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日本のニュースメディアにアメリカ側からティラーソン国務長官、マッティス国防長官、そして、日本側から小野寺国防大臣、河野外務大臣が出席した記者会見の写真が載ったことは、筆者は、ワシントンポストで知った。

ワシントンポストに乗ったこの4者の記者会見の写真を眺めて、筆者の胸に浮かんできたことは「果たして、日本は、北朝鮮からの攻撃がもしあった場合、このアメリカ側の二人に、日本国家の安全を頼れるかどうか」と言うことであった。

その第一の理由は、混乱に混乱を重ね、アメリカを治めるどころか、アメリカを混迷させているトランプ大統領が、北朝鮮との軍事的対立が起こりそうになった時、日本を助ける決定が下せるかどうか、と言う疑問である。

もし、助けるとしても、アメリカ第一主義は変わらず、多大な日本の犠牲を強いるものになるであろう。筆者は、それだけならよいと思う。アメリカに対する貢献も強いてくるのではないかと心配する。

また、この記者会見に出席しているティラーソン国務長官、マッティス国務長官がどれだけ軍の最高指揮官であるトランプ大統領を動かせるのかさえ疑問なのではないかと思う。

トランプ大統領は、国防、軍事に関しては、マッティス国防長官に任せているようであるし、自らそう言っている。しかし、トランプ大統領のことである。どこまで彼の言葉を信じてよいのか分からない。極端に言えば、いつ、対立が起こり、マッティス氏を首にするか分からない。

マクマスター国家安全保障補佐官も同じである。トランプ大統領の同氏に対する信頼は厚いと思われるが、そのことが心配なのである。何らかの失敗が起こると、途端に担当閣僚を悪者扱いにし、トカゲのしっぽを切るのである。このようなトランプ大統領のマネジメントスタイルを筆者は、Management by Blaming Others and Dismissal (他を責め、首にするマネジメント)と呼んでいるが、実に仁徳のない大統領である。

トランプ大統領に新しく何らかの地位に任命された時から、その人は、いつか責められ、首になることを覚悟しなければならない。釈明の余地も与えられない。それも、一般的に、アメリカの企業は、首切りは、いきなり金曜日の夕方に行うが、同大統領はその手を使う。情けも容赦もない。

こんなトランプ政権に、日本の国防など真剣に考える余地はあるのであろうか。自国の軍事マターで頭がいっぱいで、世界情勢に疎いトランプ大統領を日本国民は信頼し、国防を頼ってよいものであろうか。

筆者には、ぜひ、祖国日本にお考えいただきたいことがある。アメリカの国務省のカウンターパートナーとして、外務省の戦略機能を充実させることである。そして、日本独自の外交方針を打ち立て、実施し、日本独自の国益を考えた外交を展開していただきたいと思うのである。

確かに、トランプ大統領と安倍首相の仲は、お互いの信頼関係を基に築かれた強いものだと言うことは理解するし、評価する。しかし、いつ、ドイツのメルケル首相のように排斥されるか分からないのではないかと思う。

このような時、日本をリードする戦略を生み出すのは、外務省だと筆者は思う。

佐藤則男

ニューヨーク