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「大統領なのか、王様なのか?」と言う問いが、この民主義国家の創業国家とも言えるアメリカの法曹界で起こっている。そのもとは、トランプ大統領の私的弁護士であるダウド弁護士とハーバード大学教授のダーシュウイッツ氏である。

この二人は、トランプ大統領が司法妨害行為を行っても、罪にならないと言うことを唱え始めたのである。筆者は、このハーバード大学の教授に以前から、疑問を持っている。頭は切れるのであろうが価値観が外れているように思ってきた。

トランプ大統領は、ロシアゲート事件で、自分に不利な捜査が進行していると判断し、前FBI長官のコミー氏を首にした。この二人の法律専門家は、そのような行動は、大統領として当然である、大統領はそのような権限を憲法上持っている、と主張し、さらに、コミー氏に、疑惑のかかっていたフリン前国家安全保障補佐官の捜査をやわらげるように示唆した。

このようなトランプ大統領の行為は、司法妨害に当たるのではないか、とモラー特別捜査官は捜査を進めていると言われている。この司法妨害が成立すれば、トランプ大統領は、訴追されることになるだろうが、その結果は、辞任、もしくは、議会で弾劾裁判に賭けられる。

ウオーターゲート事件では、司法妨害の疑いで、議会に弾劾裁判、大陪審院の結果を待たず、ニクソン大統領は辞任した。

大統領は、司法権を無視でき、民主主義のシステムの根本である憲法の「上に立つ存在」で、司法妨害は許される、という思想は、危険である。そんなことが許されるなら、民主主義国家と呼べなくなり、アメリカ王政国家になってしまうのではないか。

今後アメリカ国家、アメリカ市民がどうこの問題を取り扱うのか注目しなければならない。

まさに、「トランプ大統領なのか、King Trumpなのか?」という問題に直面しているのである。

 

佐藤則男

ニューヨーク



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