佐藤則男; New Yorkからの緊急 リポート

筆者はニューヨークに住んで40年以上たつジャーナリストです。ビジネスもやってきました。皆様に生のアメリカの政治ニュース。経済ニュース。社会ニュースを独自の分析、予測を加えてお届けします。職歴は、朝日新聞英字紙、TDK, 国際連合勤務を経て独立。NYに、ビジネスコンサルティング会社設立。学歴は、コロンビア大学経営大学院。MBA取得。

佐藤則男のエッセイは、次のサイトです。
http://blog.livedoor.jp/norman123-essay/

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先程のニュースでお伝えしたが、民主党大会は、騒然としている。壇上に立って演説するのだが、ヒラリーの名前が出るだけで、ブーイングが乱発される。演説する人は、遮られ、しゃべれない。しゃべるには、観衆ともめなければならない始末である。果たして、民主党大会はどうなるのか。ヒラリーを指名候補として、選出できるのか?

ものすごい、ヒラリーに対するサンダース支持者の反発である。果たして、こんなに自分の党に嫌われて、大統領選挙で戦えるのであろうか?

とんでもない事態になってしまった。


佐藤則男
ニューヨーク

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大混乱の中で、民主党大会は、幕を開けた。出席者である代議員の42パーセントは、サンダースの代議員である。彼らの多くは、今度暴かれた民主党本部のサンダースに対する恥ずべき行為に怒りを爆発させている。

その行為にヒラリー陣営が関与していることは、いくら、ヒラリーが否定してももはや「嘘つきヒラリー」は信用されないのである。

今日、民主党大会第一日は、オバマ夫人、ウオーレン上院議員、サンダースが演説をするが、皆、ヒラリーを支持し、ヒラリーを持ち上げる演説をすることになっているが、問題は、ヒラリーの名前が出てくるたびに、どれだけ、ブーイングが起こるかである。

何と、情けない、不本意なことがアメリカ人の関心の中心になるのであろうか。

そもそも党大会の目的は、既に予備選で決まっている指名候補を正式に決めるという一種の儀式で、これで候補を盛り立てるのである。今回のヒラリーの場合、ヒラリーの名前が演説に挙がるたびに、どれだけ「ブーイング」の声が挙がるかというのである。こんなことがあってよいのであろうか?

こんなことが民主主義の本家、アメリカ民主主義の本質なのであろうか?

サンダースは、あらかじめ、支持者にメールで自重するよう訴えた。それでも、会場のサンダース支持者は、インタビューされて「絶対、ヒラリーを許さない。トランプに投票する」と非合理的なことを言う代議員もいる。

何と、自分の立場をわきまえない人なのであろうか、とあきれるばかりである。自分は、民主党のために来ているのである。そこまで、ヒラリーは、なぜ嫌われるのか。

筆者は、その著書「なぜ、ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」で、ヒラリーがなぜ嫌われるか述べた。それは、ヒラリーの矛盾に満ちた人生に起因している。ご興味のある方は、お読みいただきたい。ご興味のある方は、Amazon.co.jpで手に入れていただきたい。

佐藤則男
ニューヨーク



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、バーニー・サンダースが支持者を集め大演説を行っている。支持者を煽るのではなく、ヒラリー・クリントンとティム・ケインの支持を確認し、支持者に二人に投票することを強く促している。

そして、トランプを弾劾しているのである。

民主党としては、この作戦以外、今起こっている予期し得ない大スキャンダルに対処する方法はないだろう。民主党幹部と長老、オバマ大統領などがサンダースに頼んだことなのであろう。

筆者は、この要請を受け入れ、大演説を行ったサンダースを褒め称えたい。立派である。

民主党党大会が始まる約3時間前の出来事であった。この瞬間は、アメリカ大統領選挙の歴史に残ると思う。

佐藤則男
ニューヨーク

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民主党大会が開かれるフィラデルフィアは、バーニー・サンダース支持者のデモであふれている。党大会で、サンダースがヒラリー・クリントンの支持の約束を反故にし、堂々と党大会で戦ったら、今回のスキャンダルの影響で、サンダースに同情票が集まり、大混乱に陥る可能性が出て来ている。

 

何せ、民主党本部がサンダースを締め出し、ヒラリーに勝たせるために、工作していたのであるから、ことは重大である。サンダース支持の選挙民が怒るのも無理はない。今日の午後4時、党大会は、幕を開くのであるが、フィラデルフィア中にデモの嵐が吹き寄せるだろう。党大会ボイコット運動も広がるだろう。

 

サンダースは、やはり、民主党にとって、不運を招く候補であったと思う。社会主義者で、アメリカ社会を資本家から解放し、社会主義システムを取り入れ、アメリカを徐々に社会主義社会にするよう提唱し、民主党予備選を最後まで戦った。今のアメリカ社会の現状を見れば、サンダースのような理想を唱える候補に多くの大衆がついて行くだろうし、実際そうであった。

 

今回の民主党本部のそんなサンダースに対する排斥の態度は、冷たかった。最初から、サンダースを外す作戦だったと思われる。

 

さて、注目するのは、この民主党本部、ヒラリー・クリントンに反対するサンダース支持者の行方である。筆者は、第三党のリベタリアン党、グリーン党に多く流れると思うが、トランプにも流れる可能性は大きいと思う。

 

いずれにせよ、民主党から流れ出る票であるから、ヒラリーには、不利となる。

 

勢いが落ち、特別、熱狂的ファンがいないヒラリーである。党大会を直前に最大の危機を迎えてしまった。どんでん返しと言えるだろう。ヒラリーは、民主党本部より、サンダースを厚遇すべきであったのである。副大統領候補でもよかったのである。

 

この問題の解決ためのキーは、オバマ大統領が握っていると思う。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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無題

筆者のところに、オバマ大統領、クリントン元大統領、バイデン副大統領、ティム・ケイン副大統領候補、そして、ヒラリー自身及び娘のチェルシーなどから、頻繁にヒラリー支持を訴えてメールが入る。

 

彼らのメールは、ヒラリーを支持してほしい、と必死である。なんだか、ヒラリーが哀れに思える。いくら、あちこちで演説しても、選挙民が盛り上がらず、実質支持に結びつかないのである。

 

だんだんと、トランプに大衆がより広く支持を与えるようになったことを雰囲気として感じるのは、筆者だけであろうか。

 

ヒラリー・クリントンは、質の高さと品格をある態度これまで訴えて来たので、そのスタイルを曲げられないのである。猛獣のようにはなれないのである。トランプは、猛獣である。このままいくとトランプヒラリーを地獄に引き入れられてしまうのではないかと筆者は思う。

 

そもそも、クリントンは、大統領選挙をどんなものとみているのであろうか。選挙は、大衆を捉えなければ、支持が増えることはないということである、クリントン候補は、大衆の心を動かせない人物と見るのである。オバマ大統領や、夫のビル、などを使って、選挙キャンペーンを行っても、自分が正直者である、とは、訴えられないのである。

 

自分が正直者であることは、自分で行動を持って示し、自分で訴えなければならないのである。ヒラリーには、いつも重大なスキャンダルが予告なしに出てくる。そのたびに、人々は驚き、「また、ヒラリーがやったのか」と、思うのである。今回もヒラリーは「知らない」というが、民主党本部中枢部を握るヒラリーと夫のビルが知らないはずはないのである。

 

選挙民は、「また、ヒラリーが嘘をついている」と思うだけではないだろうか。

 

ヒラリーの不運は、まだ、起こるのではないだろうか。それらがだんだんと積み重なり、摩滅の方向に進むことはあり得ないことではない。

 

筆者は、穏健な保守主義者であるが、トランプがアメリカの大統領になってほしくない。そうなったら、アメリカを去る時だと思っている。移民と外国人に対するトランプの厳しい政策の下で、アメリカに生きて行くことはつらいことであろう。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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無題

世論調査で、トランプがヒラリーを追いつき、追い越し、第三党を入れたレースでは、何と44パーセント対39パーセントで、トランプがリードを奪った。5パーセントの差をつけたのだ。

 

筆者が予想していた通りになった。共和党大会で、トランプが徹底的にヒラリーを叩いたこと、そして、サーバー問題が大きかった。

 

筆者は、ヒラリーが脇が甘いと言ったが、まさにその通りとなった。直接トランプをハードヒットせず、いわばまじめなおとなしい叩き方なのである。そして、筆者が指摘したように、副大統領候補をトランプを直接叩き、「目には目を、歯には歯を」という闘う兵士であり、司令官を選ばなかったのである。

 

すでに、本戦でトランプに勝てるという予測の基に、ジェネラリストのティム・ケインを選んだのである。大きな間違いである。ケインは、ホワイトハウスに入り、副大統領としては、よいが、激しい選挙戦を戦うには、適していないのではないか、と筆者は、強く思う。

 

もし、民主党大会が不調に終わると、いよいよヒラリーの大統領への夢は、消えてしまうのではないかと筆者は思う。

 

今度新しく判明した、民主党本部のサンダース排斥の動きは、サンダース支持者をヒラリー支持から引き離し、ヒラリーが民主党を団結させることができなくなる可能性が出てきた。

 

トランプのヒラリー批判、ヒラリー攻撃は、日に日に鋭さと力を増す。ぐいぐいとヒラリーを押しつぶすような動きになってきた。「否定と否定の高い」であるのであるから、強く推した方が勝ちである。

 

2008年、筆者がヒラリーのマネジャーに、オバマに対し「もっとシャープなアタックを」と勧めた時、否定的であった。それと同じような現象が起こっている。負け犬の論理に従っているのである。

 

佐藤則男


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民主党が党大会を直前に控え、大スキャンダルが発覚し、大混乱に陥っている。

 

民主党本部の議長であるデビー・ワッサーマン・シュルツが、ヒラリー・クリントンの味方、、をし、民主党予備選で争っていたバーニー・サンダースに不利になる行動をとってきたというのである。このことが2万通近いメールで証明され、大騒ぎとなっている。この民主党本部の動きには、クリントンの弁護士がアドバイスしていたことも発覚している。

 

ワッサーマン議長は、党大会直後辞任するが、月曜日の党大会をどうするのか。議長が党大会をリードするのである。どんな党大会になるのであろうか。

 

これでまた、ヒラリーは大ピンチに陥ることになると筆者は予測する。

 

まず、やっと、味方に加えたサンダース支持者がヒラリー離れを起こすことが考えられる。トランプに流れるのか、第三党のリベタリアン、グリーンパーティに流れるのか、定かではないが、ヒラリーにとっては、大打撃になる可能性がある。

 

おそらく、先週、共和党大会で、モメンタム、つまり、勢いを得たトランプとペンスのコンビが世論調査で、ヒラリーに追いつき、追い越すのではないかと筆者は思う。

 

それを民主党大会で、スキャンダルのため、サンダース支持の代議員が反乱を起こす可能性もある。

 

ヒラリーという人は、なぜ、こんなにスキャンダルまみれなのか、筆者にはわからない。何をとっても疑われる女性である。

 

もし、党大会がもめれば、ヒラリーにとっては、致命的なスキャンダルと思われ、大荒れの党大会となるであろう。

 

もし、その結果、世論調査で、ヒラリーがトランプに追いつけず、リードを譲るようなことがあれば、一気にヒラリー有利は、崩れると思われる。

 

ヒラリーという人は、あきれるばかりにスキャンダルの多い人で、果たして、闘いやすいトランプに勝てるのかなあ、という不安を感じさせる人である。こんなスキャンダルに巻き込まれない方法はなかったのあろうか。

 

実に脇が甘い人だと思う。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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大統領選挙イヤーに売れている本は?

今、大注目の米国共和党の大統領候補者となったドナルド・トランプが昨年秋に出版した本“Crippled America: How to Make America Great Again”を3月に紹介した。

 

この本の中でトランプは「俺はナイス・ガイ」と堂々宣言。

トランプは独自の極端な政治意見や挑発的な言動で多くのアメリカ人のひんしゅくを買ったり、反対に多くの選挙民を魅了したりしている。この本では、彼のアメリカの国内政治や外交政策に対する意見が簡潔に小気味よくまとめられている。トランプがテレビ討論や予備選挙でセンセーショナルに言っているのと基本的には同じ内容だが、この本では論理的に語られているので、テレビで彼の演説や討論を聞いて反感を持ったとしても、本を読めば共感する読者も多いのではないか。

 

「本」と「実物」の落差から見えてくるものは何か?

 

http://pdmagazine.jp/trend/book-review-4-2/

http://pdmagazine.jp/trend/book-review-4-2/2/

http://pdmagazine.jp/trend/book-review-4-2/3/

http://pdmagazine.jp/trend/book-review-4-2/4/

 

 

 


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ヒラリー・クリントン民主党大統領選指名候補が、ラニングメートである副大統領候補、ティム・ケイン上院議員を発表した。発表は、激戦区であるフロリダ州のマイアミで行われた。大統領選で勝つためには、フロリダ州で勝つことは必須である。

 

その発表の直後に、筆者にオバマ大統領から、この件に関し、メールが届いたので、原文で申し訳ないが、この記事の終わりに添付しておいた。ぜひ、お読みいただきたいと思う。

 

オバマ大統領は、ヒラリーが大統領になった時、有能な副大統領が必要であると説き、その副大統領にティム・ケインが最適な人物であることを強調している。

 

ケインは、ハーバード大学ロースクール出身で、政治活動では、まず最初にバージニア州の首都のリッチモンドの市長になった。そして、同州の知事になり、上院議員となった。これお分かりのように、一国一城の主として、バランスの取れた政治家で、いつか大統領になるチャンスのある人物であると筆者は思う。

 

また、市長、知事、そして、上院議員という経歴は、まことに興味深い。為政者の孤独を十分経験し、乗り越えてきた頼りがいのある人物と筆者は思う。

 

マイアミでの発表の時、ケインは、演説を行ったときに筆者は感じたのであるが、内政および外交に幅広い経験を持っている。ものの見方も多岐にわたり、柔軟な面がうかがえた。民主党候補であるヒラリーには、申し分ないと思う。

 

本当は、大統領候補が副大統領候補を決めるとき、もっとも重要な決め手になるのは、大統領候補が最も投票獲得に、弱い選挙区から選ぶのが常套手段であるが、ヒラリーは、それをやらなかったのだと思う。オハイオ州、ペンシルベニア州、フロリダ州などから、副大統領候補を選んで彼らの地元における強さを利用し、決定するのであるが、ヒラリーは、それに優先権を与えず、オバマ大統領のアドバイスに基づき、この副大統領になれば、もっとも、力になるケインを選んだのである。

 

なぜ、ヒラリーは、大統領にもなっていないのに、そんなケインを選んだのか?ここに、ヒラリー・クリントンを知る上に大きな手掛かりがある。

 

ヒラリー陣営は、すでに、11月の大統領選挙で勝つものと確信しているのではないか、筆者は思うのである。そして、すでにホワイトハウスに入り、大統領としての仕事をしていることを想像しているのではなかろうか。

 

そうでなければ、ケインを選ぶはずがないのである。ケインはバージニア州の選出の上院議員であるから、本選で、バージニア州での戦いを有利に展開したいのであろうが、いくらバージニア州が激戦区であっても、オハイオ、ペンシルべニア、フロリダほどではない。ケインの強い支持だけで勝てる選挙区である。

 

本選に入れば、共和党のトランプとペンスの強烈な攻撃がやってくることは必至である。まるで、地獄攻めであろう。ヒラリーを「監獄にぶち込め」というようなメッセージまで、頻繁に飛び出すであろう。ヒラリーの傷はさらに深まるだろうと予想される。

 

それを副大統領候補が補わなければならないという現状がある。「目には目を、歯には歯を」という戦いのできる人物でなければならないと筆者は思う。果たして、この意味においてもケインのという選択は正しかったか、が問われると思う。

 

共和党大会の前の世論調査は、ヒラリーが若干、リードしていたが共和党大会の後どうなるか。通常、党大会のモーメンタムを得て、党大会を行った党は、支持が上がる。筆者の予測では、トランプとヒラリーが並ぶのではないかと予想する。

 

「脇の甘い」ヒラリー

 

筆者が2008年にヒラリーが最初の民主党の予備選に出馬し、最初は圧倒的な強さを誇っていたが、あれよあれよという間に、オバマに追い付かれ、追い抜かれてしまった。この時、筆者は、ニューヨークのヒラリー・クリントン事務所を訪ね、戦略の提案をしたが受け入れられなかった。この時、思ったことは、「わきが甘い」と思った。

 

今回もそうではないだろうか、と思うのである。前述のように、11月の本選で、自分が勝つという前提で、副大統領候補を選んだとしたら、少々甘いのではないか、と思う。戦いの前に、大統領になったら、ホワイトハウスの運営、内政、外交などの諸問題を考え、副大統領候補にその能力に優れたケインを起用したとしたら、「頭が良すぎるのではないか」という感触を持つ。

 

「まず、大統領選に勝つこと」のみに集中すべきではないかと思うのである。相手のトランプとペンスのコンビの最大の問題は、彼らの政策能力ではないのである。このコンビの戦略は、ヒラリーの傷をさらに攻撃し、傷を広げ、足腰の立たない状態にするような徹底的なネガティブキャンペーンなのである。徹底的にヒラリーを叩き、叩きのめすだけの戦略なのである。それに成功するときのみ勝つチャンスがあることも、トランプとペンスは知っているだろう。

 

そんなトランプとペンスの足元を見て、「勝てる」という予測を立て、勝ったのホワイトハウスを考え、ケインを選択したのであれば、それは、早計ではないか、と筆者は思うのである。

 

確かに、トランプが取れる票の中心は、白人ブルーカラーであり、そのほかの層は、ヒラリーが強いことは確かである。多数決でいけば、当然、ヒラリーが勝つという単純計算が成り立つ。

 

その余裕を持ったヒラリー陣営の態度が、最も大きな敵なのではないか、と筆者は、考えている。トランプとペンスのヒラリー叩きは、エスカレートするばかりであろう。それも、もっと憎悪が含まれ、辛辣になっていくであろう。ヒラリーを汚くののしり、人格を傷つける作戦だろう。トランプファンたちは、それを喜び、喝采をするのである。

 

筆者は、熱狂的なトランプ支持の若者グループとバーで偶然知り合い話したことがあるが、彼らは、「必ずアメリカを変えなければならない。アメリカ人優先の政策をとらねばならない。もはや、外国を助けることはない。そのアメリカを変えるためには、トランプしかいない。

 

「嘘つきヒラリーに何ができるか。我々は、散々、ヒラリーに騙されてきた。彼女は、変化ではない、現状維持の人間だ」という。そして、「年を取り、太った女性には興味がない」と言っていた。

 

こんな認識なのである。どれだけ、アメリカと世界を真剣に考えているのであろうか。

 

ヒラリーの誤算は、起こるか?

