勝利し、アメリカ大統領となり、アメリカを如何にリードしたか、そして、その大統領を支持しようとしまいと、その大統領の指揮下で暮らすアメリカ国民であった。

筆者は、2015年、在米生活40年を迎えた時、ここに述べた観点から本を書いてみようと思ったのであった。幸運にも、講談社の若い編集者とお会いし、出版させていただくことになった。そして、担当者の方と話し合い、テーマとして、2016年の大統領選を取り上げることにしたのであった。

そして、筆者が大統領選に関して「アメリカは何故ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」を出版することになったのであった。この本の出版のため、原稿を書き始めたのは、2015年6月であった。ちょうど3年前である。

そして、20158月末に書き終わり、11月にその本が講談社により発売されたのであった。大統領選に関しては、まだアメリカ国民さえもまだ本格的な興味は持っていなかった。大方の予想は、ヒラリー・クリントンが本命、とのことであったが、筆者は、「ヒラリーは勝てないのではないか」と言う仮説で、この本を執筆したのであった。

発売されると、「是非、ブログでその後の動きをフォローして欲しい」と読者から要望が来た。専門家からもそうアドバイスをいただいた。そして、201512月に試験的にブログを始めたのであった。

最初は、週一回程度のアップロードであったが、回数が増え、今は、毎日となっている。それだけ、トランプ大統領の治めるアメリカは、変化が激しいのである。もっと言えば、ホワイトハウスの没落が進み始めているのである。とんでもない時代がやってきたものである。

筆者は、「田舎道の雑草」「路傍の石」として、この重要な時期を見つめていきたいと思っている。筆者は、朝日新聞の英字紙、Asahi Evening News(現在Herald Tribune International)で社会人の第一歩を踏み出した。間もなく、エレクトロクスメーカーであるTDKで働いた。1975316日、ニューヨークに送られた。TDKでは、マーケティング、マネジメントなどビジネス全般を経験した。

そして、コロンビア大学経営大学院に入学しMBAを取得した。

アメリカでとことん働き、実績を上げたと自負している。そして、その後、国際連合に入り働いた。予算局で元国連事務総長であったコーフィー・アナン氏の下で働いた。

その後、独立、ニューヨーク州に、マネジメントコンサルティン会社を設立し、今日に至っている。とはいっても、もはやビジネスコンサルタントではなく、ジャーナリストとして生きている。ジャーナリズムはよく勉強した。コロンビア大学ジャーナリズムスクールの発行している雑誌の手伝いをし、実践を通しジャーナリズムを学んだ。ジャーナリズムスクールの学部長のジョーン・コナー女史からは、個人的に大いに学んだのであった。

更にジャーナリズムは、アメリカの著作家で「ベスト・アンド・ブライテスト」「覇者のおごり」などのベストセラーを次々と出版したデヴィッド・ハルバースタム氏、ニューヨークタイムズのカラムニストなどからも実践的にジャーナリズムを学んだ。

キッシンジャー元国務長官やブレジンスキー元国家安全保障補佐官なども単独会見し大いに勉強させていただいた。筆者にとってはこのお二方から学んだことがどれだけ人生の励みになったか計り知れない。

先に取得したコロンビア大学ビジネススクールのMBAとジャーナリズムの勉強を生かし、なんとか42年間、ニューヨークで生きて来れた。苦しい時代をいつも希望を与えてくださったアメリカの友人、日本の友人に深く感謝申し上げたい。本当にお世話になりっぱなしで、お返しもできず、誠に心苦しい。

丁度今から、3年前に手掛けた「なぜ、アメリカは、ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」の延長として始めた筆者のブログサイトをどうぞお時間のある時、お立ち寄りくださればうれしいと思います。

田舎道の雑草が見たアメリカです。

次のリンクをクリックください。

http://blog.livedoor.jp/norman123/

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

佐藤則男

ニューヨーク

 

 



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トランプ大統領は、今度は、ショーン・スパイサー報道官を第一線から外し、今、新しい報道官を探している。スパイサー氏をコミュニケーション全般を見る役割に充てると言っているが、実際は、首なのである。

確かにスパイサー氏は、しゃべり方もスムーズではなく、説明も上手ではない。しかし、それは、先天的なもので、筆者は、最初からスパイサー氏は、トランプ大統領の報道官として、適役ではないと思っていた。

しかし、本人は、素朴で、誠実さにあふれた愛されるべき人物であると思う。軍部のスポークスマン上がりの人だから、才気走り、柔らかいインテリジェント なウイットに富んだ記者会見はできない。複雑な言い回しはできず、はっきりとモノをいうタイプである。

トランプ大統領は、ニューヨークで生まれ、ニューヨークで育った。メディアの中心地であるニューヨークでは、スポークスパースンは気が利いていて、ボスの代弁を実にうまくやる。トランプ氏もそれに期待していたのだと思う。そして、トランプ氏の考えをよく理解し、説得力ある報道官を望んでいたのであろう。

スポークスパーソンに要求されるのは、スムーズな喋り、インテリジェンスとユーモアを兼ね備え、機転に富んだコミュニケーションに慣れていることが大切である。筆者がスパイサー氏の最初の記者会見のテレビ中継を視た時、この人は、長く続かないと思った。

誰がスパイサー氏をトランプ大統領に推薦したのか知る由もないが、ミスキャストであった。トランプ大統領の報道官を務めることは、大変難しいと思う。その第一の理由は、トランプ氏自体が報道官と直接会って、目の前でじっくりと話すができないことであろう。こまごまとしたことは、何も言わないトランプ氏なのである。「知りたければ、俺の頭を読め」と言うスタイルであることは、トランプ氏を良く知る人の話であった。

