donald-trump-trashes-f

トランプ大統領は、北朝鮮の挑発に対し反論したが、いくら北朝鮮がひどいとはいえ、同大統領の表現は、アメリカの大統領としてふさわしくないと筆者は思う。

「北朝鮮がアメリカを脅すことを止めないなら、北朝鮮は、砲火と怒りをもって攻撃され、率直に言って、軍事力であり、これまで世界に見られなかった攻撃を受けるだろう」と言う意味であると筆者解釈する。

一体この大統領は、ただ単なる脅しとして言っているのか、本気で軍事行動をとることを考えているのか?

筆者の解釈は、両方だろうと思う。いかなる言葉で、金正恩が脅されても、アメリカに対する脅しを止めることがないと思う。筆者の想像であるが、おそらく、金氏は、アメリカを諸悪の根源と大々的に宣伝し、国民を治め、鼓舞しているのであろう。自分の独裁政治、恐怖政治をアメリカを悪者にし、非難することで、ごまかしているのであろう。

もし、北朝鮮国民が金氏を捉えたなら、サダム・フセインと同じような運命をたどることも知っていると思う。フセイン氏は、捉えられ、絞首刑を言い渡され、リンチのように殺された。

それにしても、その悪の対象としてのトランプ大統領は、よく合っていると思う。北朝鮮と言う国力から見たら、アメリカとは比べ物にならず、小人のような存在である。ガリバーと小人のような比較であろう。

トランプ氏は、その小人の国の独裁者に向かって、このような脅しをかけること言葉と表現を使うのである。

そして問題なのは、このようなトランプ大統領の言葉と表現がアメリカ人を捉えるのである。

ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、テレビ局では、CNNMSNBCなどのリベラルニュースチャンネルは、トランプ大統領の言葉や表現を批判的に報道するが、アメリカ人の一部に通じる程度だと筆者は、思う。アメリカの大衆のほとんどが、トランプ大統領の政治レトリックに動かされるのではないかと思う。

筆者が恐れるのは、このような表現がアメリカ人のナショナリズムを鼓舞し、反北朝鮮の息が上がり、それをうまくとらえ、トランプ大統領が「先制攻撃」をすることである。

ただでさえ、トランプ支持の動きは、30パーセント台である。ここで一気に国民の支持を得たいなら、戦争を起すことである。戦争を起せば、アメリカ国民は、大統領の下に集結する習性が強くある。これはどの国も共通であろう。

もし、トランプ大統領が先制攻撃をすれば、一体どうなるのだろうか?

核兵器の格納庫にクルードミサイルを撃ち込むと言う。しかし、核兵器を爆発させないよう、ピンポイントの攻撃を行うなどと、軍事に詳しい専門家は言っているが、そんなことは可能なのか。

それよりもまず、北朝鮮の核兵器格納庫の位置をすべて的確に知っているのか。

散らばして格納していると思うのだが、トランプ大統領の先制攻撃で、金氏が反発し、反撃にどう出てくるか。

筆者は、金氏の攻撃目標は、日本だと信じる。韓国は、少なくても、同種の人々である。報復の攻撃対象には、なりにくい。

やはり、その攻撃目標は、日本の米軍基地と考えるのが常識なのであろうが、北朝鮮の技術で、日本のアメリカ軍基地のみを狙うことは考えられない。そんな核兵器による攻撃であれば、多くの日本人犠牲になることは確実である。

つまり、トランプ大統領の過激な北朝鮮非難、脅しは、直接日本の危険となると筆者は見ている。

日本政府の代表、つまり、日本の総理大臣は、直ちにトランプ大統領と会談をしなければならないのではないかと思う

佐藤則男

ニューヨーク