donald-trump-trashes-f

日本に来て、あちこちで質問されるのは、北朝鮮の核攻撃の可能性、それをアメリカ、つまり、トランプ政権がどう防ぐか、と言う点に集中される。そして、What if, (トランプ政権がもし、北朝鮮を攻撃したら、日本はどうなるか)と言う仮定を想像しての質問である。

筆者は、明確に申し上げたいのであるが、筆者のようなぼんくらな頭では、そのような質問に答えられるわけがない。そんなことを自分で考えたこともない。

アメリカ政府内、専門家の間では、様々なシミュレーションが行われ、いくつかのシナリオが立てられ、選択肢が用意され、それぞれ対処する戦略が練られていると想像はするのであるが、それらの戦略には、それ相当なリスクが伴い、そのリスクの算出に四苦八苦していると想像する。

つい最近、筆者は、このブログサイトで、キューバ危機の例を挙げ、説明を試みた。この時、このリスクの確率の検討に多くの時間と論議が専門家、ケネディ政権のブレーンが参加し、13日間と言う短期間に、問題を解決することができた。

筆者は、この時の核戦争と言う危機は、ケネディ大統領、フルシチョフ首相の「知性」が最終的に働いたと見ている。この二人のリーダーが最終的に「アメリカ国民もソヴィエト国民も、人類全体が核戦戦争で絶滅してはならない」と言う良識が決定したのではないか、と筆者は見ている。

このキューバ危機は、世界が核戦争の勃発に最初に直面した危機であり、二人のリーダーの「知性」が勝利した時と筆者は、高く評価している。

それでは、今度の北朝鮮とアメリカの核兵器による威嚇、核戦争に突入する確率を算出にするに最も難しい点は、金正恩とトランプが常識的なスタンダードで読めない人物であるからであろう。

そして、この二人のリーダーにそれぞれの国のベストなブレーン、専門家がついておらず、すべてがUnpredictable(予測不可能)な点である。

筆者の切れないのこぎりのような頭を使うと、まず、北朝鮮は、アメリカと戦う場合、先に攻撃を仕掛けることしかないであろう。何故なら、Conventional Weapon (通常兵器)で戦った場合、勝ち目はゼロであろう。アメリカ、韓国、日本(戦いに参加することが可能となれば)に圧倒され、瞬くうちに敗戦となるであろう。北朝鮮は、地上から消えるのではないかとさえ思う。

そんなことは、金正恩が一番よく知っていると思う。

それでは、金正恩が核ミサイルを搭載するミサイルをアメリカに向けて発射するのか、グアム島、沖縄に向け発射するのか?

果たして、金正恩は、自分の命と北朝鮮人民の命を投げ捨てる覚悟をしているのか?

そんな覚悟をできる、いや、自分の生涯を核戦争を起こし、人類史上、「極悪人」と言うレッテルを貼られ、尚且つ、北朝鮮国民を道連れにして、生命を捨てると言う大バカ者になる道を選ぶのであろうか?

中国の習近平が重要な役割を演じなければならない。

キューバ危機の時のフルシチョフソ連首相の役割を果たさねばならないと思う。反米で核兵器による攻撃を意図したキューバのカストロ首相を抑えたフルシチョフ首相にならなければならないと思う。

筆者は、トランプ氏個人が正しい決定を下せるとは思わない。ティラーソン国務長官、マッティス国防長官、マクマスター国家安全保障補佐官、それに、ケリー首席補佐官にかかっていると思う。この3人がトランプ大統領をどうコントロールできるかにかかっていると思う。

この3人のブレーンは、核戦争を起し、東アジアの人々を核兵器で地獄の世界に陥れることは、選択肢としてないと思う。

佐藤則男

ニューヨーク