2の理由は、報道官を大統領への訪問客と関連付け、会談に出席させていないようである。報道官はどんな内容で発表してよいか分からない。自分の勝手な解釈で記者団に発表するか、質問されてもたぐらかし、質問に答えないか、話題をほかの話題に転じるか、してしまう。筆者が想像したのは、自分の責務を全うするため、いくら頑張ったとしても、トランプ氏に直接話す機会が十分ない、話してもトランプ氏はあいまいで、答えない。また、トランプ氏は感情的なので、どれが彼の本心なのか分からないと思う。

いずれにせよ、スパイシー氏が悪いのではなく、本当の責任はトランプ氏にあると思う。

さて、スパイス報道官の後釜であるが、FOXニュースを中心にニュースショウが盛んな中で、歯科医、オピニオン政治ジャーナリストとして、大活躍しているローラ・イングラム女史である。同女史は、筆者もよく認識しているが強い右翼主義者である。法律博士号を持ち、53歳のブロンドの女性で、美人で見た目もよい人物である。

しかし、筆者は、この女性は、あまりにも極端な右寄りで、かえって、トランプ氏との論争になるか、その論争をどこでどうなるか見ものである。そして、もめると思う。論争の激しさでは、トランプ氏と良い勝負であると思う。

トランプ氏の「首切り魔」性格は、自らの首を切る羽目に追い込まれる可能性があると思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ大統領がいくら部下に忠節を徹底しても、リークは起こるようである。トランプ大統領がニュース専門のケーブルテレビを見ることに時間を使っていることは、既に知れ渡っているが、そのようなテレビを見ていて、怒鳴り散らしているという情報が漏れている。その噛みつき方は、ひどいもののようである。何せ、テレビに向かって吠えるのである。

ロシアゲート事件の捜査は前進しており、特別捜査官に任命されたロバート・モラー元FBI長官は、既に13人の有能な弁護士を雇い、捜査に当たっている。中には、アメリカ史上最大の企業疑獄事件であったエンロン事件の捜査を担当した弁護士もいる。アンドリュー・ワイスマン氏である。企業の不正捜査には、凄腕の人物である。

トランプ氏の支持率は、危険レベルまでが落ちていると筆者は見ている。

トランプ大統領の支持率は、The Associated Press and the NORC Center for Public Affairs Researchによると、35パーセントに落ち不支持が64パーセントとのことである。この原因は、これまでトランプ支持層だった共和党支持者と独立派の選挙民がトランプを見放し始めたからであると、メディアは分析する。

しかし、筆者は、確かにその通りであるが、もっと深刻に受け止めている。アメリカには、一般的に「自分たちが選んだ大統領なのだから、何があっても、支持だけはしなければならない」と思う選挙民が多くいると思う。それは、アメリカ大統領が直接選挙で選ばれ,いったん大統領が決まれば、「我々が選んだ大統領」と言う意識が高いと筆者は、見ている。大統領を自分たちで選んだ責任感でもあろう。

筆者は、トランプ大統領の場合、このようなアメリカ選挙民の常識が崩れつつあるのではないか、と言うレベルまで達したのではないか、と見るのである。

「常識範囲を超えるほど低い大統領支持」レベルまでくると、何が大統領に起こるか分からない。FBIや治安当局のトランプ大統領の警護は、スケールアップが必要となるのであろう。

トランプ氏がニューヨークのトランプタワーに来ることがあるたびにニューヨーク市は、100万ドルの経費がその警護にかかるのである。これでは、大統領の支持率が落ちれば落ちるほど、危険性が高まり、警護のため、金がかかることになる。勿論、それは納税者の金である。

政府が最近トランプ氏のファイナンシャル状況を発表したが、トランプ氏の2016年1月から、今年415日までの収入は、528.9珀万ドルと発表があったばかりである。わずか15.5か月で、約530億円の収入があったのである。いくら大統領とは言え、なぜ、こんな大金持ちの人物のため、納税者が血税で背負わなければならならないのか、と言う疑問が納税者に起こってもおかしくはないと思う。

世論からも、トランプ大統領を取り巻く雰囲気は厳しくなっている。だが、トランプ氏が大統領職を辞任するには、それ相当な労力が必要であろう。その期間、アメリカは、ロシアゲート事件に明け暮れるだろう。

トランプ氏は、大統領執務を怠り、トランプ内閣は、行政を怠り、アメリカは、国家として弱まっていると思う。何か、大きな事が起こる予感がしてしょうがない。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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Trump

先日、MSNBCテレビを見ていたら、テッド・リユーと言うアジア系カリフォルニア州選出の下院議員が、「もし、トランプ大統領がロシアゲート事件の特別捜査官に任命されたロバート・モラー氏と同氏を任命したロッド・ローゼンスタイン副司法長官を首にしたら、議会は、即座に大統領弾劾の手続きを開始するだろう」と警告していた。

恐らく、トランプ大統領がこの二人を首にしたら、弾劾の動きが議員の中から起こってくることは、可能性が高いであろう。共和党議員ももはや、黙ってはいられなくなるであろう。

しかし、いろいろなジャーナリストやカラムニスト、専門家がメディアでトランプ大統領の弾劾を主張しているが、まだ、議員がそれを公に口にすることは、慎んでいる。いかにトランプ氏が大統領として不適切であるか分かっていても、アメリカ国民には、大統領に対する尊敬は、払わなければならないという常識はある。増しては、議会議員である。無責任な軽はずみな言動は避けなければならない。

アメリカの大統領は、選挙民の直接選挙で選ばれる。そのようなシステムの下で選ばれた大統領にアメリカ国民は、責任を感じるのであろう。なんとなくあからさまな批判を避ける人も多い。

だが、時間の経過とともに、トランプ大統領に関する限り、様相が変わりつつある。筆者は、ひしひしとトランプ大統領弾劾への道が開けつつあることを感じるようになったこの頃である。