 

トランプの支持層は、白人ブルーカラーが主体で、自分は、もっと幅広く票が獲得できる、という確信に近い考え方をしているクリントン陣営に誤算はないか、ということは重要なことである。

 

問題として残るのは、そのように本選で勝てると予想するのであれば。なぜ、現在、世論調査で、こんなにトランプと拮抗しているのであろうか?全国レベルの世論調査でみると、Real Clear Politicsの各調査結果を平均した統計では、ヒラリーのリードは3.2パーセントしかない。統計的誤差範囲以内である。トランプ支持は、白人ブルーカラーだけではないことがよくわかる。

 

そのようなヒラリーからくる僅少さは、「多くのヒラリー嫌い」層によるものなのである。「なにがなんでも、ヒラリーが大統領になることは嫌なのだ」とする人が多いのである。ヒラリーは、年配の女性に人気がない。女性がヒラリーを応援することは、当たり前、という見方があまりないのである。ヒラリーは、女性層の好かれていないのである。

 

この事実とこれから、取り組んでいかなければならないのである。いばらの道である。

 

来週から、民主党大会である。注目しよう。

 

オバマ大統領からのメール

 

Friend --

I wanted to take a moment to tell you why I’m so proud that Hillary has chosen Senator Tim Kaine to join her on the Democratic ticket this fall.

Nothing can really prepare you for this job. You come to learn that it's about having a firm grasp of the issues, sound judgment, and the tenacity never to stop fighting to make people's lives better.

The thing about Hillary is, she already understands all that. She does her homework, she masters the issues, and she never gives up. She gets the job done. And more than almost anyone I’ve worked with in Washington, Hillary’s the kind of person who sees a problem and says, “How can I fix this? What can I do to help?”

But this job is also about surrounding yourself with the best possible people. And there's no more important decision you'll make as a presidential candidate than choosing a vice president. There are basically two paths you can take. You can pick someone for purely political reasons -- or you can pick someone who will be your partner in government. Someone who shares your values. Someone who will make you a better president.

That's why I picked Joe Biden -- and it’s a testament to Hillary’s character and integrity that she chose a man like Tim Kaine.

Like Hillary, Tim is an optimist. But like Hillary, he is also a progressive fighter. He's the son of a teacher and an iron worker who's always got working families on his mind. For nearly two decades, he specialized in representing people who had been denied fair access to housing just because of what they looked like, or because they had a disability. And when a gunman killed 32 people on the campus of Virginia Tech, Tim knew he had a responsibility as governor to offer more than thoughts and prayers to the community he mourned with -- and as a gun owner, he stood up to the gun lobby on their behalf.

There aren’t a lot of elected officials in Washington whom people like even more when the cameras are off than when the cameras are on. But Tim is that kind of guy. He’s a man who’s risen to the highest levels of government but still lives in the same neighborhood he did as a city councilmember in Richmond. You just can’t find anyone with a bad thing to say about him, from the staff who’ve worked for him to the Republicans who’ve served alongside him.

Simply put: Tim is a good man. He's a true progressive. And he will make a great vice president.

 

Thanks for everything you’ve done and will do to elect Hillary and Tim.

Barack

以上

 

佐藤則男

ニューヨーク


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Before the Fall 1

《エミー賞》に輝くテレビ・プロデューサーが小説家

“Before the Fall” は、今一番《ホット》なテレビ・プロデューサー、Noah Hawleyによって書かれたサスペンス小説だ。彼は小説家としてはあまり知られていないかもしれないが、テレビ・映画界では今を時めくプロデューサーで、彼が制作したテレビ・ドラマ・シリーズ「ファーゴ」(1996年の同名映画のテレビ版)は、商業的にも大成功、2014年にエミー賞、ゴールデン・グローブ賞ほか各種の賞を受賞している。この小説は単なるサスペンス以上に、人間性の追求、芸術とは何か、希望や意志の持つ力、そして、金持ちたちのダークな面や暴走するメディアの危険性などに踏み込み、洞察力と示唆に富んだ深い人間ドラマになっている。http://pdmagazine.jp/trend/new-york-review-8/

 


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トランプ222

筆者は、昨夜の共和党大会でのトランプの指名候補受諾演説について、沈黙を保ってきた。沈黙が筆者の反応であり、それが正しいと思ったからである。なぜなら、筆者トランプの演説を論ずれば、トランプをアメリカ大統領選候補として的確な人物として、認めたことになるからである。

 

今、その沈黙を破って、少々論じたい。

 

トランプの演説は、「地獄からの演説」であるといっても過言ではないだろう。なぜなら、オバマ大統領、ヒラリー・クリントンがやってきたことは、アメリカという国に対する裏切り行為、さらに、歴代大統領がやってきたことも認めない、といっていいほど、否定したもので、一社会人の言うことではないと筆者は、思うのである。トランプだって、いくら金持ちでも、社会人の一人である。

 

すべてほかの国のリーダー人ちがやってきたことは、間違いで、徹底的に否定し、批判し、ごみのように葬り、今や、自分が救世主のように現れ、アメリカを救うという「仕掛け」なのである。自分だけが善人で、能力があり、アメリカを再び、強い国にする、というのである。

 

アメリカ国民のどれだけかは知らないが、トランプのこのような言葉に扇動され、「地獄からの声」とも思える声で述べるトランプの言葉に熱狂する人々。この演説で、トランプが次々に述べる公約には、自分の勝手なドグマとデマゴーグに基づく裏付けがるだけで、それらをどうやって実現するのか政策は何も示さない。それは、もはや政治家ではない。

 

このようなトランプの演説と熱狂する観衆を見て、筆者は、アメリカに危機が迫っていると感じたのであった。アメリカに住む外国人は、トランプが大統領蜷田としたら、本国に帰る変えることを考える人は多いと思う。自自宇、筆者がお世話になっている医師は、「カナダの国籍を持っているので、カナダに戻る」という。「トランプが治める国には、住みたくない」ということだった。

 

その言葉は、筆者にも大きく影響している。

 

佐藤則男

 

 

 

 


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政治家とは、魔物なのであろうか?

 

これだけ、嫌悪と嫌悪の表現を知っている人たちは、筆者には、人間という衣を着た魔物にしか思えない。感情的な発言をして、誠に申し訳ないが、共和党大会をテレビ中継で見て、このような政治家たちが「アメリカを動かしているのか」と思うと、アメリカという大国が情けなくなってくる。

 

いったい、アメリカの自由とデモクラシーの価値観はどこに消えたのか?人間愛は、どこに行ったのか?アメリカの良心と公平の考え方はどこに行ったのか?良識はどこに行ったのか?

 

共和党大会二日目である。相変わらず、「ヒラリーつるし上げコンヴェンション」である。アメリカをどうするとか、アメリカをどうやって強くするとか、アメリカの将来を論じる演説者は誰もいない。

 

国の危機を訴え、「それは、オバマとヒラリーが創りだしたもので、すべて悪いことは、この二人のせいである」かのごとく訴える。めちゃくちゃな論理である。

アメリカを立て直すには、共和党にホワイトハウスを明け渡す以外方法はない、という論理である。選挙民を盛り上げるため、観衆が騒ぐため、大声を出し、政治家特有アジテーション演説を繰り返す。内容は、ゼロに等しい。

 

筆者は、41年間、アメリカに住んできたが、こんなにアメリカ国民が政治家に扇動され、彼らの権力欲の争いに巻き込まれたのは、見たことがない、とはっきり申し上げたい。

 

そんなに、ヒラリーが憎いのか?そんなにヒラリーが悪いのか?まるで犯罪人扱いである。

 

ニュースメディアをひどい。そのような政治家や彼らを支持する者、否定する者を登場させ、犬の喧嘩のように戦わせ、激しい視聴率競争に勝とうとする。トランプ支持者は、「ヒラリーは、監獄に入っていなければならない」とまで発言する者もいる。

 

人間のすることではない。

 

筆者は、思わず、「うるさい、いい加減にしろ」と、テレビのスイッチを切った。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ222

共和党大会が始まった。第一日目は「ヒラリー叩き」の大合唱の集まりである。元ニューヨーク市長であるジュリアーニをはじめ、次々と演壇に立ち、演説する。その演説の内容が、すべて、アンチ・ヒラリーの演説で、テロリズム、シリア、イラク、ISISなどの問題をヒラリー・クリントンとオバマ大統領がだらしないからだ、と二人のせいにする。

 

挙句の果ては、最近の連続警官射殺事件もヒラリーとオバマ大統領のせいにする始末。

 

演説には、ヒラリーに対する嫌悪、憎悪を悪びれもなく吐き出す。よく人間ここまで、そのような悪感情を出せるものである。それを知って、民主党支持者はどう思うのであろうか。同じふうに、嫌悪や憎悪を持ち、表現し、言い争うのであろうが、一体、自分たちの祖国、アメリカはどう思っているのであろうか。果たしてアメリカを良くしようと思っているのであろうか。

 

この共和党大会では、アメリカはどのようなコースを選択し進んだらよいのか、などの演説は、一つもない。政治はどうあるべきか、経済はどうあるべきか。外交政策は?軍事政策は?などの演説も全くない。言葉による理想的なカラ公約だけである。

 

そして、驚いたのは、テロリストによるベンガジ領事館襲撃事件の犠牲者の家族も壇上で、ヒラリー・クリントンを弾劾したことであった。この事件で、ヒラリー・クリントンの過失だったとは、結論は出ていない。この家族、クリントン攻撃に、利用されているのである。本人にとって、何の益がるのであろうか。

 

さらに気づくことは、親子2代にわたり、大統領になったブッシュ親子がいないことである。これは、今度の党大会を空ろにしている。さらに、マケイン上院議員、前回大統領選挙で、オバマと争ったロムニー、そして、今回の共和党大会が開かれているクリーブランドのあるオハイオ州知事ケーシックもいなのである。

 

ケーシックは、本来ならば、この共和党大会のホスト役を演じなければならないのである。ケーシックは、逃げた。なぜなら、次の大統領選に出馬する場合、不利になるからである。もちろん、トランプが次期大統領に選ばれない、という計算が働いているからである。

 

今回の共和党大会は、アメリカの将来を暗示するようなポジティブな内容は何もない。第一日目を見たところ、「アンチ・ヒラリー」「ヒラリーをつぶせ」だけであると筆者はみる。

 

共和党について説明しておかなければならない。なぜなら、今回の大統領選挙に出、トランプがどれだけ、かけ離れた共和党大統領候補かを知っておかねばならない。以下、ウイキペディアを参考に述べてみよう。

 

共和党は、黒人奴隷制反対を唱え、1854年に結成されている。連邦派と呼ばれるフェデラリスト、ホイッグ党の流れを汲み、かつては北東部、中西部を支持基盤とする政党であった。

 

1860年に、リンカーンが初の共和党出身の大統領になった。当初は知識層が支持する進歩政党であったが、20世紀前半に革新主義が離脱、ニューディール連合の下で、振るわなかった。

 

公民権運動以降、民主党の地盤であった南部へ進出、キリスト教を取り込んで保守的な傾向を強めていき、民主党と政治的立場が入れ替わることとなった。リチャード・ニクソン以降はこの地を地盤として多くの大統領を送り込んでいる。これが、南部に共和党支配が確立したのである。

 

大恐慌以降、共和党は大企業優先・新保守主義色がより強く、大企業への法人税縮小、規制緩和、民営化を強力に推進する傾向にある。クリントン政権下でヒラリー・クリントンが提唱した国民皆保険制度に関しては、当初から一貫して反対し阻止に動いてきた。

 

この当時、筆者は、共和党のヒラリー叩きを覚えているが、「なぜ、選挙で選ばれていないヒラリーが政策をリードするのか」と、共和党は、強烈な動きを見せた。筆者は、当時、それを支持したのであった。ヒラリーの傲慢と思ったからであった。

 

外交政策において冷戦期は戦略防衛構想など積極的な軍拡を行い、また冷戦後は介入主義の立場を取り、湾岸戦争、ソマリア内戦、コソボ紛争、アフガン侵攻やイラク戦争を起こし参戦した。

 

筆者の記憶が正しければ、それまでは、戦争は、民主党政権の専売特許であった。

 

レーガン政権からいわゆるネオコン勢力が一定の主導権を握り始めたことも外交政策に影響を与えている。ネオコンと呼ばれる人々は、中東地域での軍事行動に積極的であり、イスラエルの対アラブ諸国・対パレスチナの武力行使についても肯定する。

 

1950年代にはジョセフ・マッカーシーなど過激な反共主義者がいた。1972年にニクソン大統領が中国訪問やソ連などの共産圏諸国とのデタントを先駆けて始めて以来、アーマンド・ハマーのような支持者によって中道色が濃いサークルは一時的に存在した。ジョージ・W・ブッシュ政権でもイレーン・チャオ労働長官、ヘンリー・ポールソン財務長官といった一般的に親中派とされる人物を自身の陣営に引き入れており、ニクソン政権やレーガン政権の元高官といった顔触れの親中派ロビイストから圧力も受けている。従って、国内産業保護を重視する傾向が強い。

 

1994年の中間選挙以降、議会の上下両院において多数派を維持していたが、2006年に行われたブッシュ政権2期目の中間選挙では、イラク政策に対する批判や、所属議員の同性愛などの性的スキャンダルが重なって、支持率が低下した。共和党陣営はイラク政策にあまり触れず内政面での成果を強調して選挙を乗り越える意向を見せたが、結局、連邦議会の上下両院で民主党に敗れ、今後は野党の民主党とも一定の妥協をせねばならないと見られている。

 

2008年アメリカ合衆国大統領選挙では党内中道派の重鎮ジョン・マケイン上院議員やサラ・ペイリン・アラスカ州知事らが有力候補とされていた。しかし、民主党のバラク・オバマ候補に敗北しホワイトハウスを8年ぶりに民主党に奪還されることになった。

 

2012年アメリカ合衆国大統領共和党予備選挙では混戦模様の中からミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が大統領候補となったが、2012年アメリカ合衆国大統領選挙では民主党のオバマ大統領に敗れた。

 

ざっと、このような歴史的動きをしてきた共和党である。人種差別を肯定するようなトランプがいかに、教頭の伝統的な価値観から離れているか、よくわかる。

 

党大会で選ばれたトランプがヒラリーに勝つ可能性は、十分ある。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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無題

一瞬かもしれないが、クリントン陣営とトランプ陣営の形勢が逆転した感がある。トランプがインディアナ州のマイク・ペンス州知事を副大統領候補に選んだことにより、共和党の保守派がトランプを支持し始め、あれだけ暴れまわっていて、嫌われていたトランプのもとに集結し始めた。

 

勢いがつき始めたのである。大統領選挙は、「Momentum」(勢い)が重要である。このペンス知事の副大統領候補としての参加により、どれだけ、トランプがまともな大統領選候補として、捉えられるか、見ものである。

 

さて、ヒラリー・クリントンである。いったい、今、何をしているかといえば、これも再来週、開かれる民主党大会をどう効果的に開き、勢いをつけ、トランプをしのぐかであるが、クリントンの副大統領候補選びは、共和党のマイク・ペンスのようにメディアで騒がれていない。

 

無理はない。来週は、共和党大会で、共和党一辺倒である。おそらく、共和党大会が終わるのが来週水曜日だから、クリントンの副大統領候補の発表は、来週金曜日ころであろう。それまで、どれだけ、共和党大会で、トランプ・ペンスの切符が売れ、勢いを得て、その翌週、開かれる民主党大会前に、ヒラリーに追いつき、追い越すかである。

 

ここで忘れてはならないことは、両者がどれだけ、支持を得るのかではなく、「両者がどれだけ、嫌われている程度を減らすか」という、誠に奇妙な、誠にネガティブな大統領選挙となっているのである。

 

マイナスとマイナスをかけるとプラスになる、という数学的な世界は通用しないのである。お互いのマイナス面を挙げ、デマゴーグをまじえ、激しくたたき、マイナス点をより引き上げることを図るのである。

 

そして、お互いの傷口をさらにたたき、広げ、大きくしたほうが勝ちなのである。日本のように、武士の情け、負けるが勝ち、判官びいきなどということはない。相手を徹底的に落とすのみである。それをより効果的にやり、相手を叩きのめしたほうが大統領になるのである。

 

こんなことが大統領選挙を決めるのである。アメリカの選挙民は、そんなことでリーダーを決めることをどう思っているのであろうか。

 

筆者の周囲なメリカ人の友人は、みなといってよいほど憂鬱な気持ちになっている。選択の基準が、「ヒラリーとトランプがどちらが、欠点が多く、どちらが大統領としてリスクが小さいか」という、極めて消極的な見方をしなければならないのである。筆者は、41年間、アメリカに住み、大統領選を見てきたが、こんな大統領選は、初めてである。政策を論じるのではなく、悪口を言って、ただの喧嘩でしかない。

 

何もポジティブな面がなく、世界中の大問題になっているイスラム過激派テロなどの問題は、そっちのけなのである。来週から二週間、アメリカ中がこのネガティブの戦いを見ることになる。

 

佐藤則男

ニューヨーク





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ニューヨークタイムズとCBSニュースの世論調査で、ヒラリー・クリントンがトランプに追いつかれたことが、メディアで報道されている。この影響は大きい。

 

ヒラリーを嘘つきだ、信用ならない、という否定的にとらえる人たちが、67パーセントに増え、トランプの62パーセントを上回ってしまった。ヒラリーを好意的に見ている回答者は、わずか28パーセント。トランプは、30パーセントである。こんな不人気の二人の戦いである。ちょっとしたことで、大きく変わる。

 

これらの数字がどれだけ意味があるのか、わからないが、一瞬の現状を示す数字であることは確かであろう。ヒラリーが否定的にみられるのは、やはり、国務省のサーバーを自宅のサーバーと結び、違法な仕事のやり方を行い、FBI長官に叱責されたからである。それがこれまで長年かけて築かれてきた「ヒラリー嫌い」「嘘つきヒラリー」のイメージを助長したのである。だから、ヒラリーの演説に説得力が弱まっている。筆者にとっても勢いを感じない。信用を失っているからである。

 

テレビコマーシャルも力がない。クリエイティブも際立ってよくはない。イメージ的広告が多いのである。トランプが「ぶったたきあい」の広告を持ってくることは、確実で、クリントン陣営は、対策を練っているであろう。

 

トランプのランニングメート

 

本日、トランプがインディアナ州知事のペンスを副大統領候補にすることをアナウンスした。ペンスは、共和党でも伝統的な保守派である。ヒラリー陣営は、サンダースとの共闘のために行った妥協交渉の影響で、あまりにも左にシフトしている。

 

不思議なことに、トランプは、ニューヨークという都会で育ったため、ややリベラルな保守主義である。しかし、ペンスが入ったことは大きなプラスである。共和党保守派の価値観を代表している。これで、行き過ぎたリベラルなヒラリーと共和党保守主義との戦いに持ち込まれることになると思われる。

 

もはや、愚かなことを口走るトランプとの一騎打ちではなくなるのである。

 

今度、難しいのは、ヒラリーの副大統領候補の選択である。筆者が予想していた「トランプの天敵」であるエリザベス・ウオーレン上院議員の効果が薄くなると思う。リベラルでも、保守派の男性が良いのではないだろうか。民主党には、この意味で大物はいないと思う。

 

いずれにせよ、ペンスの参加は、トランプにとって、大きな力になると想像される。実にうまい戦術であると思う。ペンスで、だいぶ保守票をとれると思う。

 

来週は、共和党大会である。ここで、一気にトランプ・ペンスがヒラリーを抜き去ることが予想される。そして、クリントン陣営は、再来週党大会を前に、来週、副大統領候補のアナウンスが行われる。そして、党大会を開く。その党大会が、どれだけ、トランプに追いつき、追い越すのか?

