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アメリカの多くの世論調査の中で、筆者がかなり信頼しているワシントンポスト・ABCの調査によると、トランプ大統領の支持率は、4月時点で42パーセントであったのが、36パーセントに落ち込んだ。不支持も5パーセント上がり、58パーセントになった。

面白い結果は、この不支持の中身である。共和党支持者のトランプ支持は、84パーセントから82パーセントに落ちただけで、僅か2パーセントの落差である。共和党支持者が如何にまだトランプを支持しているか分かる。そして、なぜ、共和党支持者のトランプ支持が8割以上になるのか。

この共和党の支持者の根強いトランプ支持が、トランプ氏が大統領であることを支えているのであるが、なぜ、こんなに共和党支持者がトランプ氏を強く支持するのであろうか。

筆者の見方は、共和党支持者は、柔軟性がなく、民主党支持に立場を変える柔軟な態度は、ほとんどないと理解している。筆者の周りの共闘支持者は、「誰が何といおうと、リベラルを否定する」のである。「リベラルは、この世の悪である」と見ているようである。

つまり、「リベラルがアメリカを弱くし、ダメにしている」と見るのである。だから、彼らと話していると、リベラルと聞くだけで顔がゆがむのである。彼らのリベラル嫌いには、論理はなく、感情から来ていること、また、もはや決して動かせない固定観念からきていると筆者は見ている。もはや、彼らは、リベラルと言う言葉自体に嫌悪感を持ち、社会を悪くするという意味が込められていると思われる。

昨日、筆者が共和党支持でトランプ支持だった人が、トランプ不支持に回ったリポートをした。今回の調査でトランプ支持が2パーセント減っているが、このカテゴリーに入る人にインタビューしたわけである。

この「何が何でも共和党支持」のカテゴリーに入る人たちとトランプについて話すと、目につくのは、彼らは、トランプは、伝統的保守主義を代表しておらず、トランプを共和党の一員として見ないということである。彼らは、トランプをただ単なる保守的な人物で、単なる大金持ちとして見ており、共和党の価値観を代表する政治家として見ていないのである。

第一、トランプを政治家として見るアメリカ人が、今、何パーセントいるであろうか。単なるビジネスマンで、ニューヨークのトランプタワーを所有する大金持ち。そして、華やかな社交界を操る男。外国で、汚いことをやり、金を儲ける男。倒産をビジネス戦略として、法律すれすれのビジネスをやる男。そして、自分の家族を甘やかす男。さらに、家族をホワイトハウスに入れ、私利私欲を追求する男、などのイメージを作っている。

このような人物をなぜ、共和党支持者は、なぜ、8割以上もいるのであろうか。

 

佐藤則男

ニューヨーク