アメリカ合衆国憲法第2条第4節によると、

「大統領、副大統領及び合衆国のすべての文官は、反逆罪、収賄罪又はその他の重罪及び軽罪につき弾劾され、かつ有罪の判決を受けた場合は、その職を免ぜられる」とある。

大統領を弾劾するには、まず、下院が単純過半数の賛成に基づいて訴追しなければならない。そして、上院が裁判し、上院出席議員の2/3多数の賛成で弾劾を決定する仕組みになっている。

そして、大統領が弾劾の対象となっている場合に限っては、連邦最高裁長官が弾劾裁判長として裁判を司る。また上院議員は陪審員としての責務を担う。

過去の例では、ウォーターゲート事件の解明を妨害したリチャード・ニクソン大統領について、1974年に下院の司法委員会は、司法妨害、権力濫用、議会侮辱を理由として、訴追勧告を決定した。

この勧告に従い下院が訴追決議をする直前に、ニクソン大統領は辞任したため、弾劾裁判が開かれなかった。また、アンドリュー・ジョンソン大統領とビル・クリントン大統領は下院による訴追決議の後、上院で弾劾裁判の審議がされたが、いずれも無罪判決を受けている。

果たして、トランプ大統領がどう出るか、今や、トランプ氏は、様々なゲームを行う準備をしているであろう。彼に取ったは、アメリカの国家としての行く末を決めるゲームではなく、まるで、ビジネスゲームのように、個人の利益に基づいたゲームなのではないだろうか?

佐藤則男

ニューヨーク

 


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ワシントンのニュースは、やはり、ワシントンポストリードしていることは確かなのであるが、情報ソースが公官庁や議会、そして、ホワイトハウスからの「誰か」からのリークのため、説得力を欠くこともある。そこで、第三者の誰かと言うような情報ソースの表現を使わず、「政府関係者」と言うような表現を使う、などと言う記事を読んだが、同じことである。

ロシアゲートを追いかけ、ニュース記事にする根本は、リークであろう。政府関係者が公にメディア記者の前に出てしゃべるわけには行かない。ワシントンポスト紙も他のメディアの記者もそれぞれ、個人的に政府関係者や政治家の情報ソースを持ち、それぞれ新しい情報を手に入れているのであろう。そのような情報ソースがトランプ大統領弾劾に、決定的役割を果たすのではないか、と筆者は思う。

ウオーターゲート事件では、ワシントンポスト紙のボブ・ウッドワード記者とカール・バーンスタイン記者が、地下の駐車場で秘密情報を得ていた。

このリークをしていた人物を二人の記者は、「ディープ・スロート」と呼んでいたが、これは、ポルノ映画の題名であった。当時の『ワシントンポスト』編集局次長ハワード・サイモンが、冗談を込めて、こう呼んだことからそれが広まり、転じて現在では「密告者」「内部告発者」の意味を持つようになっている。

ウオーターゲート事件が落着した後しばらくして、このディープ・スロートが当時のFBI副司法長官だったマーク・フェルト氏であったことが同氏が名乗り出たことで明らかになったのであった。

さて、このロシアゲートでも、このようなディープ・スロートは出るのであろうか?

筆者の予測は、その可能性大だと思う。それになりそうな人物は、沢山いると思う。何故なら、トランプ大統領は、人望がない。裏切り者が出てくると思うし、人々の底には、真実を語らなければならない、と言う時代意識もあるだろう。嘘をつき人々を翻弄するトランプ大統領である。いくらトランプ大統領がスタッフに忠誠を誓うことを約束させても無理であろう。

さて、また、ロシアゲート事件で、進展があった。

何としてでもロバート・モラー特別捜査官の首を切りたいトランプ大統領は、この人物を任命したロッド・ローゼンスタイン副司法長官を取り除きたいのである。

本来ならば、特別捜査官を任命するのは、セッションズ司法長官なのであるが、トランプ親派であり駐米ロシア大使に会ったことを隠していたことを非難され、自らロシアゲートスキャンダルの捜査から降りたからである。このような行為を英語でRecuseと言い、その意味を良く表していると思う。

トランプ氏は、ローゼンスタイン氏こそコミーFBI長官を首にすることを勧めた人物と言って、同氏を副司法長官の地位から追い払おうとしている。この人物さえいなくなれば、モラー特別捜査官を首にしやすくなるのである。

なにがなんでも、モラー氏を首にするためには、このローゼンスタイン氏を先に首にするか、Recuse、つまり自分自身をこの事件の捜査から辞退させたいのである。そして、モラー特別捜査官を首にし、自分の息のかかった人を特別捜査官に任命したいのである。

こんなトランプ大統領の玉突きゲームは、いつまで続くのか?

結局、この事件の捜査には、メディアが大きな役割をしている。誰が、一体、決定的な情報をもたらすディープ・スロートになるのか?