 

神のみぞ知る。

 

佐藤則男

ニューヨーク

 

 


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ヒラリー・クリントンの国務省サーバー問題は、告訴されることなく、結論付けられたが、クリントン大統領選候補に、大きな不安を残した。案の定、クリントンの支持は落ち、とうとうトランプと肩を並べてしまった。NY Times/CBS調査によれば、40対40である。

ヒラリーのアキレス腱が切れたほどのダメージといえよう。

トランプが追い上げているのではない。ヒラリーが支持を失っているのである。ヒラリーがヒラリー自身と戦っているのである。ヒラリーに対する否定的指数が66パーセントに達し、トランプの70パーセントに近づいている。

何回もヒラリーが嫌われる理由を述べてきたが、要するに、 ヒラリーは、ビッグ・ライアーなのである。

筆者は、このヒラリーの習性は、常に「有利な方向について回る」という、オポチュニスト的な見方をし、それで、有利な方向につく、というイメージを作ったのであると思う。絶えず、あいまいな日和見主義的見方をし、有利な方向につく態度をとってきたのであるが、それが裏目に時、大ピンチを招くのである。

読みが甘く、脇が甘いと言わざるを得ない。

このような、犯罪直前の事態に追い込まれ、この弱点を強烈にトランプと副大統領候補に正面からたたかれると、ヒラリーがいくらトランプの不正に近い、ビジネスディールを批判しても、及ばないと思われる。不動産ビジネスは、ファイナンスが勝負である。

この戦略を今の共和党がどうやってものにするのか?その答えは、簡単だが、戦う候補がトランプだと問題が多く、効果的な作戦はない。トランプの叩き方は、尋常ではない。まるで、悪魔の到来のようなものである。だから、勝敗のカギは、いかに自分が自分自身の否定的面を時間的に短く選挙民を麻痺させるかであろう。

このためには、一般的言い方をすれば、できるだけ、相手候補を、できるだけ、早く「ネガティブの王様」に祭り上げるかということではないだろうか。ヒラリーの作戦はこれであろう。

いずれにせよ、今回の大統領選挙には、品格が欠けるだろう。そして、候補者同士がいかに相手を悪者にできるかで勝敗が決まるという、実に後ろ向きな選挙になるのではないかと想像する。

以上

佐藤則男
ニューヨーク


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hillary-clinton-donald-trump

筆者がよく知り、最も世論調査で信頼を置くニューヨークタイムズとCBSテレビの最新の世論調査によると、サーバー問題でFBI長官の議会での証言で厳しく叱責された、ヒラリー・クリントンの支持が落ち、4040でトランプと並んだという。

 

FBIがクリントンを告訴しないという結論は、クリントンを全く助けず「嘘つきヒラリー」という印象をさらに強くしたせいである。これは、筆者も予測していた。

 

ヒラリーのそれまでの大きなリードは、蒸発してしまったのである。ヒラリーに否定的なイメージを持つ人も増え、66パーセントになった。実に高い否定的態度である。

 

筆者は、何回もヒラリーの「もろさ」を述べた。とにかく支持基盤が弱いから、ほんの小さな出来事が大きく影響する。相手が、欠点だらけのトランプだから、持っているようなものである。これが、例えば、相手がジェブ・ブッシュなどの実力者であったなら、ひとたまりもなく滑り落ちているであろう。

 

いくら、今、世論調査でリードしているとはいえ、いざ、11月の投票日にはどのような結果になるかは、誰も知らない。世論調査は、必ず、「あなたは、投票に行きますか?」と念を押して、聞き、「もしそうなったら、だれに投票しますか」と明確に聞かねばならない。選挙の世論調査は、「投票に行くかどうか」がカギなのである。

 

そこまで、詳しく調査をしないと実際の投票行動がわからない。この意味では、クリントンがまだ有利といえるのではないだろうか?筆者の予測を言うと、トランプ支持の人たちは、投票日になると棄権をする人が増えてくると思うからである。ホワイトブルーカラーの投票確率はあまり高くない。

 

さて、ここで、トランプ、ヒラリーとも重要なことは、副大統領候補選びである。

 

副大統領候補選びは、選挙戦に大きな影響を与える。副大統領候補を決めることは、態勢を決める一大行事である。もちろん、いざ、副大統領になれば、日常は,閑職である。

 

トランプは、どうやら、ペンス・インディアナ州知事のようである。あまり知られた人物ではないが、ランニングメイトがいるだけでもトランプにはありがたいことではないか。しかも、知事であり、大統領選挙では、知事の力は大きい。

 

一方、ヒラリーであるが、筆者は、マサチューセッツ州出身のエリザベス・ウオレン上院議員が良いと思うのであるが、恐らく、そうではないだろう。ウオレン女史は、ここで、ヒラリーと組むことは、自分が将来、大統領選に出馬するためには得策ではないと考えていると思う。なぜなら、ヒラリーの評判があまりに悪いからである。

 

来週、共和党党大会が開かれ、次から次へと共和党の大物が演壇に上がり、演説するが、たたきやすいヒラリーを容赦なく激しく批判すると思う。ヒラリーがどこまで、耐え、その次の週の民主党大会で、ダメージから回復できるかが勝負であろう。

 

それにしても、実にもろいヒラリーである。

 

佐藤則男

ニューヨーク

 


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hillary-clinton-donald-trump

ヒラリー・クリントンが、仇敵だったバーニー・サンダースの支持を受けたことをアナウンスする集会がニューハンプシャー州で行われた。筆者は、このテレビ中継を見た。筆者には、サンダースがキャンペーン中に社会主義と取れる政策を掲げたが、このヒラリーとの共演で、高らかに、自分の社会主義的政策をぶち上げた。

 

確かに、これをすることにより、サンダース支持層をヒラリー支持に回すことができる。世論調査では、サンダース支持者の80パーセント以上がヒラリーに移行すると出ている。

 

さて、筆者が問題に思うのは、ヒラリーの公約があまりにも左に寄りすぎることである。トランプの格好の叩く材料となる。

 

そして、ヒラリーにマイナスとなる兆候が出始めた。国務省サーバーの違法使用で告訴されることは避けられたが、これが特別待遇に当たるとして、共和党、右系メディア、コメンテーターにさんざんにたたかれた。

 

マンモスという世論調査会社の調査結果によると、トランプが逆転し、2パーセント上回っている。ほかの調査結果が気になるところであるが、NBCテレビの調査も、ヒラリーとトランプの差が、12パーセントから、一気に2パーセントに縮まったといっている。ヒラリー陣営は、「事件直後のショック」と軽く見ているが、老巧なトランプが「いぶし銀のうまさ」で、意地悪く、なめずるようにたたく。もちろん、デマゴーグのたたきで、何の中身はない。トランプ特有の言い回しと舌先のなせる業である。

 

トランプは、一言いうと、また、その言葉を繰り返す。インテリジェントな人には、そのしゃべり方明らかに不快である。しかし、白人ブルーカラー層には、そのしゃべり方が持てるのであろう。

 

トランプが、インディアナで演説した模様をテレビで見ていたが、「ひどいもの」である。ますます、デマゴーグによるヒラリー攻撃を行う。独善的であり、怒り声で、ヒットラーそっくりである。しかし、観衆は、拍手と歓声を送る。

 

筆者がつけた「トランプ族」の大集会である。若者が多い。しかし、彼らは、どれだけまじめにトランプの下に走っているのだろうか。

 

筆者の見方は、「嘘つきヒラリー」を支持できないからではないかと思う。白人ブルーカラーにとって、ヒラリー支持は難しい、第一に女性である。彼らは、女性に権力を握られることを嫌う傾向にある。次に、これまでの政治家に飽き飽きしている。口ばかりで、何もしない。第3に、移民が嫌いである。外国も嫌いである。外国に関する知識は薄い。グローバリゼーションなどとんでもないと思っている人が多い。

 

4に、彼らはNY TimesWashington Postは、読まない。ほとんどが大衆タブロイド新聞で極端なNew York Postである。右系のケーブルテレビ局のFOX Newsチャネルのオーストラリアから帰化したメディア王、ルーパー・マードックが所有している。徹底的に極端な右系新聞である。

 

5に、彼らは、彼ら独特の優越感を持っている。それは、白人だからで、白人の仲間意識を持っている。彼らが集まるバーで、筆者のような日本人が一緒に飲むのは、つらいが、なんとか彼らと「仲間意識」を持てば、彼らほど「気持ちの良い男女」はいないとつくづく筆者は思う。いったん、仲間意識を持てば、たちまち、親しい友人となる。筆者は、時々、バーで彼らの仲間入りをする。だが、政治の話には乗らないし、避ける。合わない。

 

トランプは、このような人たちと飲み、話すのが得意と思う。

 

そして、筆者は、面と向かって、トランプとビールをラッパ飲みにしながら、飲んで話したら、面白いと思うのである。意外と意外なことになるかもしれない。

 

そして、ある投資銀行の親しい友人が「トランプに会わせてやる」と筆者に言った。嘘か誠か、楽しみである。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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共和党党大会は、来週、クリーブランド、オハイオ州で開かれるが、前代未聞の党大会になりそうである。

 

党大会には、生存している元大統領がメインゲストして、招かれ、大演説をやり、盛り上げるのであるが、今回は、トランプと袂を分かったブッシュ親子が欠席することになっている。この二人の元大統領が欠席ということは、極めて異常なことである。トランプとしては、実に痛い。

 

さらに、この党大会の主催者となるべき、オハイオ州知事のジョン・ケーシックも欠席のようである。これも異常中の異常である。党大会主催の州知事は、名だたる党の来賓を迎えるマスターオブセレモニーで、ケーシックが欠席なら、党大会は、真に奇妙なものとなる。

 

そして、前回、前々回の大統領選挙指名候補者のミット・ロムニー、ジョン・マッケインも欠席するという。そのほか、上院議員、下院議員も欠席する者がいるという。

 

要するに、トランプと一線を画したいのである。

 

どんな党大会となるのか、アメリカの選挙民が注目している。

 

これに加えて、もし、すでに選ばれている代議員が反乱を起こしたら、大荒れの党大会となるであろう。

 

佐藤則男

ニューヨーク


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トランプ222

アメリカには、新しい大部族が出来上がってきたと思う。それは、証明できるのではないかと思うのである。彼らの意識調査をし、統計学的な重要要素を拾い出し、立体座標軸にプロットしてみるのである。

 

彼らのワシントン政治に対する態度、移民に対する態度、女性の社会進出に対する態度、グローバリゼーションに対する態度、マイノリティに対する態度、社会保障に対する態度、生活に関する態度、職業に対する態度、インテリジェンスに対する態度、娯楽に対する態度、などの面で、質問票をスケールをつけて制作し、5000人のサンプルで電話調査と行えば、筆者は明確にこのあたらしい人種の層が浮かび上がると思う。

 

この層の人たちを何と呼ぶか?「トランプ族」と呼んだら、あまりにも失礼かもしれない。便宜上、ここでは、この「トランプ層の人たち」または、「トランプ族」と呼ぶことにしたい。何せ、この種の人たちが、アメリカの選挙民を半分ほどに相当するはずなのであるから、もっと、アメリカでも、真剣にとらえられ、調査と分析されてよいはずであるが、筆者の知る限りない、未だ、そのような文献はないと思う。社会学者が「それは、一時的な現象」とみなしているかもしれないのだが、そのような人たちが、変わりつつあるアメリカ社会の変化を敏感に受け止め、ブッシュ時代、オバマ時代の16年間の動きをみれば、トランプ層の人たちの出現は、必然であったと考えるのではなかろうか。

 

筆者は、自分の周りにいる「トランプ族」ともいえるトランプを頑固に支持する友人6人と会い、話し、自分なりの理解を得た。小さなグループの定性調査のつもりである。しかし、6人個別にインタビューを行っているので、定性調査とは呼びにくい。

 

大体、次のような結果を得た。

 

まず、アメリカ国民のワシントン政治に対する最悪の見方は、ここ数年変わっていない。「国が進んでいる方向」に対し、655パーセントの人たちが、「間違っている」と答え、「正しい方向に進んでいる」と答えた人たちは、26.3パーセントにすぎない。(Real Clear Politicsより)

 

また、ワシントンの連邦議会に対しては、なんと76.4パーセントが「支持しない」と答え、「支持する」が14.4パーセントしかいない。筆者の記憶は定かではないが、この傾向は、少なくても過去16年間は続いている。つまり、アメリカ国民は、ワシントンの連邦議会がやることには、ほとんど支持していないことになる。これは「国が進んでいる方向が間違っている」と相まって、アメリカ国民の間には、中央政府に対する支持、信頼、期待はほとんどないといってよいと思う。ほぼ、完璧な形で、ワシントンを否定しているのである。

 

それでは、ワシントンの選挙民によって選ばれた議員たちは何をしているのか?国民の目には、「彼らは、毎日、党派の争いに明け暮れ、何も決める力がない。自分たちの党とメンバーのみの保全を考えている」と思っているだけだろう、と強く想像している。

 

事実、筆者の6人のトランプ支持者は、ワシントン政治を全く信用していなかった。「彼らに橋梁を払っているのは我々なのだから、それこそ、トランプのように、ファイアー、と叫びたい」と言っている人もいた。

 

トランプ族の人たちは、このようにワシントンの政治家を見る反体制派が先鋒体であることは確実である。トランプの選挙キャンペーンの演説、聴衆のトランプに対する熱狂的な支持で、報道されているとおりである。

 

彼らの中枢をなす選挙民が白人ブルーカラーであることは言うまでもない。彼らの性格は、自分たちの先祖が外国からの移民であったが、もはや、アメリカは移民を必要としていないとし、移民を嫌う傾向が極めて強い。移民が入れば、それだけ、仕事を奪われ、自分たちに仕事のパイは小さくなる。だから、これから移民してくる外国人、すでに入っている違法移民には、大変、つらく当たる。しかし、違法移民がやっている汚い仕事はやりたくないというのであるから虫が良い。

 

そして、これから新しい社会の要求であるITなど、コンピューター関係の仕事に就くために、勉強して、この発展しつつある産業に入ることを躊躇しているか、あきらめている。よって、彼らの平均収入は落ちている。勉強せず、働かずに金がほしいと言っているようだ。

 

さて、次に、このようなトランプ族は、トランプの扇動のせいで、彼らが仕事を失い、仕事に就けない理由は、NAFTAなど国際貿易協定にあるとみている。アメリカは、メキシコ、中国、日本、韓国などに仕事を売り、自分の国から仕事を外国に移してしまった、との見方に傾倒している。これは、著しく間違った見方であると筆者はみている。世界の貿易のグローバル化は、避けられず、すでに、グローバル経済、金融システムは、築かれていて、それを無視しては、ビジネスは成り立たない。この点、グローバル経済、ビジネスに関する知識は極めて低い。不当に安い賃金で働く、外国人に仕事を取られたと思っている。

 

また、アメリカの商品は、世界市場で、完璧に競争力を失ってしまい、そう簡単に大統領の行政権限で外国に進出した企業は、アメリカに戻る企業投資はできない。第一、トランプ族のように、高い労働賃金を要求すると労働者を雇用することはできない。だから、こんな方法で、アメリカ企業が行ってきた生産工場の海外進出を抑えることはできないし、すでに進出を果たしている企業の工場を戻すことはできない。ましては、私企業の経営戦略を大統領とて、強要することはできない。企業、個人の富の追及の自由は、憲法で認められている権利である。

 

また、為替と海外生産、輸出入との関係についての知識の浅さに驚く。

 

このトランプ層が他国のこととなると、大きな間違いの認識となると思う。中国、日本、韓国などの国々のことになると、彼らには、アメリカのナショナリズムが大きく盛り上がるのである。トランプ自体の口調は、明日にでも、中国と戦うようなことをほのめかす。トランプ族はすぐ乗り気になる始末である。日本や韓国からは、アメリカ軍を引き上げる、という。そうでなければ、もっと、金をとれ、というのである。挙句の果ては、核兵器を持たせるべきともいう。

 

しかし、トランプ族は、それらの政策は、当たり前である、と支持をする。何の疑いも持たない。アメリカを半分近く数学的に代表するアメリカ国民がこのような考えになっているのである。そして、いくら中国やロシアと戦っても、アメリカの軍事力の優勢は揺るがず、必ず勝つと思っているのである。

 

さらに、国際連合などの必要性は一切認めず、現在の国連などは、せせら笑うだけである。歯牙にもかけない。「世界最高の失敗した組織」という。インタビューした6人は、みなそういう意見であった。「早く、国連がアメリカから出て行ってくれるといい」と意見を述べた人もいた。

 

筆者の考えは、国連は、いざ、世界に紛争が生じたとき、ガス抜き、としてあったほうが良いのではないか」という見方である。


日本に与える影響

 

さて、困ったことは、このトランプ層の人たちが、日本に対し、アンフレンドリーな感情を持ち、「日本は日本で自分の金で、自分の国を守るべきだ」と決めつけつけることではないだろうか。6人全員この意見であった。

 

アメリカ国民のほとんどが、日本政府がいかにたくさんの「思いやり予算」をアメリカに払っているかを知らない。アメリカ国民の血税で日本を軍事的に守っていると思っている。トランプもそのように知らないと思う。日本の思いやり予算が、駐留米軍の雇用を可能にしているのである。アメリカ軍が日本から引き揚げれば、アメリカ政府もどれだけの損害かよくわかるはずである。

 

また、沖縄に駐留するアメリカ兵が、地元の女性に性的な暴力行為を行っても、日本を助けてやっている以上、その行為に対し、恥とは言うが、あまり、そうとは思わないのではなかろうかという印象を持った。

 

筆者は、日本がアメリカ軍の駐留が必要であることは認める。しかし、それは、あくまでも同等の立場であることが前提となる。お互いの捜査権、裁判権など保持することは、当たり前のことである。

 

筆者は日米安保条約を正確に理解しているかと聞かれれば、即、ノーである。だが、問題は、現在、日本政府と国民がこの問題に関しどのような返答を現実行動として、持っているかである。大金も出しているのであるから、強く抗議し、正当な要求をしていただきたいと思う。

 

今度の参議院選挙の結果は、その日本政府と日本国民の回答をしっかりと内包していると思うのである。いかなる関連法をいくらいじっても、肝心要の憲法9条を堂々と、日本政府、立法機関、国民が正面から論じなければ、どうにもならないところまで来ていると筆者は強く思う。ISISなど、イスラム過激テロリストも日本国民を狙ってきている。好むと好まざるにかかわらず、日本国として、戦いに応じなければならなくなると思う。戦いには、先制攻撃も作戦の一部となることもあり得るだろう。ISISとの戦いには、国民を守るため、そのような先制攻撃をアメリカやNATOと共に行わなければならなくなるだろう。

 

さて、アメリカの大統領選挙で、トランプが勝たず、ヒラリー・クリントンが勝ち、アメリカ史上初の女性大統領になったとしても、このトランプ族の気勢は、変わらないと考えられる。なぜなら、その次には、また大統領選挙があり、共和党もこのトランプ族を消滅させることはできず、逆に、それを基盤としてくるであろう。

 

トランプ足の考え方は、一種のアメリカの大衆のナショナリズムともいえると思う。大衆の動きは、学説的に理路整然として説明できるものではない。あくまでも国家意識の高揚で、アメリカ国民の自由と民主主義の思想は、これまでとは、質を変えている、と筆者は見ている。社会主義者が反ワシントン体制の象徴とも考えられるのであるから、アメリカ国民も変わったものである。

 

金持ち層と貧困層の戦いにもなってきたのである。これから起こることは、所得の平準化を目指した、アメリカ政府と議会の動きで、この点でもアメリカは大きく揺れ動くであろう。絶対多数を基盤とする民主主義政治体制の下では、貧乏人が圧倒的に多い。貧乏人の力と団結による革命へのうねりになっていく可能性もある。社会主義化していく可能性がある。

 

そんな時、資本主義をふんだんに乱用し、富を得たトランプは、表舞台には、立っていないだろう。

 

以上

 

佐藤則男

ニューヨーク


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NYPD

警察が黒人を残虐に射殺し、黒人が警察を同じく、銃弾で殺す。このところ、この種の事件が続発している。ダラスでは、5人の警察官が黒人の銃撃で殺された。誠に、痛ましい事件であり、筆者は、このような事件があるたびに、「何とかならないものだろうか」と頭を悩ます。

たとえ、人種差別の国とはいえ、警察と市民が殺し合うこと自体、異常な国なのである。マイノリティ・コミュニティと警察との一層のヒューマンコミュニケーションが必要なのである。

 

殺したほうも、殺されたほうも、家族がいる。家族の悲しみを思うと、筆者は、余計、悲しく、残念に思う。

 

筆者は、アメリカの警察官を幸いに怖いと思ったことはない。スピード違反で、2回捕まったことがある。免許証を渡し、車の中で、静かに待っているように言われる。やがて、警察官が免許証とともにやってきて。罰金の札をくれる。それで、警察署に罰金を払うのである。

 

初めての時は、見逃してくれた。このときは、足の骨を折っていたので、相当な罰金を課せられるのかと心配したが、同情してくれた。

 

ただ、これだけのことをやるだけである。なぜ、拳銃を持ち出し、撃たねばならないのか。

 

また、筆者は、真っ昼間、強盗に襲われ、警察署に呼び出され、深夜まで、捜査に協力したこともある。マンハッタンの裸電球の刑事室で、実に貴重な、勉強をした。そして、深夜、雪の降る夜は、警察官に助けられた。

 

そして、我が家のコンドミニウムすぐ上のアパートに、ニューヨーク市警視総監が住んでいる。非常にフレンドリーな人である。

 

筆者は、ニューヨーク警察、また、アメリカのどこに行っても、警察官に道を聞いたり、いろいろなことを相談するが、みな親切で、ひどい仕打ちを受けたことはない。もちろん、筆者はマイノリティであるのだが。

 

だが、テレビも、ほかのメディアも言っていないことがある。筆者はそれを勇気をもって言いたい。それは、ドナルド・トランプが大統領選に立候補して以来、,イスラムの人々、メキシカン、ラティーノ、中国人、日本人、韓国人などに対する蔑視表現を繰り返し、大々的に白人ブルーカラーに唱えるようになってから、人種差別傾向が今までよりも、強まったのではないか、という印象を持つ。

 

これをアメリカ人の友人と話したが、「その通りだ」と同調した。

 

これは、実際調査をしてみないと、わからないことで、筆者は、印象を述べるにとどめておきたい。


本件に関し、ヒラリーは、テレビのインタビューに直接、生放送で、答えたが、トランプは、ビデオで用意された原稿を読んだだけだった。

 

佐藤則男
ニューヨーク


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ヒラリー・クリントンの国務省サーバーのプライベート使用、Eメール問題をめぐり、コーミーFBI長官の公聴会は終わった。多数を占める共和党議員は、共和党に属し、ブッシュ大統領がCIA長官に任命したコーミーを利用し、クリントンを粉々に砕こうと意図したのであろうが、どうやら、その企ては失敗したと、筆者は思う。

 

共和党下院議員より、コーミー長官のほうが人格的に上である。証言台席に座り、あらゆる質問に答える同長官の姿は、立派であった。筆者は、久しぶりに、「アメリカの知性,善良さ、公平さ、真摯さ」を感じたのであった。本当に久しぶりであった。

 

なぜ、筆者が、このような真のアメリカの姿を見なくなったのか?

それは、人を小ばかにし、テレビのバラエティショーと酷似している政治集会を行うトランプのせいである。国家に対し、誠に失礼であり、不適切であると筆者は個人的に思う。まるで、気が狂ったようなショーである。外国の政治家でなくても、単なる旅行者も「これがアメリカの共和党の大統領選指名代表」と聞いてびっくりするだろう。

 

筆者は、なぜ、多くのアメリカの国民がトランプを「最高司令官」としようとしているのか全く理解できない。

 

筆者は、ヒラリー・クリントンもアメリカをより充実した国とし、世界の国々、人々のために世界に貢献する国に導くリーダーとして、非力だと思う。しかし、トランプと大統領の地位を争うということになれば、文句なくヒラリー・クリントンを強く支持する者である。それは、トランプという妖怪から、アメリカを救う道であると思う。

 

本日、ヒラリー・クリントンにとっては、コーミーCIA長官のおかげで、一息つく日であったと思う。筆者にとってもそうであった。

 

佐藤則男


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今、クリントンサーバー・メール問題で、コーミーFBI長官を招き、下院で公聴会が開かれていて、筆者は、その中継を見ている。

多数派の共和党メンバーの尋問の中心は、FBI長官が、ビル・クリントンやオバマ大統領やリンチ司法長官の影響があり、クリントンを無罪放免にしたのか、という点であるが、誰も、それを実証する証拠を持っていないので、空回りするだけである。

 

民主党議員は、コーミー長官の結論を支持し、褒めたたえる尋問をする。

 

典型的な公聴会のパターンである。何の拘束力も持たず、ただ単なる多数派を占める、共和党の「ヒラリー叩き」の政治ショーである。共和党は、ヒラリーの弱みに付け込み、「国家機密法を犯した人物」のイメージを国民に植え付けたいのだ。

 

このような公聴会で発言するアメリカ下院議員の未熟さ、勉強不足を常に強く感じるのは、筆者だけであろうか?

 

とにかく、党派的でありすぎるのである。ただ、ものをいうだけで、何も動かないのである。

 

アメリカの大統領選挙には、このような無駄がつきものだ。

 

それにしても、ヒラリー・クリントン、大失敗をやらかしたものである。国務省のサーバーに悪説して、なぜ、仕事ができなかったのであろうか。なぜ、自分のプライベートサーバーつなげなければならなかったのであろうか。まったくその理由がわからない。しかも、その行為は、違法なのである。

 

ご本人は、「便利だから」と説明し、それをFBI長官もストレートにとらえ、犯罪行為の意図はなかったと認めている。

 

ヒラリー・クリントンは、名門イエール・ロースクールの出身で、法律事務所で長く働いていた経験を持つ。それが違法行為であることを知らないはずがない。それなのになぜこのような愚かなことをやったのであろうか。

 

佐藤則男


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ヒラリー・クリントンの国務省サーバーを自分のサーバーにつなぎ、仕事をしていた事件は、大きなうねりになってきている。

 

一昨日、コミーFBI長官は、この一連の事件で、クリントン大統領選候補を「告訴しない」と結論付けた。これで、ヒラリーが監獄へ行くことはなくなったが、政治的には、それ以上に強烈なインパクトを与えた「叱責」を行った。これは、「犯罪なし」としたが、この「叱責」は、政治的に、大きな暗い雲を民主党大統領選候補ヒラリー・クリトン氏に落とし、真っ黒に覆った。

 

コミー長官は「クリントン国務長官の仕事のやり方は、あまりにも不注意で、その間にかわされたメールの中に、110の国家機密事項とされたメールが含まれていた」というもので、さらに、それらの情報が外国がハックされていた可能性もある」と驚くことも指摘したのであった。

 

この部分の解釈は注意を要すると思う。コミー長官は、本当は、犯罪に該当するのだが、大統領選挙で民主党の指名候補として、それはできなかったのである、と筆者は、コミー長官の苦しみの結論を読み取るのであるが、実際はどうであろうか?

 

本日、リンチ司法長官は、コミーFBI長官の結論を受け、正式に、この一連のクリントン元国務長官のメールサーバー問題に関し、打ち切る宣言をした。これで、誰も告訴されることはなくなった。結審と同じである。

 

また、これで、クリントンの外交面における強さ、リードは、すべて消え、影も形もなくなった。4年間、世界を駆け回り、いろいろな国々と交わり、いろいろな国々の元首と会談した日々をむなしく思い起こすことになったであろう。

 

ヒラリー・クリントンは、いくら、後悔しても、自分を責めてもただ悔しさだけがこみ上げてくるだろう。この一連の事件で、さんざん質問されても、「国家機密と指定された文書は何もなかった」と繰り返し、繰り返し、説明してきた。しかし、それはすべて「嘘だった」のである。「嘘つきヒラリー」のウソの、そのまたうその上塗りである。

 

アメリカの歴史上、これほど危なく、弱くてもろい立場に立った、大統領選候補はいなかったであろう。

 

筆者は、昨年夏「なぜ、ヒラリー・クリントンを大統領にしないか?」という本を書いたが、何か、彼女が大統領になれない暗い点があるのではないか、と考えたがこのようなことではなかったか、と今思う。

 

今回の選挙で、女性として初めて、大統領に選ばれる可能性があるが、そうなったとしても、アメリカとしては、トランプと比較したうえでの、ネガティブからの選択であり、本当に望んだ彼らの大統領でないという意識の強い大統領になるのではないかと思う。

 

佐藤則男


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トランプとヒラリー

安全な差をつけつつあったヒラリー・クリントンにまたしても「ネガティビズムという妖怪」が立ちふさがった。今度は、対立候補のトランプだけではない。FBI、そして、共和党全体が組まれた強力な妖怪である。

 

ことと次第によっては、民主党指名候補としてのクリントンの大統領選への出馬資格を疑問視する事態になるかもしれないのである。それほどまでに、突然の危機で、ヒラリー陣営を大きくゆすぶっている。ほかの共和党候補であれば、たちまち、追いつき、追い越すことができるだろう。

 

事の次第は、昨日リポートしたコミーFBI長官の昨日の記者発表であった。クリントンを国務省サーバー問題から無罪放免としたが、その「叱責」は、クリントンがこれまで、「国家機密を含んだ情報など何も含まれていなかった」などと何度も自分で、説明してきたが、そのようなクリントンの釈明を片っ端から、粉々に打ち砕くものであった。

 

これでは、無罪放免などというものではない。生かして、野ざらしにし、生き恥をさらさせる、言ったほうが正確だろう。クリントンの大統領選出馬の資格さえも疑わせるもので、大統領としての資格など、どこにあるかと思わせるものであった。

 

クリントンの不人気のレベルをさらに上げるものであり、大統領選どころの問題ではないレベルまで、引き上げる可能性を含んだ問題に発展させる可能性があると筆者は思う。

 

明日、共和党議会は、コミーFBI長官を召喚し、詰問を浴びせるが「なぜ、そこまで、国家機密法を犯したクリントンを告訴しないのか?」を中心に厳しく追及することになっている。

 

FBI長官がそのような重要な判断を司法長官に黙って発表することは、例のないことであり、何がそうさせたかも、知りたいところである。

 

ライアン下院議長は、「クリントンは、すでに国務長官から降りて、そろそろ4年になるが、なぜ、彼女は、現在の国務省とコンタクトができ、動かせるのか?」という大疑問を発している。そんなことがあってはならないのである。

 

コミー長官は、共和党員であり、息子ブッシュが大統領時代、FBI長官に任命された男である。「有能な男で、野心があり、フーバー元FBI長官のように、大きな権力者になりたがっている男だ」と筆者の元共和党ストラテジストは、言っている。

 

これに対し、トランプは、水を得た魚のように、元気づいている。ヒラリーを得意にジェスチャーと役者のような演技で、たたきにたたきまくる。新たなエネルギーを得たのである。

 

まことに不思議なことであるが、ヒラリーのこれだけのスキャンダルをFBI長官に説明されると、「いったい、こんな不用意で、わきが甘い、無能な人物に国家を任せられるか」という大きな疑問を持つ多くのアメリカ人の友人たちの気持ちがわかる気がするのである。

 

トランプのヒットラーのような、一方的な見方をし、不適切な表現を使う、「ヒラリーをののしりっぱなし」の演説も、多少は、聞けるのであるから、人間の先入観の恐ろしさを感じる。

 

ヒラリー・クリントンに取り、すでに、崖っぷちに立った状況がやってきている。もはや、のるかそるかの状況に追い詰められたと筆者は思うのである。

 

今回の大統領選挙がいかに「マイナスの選挙」かよくわかると思う。プラスは、一つもなく、マイナスだけをたたき合う選挙なのである。ヒラリーにとっては、今すぐに、こんな前哨戦の時期から、最大の悪玉妖怪が立ちふさがったのだと、筆者は思う。


さすがに、ヒラリーである。世界で最もスケールの大きい「成り行きで、スキャンダルに明け暮れる人生の女性」だと思う。「野心という運命を背負った女性」の生き方だと思う。
 

佐藤則男


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ヒラリー・クリントンという人は、政治家として、身の回りには、超一流の政治家とアドバイザーは集められるが、判断力があり、事務能力のある優秀な官僚を集めることができない人のように思うのは、筆者だけであろうか。

 

本日、共和党支持者であるが、民主党からも人望の厚いジョン・コミーFBI長官が、ヒラリー・クリントンのサーバー問題に関しては告訴しないという結論が発表され、この一連の問題にけりがついたと多くの人々が思ったと思う。ヒラリー支持者には、安ど感を与えたはずであった。

 

だが、筆者は、コミー長官のFBIの結論の発表をテレビで見ていたが、無罪放免のほかに「付け足し」があり、その文面は、極めて厳しいものであった。日本の新聞テレビでも報道されていると思うので、詳しくは、そちらにお任せして、筆者が最も意を持ちたいのは、ヒラリー・クリントン前国務長官の「過失」の指摘である。ヒラリーが、サーバーに入っている国務省の国家機密文書を自分のサーバーに取り込み、自分のコンピューターにそれをダウンロードし、読み、指示を出していた事実であった。

 

なぜ、その行為を中国やロシアを訪問していた時にやっていたのか。そんなことがアメリカの国家機密法で禁じられていることをなぜ、知らなかったのか?

 

誰がこんなことが行われていたことを信じるであろうか?また、それをやらせていたのは、自分のアシスタントであり、それも、国務長官のスタッフたちである。なぜ、多くのスタッフたちが、そのようなルールを知らなかったのか?

 

それこそ、トランプが言うように「Stupid」である。「バカ」としか言いようがない。

 

知らなかったのではなく、そのような習慣になってしまっていたのか?