佐藤則男

ニューヨーク


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ここは、マンハッタンのど真ん中にある筆者がいつもお世話になる歯医者のオフィスである。助手、事務係、もう一人の医師が大声でおなかを抱え笑っている。バサロ医師が、先日、閣僚を集め、一人一人に自分をあがめる言葉を言わせた時の物まねをやったからである。筆者も笑った。

まるで「ローマ帝国や中世の時代の王様のように」振る舞っているからである。こうなると、アメリカの大統領には見えず、まるでローマ帝国のシーザーが現れたようである。滑稽である。自分の一声でアメリカが動き、世界も動くように思っているのではないか、と言う疑いが起こってくる。時代錯誤も甚だしいのではないだろうか。

「どこかが狂っている。精神病にかかっていると言うが本当にそうかもしれない」とバサロ医師は言う。筆者も異常と思う。同医師は「先日、トランプが若い時のテレビインタビューを見たが、その時もおかしかった。自分が何も人から教えられて来なかったからではないか」と言う。要するに独りよがりで、独善的なのである。

そんな無謀な権力を振り回すトランプ大統領に大きく立ちふさがる人物が現れた。元FBI長官でロシアゲート事件の特別捜査官に任命されたロバート・モラー氏である。

恐らく、モラー氏は、冷静を装っているが、トランプ大統領に歯向かい首になった前FBI長官のジェームズ・コミー氏が頭の中にあるのではないかと思われる。

昨日、ワシントンポスト紙のすっぱ抜きで、モラー特別捜査官がトランプ大統領を捜査対象としていることが明らかになった。

この変化は、誠に大きいと筆者は捉えている。今後、トランプ大統領は常にこのモラー氏の捜査を見ながら、大統領としての執務をしなければならない。いかなる敵対行動に出ようと、モラー特別捜査官があらゆる手段を用い、捜査しているのである。これまでのように好きなことを言って、だれにも好きな圧力をかけてもみ消し工作はできない。

モラー氏は、一人ではない。国家諜報長官のダニエル・コーツ氏、国家安全局のトップのマイク・ロジャーズ氏、その部下であったリチャード・レジェット氏もいる。彼らは、トランプ大統領から直接もみ消しの圧力をかけられたという疑いがある。彼らもモラー氏は、活用できる。

そして、モラー氏は、これまでの職務から知り合った優秀な捜査官をスタッフに揃えている。彼らの能力は、十分な経験に裏打ちされている。

このような動きに対し、トランプ大統領は、次のようなツイッターをアップロードしている。

They made up a phony collusion with the Russians story, found zero proof, so now they go for obstruction of justice on the phony story. Nice

6:55 AM - 15 Jun 2017

訳:彼らは、でたらめなロシア陰謀説を創り上げた。全く証拠のないことだ。司法権妨害説をでっち上げ、でたらめなストーリーを創り上げている。

トランプ大統領は、だれに訴えているのであろうか。この言葉遣いだとホワイトカラーのインテリ層でないことは確かである。これまでトランプ氏を支持してきた白人ブルーカラー層は、一体どこまで、トランプ大統領を支持していくのであろうか。

だが、いくら反トランプでも、法治国家では、決して暗殺などの行為はあってはならない。民主主義国家、法治国家として、アメリカ国民は、高潔で正義を守り、立派な行動を世界に示さなければならない。暗殺行為は、イスラムテロリストと同じレベルの行動である。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

今日、当地、アメリカでは、重大なニュースが二つあった。一つは、バージニア州、アレクザンドリアで野球の試合に備えて練習していた共和党下院議員に向けて銃撃があり、有力議員であるスカリース氏が撃たれ重体となっている。この議員はトランプファンで、極めて右寄りの人である。軽率な発言の多い議員であるが、共和党下院では、ナンバー3の重要度のある地位についている。

犯人は警官に現場で撃たれ死亡した。

犯人に反トランプ、反共和党の意志が強く、それが動機と見られているが、困った国民である。トランプ大統領が大統領として不適格との声が大きくなり、国として不安な状態になると、このような違法暴力行為が起こる国である。大統領の暗殺まで過去に起こった国である。アメリカ国民は、このように暴力で民主主義をつぶす国民であってはならない。

トランプ氏捜査対象に!

さて、もう一つのニュースは、ロシアゲートの捜査を行う特別捜査官のロバート・モラー氏が、その捜査の対象にドナルド・トランプ大統領個人を含める、と言うニュースである。夕方ワシントンポスト紙によってもたらされたのである。

これは、ロシアゲートの捜査の行方を大きく変える出来事である。先週上院の公聴会に証人として証言席に就いたコミー前FBI長官は、トランプ氏は個人的に、フリン元国家安全保障補佐官が進めたロシアゲートの捜査の対象に入っていないと、トランプ氏に話したと証言した。筆者は、それは、コミー氏の本心ではなく、本当は、トランプ氏も個人的に捜査の対象になると信じていたのではなかったか、と思う。その理由は、まだ、捜査がそこまで進み、確かな証拠が揃っていなかったのではないかと思う。

トランプ大統領が捜査に含まれている犯罪容疑は、Obstruction of Justiceである。筆者は公務執行妨害と訳しているが、日本のメディア司法権執行妨害と訳しているとのことである。どちらでもよいのではないかと思う。

筆者に言わせれば。コミー長官を首にした時点で、公務執行妨害は成立すると思うのだが、筆者は、弁護士資格を持っていない。述べる資格はない。

トランプ氏が個人として、公務執行妨害で捜査対象に入ったということは、ロシアゲート事件の大きな進展である。大統領の犯罪がその容疑に含まれたということで、極めて重大な事態をアメリカは迎えることになる。大統領が罪人になるかならないかの瀬戸際なのである。まさに国家の危機である。

既に、コミー氏のほかアメリカの諜報機関の何人かの大物もトランプ氏に個人的会話で、同じもみ消し要請を受けているということである。

トランプチームには、まだ、ほかの容疑がかけられている。クレムリンと何らかの関係で2016年の大統領選挙を操作した容疑である。そして、ロシアから、何らかの金を受け取った容疑である。これらの容疑にトランプ氏が全く知らないはずはないだろうと思う専門家は多い。

トランプ大統領は、コミー氏首でそのバックラッシュを受けているのであるが、もし、モラー特別捜査官を首にしたら、さらなる困難な状態に陥るだろう。その行為自体が、またObstruction of Justiceになるのではないだろうか。

 

佐藤則男

ニューヨーク

 