 

確かに、クリントンには、優秀なポリシーメーカーのスタッフがついていることは聞いたことがある。しかし、リベラルが多く、何事につけても甘い、という評判を聞いたことがある。しかし、これほどまでに、メールやサーバーを使ってのセキュリティについて、甘いとは。通常人の想像を絶するのである。今、世界のハッカーたちは、どれだけの能力を持っているか、それをヒラリーのスタッフたちが、全く知らないとは、言わせない。国務省のサーバーから離れれば、ハッカーたちのおいしい餌である。

 

こんなスタッフたちしか集められないヒラリーをトランプ、共和党は、徹底的に突っ込むだろう。すでに、トランプは、今夜のノースカロライナ州で開いた大集会で、ヒラリーの大統領としての不適格性を大々的に、大きな怒りを込め、たたき放題たたいた。ヒラリーを「バカ」とまで言った。

 

ヒラリーがうそつきだと思っているアメリカ人は、55パーセントもいる。今度のFBI長官のこの事件でヒラリーを訴追しない、と発表したが、その「叱責」としての「過失」の指摘は、実にヒラリーの信頼を落とすものであると筆者は思う。

 

この叱責ショックがいつまで続くか?どうヒラリー支持に影響を与えるか?アメリカのメディアと専門家は、回答を避けている。筆者は、一時的な影響は多少あると思うが、トランプが全国レベルで、支持率で、ヒラリーとは、統計誤差内で、トランプが追いつく可能性が一時的にはあるのではないか、と思う。

 

そして、問題は、この影響がいつまで続くのか?、という点であるが、7月中旬に行われる両党の党大会までではないか、と思う。

 

党大会では、ヒラリーとトランプには、副大統領が決まる。このFBP長官の失跡の影響も弱まるであろう。

 

しかし、無罪放免となったものの、影響は極めて高いと思う。

 

佐藤則男
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アメリカの選挙民が、ようやく落ち着いてきたようだ。タクシーの運転手、二人とも白人ブルーカラーで、海兵隊員であった。筆者は、なんとなく元海兵隊員と話が合う。

 

いろいろな話をし、「今度の大稜線は、選択が難しいね」と話しかけると、「その通り」と言って、いろいろしゃべる。そして、結論として、「あの男は、大統領になる資格はない」という。トランプのことである。「あの男は、政治がわかっていない。国際情勢がわかっていない。大統領などにしたら、核兵器のボタンを簡単に押すだろう」と言う。トランプファンだった、白人ブルーカラー層がこんなことを言い出した。

 

「ヒラリーは嫌いだが、彼女に任せるより、仕方がないだろう。消去法だ」である。高いう白人ブルーカラー層が増えてくると、筆者もやっと安堵する。トランプの言いたい放題のヒラリー批判は、アメリカの選挙民は、聞き慣れてきたのであり、なんという一方的なのかと思う人が増えているのである。

 

世論調査も明確にそれを表している。これからますます、この傾向が強くなうと思う。共和党の一流メンバーが、本選でのトランプ支持を拒否している。特に今回、議員で、改選を迎える共和党議員は、トランに組していては、当選は厳しいと判断し、距離を置いている議員が多くなっている。

 

以上

 

佐藤則男

 


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今回の大統領選挙の特徴の一つに、両候補者が、致命的弱点をもっており、その弱点をお互いたたき合い、どちらがどれだけダメージを与えるかというパターンである。だから、お互いポジティブな強い部分を強調しても、何の意味もないのである。

 

通常の選挙民に聞いても、皆どちらに投票するか即座に答えない。そして、詳しく聞いていると、「ヒラリーのほうが無難かなあ」という程度である。だから、ヒラリーがいくらリードしていても、その支持は、重みをもたない。何かあれば、すぐひっくり返る要素がある。

 

先日、偶然同じ飛行機にビル・クリントンと司法長官のロレッタ・リンチが乗り合わせ、二人が30分ほど語り合った。共和党は、すぐこれをとらえ「国務省サーバー事件の隠ぺい工作」ととらえ、司法長官の事件から、自ら引き下がるよう要求した。

 

これに対し、リンチ長官は、検察側、FBIのあらゆる要求も受け入れる、と発言せざるを得なかった。これまでは、それをはねのけてきたが、このビルとの会談で、その壁が破れたのである。

 

筆者が偶発的な出来事とは、このようなことである。ビル・クリントンがどれだけ、ヒラリーにとって、マイナスか、言うまでもないが、これまでも、論争を巻き起こしてきた。ヒラリーにとっては、このサーバー事件は大きな問題に発展する可能性が出てきた。起訴される可能性が出てきたのである。起訴されたら、裁判の結果によっては、犯罪人になる可能性もあり、大統領選候補者として、致命的な結果になる。

 

これに、トランプは、一気に乗るだろう。あること、ないことを挙げ、勢いづき、大攻勢が始まるだろう。

 

トランプは、トランプ大学の不正問題がある。これも、裁判にかけられている。もし、有罪と判明すれば、これも同じことである。

 

大統領選挙の候補者がこのような致命的弱点を持っている大統領選挙は、これまでなかったであろう。言ってかみれば、実に貧弱なアメリカ大統領選挙である。こんな犯罪者になる可能性のある人物をどうして選ばなければならなかったのか。筆者は、不思議である。

 

 

さて、大統領選挙を分析するには、過去16年間のアメリカを振りかえらなければならないことを筆者は、以前、述べた。過去16年間を考えると、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプが登場する理由が少しはわかる。

 

ブッシュは、「必ずしも遂行する必要のなかった」イラク戦争を「サダム・フセインが大量破壊兵器を持っている」という根拠で、戦争に入り、泥沼に陥る、イラク戦争を行った。そして、フセインをリンチにかけるように殺させた。そして、高らかに、「勝利宣言」を行った。

 

しかし、本当の戦争は、それからだった。イラクの国家再興は、ものの見事に失敗し、独裁者フセインを取り除いて、イラクの統率者はいなくなった。国としての均衡が破れたのであった。それ以降、ご承知のとおりである。テロリストが世界中を荒らしまわり、世界中を恐怖に陥れている。

 

ブッシュを引きついだオバマは、イラクから兵を引き上げることのみを考え、それを実施した。その政策は、テロリストたちを勢いづける結果になった。しかし、筆者は、もし、アメリカ軍を駐在させていても、同じことだったように思う。イラクの復興は、アメリカ軍の手では、行えなかったと思う。

 

こんな状況で、大統領選挙を行う場合、アメリカの選挙民の最大関心事は、「イラクなどどうでもよい。我々をテロ攻撃から守ってくれるのか」「我々の生活はどうなるのか」「安定した仕事につけるのか」「経済はよくなるのか」「医療制度はどうなるのか」「子供の教育は、どうなるのか」などという大きな疑問があるのである。

 

これらの問題を取り扱うべき、ワシントンの議会は、党派の争いで、何も結論が出せない。いわゆる、右と左の対立である。そして、少しの妥協もしない。議会は、空転するばかりである。

 

そこに、トランプなる人物が登場した。この独善的な人物に国民が熱狂するのは、当たり前である。しかし、この男は、大きなミステークを犯した、自分の政治アジェンダを持ち出し、そのような不満分子を味方にすることができると思ったのである。

 

それが、不法移民と貿易協定である。外国にビジネスチャンスを見出し、工場を移した企業である。彼らを呼び戻せというのである。この2点だけで、アメリカの問題は、解決つくのであろうか。的外れの選挙のアジェンダである。

 

そのアジェンダを独裁者のように訴える。まるで、ヒットラーである。このような極端な立場も選挙民は「何も進め得ないワシントンの政治家よりまし」と思ったのである。

 

かくして、トランプ旋風は起こった。アメリカの選挙民は、トランプにかけた人たちが多かったのである。これにより、17人の共和党予備選立候補者は、なぎ倒されたのであった。こんなことになろうとは、筆者は、予想できなかった。

 

筆者は、白人ブルーカラーの心理を読み取ることができなかったのである。彼らの多くが、マイノリティを好まないので、筆者の死角であった。彼らの白人としての優越感は強いものがある。また、筆者もアメリカ社会でマイノリティであり、白人ブルーカラーの人たちに差別を受けたことが何度かあった。人種差別を受けると、それがなんと屈辱的であるかよくわかった。

 

近年増えている不法移民に仕事を奪われ、というより、彼らが望まない汚い仕事を不法移民に奪われ、嫌気がさしているといったほうが正確であろう。そこにトランプが現れ、彼らの気持ちを代弁したのである。それも国粋主義的に唱えたのであるから、たまらない。たちまち支持を受けたのである。

 

一方のヒラリー・クリントンは、嫌われ率55パーセントにかかわらず、予備選で勝ったが、運が良かった。対立候補として、大統領になりえない社会主義者であるサンダースが立候補したのであった。しかし、思わぬ苦戦をした。これは、サンダースが新鮮であることと、ヒラリーの要領の良さ、オポチュニスト的なところ嫌う多くの「ヒラリー-ヘイター」たちが根強く残っているからである。

 

ヒラリーを多くの選挙民が「嘘つき」という。これがヒラリー・クリントンの代名詞なのである。これは「何をしゃべっても真実を言わない。嘘で固まっている」と選挙民の多くが言う。だから、社会主義者で、大統領候補として、大きな疑問が残るサンダースにあれだけ苦しめられたのである。アメリカは、社会主義政権には、まだ、ほど遠いのである。おそらく、古典的理論に結び付いた社会主義国家になる国ではない。

 

そんなことは、アメリカの選挙民には、わかっている。それでも、彼らは、この社会主義者に投票したのである。ヒラリーでは、満足しないのである。ヒラリーが民主党リベラル派の票をどれだけとれるか、選挙に大きく影響するだろう。

 

この勝負は、確かに、今のところ、ヒラリー有利であるが、何かあるのではないか、という予感がする。

 

佐藤則男


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大統領選挙は、実際は、現在、とうなっているのか?

 

筆者は、クリントンが圧倒的にリードしていると思う。いろいろな世論調査結果が、それぞれ異なった結果を出しているが、それぞれの調査に政党、つまり保守かリベラルかのバイアスがかかっている。これらの平均値を出したものが、Real Clear Politicsのやり方なのであるが、それでも、加重平均でもしない限り、 このバイアスを乗り越えて、状況を把握するのは、無理な話であろう。だから、筆者は、あまり信用しない。

 

さて、現在の世論調査結果を見てみると、アメリカ全土で、ヒラリーのリーnは、6-8パーセント程度ではないかと筆者は推定している。そして、オハイオ、ペンシルべニア、フロリダ、バージニア、ノースカロライナ、などの激戦区では、トランプとヒラリーの差は、拮抗しているが、どの調査も若干ヒラリーがリードしている。

 

これらの激戦区で、少しでも、ヒラリーがリードしていることは、大きな意味を持つ。なぜなら、これまでの大統領選挙を長年見てきて、世論調査で、1パーセントの差は、このような激戦区では、大きな要素となる。

 

これらの激戦区で、現在、ヒラリーが24パーセントリードしている。この差が5パーセントに広がれば、ヒラリーの地滑り勝利の可能性が出てくる。なぜなら、これらの州では、ブルーカラー労働者が多くトランプが唯一に頼れる選挙民の層で、これらの州で、リードされていることは、トランプにとっては極めて痛いのである。

 

また、トランプには、共和党との対立がある。共和党がトランプでまとまることはないと筆者は思う。

 

トランプがアメリカ大統領となることは、アメリカ国民が国家を見捨てることだと、筆者のリベラルの友人は言う。

 

アメリカの選挙民は、だんだんとトランプなる人物がわかってきたのだと思う。

 

佐藤則男


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今、トランプがペンシルベニアで、大集会を開き演説を行ったところである。

 

一口に言いたいと思う。「こんな演説は、近代アメリカの歴史過程で聞いたことがない」と。トランプは、ペンシルべニア州というブルカラー労働者の多い選挙区で、彼らを相手に説いたことは、「アメリカ経済が弱くなったのは、NAFTAなどの世界貿易条約を結び、アメリカを不利にし、外国を儲けさせ、アメリカの利益を無視したこと。そして、中国をWTO(世界貿易機構)に加入させたことである。そのような外国の利益を優先させたために、アメリカの雇用状況は悪くなった。これらの政策をとったのは、ビル・クリントンとヒラリー・クリントンである」と、平然として、気高く、述べるのである。

 

なんという嘘に基づいた演説であろうか。アメリカの経済が世界経済において、力を失ったのは、外国に甘かったせいだ、と言っているのである。

 

一瞬筆者は、「トランプは気が狂った」と思ったほどである。そして、外国、特に中国を「Cheater (だまし屋)と呼ぶのである。そして、すぐに中国を相手に、貿易戦争を起こすようなことを迫る。

 

要するに、アメリカの経済の弱体化、雇用状況の悪化は、すべて、外国に甘い貿易政策をとり、外国を儲けさせることばかり考えてきたクリントン政権とヒラリー・クリントンであることを言いたいのである。

 

経済のグローバリゼーションには、反対である立場も明確にしたのである。ただ、驚くばかりである。

 

なんという、国際感覚のない、傲慢で、不合理な人であろうか。まるで、「悪魔」がするような話である。

 

テレプロプターを使用しての演説とのことであるが、そこから離れるのであろう。とんでもない発言である。

 

筆者には、この傲慢に喋り捲り、独善的な態度で、怒りに燃え、時々、怒鳴り声をあげ、手を動かし、指を動かしてしゃべりまくるトランプの姿は、かつての独裁者、アドルフ・ヒットラーに似ていると筆者の友人は指摘した。

 

筆者はただ、呆然とするのみであった。

 

そして、超右寄りのFOXニュースチャネルには、右翼の解説者が出てきて、巧みにトランプ支持の態度をとり、トランプの「アメリカ孤立主義」を称える。

 

アメリカは、とんでもない国になったとつくづく感じる。

 

佐藤則男


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本日、ついに、シンシナティの大統領選挙集会で、民主党の強力な二人の女性パワーが一緒に出演した。両方とも、民主党のカラーを表すブルーカラーの洋服をしている。ヒラリー・クリントンと、マサチューセッツ州選出の女性上院議員のエリザベス・ウオーレンである。

 

筆者は、ウオーレン上院議員を「トランプの天敵」と呼んでいる。なぜなら。ウオーレンは、かつてハーバード・ロー・スクールで教鞭をとり、破産法を専門に教えていた。アメリカの破産法がざる法で、このほうを悪用し、破産法をビジネス戦略として使う人たちが後を絶たない。

 

企業主は、経営に困ると会社更生法を利用し、倒産とはいっても、現実には、豪華絢爛な生活をしている。有能な弁護士、会計士を使えばこれが可能なのである。トランプは、これまで、3回倒産し、豪華な生活をニューヨークのセレブリティとして、人生を過ごして来た。

 

ウオーレンは、トランプがどのような手段を使ったか見える女性である。実際は、トランプは、税金申告書を公開しないのでわからないのであるが、大体のからくりは、読んでいると筆者は想像する。不動産デベロッパーはあらゆる経理テクニックを使い、税金を逃れることができるビジネスである。

 

筆者は、アメリカで、ビジネス経験が長いが、売掛金が溜まっているクライアントに、支払いを請求すると「これ以上、きつく返済を要求するなら、チャプター・イレブン(会社更生法)を申請するぞ。そうなれば、あなた方は、一ドルにつき、何セントとしか取れない」と脅かされたことが何度もある。

 

トランプもこのような脅しを債権者に言っていたことが、NY Timesの記事で明らかになっている。このようなトランプの倒産作戦に、どれだけの零細企業、中小企業が犠牲になったか、3回も倒産しているのであるから、たくさんいるであろう。それも、カジノなど大プロジェクトである。下請け、また、そのまた下請けの企業も犠牲になったとNY Timesは、書いている。

 

トランプは、このウオーレンを明らかに恐れている。例により、ウオーレンにもだ名をつけ、「ポカホンタス」と呼んでいる。ポカホンタスとは、1595年頃 - 1617年) はネイティブアメリカン・ポウハタン族 の女性。英名「レベッカ・ロルフ」。本名はマトアカ (Matoaka) またはマトワ(Matowa)で、「ポカホンタス」とは、実際は彼女の戯れ好きな性格から来た「お転婆」、「甘えん坊」を意味する幼少時のあだ名だった。(ウイキペディアより)。

 

ウオーレンは、積極的な消費者保護論者であり、消費者金融保護局の設立に貢献した。2008年の金融危機の際には、不良資産救済プログラム(TARP)の監督を目的として創設された不良資産救済プログラムに関する議会監督委員会メンバーの議長を務めた。

 

2000年代後半から、タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に09年・10年と2年連続で選出されるなど、その認知度を広げていった。現在、リベラル派・プログレッシブ層からの支持が厚い。また、「ウォール街を占拠せよ」運動の思想的指導者であることを認めている。

 

これで、筆者がウオーレンを「トランプの天敵」と呼ぶにふぃさわしいことがお分かりになったと思う。

 

問題は、果たして、このウオーレンがヒラリーの副大統領候補として、立つかどうかである。もし、ヒラリーのラニングメイトとして立てば、女性が二人となう。また、さらに問題がある。ウオーレンがもし、副大統領に当選すれば、上院議員を辞めなければならない。そうなれば、マサチューセッツ州の知事は、共和党だけに共和党に取られてしまう。このような場合は、周知が公認を決めることになっている。

 

おそらくヒラリーは、このことで、ウオーレンを副大統領候補として、押さないと思う。

 

とにかく、タイトランプ作戦として、ウオーレンに地方でのキャンペーンに加わってもらうことになるだろう。ウオーレンの協力をヒラリーは大歓迎している。

 

佐藤則男

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大統領選挙は、トランプとヒラリーだけと思いきや、まだ、サンダースが意地を張って、大統領選挙に影響を与えようと残っている。

 しかし、これは、別に例外でも、特別なことではない。また、往生際の悪い、などと考えることはない。今のカルフォルニア州知事のブラウンが大統領選に出馬した時も、最後の最後まで粘ったし、第一、ヒラリーが2008年にオバマと民主党の指名代表選を争った時、そうであった。ヒラリーは、党大会で、代議員を説得し、ひっくり返そうとまでしたのである。

 今、サンダースとヒラリーも直接会い、話し合い、その後も双方のキャンペーンチームが交渉しているが、どうも、うまくいかないようである。サンダースは、「ヒラリーが条件をのまない」と言っている様子である。これまで、ヒラリーを「ウオールストリートと密接に結び付き、高額の選挙資金を得てきた」などと、痛いところを突き、ヒラリーを打ちのめしてきた。

 そんなヒラリーであるから、そう簡単にサンダースとは妥協できない。サンダースのヒラリー陣営への要求は、この種のことをしない、という表現を迫っているのだと思うが、それは、ヒラリー陣営にはできない相談である。ウオールストリートから、ヒラリーには、相当な政治資金が入っているだろう.

 また、2012年の大統領選挙以降、アメリカの選挙においては、献金を無制限に集め、候補者から独立した形で選挙広告を行う、いわゆるスーパーPAC (Political Action Committee)、そしてスーパーPACに数百万ドルを超える資金を拠出することのできる大金持ちたちが選挙戦のカギを握るようになっている。

 これらの金を受け取るな、とサンダースは、ヒラリー支持の条件として、出していると想像される。サンダー自身、予備選では、インターネットを利用し、少ない金を寄付する支持者から、2億ドル集めたというから、大したものである。この面では、サンダースが上手だった。しかし、サンダースは社会主義者であった。社会主義者では、指名代表選では勝てない。

 まず、ヒラリー陣営がウオールストリートやスーパーパックの金を受け取るな、というようなサンダース陣営の要求を呑むわけがない。今、ヒラリーは、選挙資金集めに必死なのである。

 さて、それでは、サンダースの支持者は、サンダースが正式に党大会でヒラリー支持を発表すればどうなるか?

 世論調査では、66パーセントヒラリー支持に回るが、22パーセントは、トランプ支持に動くとみられている。

 だが、筆者は、この数字を信じない。本選が近くなれば、彼らは、トランプに投票するなどとは言わないと思う。反体制の意味においては、確かにトランプ支持者と同じであろうが、彼らは、質的にトランプ支持者とは全く異なる。年齢層も教育水準も異なる。まったく質的には、別個の人たちである。

 なぜ、このように筆者が気が付くのに、アメリカのジャーナリストたちは、それを言わないのか?

 ましては、サンダース支持者は、階級を意識している人たちが多い。そのような人たちが、なぜ、金儲けの権化のようなトランプを支持するのか?トランプは、政治家ではない。事業家で、セレブ、エンターテイナーなのである。サンダース支持者が、最終的に近寄れる人ではないのである。

 以上

 

佐藤則男



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トランプ222

昨日のイギリスで、EU脱退の国民投票が行われ、脱退は決定したが、これといった、優れた分析と予測をアメリカのメディアに、探すが、筆者がうなずけるものは、一つもない。経済学者や専門家は何をしているのであろうか。ただ、大げさに危機を説明しているだけである。

 

そこで、日和見的に、うまくこれを予測していっていたトランプは、スコットランドを訪ね、思ったような結果が出て、「イギリスが、元に戻ってよかった。イギリス人が自分たちの利益を自分たちで使うことはあり前である。アメリカもそうなる」などと、無責任極まりないことをスコットランドの自分のゴルフコースで行われているゴルフ大会で論じている。

 

ましては、スコットランドもイギリスから独立したがっているから、トランプは、「国はその国民意思に準じるべきだ」などと述べている。トランプという男、日和見的で、まったく、自分が信じた価値観のない人ではないかと思う。

 

大切なことは、なぜ、議会制民主主義、議院内閣制の国が、最高の決定機関である議会を飛び超え、選挙民にこのような重要な決断を任せたか、論じなければならないのではなかろうか。なぜ、議会と行政府のトップである首相が決められないのか?