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donald-trump

「セッションズを信用してはならない。人種差別主義者だ。ひどい男を司法長官にしたものだ」と隣に座っている知人が筆者に小声で言った。いつものアイリッシュレストランの「ニアリーズ」である。その知人は、大手テレビ局で働いている。

今日は、セッションズ司法長官が上院諜報委員会での公聴会に証人として、出席した。もちろん、宣誓が行われ、セッションズ氏の証言に、嘘あってはならない。嘘をつくと、偽証罪として訴追される。

しかし、この公聴会が行われる前から、筆者はセッションズ氏が公聴会に出席はするが、何も協力しないことは十分予測していた。セッションズ氏に関しては、上院議員時代から、筆者は、極端な右寄りの人物で、人種差別主義者として噂がある人と言う認識を持っていた。

公聴会の結果は、予測した通りであった。英語では、取り付く島もない頑固者が質問に答えないことをStonewalling、つまり石の壁を作り、遮る、と言う表現を使うが、その通りであった。質問に直接答えず、興奮し、自分の司法長官と言う高官の地位の「何も答える必要がない」と言う特権を主張しているように思えた。

セッションズ司法長官は、トランプがまだ大統領選を戦っている時、トランプ支持者に回り、その当時、駐米ロシア大使にも会っている。だから、ロシアゲート事件の黒幕的な存在であったが、公聴会では、ロシア大使に会ったことも覚えていないような表現をした。もちろん、会話の内容など、しゃべる意図もない。

質問をする民主党上院議員と対立し、敵対するやり取りが行われた。すべての嫌疑を興奮と高い地位の特権を匂わせ質問には答えなかった。

だが、筆者は、この態度は、後で後悔する時が来るのではないかと思う。つまり、今後、上院、下院、モラー特別捜査官が行う捜査員会などが同時進行しており、何が飛び出してくるか分からない。そして、肝心なことは、「何があったか」実際に知っている人たちがいることである。この人たちの中から、良心にさいなまれて、すべてをしゃべる人たちが出てくる可能性は大いにあるのではないかと思う。

さて、このロシアゲートは、国民に実に深刻なフラストレーションを起している。

ニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどの有力なリベラルニュースメディアは、トランプキャンペーンチームとロシアの大統領選挙への干渉があったことを追及し、連日大きくトップに報道している。しかし、トランプホワイトハウスは、そんなことは影も形もなかったこととして扱っている。このギャップがあまりにも差があるのである。

このギャップは、トランプ大統領特殊な性格、と言うより、気違いじみた感情と性格の表れと相まって、増幅される。大きな黒い雲がアメリカ中を覆っているのである。ニュースメディアも決定的な証拠が得られない。よって、アメリカ国民は、実際何が起こっているか分からないのである。

トランプ大統領の支持率は、ギャラップ調査によると36パーセント、不支持60パーセントとなった。

アメリカ国民には、「大統領だから、だれでも大統領である限り、支持する」と言う風習がある。この部分を差し引いたら、3割を割るのではないかと思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ大統領を最高指揮官に持つ、アメリカの混乱は、どこまで続くのであろうか。今度は、トランプ大統領がロシアゲート問題で特別捜査官に就任したロバート・モラー元FBI長官を首にするというのである。

既に、同じFBI長官だったコミー氏を首にしている。確かに、大統領は、FBI長官を任命し、首にする権限を持っている。また、特別捜査官もそうである。しかし、だからと言って、ここまで独立捜査機関であるFBIをなえがしろにし、ここまで見下すトランプ大統領の必死の抗戦に、アメリカ人の多くが疑問を持つことは確かだろう。トランプ大統領にこの事件に関し、何もやましいことがなかったら、だれが特別捜査官になってもよいではないだろうか。

実は、ニクソン大統領が辞任したウオーターゲート事件でも同じようなケースがあった。

若い人たちのために、ウオーターゲート事件を少々説明しておきたい。

ウオーターゲート事件と言うのは、1972617日にワシントンD.C.の民主党本部で起きた盗聴侵入事件に始まった大きなアメリカの政治スキャンダルである。197489日にリチャード・ニクソン大統領が辞任するまでの盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任など、これらののすべての経過を総称して「ウォーターゲート事件」といわれている。

この過程で、「土曜日の夜の大虐殺」と言う事件が起こったのである。追い詰められたリチャード・ニクソン大統領が同事件の特別検察官だったアーチボルド・コックスを解任し、司法長官司法副長官の2人を辞職に追い込んだ出来事で、当時のアメリカ国民に衝撃を与えたのであった。

トランプ大統領は、このウオーターゲート事件から、学んでいるように筆者には、思える。どこかというより、この事件で抗戦したニクソン大統領の作戦を真似ているように見える。

数々のスキャンダルで悩まされているトランプ大統領とその側近たちにとって、手本となる作戦なのであろう。

しかし、筆者は、ウオーターゲート事件とロシアゲート事件を並べて取る見方には、大反対である。何故なら、スケールが異なる。民主党の機密を握るコソ泥事件と世界の各国の元首を決める選挙に情報スパイ活動の手段を用いて、選挙の行方を左右するという大国際陰謀事件とはまったく別個に考えてほしいものである。

この事件は、21世紀の最大の事件の一つになるべきものと筆者は考える。ロシア大統領プーチン氏の卓越した能力が世界を混乱させ、そして、世界支配の野望に結び付いているのではないかと筆者は見ている。

子のプーチン大統領の野望に比べたら、トランプ大統領の所業などまだ小さいものである。しかし、このプーチン大統領とトランプ大統領の野望が結びついた場合、世界は、どんなことになるか。恐ろしい限りである。

佐藤則男

ニューヨーク


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ワシントンDCとメリーランド州の司法長官がトランプ大統領に対し、アメリカ国民にとっては、意味深い手段に出た。トランプ大統領に対し、憲法違反の訴訟を起こしたのである。

トランプ大統領は、大統領就任前、巨額の資産を持つトランプ氏が所有する会社から離れると宣誓したにもかかわらず、その地位を保ち、就任してからも、ビジネスを通し、巨額の金を外国政府から受け取っている、と言うのである。

トランプ氏の息子のエリック・トランプ氏も、父親が大統領になっても、父親は会社の経営に関し、適宜報告を受けると言っていた。

筆者は、法律を論じる弁護士資格を持っていないので、詳しく論じることは避けるが、それにしてもトランプ氏は、常識のない人である。そして、その傲慢さと身勝手さに筆者は驚くばかりである。

第一、税金申告書を公開していないのである。大統領選候補としての必須の条件であることをサボタージュしているのである。これまでの大統領選立候補者は、税金申告書を公開するようになってからすべての大統領選候補が発表している。トランプ氏は、選挙民から何度も強い要望を受けたが、ごまかしてきた。

トランプ氏の税金申告書が何を示しているか、は万人の興味である。その中でも、外国政府から入っている金が興味の中心である。ロシア政府の関連会社から入っている可能性もある。

忘れないうちに、記しておかなければならないことがある。それは、トランプ氏が雇った外部の個人的弁護士のマーク・カソウイッツ氏は、先日の記者会見では、コミー前FBI長官の証言を滅多切りにし、トランプ氏を弁護したが、この弁護士は、したたか者である。ロシア政府と密接に関係している企業とクライアント契約を結んでいるのである。

まだある。アメリカのトップ弁護士事務所の数社は、トランプ氏弁護の要請を断っている。アメリカの有数の弁護士事務所は、たとえ、大統領の要請でもロシア関係の弁護を受け付けなかったのである。

トランプ大統領は、どうしてもこれまで築いてきた自分の王朝から離れられないのである。就任前は、自分の会社と手を切り、トラストファンドを設立し、自分は、会社に口を出さないと言っていた、と筆者は記憶している。

息子のエリックやそのほかの家族に、トランプ王朝の経営を任せてはおけないのであろう。息子、娘たちは、父親無しでは経営はやっていけないことは当然だろう。曰くつきの複雑な取引、マネジメント、法律すれすれの取引が多いのであろう、と筆者は想像する。第一、トランプ氏の脅しのビジネス取引は、だれも真似ができないであろう。

共和党は、このトランプ氏の税金申告書公開の拒否、そして、トランプ王朝との外国政府とのかかわり、そして、ビジネスのやり方にあまりにも無関心であり、無視しすぎて来たと筆者は思う。

このことが共和党の中間選挙における致命的な要素の一つになるのではないだろうか。

共和党でも、この種の問題は、内部的に厳しく論じられていると思うが、金に関しては無関心を装うのが共和党の常套手段である。ブッシュ王朝もそうであったが、ブッシュは、税金申告書を公開した。トランプ大統領がいつまで、隠ぺいを続けるか。

佐藤則男

ニューヨーク


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Trump

今、アメリカの大半のメディアとアメリカの人々は、トランプ大統領とコミー前FBI長官との戦いに注意が向いている。この戦いは、「私闘」ともとれる様相を呈していると筆者は思う。

筆者は、アメリカの友人たちとこの問題を話すことが多い。この話なしには、いかなる友人たちとも会話ができない。トランプ不支持で、民主党支持の友人は、「トランプは気が狂っている。精神病患者を大統領に選んでしまった」と嘆く。その友人は、IBMに勤めているエリートである。

また、共和党支持者で、不動産ブローカーの女性の女性は、「トランプが正しい。コミーは、大統領を馬鹿にしている。私たち、アメリカ人は、働いて税金を納めている良心的なアメリカ人の金を使っている働かない人たちになぜ、お金をただであげなければならないのか」と息巻く。アイルランドから移民してきて、看護婦から立ち上がり、ある程度成功した感心な女性である。

白人ブルーカラーがトランプ支持の中核であることが本当によくわかる。

トランプの政策を支持する人々は、3割台である。必ずしも世論調査結果が回答になるとは筆者は思わない。世論調査では、何かが起こると正反対の結果が出ることもあるからである。しかし、このトランプ支持、不支持の調査結果は、また実際のアメリカ情勢、世界情勢を厳しく見ていない、いや、見る能力のない人々の判断だと思う。

それが、アメリカと世界の国々を大変な危機に巻き込むと思うのである。

ロシアが民主主義の基本である各国の選挙の操作をやっている事実である。アメリカには、バージニア州、ニューヨークにロシア人の住むコンパウンドがあり、そこで、彼らは、スパイ活動を行ってきた。有権者の登録データにまで入り込み、その操作をしていたのである。この事実は、コミー氏もFBI長官として、深刻に受け止め、対処していたのである。これは、先日の公聴会でコミー氏は明らかにした。FBI長官、および、アメリカの諜報機関は、一致して、このロシアのスパイ活動を憂慮している。

このロシアのスパイ活動は、世界各国で行われているともコミー前長官は、指摘するのである。

民主主義国家の基本である総選挙を左右する操作をするロシアを何とかしなければならないと筆者は思うのである。

このロシアゲートの問題の核心は、このようなロシアのアメリカの大統領選挙への干渉をはねのけ、悪いことに、それをトランプ氏が利用したのではないかと言う疑いなのである。

この事件は、トランプ大統領とコミー前FBI長官の争いではないのである。

ロシアのプーチン大統領の世界に対する選挙干渉の問題であり、世界の国々は、プーチン氏に対し、やめるよう訴えることが先なのではないだろうか。

そのリーダーシップを取れないトランプアメリカ合衆国大統領は、あまりにも情けない。アメリカは、そのような世界レベルの犯罪を行うロシアに対し、何もできないという状況は、迅速に解決するべきだと思う。