 

筆者は、ここがわからない。国民投票をすれば、決定の源になるのは、愛国心とナショナリズムしかないだろう。こんな問題を国民に問い、判断を仰いで、「国の方向として正しいかどうか」の判断はできない。そんな能力は国民にはないし、第一、そのような能力があるから、首相に選んだのではないか。

 

トランプのように、ナショナリズムを扇動し、国の進む方向を決めるのは、なんと無責任なのか、と言いたい。

 

わが祖国日本、も、第二祖国アメリカもそうあってほしくない。それなりの首相もしくは、大統領を選んでいただきたいものと思うのである。


イギリスが抜けたEUはどうなるか?ブロック経済の時代はおわあるのか?不況に陥るのか?いくらでも問題はあるはずで、ニュースメディアも専門家も、もっと、明確に論じほしいものである。アメリカにもいないのである。だから、皆浮足立っているだけである。

 

佐藤則男

 



http://blog.livedoor.jp/norman123/
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wor1507060046-p1

昨日。約400万人いるといわれる(一説では、1100万人)不法移民に対し、昨年オバマ大統領が大統領権限を使い、特別に働けるビザを発行するよう大統領命令を発しようとしたが、この権限が大統領権限内に含まれず、この大統領命令は、無効という判決が下された。

 

筆者の目から見ると、この判決は、ヒラリー・クリントンにとって、有利な材料になるのでは、筆者は思う。なぜなら、これらの移民の中で、もっとも多いラテン系が怒り、総決起し、移民政策に強硬な手段である本国への強制送還を主張するトランプに猛烈に反対するだろうと予想がつく。

 

今回の大統領選挙では、2730万人のラテン系の選挙民が投票すると予想されている。このラテン系有権者が立ち上がるのは必至であろう。

 

最高裁判事は、大統領が選び、上院に推薦し、上院が承認することになっている。だから、大統領が共和党、民主党どちらになるかによって、大きく異なってくる。現在のところ、最高裁判事は、右と左は、55分で。スカリヤ判事が最近亡くなり、新しい大統領がそのあとの判事を指名することになっている。ヒラリーかトランプかで、アメリカの価値判断が、ここに集結されるのである。そして、新しい判事が保守派から出れば、今後、保守的判断を中心にアメリカは、進み、ヒラリーが大統領になれば、リベラル的価値判断が浸透するだろう。

 

不法移民たちは、この結果に、自分の命を賭けているのである。だから、ラテン系の投票率はうなぎのぼりに上がるだろう。そのほかのマイノリティも同じであろう。彼らは、「トランプ憎し」で立ち上がり、団結することは確実であろう。

 

移民問題は、アメリカに取り、深刻な問題である。しかし、筆者は、ポジティブに考えている。もはや、アメリカ人ブルーカラー、特に白人ブルーカラー労働者は、ごみ処理とか、建設現場の労働、土方などはやりたがらない。このような仕事は、不法移民に取り、大きな労働市場になっている。

 

筆者は、はっきり言うと不法労働者のほうがよく働き、働く倫理もしっかりしていることを自らの経験で学んできた。白人ブルーカラーに仕事が来ないことは、十分すぎるほどわかっている。高い給料を要求して、仕事の量と仕事の質のレベルが伴わない。どれだけ、不法移民労働者がアメリカ社会に貢献しているかわからない。

 

そのような人々に、何らかの働けるビザを発行してやることもアメリカ国家の度量の大きさを示すものであろう。もちろん税収入の増加に役立つのである。

 

不法移民の中には、テロリストが紛れ込んで、危険である。だから、「イスラム教の国々からの入国を禁じる、」と言うトランプの主張に筆者は賛成しない。肌の色が違うことで、テロリストか否かを論じることは、ナンセンスであろう。アメリカの白人は人殺しをしないとでもいうのであろうか?

 

白人が大丈夫だという保証はどこにもない。

 

佐藤則男


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ヒラリートランプ

昨日。約400万人いるといわれる(一説では、1100万人)不法移民に対し、昨年オバマ大統領が大統領権限を使い、特別に働けるビザを発行するよう大統領命令を発しようとしたが、この権限が大統領権限内に含まれず、この大統領命令は、無効という判決が下された。

 

筆者の目から見ると、この判決は、ヒラリー・クリントンにとって、有利な材料になるのでは、筆者は思う。なぜなら、これらの移民の中で、もっとも多いラテン系が怒り、総決起し、移民政策に強硬な手段である本国への強制送還を主張するトランプに猛烈に反対するだろうと予想がつく。

 

今回の大統領選挙では、2730万人のラテン系の選挙民が投票すると予想されている。このラテン系有権者が立ち上がるのは必至であろう。

 

最高裁判事は、大統領が選び、上院に推薦し、上院が承認することになっている。だから、大統領が共和党、民主党どちらになるかによって、大きく異なってくる。現在のところ、最高裁判事は、右と左は、55分で。スカリヤ判事が最近亡くなり、新しい大統領がそのあとの判事を指名することになっている。ヒラリーかトランプかで、アメリカの価値判断が、ここに集結されるのである。そして、新しい判事が保守派から出れば、今後、保守的判断を中心にアメリカは、進み、ヒラリーが大統領になれば、リベラル的価値判断が浸透するだろう。

 

不法移民たちは、この結果に、自分の命を賭けているのである。だから、ラテン系の投票率はうなぎのぼりに上がるだろう。そのほかのマイノリティも同じであろう。彼らは、「トランプ憎し」で立ち上がり、団結することは確実であろう。

 

移民問題は、アメリカに取り、深刻な問題である。しかし、筆者は、ポジティブに考えている。もはや、アメリカ人ブルーカラー、特に白人ブルーカラー労働者は、ごみ処理とか、建設現場の労働、土方などはやりたがらない。このような仕事は、不法移民に取り、大きな労働市場になっている。

 

筆者は、はっきり言うと不法労働者のほうがよく働き、働く倫理もしっかりしていることを自らの経験で学んできた。白人ブルーカラーに仕事が来ないことは、十分すぎるほどわかっている。高い給料を要求して、仕事の量と仕事の質のレベルが伴わない。どれだけ、不法移民労働者がアメリカ社会に貢献しているかわからない。

 

そのような人々に、何らかの働けるビザを発行してやることもアメリカ国家の度量の大きさを示すものであろう。もちろん税収入の増加に役立つのである。

 

不法移民の中には、テロリストが紛れ込んで、危険である。だから、「イスラム教の国々からの入国を禁じる、」と言うトランプの主張に筆者は賛成しない。肌の色が違うことで、テロリストか否かを論じることは、ナンセンスであろう。アメリカの白人は人殺しをしないとでもいうのであろうか?

 

白人が大丈夫だという保証はどこにもない。

 

佐藤則男


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無題

アメリカのニュースメディアは、右か左かではっきりしている。このような別れ方が果たして良いものかどうか、筆者は、極めて疑問である。すなわち、アメリカ人は、生まれれて、メディアに接すれば、いやでも右か左に自分を決められてしまう。

 

例えば、24時間ケーブルテレビニュース分野である。ニュース分野で、この分野の果たす役割は、とてつもなく大きくなっている。

 

アメリカのケーブルニュースチャネルの一つで最も視聴率が高いFOXニュースチャネルの報道を見ていると、気が狂っているのではないか、とさえ思う時がある。共和党の味方をするテレビ局として有名だが、「すべてを右に有利に曲げて報道する」テレビ局と言ったほうが良いと思う。


それでも同テレビ局は、「Fair and Balanced」つまり、フェアーでバランスをモットーとしていることを豪語している。それは、恥と思えるほど。ほとんどの報道に、右へのバイアスがかかっているのである。

 

客観的事実も「右にひん曲げて」報道するのである。ブッシュ政権の副大統領であったチェニーは、出張すすると、かんらずホテルの部屋に入るなり、FOXニュースチャネルがつけてあることが条件とされていた。

 

このテレビ局がCNNのように、外国に広がったら、アメリカはどうなるか?どう、世界にアメリカは捉えられるのか?筆者は、考えるだけでも恐ろしい気がする。すべての番組に白人至上主義的偏重が施されているとリベラルの友人は指摘する友人がいる。それには全く同感である。

 

FOXニュースチャネルが国際的広がると、アジア、アフリカ諸国、イスラム教諸国などの人々は、アメリカを信用しなくなるのではないか、と思うほどである。このテレビ局の描く外国ニュースも歪曲されて報道されていると筆者は思う。アメリカ至上主義があちこちに出てくる。

 

日本に関するニュースはほとんどない。この世の中に日本という国があるのか、と思うほどである。

 

さて、このFOXチャネルがドナルド・トランプとヒラリー・クリントンびニュースを報道すると、徹頭徹尾、トランプの肩を持つ。筆者は、穏健な保守主義の立場をとっており、どちらかというと共和党寄りであるが、このFOXチャネルを見ていると、筆者自身、共和党寄りの立場が揺らいでくる。

 

トランプを批判するリベラルのゲストを招いて討論するが、決して、最後までしゃべらせない。途中で遮り、話を変えるのである。そして、トランプの言うことは、たとえ、通常人が常識で判断しても間違っていることでも平気で適当な論理で肯定するのである。

 

ヒラリーに関しては、何を報道しても、必ず歪曲され、いかなるニュースも悪く報道される傾向がある。だから、ヒラリーは、このテレビ局には、ほとんど終焉しない。

 

リベラル派のテレビ局は、MSNBCCNNであるが、ここまでひどくない。討論番組には、保守派のゲストを必ずと言っていいほど招き、公平に扱っていると思う。

 

しかし、FOXニュースチャネルの視聴率は、MSNBCCNNを合わせたよりも大きく、保守派は、FOXニュースチャネル一局

 

に頼っている。しかし、普通のテレビ局であるCBS, NBC, ABCは、やはり、リベラル派で、FOXによる保守独占が成立しないことになっている。

 

いずれにせよ、テレビ局、新聞などのメディアが右と左に分かれていることは、アメリカを真っ二つに分け、激しい対立を起こしているアメリカ社会にさらに分裂を深めている。

 

これから、この三局のテレビ局の激しい大統領選挙報道が一層激しくなり、アメリカ中が振り回されるであろう。

 

佐藤則男


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,Trump $Hillary

筆者は、はっきりと見た。大統領選共和党指名代表のドナルド・トランプと民主党の指名代表のヒラリー・クリントンの違いを。しかし、その違いがこの二人の候補の政治的ジェスチャーでなく、本当の姿かどうか、を見抜かなければならないのであるか、アメリカの選挙民は、難しいと思う。

 

今日は、午後、この二人がそれぞれ、集会を開き、ビッグスピーチを行った。トランプは、クリントンの実体のない「個人攻撃」に終始したと言ってよい。それも、人間の言葉、表現として、アメリカの大統領選挙を争う人物として、極めて不適切であると思った。大統領選挙を争うテーマとしては、極めて低いレベルである。クリントンを「世界クラスのうそつき」と呼び、その「世界クラス」とは、何を具体的にさしているのであろうか?

 

確かに、クリントンは、トランプの言うように、ここ何年かで92回のスピーチをやり、2200万ドルの講演料をもらっていて、それらの講演の内容を明らかにしていない。しかし、それがどの法律に触れるのであろうか?どれだけ、大統領として、アメリカをリードすることと関係するのであろうか?トランプは、こんなことをわざわざ多くの人たちを集め演説するのである。

 

この種の演説で全国を遊説し、アメリカの選挙民に、自分のほうがリーダーシップがあり、自分のほうが大統領として優れているとでも言いたいのだあろうか?

 

そんなトランプに「体も大きく、まるで独裁者のように振舞っている大の男が恥も感ぜず、いい加減にしろ!」と言いたいのは、筆者だけなのであろうか。実に情けないと思う。

 

筆者の周りは、リベラルが圧倒的なニューヨークありながら、共和党支持が多い。トランプ支持で、ヒラリーの悪口を言いたい放題いう。筆者は、中立的立場をとり、ヒラリーを少しでも擁護すると、横目でにらむ。筆者がトランプを支持することはないのである。もちろん、ヒラリーを熱狂的に支持することもない。トランプと比較して、アメリカの大統領候補として、どちらを選ぶか、と答えを強いられた場合、ヒラリーと答えるより仕方ないのである。

 

トランプのヒラリーの個人攻撃は、あまりにも汚い表現で内容が低俗なのである。トランプは、政策は、示さない。おそらく、それができないのではないかと思うのである。大統領になったら、どのような政治思想でアメリカをリードしていくのか。内政、外交のどのような基本政策をとり、どのような具体的政策でそれを実現するのか、一つも示せない。

 

それに比べ、ヒラリーは、細かく、自分が大統領になったら、どの問題を取り上げ、どのような政策でそれらを実現するか、具体的に示す。それらが実現できるかどうか別として受け取れる。

 

しかし、ヒラリーの演説には、これまでの主張と変えている。おそらく、サンダースと話し合い、サンダースの主張も入れているのであろう。格差の是正を唱え、その具体的政策も示す。また、大学の授業料(公立の)をなくすことの政策も入れている。

 

トランプもサンダース支持者の人たちを自分の仲間入りすることを訴える。しかし、これは、逆効果だと思うのである。自分の支持者が足りないのではないか、と思っている不安を見られてしまう。

 

トランプは、選挙キャンペーンのスタッフが70人しかいない。おまけにキャンペーンのトップを首にしている。明らかにスケープゴートである。ヒラリーは、スタッフは、700人いる。10倍のスタッフを抱え、全国展開しているのである。

 

トランプは、選挙資金集めを一生懸命やっていない。おそらく自分の金を使うのであろう。しかし、選挙民に一ドルでも2ドルでもお願いする努力が票を集める効果を生むと筆者は思う。選挙において、草の根運動の効果は大きい。

 

トランプは、大男である。しかし、その大きな体から出てくるのは、傲慢な態度と、ヒラリー・クリントンの個人攻撃だけではあまりにも情けないのではないかと思う。真っ向から、政策論で勝負してほしいと思うのである。

 

昨年初秋に筆者が考量した拙著「なぜ、ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」で、筆者が好んだ、マーコ・ルビオ共和党の指名代表になっていたら、もっと品格のある大統領選になっていたであろう、と思うと残念でたまらない、

 

筆者は、アメリカに住み41年間、こんな貧しい大統領選挙は、見たことがない。

 

もし、トランプが大統領になったら、最も困るのは、日本ではないか、と思う。この論議は、時を改めてやりたい。

 

佐藤則男



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無題

大統領選挙の現状をお伝えしようと思う。Real Clear Politicsの各社の世論調査を平均した統計では、次のようになっている。

 

クリントン   41 パーセント

トランプ    36

ジョンソン(リベタリアン党)7

ステイン(グリーン党) 4

 

この結果によると、第三党候補がトータルで11パーンと占めている。ジョンソンか、ステインのどちらかが15パーセントの支持を受けると、テレビ討論に招かれることになり、そうなると3人によるテレビ討論となる。

 

筆者の見方は、そうなる可能性はジョンソンとステインが合同すれば、その可能性は高いがそうでなければその可能性は消えるだろう。もし、合同が可能となった場合、どんなことになるか想像は難しいが、ヒラリー、トランプともに票を食うことになるが、同じくらいの影響ではないかと思う。ヒラリーとトランプの二人の候補には、ネガティブな見方をするアメリカ国民は多く、選挙日に、投票に行かない選挙民も多くいることであろう。「棄権せず、どうしても投票したい」と思う人が第三党の候補に、消極的な投票することになるだろう。

 

注意すべきことは、民主党支持者の数と共和党支持者の間には、約700万人民主党支持者のほうが多い、という点を忘れてはならない。

共和党は、これだけのハンディが最初からあり、候補者に党派を超えて棟梁セル選挙民を引き付ける能力がなければならない。しかし、現実は、共和党支持者の数は、伸び悩んでいる。

 

選挙資金集め

 

トランプとヒラリーの一騎打ちは、まだお互い本格的に始まっていないが選挙資金集めで大きな差がついている。6月初めの時点でトランプの手持ち選挙資金は130万ドル、一方のヒラリーは4100ドルで大きな差が出ている。

 

しかし、この差をニューヨークタイムズなどは、過大評価している思うのである。なぜなら、これはあくまでも筆者の独断であるが、トランプの巧妙な作戦なのではないのかと思うのである。トランプの再起の選挙資金に関する発言を聞くと、相当自己資金を使うことを暗示しているのである。「選挙資金は問題ない」とまで言っている。

 

トランプは、予備選で集めた選挙資金は、310万ドルで、それでは、足りなかったので、自己資金を200万ドル出したという。トランプ選挙事務所に貸したことになる。その時、トランプは「私は、選挙民の金を使わず、自分で稼いだ金を使っている」と豪語し、自慢した。これは、一般選挙民から金が集まらないことを知ったのではないかと、筆者は思うのである。

 

また、おそらく、大統領選でヒラリーと戦う時も同じで、「ヒラリーは、あなた方の金は、ウオールストリートか集めた大金、そして、バカ高い講演料で金を集め、使っている。私は、誰の世話にもならず、自分の金を使っている」と豪語するのではないかと筆者は思う。ヒラリーをウオールストリートと結びつけるには、格好の材料なのではないか、と思うのである。トランプを考えれば、一億ドル以上の自己資金を使うことは覚悟していると思う。また、それだけの金も持っていると思うのである。

 

はたして、このようなキャンペーンがどれだけ選挙民を引き付け、効果があるのか、まったくわからない、しかし、自分は、自分で稼いだ金を使い、選挙に臨んでいることが主張でき、相手のクリントンが、貧富の格差を生んでいる張本人のウオールストリートの金をたくさん集め使っている、という主張は、効果があると思う

 

もし、トランプが選挙民に選挙資金を頼んでも、選挙民の7割が否定的に見ている人物である。選挙民に寄付を願っても、金が集まらない場合、大きなマイナスとなることは確実であろう。

 

それを最初から知っていて、自己資金を使うことを前提としているのかもしれない。妖怪の考えることは、筆者の予想をはるかに超えている。

 