佐藤則男

ニューヨーク


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donald-trump

一体、どんな心境だったのであろうか。大統領に呼ばれ、ホワイトハウスを訪問する。ある時は会談、ある時は、夕食に招かれた。その度ごとに、盲目的な忠誠を強いられ、悪くすると、自分が話したことがひん曲げられ、大統領の意図に会うように脚色され、自分が悪者にされることを恐れる。

自分が担当している国家の基本を揺るがすような事件、この場合は、大統領選挙で選挙民を操作し、陰謀と言える手を使い、特定の候補に勝たせせた。このような極めて重大な事態にアメリカを陥れた大統領とそのスタッフが関係したと疑われているロシアの陰謀事件である。この捜査を担当するトップが首にされる可能性に気付く。そして、この重大な事件はもみ消されると知った人物が何をするか?

そのような状況に、まともな人物が置かれた場合、まず、何はともあれ、やろうとすることは、その大統領と会話した内容を「言葉通り、記憶し、それを記録に残す」ことではないだろうか。筆写なら、携帯電話の録音機能を使うだろうが、恐らくホワイトハウスに入った時、携帯電話のスイッチを切らされたであろう。

これまで、大統領選挙、その他の場面で演説し、また、テレビに出演したトランプ大統領が根っからのブラフを連発する人物で、嘘をつく人物であることは、アメリカ国民の多くが認めている事実である。公然と嘘をつく人物なのである。

コミー前FBI長官は、これまでのトランプ大統領との一対一の会談で交わしたことを記録に残した。そして、それをいざとなった時、どう国民に知らせるか考えた。彼が考えたついたことは、自分が最も信用できる友人であったコロンビア大学ロースクールの教授であった。その人に預け、もし、自分に何かあれば、その教授にそのノートを取り扱ってもらうつもりだったのであろう。そのノートは、7ページあり、その教授に渡された。そして、ニューヨークタイムズ紙に渡されたのであった。

この時のコミー氏の心境はどんなものであったろうか。大統領がだれであれ、国家の最高司令官に立てつくのである。コミー前長官は、自分に何が起こっても不思議ではないと考えたであろう。良くは分からないが、命の危険さえも感じたのではないだろうか。

67日、メディアは、上院の公聴会の証人席に座る前日に、この用意したノートを発表した。それは、自分の命を守る防衛策であったかもしれない。発表してしまえば、何が起こっても、それは世に出る。民主主義は貫かれるだろう、とも考えられる。そして、6月8日、証人となって、姿を現した。コミー氏は、冒頭の言葉に、自分がトップだったFBIの職員に、挨拶もせずに、FBIを去ったこと、そして、「サンキュー」と言って去れなかった非礼を詫び、改めて、公聴会の席上、謝意を表した。

見上げた人物である。筆者は同氏の人間性に感服した。

果たして、今後どうなるかである。

まず、最も不可解で、だらしのないのは、共和党であろう。トランプがアメリカ大統領として、不適切なことは、共和党議員の大部分が認識していることである。そして、「なんとかしなければならない。そうでなければアメリカは危機に陥る」ことを知っている人も多くいるはずである。

中には、「トランプはよくやる。弱くなったアメリカを変える」そして、「白人社会がアメリカだ。黒人やラテン系、イスラム、アジア系のマイノリティがアメリカを滅ぼす」と思っている人たちもいるだろう。彼らは、トランプを支持するだろう。しかし、このような人たちは、共和党の中では、極めて少数のはずである。

共和党が「正義を重んじ、アメリカ民主主義の鉄則」に従って行動しなければならない時に来ているのではないか、と筆者は考える。このアメリカの史上まれで、不幸な事態に陥り、早く行動に出なければならない時に来たと思う。早くトランプ指揮下のアメリカを変えなかったら、アメリカ、いや、世界は力のバランスを失い大混乱の時代を迎えるだろう。

そして、このような時、混乱に乗じ、テロリストがテロ攻撃を世界の各地で、行ったらどうなるか。

アメリカの共和党は、ここでアメリカを世界を見なければならないと筆者は思う。アメリカ国内の党利党略の争いに明け暮れている時ではないと思う。

筆者は、もともとリベラルであったが、レーガン大統領の時、モダレートな共和党支持となったが、ここで明確に袂を分かつことにした。上院マイノリティリーダーのチャック・シューマー氏と下院マイノリティリーダーのナンシー・ペロシー女史に期待したい。2020年の大統領選挙には、民主党候補を支持したい。

佐藤則男

ニューヨーク


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筆者は、今日、ほぼ半日中、トランプ大統領に首にされたコミー前FBI長官が証人席に座り、上院インテリジェンス委員会で証言を行い、質問を受けたテレビ中継を視た。

場は、アメリカ議会である。民主党と共和党の政治目的、利害の対立は避けられない。客観的に事実を追求するわけには行かない。与党の共和党は、トランプの味方をしようとする。しかし、今回ばかりは、それは、禁物である。これだけでたらめなアメリカ大統領はいなかったのである。トランプ大統領の支持率は、34パーセントにすぎない。共和党議員もあまり関りを持たない方がよいのである。

だが、共和党議員は、コミー氏の人格を崩し、彼の証言に信用を失わせるよう図る。だが。筆者がこれまで見てきた公聴会のように品格を欠くような発言はなかった。コミー氏の真摯な態度がそうさせているのであろう。