佐藤則男


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wor1507060046-p1

アメリカ人は、幸か不幸か、封建社会、軍国主義、独裁者による支配など世界の普通の国が経験してきたことを経験していない。だから、自分の国が、そのような状況に進むのではないかなどとは、夢にも思っていない。

 

常にアメリカ的な自由や基本的人権が守られ、自由に富の追及が可能だと思っている。アメリカ人の友人に、日本が歴史的に経験した封建社会や軍国主義社会などを説明するとき、一苦労する。

 

さて、筆者が言いたいことは、今、トランプなる人物が現れ、大統領として、国民に考慮され二大政党の一方の指名代表になっているのであるが、そのトランプが第二次大戦当時のヒットラーに似ていることが一般のアメリカ人に知られてきたように思う。

 

マイアミヘラルド紙など、アメリカの新聞のオピニオンページにもそのような記事が出ていた。ヒトラーに対し忌まわしい記憶を持つユダヤ系アメリカ人は、特にそうではないかと思う。ホロコーストである。筆者は、このようなことが人間の歴史の中で行われたことを心か残念に思うし、深い同情を持つ者である。あまりにもひどい行為で、この関係の映画を見ると、悪夢に侵された幼少のころを思い浮かべた。なんとひどい行為だと思った。

 

しかし、今、トランプの主張には、このような行為と心理的に似ている点が指摘されているのである。トランプのイスラム教徒、メキシコ人に対する差別的発言を指しているのである。無論、この見方には、異論はあることは間違いないと思うが、人種差別的な発言ととらえられることは、否めないだろう。

 

そして、絶対に自分の意見を変えず、狂ったように、イスラム教徒、メキシコ人、さらに、中国人や日本人までも批判するトランプの演説は、ののしりさえ含んでいる時もある。

 

その主張、姿がドイツで、ヒットラーが台頭してきた時代を思い起こさせるのである。

 

筆者は、まさかアメリカにヒットラーのようなリーダーが出現するとは思わないが、歴史上、封建社会は、独裁社会を経験したことのないアメリカだけに、一抹の不安を覚えるのである。

 

夢にもそのようなことがあってはいけないと思う。

 

佐藤則男


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無題

筆者は、一か月ほど前から、「今のところ大統領選は、接戦が予想されているが、どこかの時点で、トランプかヒラリーの独壇場となる可能性が出てきた」述べている。その「どこかの時点」が早まりそうな事態が起こっている。

 

今回の大統領選挙で、一人の人物のために、アメリカの威信は大きく傷ついたと思う。その人物は、ドナルド・トランプという人物である。アメリカ国民は、大統領選候補として、このような人物を持つことは、世界にどのような印象を与えるかよく見なければならないと思う。アメリカ国民も世界で、アメリカがどんな国になったらよいのか、しっかり考えなければならないと思う。

 

これだけ、世界に人々に、アメリカの国力が落ちたといわれているのである。軍事力や経済力だけでなく、アメリカには、リーダーもいなくなってしまったといえるのではないか。初の女性大統領が誕生しそうな今回の大統領選挙ではあるが。筆者が41年間、アメリカに住んで、もっとも人材不足の大統領選挙だと思う。

 

しかし、これは、全面的に、トランプのせいではない。トランプをここまで、持ち上げたのは、選挙民であるからであり、選挙民も大いに責任がある。

 

ただ、選挙民は、予備選でトランプに投票した時点では、トランプがレイシスト的要素を持ち、デモクラシーの原理に基づく政治思想をあまり知らず、基本的人権の信奉者ではないかと思うのである。人権などという言葉は一言も出てこない。。

 

一方の民主党の対立候補のヒラリー・クリントンは、長い間ワシントンの政治の世界にいて、彼女の長所も短所も、政治思想も十分知られていたのである。故に、選挙民は、予備選投票時に、判断を下す情報を持っていたのである。しかし、ヒラリーに関しては、選挙民が好意的に受け取っておらず、約55パーセンがヒラリーを「嘘つき」という印象を持っている。だから、その反動として、トランプを支持したのであろう。

 

先日、同じ町内に進む、お金持ちの未亡人にテニスコートでのパーティ招かれたが、そん時、大統領選挙の話になった。「私は、トランプを支持する。ヒラリーは、大ウソつきだ。クリントンに投票するなどということはできない。彼女は、魔女だ」というのである。

 

ちなみに、トランプに否好意的見方をしている人は70パーセントである。驚くほど高いのである。とくに今度の大統領選挙がいかに「嫌われ者同士の戦い」であるかお分かりであろう。こんな大統領選挙は、史上初であろう。今になって、「投票が難しい」「どちらにも投票できない」など言う選挙民が多いが、後の祭りである。あれだけ、熱狂的にトランプを支持し、ここまでトランプを押し進めたのである。

 

トランプは、政治音痴、世界情勢音痴であることを選挙民が分かったのは、最近だと思う。筆者は、前回の大統領選挙にトランプが立候補した時から知っていた。実を言えば、もっと前からと言えると思う。筆者が1980年、コロンビア大学のビジネススクールの学生当時から、そのようなことは、知っていたと言った方が正確かもしれない。学生仲間と、「親の資産を使って、成り上がった男」として、称賛は受けず、当時、我々のあこがれであったビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような評価は受けていなかった。典型的な白人エリートでプレイボーイであった。

 

しかし、当時知っていたといても、ここまで、トランプがファッシスト的だとは思わなかった。トランプのビジネスの考え方は、知っていたが、ファイナンスの法律ぎりぎりのところまでやる男という認識を持っていた。詰まり、不動産業には欠かせない、ファイナンス手法に優れた男であるという認識だった。この観点に関して、トランプが学んだペンシルベニア大学のウオートン・ビジネススクールは、ファイナンスと会計学に優れた経営大学院である。

 

だから、もともとトランプが政治家として、また、アメリカ大統領になろうとするなどとは考えも及ばなかった。

 

トランプも、激しい荒っぽいビジネスのやり方を用い、法律すれすれのビジネスをやってきた人物なので、社会の暗い部分がある。特に、倒産法を利用してきたのであるから、何か、暗い、黒いブラックホールのような部分があることは間違いないだろう。巨額の利益を上げ、一銭も税金も払わないようにする方法は、いくらでも使ってきたであろう。これまで、そのようなビジネスをどれだけやってきたのであろうか。

 

トランプが、どのような方法でビジネスで利益を上げてきたか、税金の申告書を発表していないのでわからない。しかし、その全容も明らかになりつつある、おそらく、税金をまともに払っているアメリカ人にとっては怒りに触れる方法であろう。大規模な建設プロジェクトがおぼつかなくなると、倒産する。しかし、それまで、自分が銀行と投資家から集めた金から、自分の給料やプロジェクトマネジメント費用として大金を取るのである。それが豪華絢爛生活を支えてきたのである。倒産によって苦しむのは、下請けの中小企業とその労働者なのである。

 

このトランプという妖怪といえる人物は、それらの暗いブルックホールのような黒い部分を選挙民が見つけず、見つけたとしても、気にしないと考えたのであろうか?

 

今、困っているのは、共和党である。党大会は、来月に迫り、大統領選指名候補を党全体で喜び、指名するというお祭りである。すでに、共和党の重鎮で、必ず出席しなければならない人たちの欠席が確実になっている。

 

前回の大統領選挙で、共和党の指名候補となったミット・ロムニー、前々回のジョン・マッケイン上院議員、元大統領のジョージ・ブッシュ親子など、トランプが共和党の指名代表になることに反対し、欠席が確実とみられている。非常にまれなことである。

 

共和党は、完全にトランプを大統領選に党の代表指名候補として、選出してもよいのかどうか、迷っているが、正式に選挙民によって選ばれたトランプである。それを否定するわけには行かないだろう。トランプを指名代表にしたがらない、共和党員に対し、トランプは、最後の切り札とも思える姿勢を示した。「自分をそんなに支持しないのであれば、何もしなくてもよい。その代り静かにしていてほしい。自分一人でやるから」と驚くことを口にしたのである。

 

これを言ったトランプは、今頃、悔やんでいるだろう。そんなことを言ってどうるするつもりなのであろうか。共和党の指名代表に選ばれたが、それを捨て、共和党を脱退して自分一人でやるつもりなのであろうか。それなら、狂っている。アメリカの政治システムはそんなものではないのである。独りよがりの子供の論理である。

 

これから、共和党は、党の存命をかけ、アイディアを出さなければならなに。おそらく共和党大会には、予備選で二位となったテッド・クルーズの代議員もいるであろう。トランプの代議員を説得し、クルーズ支持に変えさせ、クルーズを選ぶという奇跡の大逆転劇を演じることも考えるだろうが、非現実的である。トランプの翻意を促し、キャンペーンのスタイルを変えることにし、なんとか、共和党として支持できる形を作ることに専念するだろう。

 

副大統領候補を共和党が統一できる人にし、党内の団結を図れる人物にすることも考えられるだろう。しかし、党が撰んだ大統領候補をトランプが受け入れるかどうか、はなはだ疑問である。党大会まで、コンセンサスが得られなった場合、トランプ支持派と反トランプの大乱闘が起きる可能性もあるだろう。

 

とにかく、今度の大統領選挙は、前代未聞、そして、将来二度と起こらないものとなるだろう。

 

以上

 

佐藤則男


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無題

一人の人物のために、アメリカの威信は大きく傷ついたと思う。その人物は、ドナルド・トランプという人物であるが、これは、全面的に、トランプのせいではない。トランプをここまで、持ち上げたのは、選挙民であるからであり、選挙民も大いに責任がある。

 

ただ、選挙民は、予備選でトランプに投票した時点では、トランプがレイシスト的要素を持ち、デモクラシーの原理に基づく政治思想をあまり知らず、基本的人権の信奉者でないということも知らなかったのである。

 

一方の民主党の対立候補のヒラリー・クリントンは、長い間ワシントンの政治の世界にいて、彼女の長所も短所も、政治思想も十分知られていたのである。故に、選挙民は、予備選投票時に、判断を下す情報を持っていたのである。しかし、ヒラリーに関しては、選挙民が好意的に受け取っておらず、約55パーセンがヒラリーを好意的に捉えておらず、「嘘つき」という印象を持っている。だから、その反動として、トランプを支持したのであろう。

 

トランプは、政治音痴、世界情勢音痴であることを選挙民が分かったのは、最近だと思う。筆者は、前回の大統領選挙にトランプが立候補した時から知っていた。実を言えば、もっと前からと言えると思う。筆者が1980年、コロンビア大学のビジネススクールの学生当時から、そのようなことは、知っていたと言った方が正確かもしれない。学生仲間と、「親の資産を使って、成り上がった男」として、称賛は受けず、当時、我々のあこがれであったビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような評価は受けていなかった。

 

しかし、当時知っていたといても、ここまで、トランプがファッシスト的だとは思わなかった。トランプのビジネスの考え方は、知っていたが、ファイナンスの法律ぎりぎりのところまでやる男という認識を持っていた。詰まり、不動産業には欠かせない、ファイナンス手法に優れた男であるという認識だった。この観点に関して、トランプが学んだペンシルベニア大学のウオートン・ビジネススクールは、ファイナンスと会計学に優れた経営大学院である。

 

だから、もともとトランプが政治家として、また、アメリカ大統領になろうとするなどとは考えも及ばなかった。

 

トランプも、激しい荒っぽいビジネスのやり方を用い、法律すれすれのビジネスをやってきた人物なので、社会の暗い部分がある。特に、倒産法を利用してきたのであるから、何か、暗い、黒いブラックホールのような部分があることは間違いないだろう。巨額の利益を上げ、一銭も税金も払わないようにする方法は、いくらでも使ってきたであろう。これまで、そのようなビジネスをどれだけやってきたのであろうか。

 

トランプが、どのような方法でビジネスで利益を上げてきたか、税金の申告書を発表していないのでわからない。しかし、その全容も明らかになりつつある、おそらく、税金をまともに払っているアメリカ人にとっては怒りに触れる方法であろう。

 

早くも、アメリカの大統領選挙は、党大会を前に転機に入った。

 

佐藤則男


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大統領選挙がトランプ対オバマ大統領のような形成になってきた。その理由は、ヒラリー・クリントンがオバマ大統領の傘下に潜り込んでしまったからである。

 

オバマ大統領の支持率は、最新の調査のよれば、53パーセントに達し、歴代大統領の任期最終年では、最高なのではないかと筆者は思う。筆者自身、オバマ大統領をあまり高く評価して来なかったが、今回の大統領選の対立候補があまりにもひどい候補のため、オバマ大統領が大変立派に見える。

 

それに反し、トランプに対し好感を持っているアメリカの選挙民は、僅か29パーセントになっていることからして、オバマ大統領の底力は大きい。ヒラリーがオバマの傘下に入ることは大きいのである。また、相変わらず娯楽スターとして人気の高いオプㇻ・ウインフィールドがヒラリーを推薦したことにより、女性からも支持を受けるだろう。

 

普通、大統領選では、再選を目指す大統領がおらず、新規候補同士の戦いの場合、現役大統領はほとんど身を引き、独立した候補同士の戦いになるのだが、今回は、現役大統領のオバマとその政権の中枢にいたヒラリーが組したため、このような奇妙な対決になったのである。

 

こうなった限り、トランプは、現政権に対する挑戦者となる。挑戦者といえば、フロリダの銃撃事件のような問題が起こると、現政権に対する世論の風当たりが強くなり、挑戦者であるトランプが有利になるはずであるが、今回は逆なのである。この理由は、トランプの現政権への攻撃方法が間違っているのである。

 

トランプの叩き方があまりにも辛辣で、事実無根の叩き方をするので、作用反作用の法則で、トランプの攻め方があまりにもひどいので、それと同じだけの反作用の力が出ているのである。

 

トランプを嫌っている人が7割と超えているのである。こんな人物が大統領選予備選で勝つはずがないのである。

 

あまりにも共和党に反トランプが多いため、彼らを味方につけるのは、不可能と感じたトランプは、「それなら、一人でやる」と豪語しているが、そんなことができるはずがない。そうするには、共和党を離れ、第三党で動かなければならなくなる。

 

それでは、おとなしく共和党の言うことを聞いて、穏健な態度に変えれば、トランプがトランプでなくなる。トランプがトランプでなくなってしまったら、トランプの敗戦の色が濃くなるだろう。

 

トランプ対オバマ・ヒラリー組の戦いに持って行ったヒラリー陣営の巧みな作戦といえよう。

 

佐藤則男

 


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日本へ参ります。まだ、ちょっと早いのですが、9月10日ころ、日本へ行く予定です。できるだけ、多くの方々にお目にかかれればと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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筆者も含め、アメリカのジャーナリストや学者、専門家は、大統領選挙に関し、勝手なことをいうものである。ちょっとした世論調査結果が少しでも変わるとそれを取り上げ、大きな想像をしてしまう。と言うより、いつも他人と異なったことを述べようといきり立つ。

 

ブルムバーグの世論調査で、ヒラリーがトランプを12パーセントリードしていると報道し、ロイターの調査でも12パーセントヒラリーがリードしているとの結果が出ている。

 

そして、22パーセントの選挙民が実際投票となると、どちらにも投票しないと回答している。すると、ジャーナリストや学者、専門家は、そのような人々は、第三党の候補に投票すると言って、リベタリアン党のゲリー・ジョンソンに流れ、ヒラリーのリードは、タイトランプのリードが5パーセントに落ちることを指摘する。

 

だから、彼らに言わせれば、ヒラリーのリードもいい加減なものだという。

 

さて、筆者は、このようなことをいうジャーナリストや、学者、専門家は、定量調査だけを見て、定性調査を見ないのか、という疑問を持つのである。定性調査結果がなければ、自分で、10人程度の人にインタビューしたらよいのではないかと思う。この点アメリカのジャーナリスト、専門家は、欠けている。10人のインタビューでどれだけわかるか信じていないのである。筆者は、世論調査結果を見ると、必ず、この定性調査と自分で行う。

 

現在、アメリカの大統領選挙は、起伏の激しい状況にあり、不確定要素がふんだんにあり、予測はつかない。フロリダの銃乱射事件でトランプの態度が問題となり、トランプは、急速に支持を失っている。

 

しかし、もし、新たなテロ攻撃があったらどうなるか?

 

ヒラリーは、リードを保てるのか?また、トランプは、さらに支持を失うのか?

 

筆者は、トランプは「テロへの恐れ」を中心に架空の恐れを利用して訴える作戦をとっといると思う。つまり、ヒラリーは、対処ができない、アメリカをリードしていけない、という「恐れ」と「怒り」で押して行っていると思うのである。だから、トランプには、演説にも態度にも「楽観性」がない。選挙民にとっては、楽観性を抱けないリーダーに国を任せることは難しいのである。

 

「恐れ」と「怒り」で、選挙に勝つことは難しい。

 

アメリカが危機に陥っているという認識は、アメリカ人には、少ない。ただし、66パーセントの人々が「国の進んでいる方向は間違っている」という認識がある。しかし、それは、オバマ政権だからではない。アメリカ全体を含む傾向が間違っているという意味である。

 

トランプがアメリカの進む方向を是正するなどという人々は少ないであろう。

 

論点は、まさにここにあるのである。「アメリカを正しい方向にリードする大統領」を求めているのである。

 

トランプもヒラリーもこの意味で、選挙民を説得することに失敗しているのである。だから、アメリカの選挙民は、第三の候補を求めるのである。しかし、そのような政党、人物がいるはずもない。ましては、そのような候補が出ても、共和党、民主党候補から、少しばかりの票を得て、混乱させるだけの存在であり、いざ、接戦となると、影響を与えることもある。

 

アメリカのジャーナリストや学者、専門家は、もっと、大局的に大統領選挙を見て、「国の方向性を決める」大統領選挙にすることが自分たちの役割と考えてほしい、あまりにも、視野が狭すぎると思う。

 

メディアばかりが多くなり、アメリカを冷静に見て、公平な見方をするジャーナリストや学者、専門家が少なくなった。明らかにアメリカは、知性レベルが落ちていると思う。

 

佐藤則男


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筆者は、昨年夏から、秋にかけて、拙著「なぜ、ヒラリー・クリントンを大統領にしないのか」執筆しているとき、トランプは、いくら支持されても、1月くらいには落ちるだろう、と言ったのであるが、大きくその予測が外れ、恥ずかしかった。

 

筆者には、一か月ほど前から、トランプの没落の可能性が見えて、そのように予測していたが、とうとう、それが起こりつつある。筆者は、41年間アメリカに住み、大統領選挙を追ってきた。そのような経験を踏まえ、トランプのような人物がいつまでも、伝統的な共和党の大統領選候補として、立っているのが不思議なのである。

 

共和党は、大きな失敗をやらかしたと思う。これは、アメリカの共和党の歴史に残る大失態であると思う。その要因としては、徹底的に右寄りのFOXニュースチャネルやそのほかの共和党系メディアが無批判で、トランプの報道をすることを、トランプの好き放題にやらせてきた。いつの間にやら、倒産を三回も繰り返し、倒産法を悪用し、巨額の富を築いたトランプを共和党の指名代表にしてしまったのである。

 

共和党の中で、白人ブルーカラーのトランプ支持者を恐れ、誰も、強い論陣を張り、トランプを批判しなかったのである。トランプという妖怪を好き放題やらせてしまったのである。そして、自らの党の危機を自ら守らなかったのである。

 

ジェブ・ブッシュ、マーコ・ルビオ、ジョン・ケーシック、テッド・クルーズなど、共和党の伝統的価値観を持った候補をサポートしなかったのである。みんな「反ワシントン体制」などというトランプ支持者の勢いを恐れ、立ち向かわなかったのである。トランプは、これらの有能で、大統領選候補者としてふさわしかった候補者をトランプのメディアを知り尽くした技術で葬らせてしまったのである。

 

共和党幹部は、トランプが間違った候補であることを知っていたのである。そして、こうなることは、ほとんどのワシントンの共和党は、知っていたのである、と筆者は、断言できる。なぜなら、アメリカ政治の常識を持ったワシントンの政治家なら、そんなことは自明の理であったはずである。

 

なんと、今、トランプを否定的に見る人は、7割に達している。

 

これまで、トランプのめちゃくちゃな世界観、人種差別的言動、世界に対する冒涜的発言、などが通用しないことは、とっくにわかっていたはずである。そして、トランプを支持する白人ブルーカラーの価値観がいかに間違っていたかも、分かっていたはずである。

 

こんな頭のぼんくらの筆者でさえ、そんなことが分かっており、何度もこのブログサイトで指摘してきたのである。頭の優れた共和党ワシントンの指導者、政治家がわからないはずはなかったはずである。皆、トランプの終焉を見ていたはずである。

 

なぜ、優秀な共和党幹部、共和党政治家、共和党系評論家がこれらのトランプの間違いを正面切って、論じなかったのか?