今回の公聴会の中心課題は、トランプ大統領がObstruction of Justice、つまり、大統領でも犯してはならない独立組織FBIのロシアゲート事件の捜査に干渉し、捜査を妨害したかどうか、と言う点に絞られた。反トランプのアメリカ国民と民主党議員は、前代未聞の不適切な政策、態度を取り続けるトランプ大統領を一日も早く辞任、弾劾したいのである。筆者はその気持ちは十分わかる。

しかし、今日の公聴会の結果では、昨日、筆者が予測した通り、ノックアウトパンチは出なかった。「トランプ大統領は、私にフリン氏の捜査をやめることを希望する」と言った。フリン氏とは、国家安全保障補佐官に任命したが、ロシアやトルコとの怪しい関係があり、首になった人である。ロシアスキャンダルのカギを握っている男である。

この「希望する(Hope)とトランプ氏が言った言葉が命令と解釈するか否か、などと言うことが問題となってしまうのである。さらに、コミー氏はトランプ大統領の言ったことを信用せず、自分自身のノートを取っていて、それをコロンビア大学ロースクールの教授に渡し、NYタイムズに渡した、と証言した。これは、逆に国家秘密の漏洩と非難される結果になった。

更に、コミー氏は、トランプ大統領に忠誠を強要されたことも証言した。この言葉はあり得ないことで、公務執行妨害に関連する。FBIもコミー氏も独立している。

そして、トランプ大統領とその閣僚、スタッフが「嘘つき」と言う様な発言もした。そして、「トランプ大統領が会話を録音していることを期待していることも表明した。その録音がトランプ大統領の公務執行妨害を直接証明する証拠となるのである。

そして、トランプ氏の外部弁護団がこれらの問題を鋭く取り上げ、法的にすべてを否定し、逆にコミー氏の証言をことごとく切り返した。

筆者の予想通りであった。コミー氏一人の証言では、証拠が弱すぎて、法的な戦いができないのである。

これからどうなるか?

筆者は、アメリカに移住して42年の年月が経つ。これまで、アメリカ議会の公聴会を何回もテレビで視てきた。思い出せば、これほど筆者が一生懸命、夢中になってみたテレビ番組はないのではないかと思う。

中でも、筆者が最も夢中になったのは、イラン・コントラスキャンダルであった。このスキャンダルは、ロナルド・レーガン政権が、イランへの武器売却代金をニカラグアの反共ゲリラ「コントラ」の援助に流用していた事件。1986年に発覚し、アメリカ国内はおろか世界を巻き込む政治的大スキャンダルに発展した事件である。

この時は、捜査は、もう少しで大統領の犯罪として手が届きそうになったが、当時の国家安全保障補佐官のポインデクスター氏が「The buck stops here」(すべての責任は、私が取る)と公聴会で宣言し、レーガン大統領を救った時の筆者の感激は忘れられない。

筆者は、いろいろなケースの議会の公聴会を見てきた。中には、ブリヂストンタイヤ(文芸春秋にリポートを書いた)やトヨタ自動車のケースもある。

公聴会の面白さは、アメリカの民主主義の醍醐味、同時に、アメリカ民主主義のもどかしさ、フラストレーションを身に染みて味わうことができるところにある。

このトランプ大統領を直接巻き込むロシアスキャンダル,そして多くのアメリカ国民、いや、世界の人々が望むトランプ大統領の辞任、もしくは、弾劾に行くまで、どれだけの時間がかかるであろうか?

第一、そんな可能性があることも信じられない段階である。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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ジェームズ・コミー前FBI長官が、明日の上院での公聴会に先立ち、冒頭で読み上げる証言の文書を発表した。「トランプ大統領が忠誠を迫った」などと表現し、公務執行妨害の可能性を中心に主張している。

しかし、トランプ大統領が辞任、もしくは、弾劾が迫られるのではないか、と願っている世界中の人々をがっかりさせるものではないかと筆者は思う。その第一の理由は、トランプ大統領がしゃべったことが、すべて、コミー氏の口から言い伝えられているわけで、トランプ氏は、いくらでも抗弁できるからである。トランプ氏は、いくらでもコミー氏の誤解、曲解、虚言など逆襲できるのである。

明日の公聴会では、いくらコミー氏がトランプ氏の言ったことを正直に証言しても、共和党議員は、コミー氏のその正直さを疑わせる質問をし、コミー氏の人格を崩しにかかってくると思う。コミー氏の書面の証言を読んでみると、そのような大きな弱点を見出すのである。

特に、トランプ大統領に「私は、捜査の対象になっていないのだな?」と言う質問を3回にわたり聞かれたが、3回ともそれを肯定している。これは、致命的でないかと思う。つまり、コミー氏のこの発言は、トランプ氏が無罪であることを認めていたことになるのではないだろうか?

この時、コミー氏は、もっと異なった回答をする必要があった。「なぜ、それは捜査中」と言わなかったのであろうか。FBI長官がそんなナイーブな回答をするとは、筆者は考えられないのである。この部分は、トランプ氏とトランプ氏個人がつけた個人弁護士がほくそ笑んだところではないかと思う。

ウオーターゲート事件では、ニクソン大統領の公務執行妨害の直接の証明になった録音テープが存在していた。このテープが決定的証拠となったのであった。

あいにくと、このトランプ氏とコミー氏の会話は、それを証明する人は誰もいないのである。

今、このようなことを言うのは、残念であるが、明日の公聴会では、トランプ大統領の公務執行妨害は大きな弱点を持つのではないかと思う。

共和党上院議員のトランプの味方の発言を聞くことがトランウ大統領の辞任か弾劾を願う世界の人々を失望させる可能性が高いのではないかと思う。

筆者の今世紀の大きな期待はすでに消えている。

トランプアメリカ国王の政治が続くと思うとうつ病になりそうである。

明日の公聴会が筆者をすっきりさせてくれることを願っている。

佐藤則男

ニューヨーク

 


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