 

その最大の理由として、一方のヒラリー・クリントンがスキャンダルで、もろい立場にあり、「何とかなるだろう」と思っていたのであるなら、とんでもない計算違いである。

 

ヒラリーを「大ウソつき」などといっても、選挙の年、大統領は、民主党なのである。サーバー問題の追及の操作はできる可能性がある。しかし、このサーバー問題もトランプにでたらめな政策、何の具体策を示さない、言いたい放題な、非現実的政策に比べたら、十分太刀打ちできる問題であると思う。トランプのバカげた世界の見方をなぜ、共和党として批判、弾劾しなかったのか?

 

トランプがいくらオバマ大統領をごみのように扱っても、そうすればするほど、大衆の支持は、オバマ大統領に向かう。オバマ大統領は、トランプに対し、ロウキイで落ち着いて対処してきた。立派であると思う。そして、トランプが大統領では、アメリカの威信、尊厳に傷がつくと思ったのであろう。筆者は、高くオバマ大統領を評価する。

 

衆愚政治が通用するほどアメリカの大衆が愚かでないことが分かり、筆者は、ほっとしている。


やっと、トランプのメルトダウンが始まったかに見える。慌てるのは、共和党である。共和党のこの妖怪が暴れまくり、メルトダウンするかもしれない。

 

佐藤則男


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世界には、16億人のモスレムがいる。アメリカの人口は、32000万人である。そして、アメリカには、3300万人のモスレムが住んでいる。

 

そして、今回のフロリダの銃乱射事件は、アメリカ生まれのアメリカ人によって起こされた。トランプが言うように、アフガニスタンから来たのではない。

 

トランプに聞きたい。「アメリカがモスレムの入国を禁じていたら、この事件は、起こらなかったのか?」と。トランプの話は、ほとんどこうである。つじつまが合わないのである。論理性に欠けるのである。気が狂ったような顔つきで、感情的に、怒りを込めて、奇妙な抑揚をもってしゃべる。

 

言ってよいかどうかわからないが、筆者にこのような顔つきで狂乱した表情で、気が狂ったように演説をしまくった第三帝国の総統を思い起こすのである

 

筆者が見るとトランプは、有色人種、異教徒が嫌いなのではないかと思う時がある。オバマ大統領が「アフリカで生まれ、モスレムである」などという発言をし、話題をまいたことがある。オバマ大統領は、出生証明書を公開し、これを否定したことがあった。

 

この時のトランプには、明らかに、オバマ大統領をそのように見せようとする意図がうかがえた。これは、トランプの「嫌悪(Hate)の発言である」と思われている。人種的偏見があるのではないかと理解されている。

 

昨日、オバマ大統領がフロリダの銃乱射事件に関し、品格のある、格調高い演説を行い、その中で,トランプの名を挙げずに、トランプの見方が間違っていることを紳士的に説いた。

 

それに対し、トランプは、今日、支持者をたくさん集め、得意になって、また「言いたい放題」の演説をした。まるで、大統領候補などとは思えないようであった。あまりにも、独善的で品格に欠けるので、筆者は、テレビ中継から離れた。トランプの大統領に対する攻撃、ヒラリー・クリントンに対する非難演説は、体をなしていないと筆者は思う。聞くに値しない。

 

ただ、一つだけ気の付いたことは、ワシントンポストをはじめとする取材メディアを名指しで非難し、集会に入ってくることを禁じ、自分が大統領になったら、ホワイトハウスにも入らせない、と憎しみを込めて演説した。

 

メディアを丁重に扱わないトランプにはどんな戦略があるのであろうか。

 

筆者の主観で申し訳ないのであるが、トランプは、狂ってきたのではないかとさえ思える。

 

そして、トランプファンが集まる集会の観衆の中から「USAUSA, USA」と大合唱が起こる。また、筆者に第三帝国の集会の風景が浮かぶ。もしかして、アメリカに第三帝国のようなうねりがおこってきたのであろうか?

 

世論調査でヒラリー支持がじりじりと伸び、調査によっては、トランプに二ケタの差をつけているものもある。しかし、まだ、変化するとみられ、油断は許さない、

 

だが、筆者が昨日予測したように、トランプ支持が、どこかの時点で、急速に失速する可能性があるかも知れない。

 

「トランプとヒットラー、なぜか共通性があるようで、薄気味悪い」と、わがビルのコンシエージ」筆者に言った。

 

佐藤則男 


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オバマ大統領がフロリダの銃乱射事件に関し、ホワイトハウスで重要な演説を行った。この演説は、犠牲者に対し、哀悼の意を表すとともに、この種の事件に対する対策を発表した。

 

そして、共和党大統領選候補のトランプに冷静に、品格をもって、反論した。

 

「トランプ氏の発言は、アメリカの暗い歴史を思い起こさせる危険なマインドセットである」とし、イスラム教徒を引っ張り出し、非難する行為は、間違っている、と述べた。そして、宗教によりイスラムの国々からの訪問者の入国を拒否し、人種差別する行為を非難した。

 

さらに、民主主義の重要性を指摘し、信教の自由、基本的人権の重要性を説き、アメリカがそのような国であることを誇りに思うことを強調した。アメリカは自由を尊重する国であり、民主主義を守る国であることを説いた。

 

おそらく、トランプは、すぐ記者会見を開き、下品な言葉を使い、オバマ大統領に激しく反論するであろう。オバマ大統領のそのような冷静な知的な内容の演説をぼろくそに言う演説を行うであろう。そして、それを白人ブルーカラーは、大いに騒ぎ、沸くだろう。アメリカのトランプ支持の白人ブルーカラー層には、トランプ批判は、もはや通じない。

 

4年前、自分たちが投票し、選んだオバマ大統領をぼごみのように言う習慣がついてしまっている。

 

それにヒラリー・クリントンもその対象になるのである。オバマ大統領と手を組んだことにより、ヒラリーは、オバマを批判する白人ブルーカラー層の支持を失ってしまったのである。

 

白人ブルーカラー層は、なにがなんでもトランプに忠誠なのである。トランプは、まるで、独裁者のようである。

 

もはや、オバマ大統領やヒラリー・クリントンのような知性派には、用はないのである。

 

アメリカは、人種の対立、貧富の差による対立、右と左の対立など様々な対立の中に、知性派と反知性派の対立が加わったのである。また、対立軸が増え、それとともにアメリカ市民の団結は弱まり、バラバyになり、国力が衰えているのである。彼らは、トランプがそれを直すと思っているのである。

 

以前は、重大なことが発生すると、アメリカ人には、「大統領の下へ終結」することが常だった。だが、今は、何か事件が起こると「大統領が悪いせいだ」と大統領に指を向けるようになってしまった。

 

筆者が41年間もいる間に、アメリカは、崩壊への道を歩むようになったのか、とつくづく思うようになった。

 

ドナルド・トランプと白人ブルーカラーは、アメリカを変えつつある。それも、決して、アメリカに取り、有益な方向ではないように思う。

 

佐藤則男


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トランプは激しい、こんな感情の激しいアメリカの大統領選候補を見たことがない。筆者は、41年にわたり、ニューヨークに住み、大統領選を見てきたが、ここまで、感情に任せ、なりふり構わず、言いたい放題言う候補は、予備選でもいなかったのではないか。まるで、首輪をされていない、猛犬のようである。人を傷つけることなど、なんとも思わないのではないか。

筆者は、犠牲者とその愛する親たち、家族、友達に深い哀悼の言葉を述べたい。コネチカット州のニュータウンで起こった銃の乱射事件で、子供たちが何人も犠牲になった。筆者は、この種の事件に胸が痛む。

 

トランプが激しい口調で、今回のフロリダ銃乱射事件で、49人を殺した犯人について、忌まわしい言葉と激しい自分の見方を演説した。そして、ヒラリー・クリントン、オバマ大統領を真っ向から、独善的に非難し、「バカ」とさえ呼んだのである。それが適当か不適当化か、火を見るより明らかである。相手は、大統領選を戦う相手であり、一方は、アメリカの大統領である。たとえ、トランプがいかに金持ちとはいえ、そのような人々をバカ呼ばわりせず、尊敬し、話さなければならないはずである。

 

筆者は、このようなトランプの言動は、事件が起こった瞬間に、事前に直感したのであった。トランプの勝ち誇った顔をが浮かんのであった。そして、トランプの扇動に決して乗らない、ことを決意したのであった。トランプは、ほぼ人種差別主義者としての発言、このような不幸な事件をもチャンスと理解し、徹底的にヒラリーとオバマ大統領をぼろくそに叩くことを筆者は、完璧なほど予測していた。

 

第一、トランプは、この犯人をアフガニスタン生まれと表現し、この問題と移民法が生ぬるくて、起こった事件で、オバマ大統領とヒラリーの責任としたのである。

 

この不幸な事件をトランプが、得意になって、完璧に利用して来ることは、火を見るより明らかであった。

 

だが、この犯人は、アメリカ生まれで、れっきとしたアメリカ人であった。つまり、それを間違えたトランプの演説は、無効になるはずであった。なぜ、こんな間違いをしたのか筆者はわからなかった。これでわかることは、トランも含むトランプ陣営がどれだけ、ヒラリー非難を優先しているかよくわかる。ヒラリーをたたくことに熱中し、こんな大事な事実を間違えたのである。

 

筆者は、このようなことを犯人のアフガニスタン生まれの間違いを除き、トランプの言動は、すべて見抜いていた。

 

筆者は、この事件について、触れることは、控えておきたかったのである。筆者がこの事件について、論ずれば、また、トランプについて、時間を使い、同じようなトランプの話を繰り返し読者に伝えなければならない。しかし、それがトランプの戦略なのである。できるだけ激しい口調で、ヒラリーを攻め、オバマの責任とする悪鬼のような態度をとり、ニュースメディアを引き付け、独占する戦略に乗ることは、自ら、自分を事前に救いたかったのである。

 

またしても、トランプのことを書き、トランプを話題にし、トランプを浮きだたせることが意味なしと認めたのである。

 

トランプの戦略と作戦に乗る自分を厳しく戒めたのであった。

 

トランプのメディア独占の作戦は、続くだろう。決して、ヒラリーを十分メディアに出さず、次から次へと自分のデモンストレーションを行うだろう。筆者、大新聞やテレビ局と異なり、自分自身のサイトでは、トランプの扇動から逃れることが、ジャーナリストしての道だと考えるのである。

  

筆者は、大統領選が、本物になっていくことを強く望む者である。

 

佐藤則男

 


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無題

フロリダの銃乱射事件で50人のアメリカ市民が殺され、この種の事件では、史上最悪の事件となったが、筆者は、この事件について、何も言わないつもりでいた。

 

しかし、NHKニュースを当地で見ていて、大統領選挙と直接結びつけた報道、論調で、日本の方々に正しくない印象を与えるのではないか、という危惧を持ったので、述べることにした。

 

この事件を大統領選挙と結びつけて、今、論じることは、大変難しい状況であると筆者は理解している。イスラム教徒の入国を禁じることを主張するトランプが正しいか、というより、この事実をキャンペーンに組み込み、どれだけの支持者を集められるか、を考えねばならない。

 

また、クリントン側は、オバマ大統領と組して、いかなる見解、立場を取るか、対トランプとの対決を前に、思慮しているところであろう。

 

もし、ここで、トランプが全面的に、この事件は、オバマ大統領の甘い移民の政策が原因で、オバマ・クリントンを徹底的に批判し、その責任を突いたら、どうなるか?

 

そして、移民に強い規制を加えるような政策をとることを主張すれば、ますます、マイノリティは離れていくことは目に見えている。しかし、白人ブルーカラー層は、さらに支持を強めるではないか、というが、数字的にこれ以上。彼らの支持を受けても、大した追加の票数にはならない。

 

NHKニュースは、この事件は、無党派層に大きな影響を与える、という見方は、まだ早い。アメリカの無党派層は、歴史的にも伝統的にも、共和党、民主党を知っている。知っているからこそ、無党派になっているのである。この事件で、彼らが共和党候補、民主党候補を判断することは、ファクターとして、弱いと思う。

 

一方、これを予測し、オバマ・クリントンチームがどのような戦略をとるのか。クリントン陣営もトランプ陣営も、今日、明日の予定していたキャンペーンスケジュールを取りやめ、戦略を練っているところである。

 

筆者の見方は、この事件をあまりにも大統領選挙に関連付け、今、すでに真っ二つに割れているアメリカ国民をさらに、割るようなことにするのは、得策ではないと思われる。

 

今、大切なことは、この事件をアメリカ全体の問題と受け止め、アメリカ全体で取り組むことを主張することが大切だと思う。アメリの亀裂をさらに深めるより、アメリカ全体の問題とし、アメリカ国民が取り組むことが必要で、そのほうがアメリカ国民の支持を受けるのではないかと思う。おそらく、クリントン・オバマラインは、この方向をとるのではないかと思う。

 

同性愛の問題、銃の保持を野放しにしている問題、イスラム教徒の反米、反同性愛の問題、などアメリカがより真剣に取り組まなければならない問題で、イスラムテロリズムも含め、早急に対策を練らなければならない問題なのである。

 

もし、トランプがそのような方向で、真剣に考え、対抗策を述べず、オバマ・クリントンを非難するだけでは、アメリカ国民は付いて行かないだろう。銃乱射事件は、今回だけの問題ではないのである。不幸なことに、アメリカを取り巻く、長年の問題なのである。

 

そして、選挙戦が進むにつれ、この問題が選挙民の記憶から消えていく。これから、肝心の党大会が両者を待ち受けているのである。この事件を不必要に大きくとらえて、相手を一方的に非難し、責任を突く作戦は、あまりにも狭い料簡をさらけ出す結果になると筆者はみている。だいいち、この種の銃乱射事件は、大統領とて、防ぐことはできず、アメリカ社会が作り出している問題なのである。

 

NHKニュースのように、この事件を、即、大統領選挙に結び付け、どちらにとって有利なのかを論じることはできないのである。この点、日本の方々に十分理解していただかなければならない、と筆者は思うのである。

 

アメリカの大統領選挙は、舛添東京都知事の問題とは、量的にも質的にも異なるのである。海外ニュースの扱いは、もっと、難しいのである。

 

佐藤則男


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トランプ222

筆者の予測した通りであった。トランプがいかに破産法を悪用し、巨額の借金を支払わないで逃れ、豪華絢爛な生活をしているか、詳しくThe New York Timesが取り上げた。

 

ニュージャージー州のアトランティックシティに、カジノホテルが建ち、一時は大ブームであった1990年代に、トランプは、ジノホテル「タージ・マハール」という巨大な遊楽場を作り大もうけをしようとした。しかし、大失敗であった。The New York Timesは、克明に調べ、事実を明らかにした。

 

220百万ドルを借金して、建設は始まったが、トランプは、24百万ドルのマネジメントフィーを自分で取り、懐に収めていた。経営の成り立たない自分の会社に巧みに借金をし、そのような会社から金を取るのである。

 

しかも、ジェネラルパートナーとして、自分はほとんど資本を出さず、投資家を募り、うまいことを言って投資させた。そして、挙句の果ては、資金に困り、次から次へと金を借りた。その金の借り方は、巧みであった。借金の名人であるが、その金を返さないのである。

 

ジャンクボンドを発行したが、それには、リスクが高いため、14パーセントという、馬鹿高い金利が負担が付きまとった。しかし、それらの負債が支払えず、倒産させた。

 

1990年には、トランプの親会社の負債は、34億ドルにのぼり、個人のギャランティを含む個人負債は、832.5百万ドルに達していた。

 

それらを逃れるため、倒産を申請したのであった。倒産をしても、あの贅沢な絢爛豪華な生活をしていたのである。

 

この男の金のとり方は、バカ高い給料である。いくら借金をして、経営が行き詰まっても、給料として、多くの金を取るのである。

 

このやり方は、トランプ大学の事件でも同じことである。給料に何百万ドルを取るのである。

 

他人に金を出させておいて、自分は豪華な生活をするため、大金を給料として取るのである。他人の金を何だと思っているのであろうか。

 

そして、実際の仕事を請け負い、仕事をしても、金を払わないのである。タージ・マハールの場合、倒産して、すべて処理したが、そのような請負の企業に戻った金は、売掛金の30パーセントいう。彼らは、それに泣き、あるものは倒産し、路頭に迷ったのである。一方のトランプは、優雅な生活をしているのである。

 

こんな人物が「アメリカを偉大にする」などと言えるのか、大統領にしてよいものか、という声が上がっている。

 

ひょっとすると、トランプのこのような「ブラックホール」のような地獄が暴露され、大衆、とくに白人ブルーカラーの支持が一気に消え失せ、トランプ株は、暴落する可能性もあるのではないだろうか。

 

佐藤則男


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