2007年03月19日

Like A Rolling Stones

536cbbc0.JPG$今週のあやしい旅$
さあ週末だ。少し風はあるが良い天気。旅日和。休みだからと寝てなどおられぬ。A Rolling Stone Gathers No Moss(転石コケむさず)だ!出発だ!とヲ−クマンのBGMはローリングストーンズ「Street Fightng Man」。ギャギャ−ンと雄叫びのようなキースのギターで始まるこの名曲でテンション爆発、気合十分。よっっしゃ!!しかし目指すは埼玉、奥武蔵。まったくストリートでもファイトでもないがとりあえずギターを担ぎ午前中のうちに出撃。

午前中の西武線は乗客も少なく静か。ガタゴト揺られつつ初春の町並みを眺望。至福の時間である。朝飯を食わずに出たのでキヨスクで買ったチョコクランキーを静かにかじる。すると向かいに座るトドみたいなおばはんに露骨に嫌な顔をされる。む!これは何か言われるぞ!「カラム−チョやうまい棒は臭うが、チョコは臭くないやん。大目に見とくれや、なあ!おばはん!!」…と心の中で唱えつつおばはんを見る。するとおばはん目をそらす。「む…」と呟き俺は文庫に視線を落とす。するとおばはんこっち見る。おれ再び顔上げる。おばはん目そらす。おれ景色見る。おばはん目そらす。が、自分見られてない事に気付き赤面する。勝った!!まだまだやな、オバチャン…結局何も言われず。人生において何の生産性もないやりとりを繰り広げつつも、電車は進む。ガタゴトン。

飯能駅で秩父線に乗り換え。相変わらず静かな車内。サイケデリック期の不思議かつ悪魔的な名曲「Child Of The Moon」「We Love You」を聴きつつ座る。しかし、何か妙な雰囲気。む、かすかに変なメロディが聴こえてくるぞ。それはあやしくも何処か懐かしいメロディ。一体何じゃ?俺はヲ−クマンを止めた。正体はすぐに判明した。むこう側の、少し頭のファジーそうな青年が、大声で歌っているのだ。しかも曲は「世界中の誰よりきっと」だ。何故?何故その曲を今?頭の中を沢山の?がよぎる。と、俺がチラ見した事に気付いたのか、ズチャズチャこっちに近づいてきた。むむ!これは何か起きるぞ!!

…しかしボーイはそのまま通過。運転室のドアをドンドン叩き、「えっきいんさ〜ん」と話しかけている。彼の頭の中も相当サイケデリックな感じのようだ。しかし俺には何も起きなかった。なので俺はまたヲ−クマンをONにした。

つづく。


$今週のあやしい旅のつづき$

出発から1時間ちょいで目的地に到着。駅前でカレーを食し一服。再び出撃。ここは埼玉県日高市。秩父への入り口にあたる。土曜の昼だが道行く人はまばら。静かな良い町だ。浮遊感に溢れたストーンズ'70年代の隠れ名曲「Coming Down Again」「Winter」を聴きつつ坂道をゆく。軒先から沈丁花の甘い香りが漂う。いいなあ。春だ!曲をくるり「坂道」に変える。これもユル〜い名曲よな…とほのぼのしつつ登りきり、多峯主山の山道に入る。森は深く、けっこう急登。ギターかついでくるのは少ししんどかったか…しかし、一汗かいた頃にあっさり頂上に着いた。
静かだ。そして東京〜秩父方面まで見渡せる素晴らしい眼望を堪能しつつ深呼吸。汚れた都会でこびりついた垢がスシャーと剥がれていくようだ!!うーむカタルシス。たまらんね。

mori3tounosuyama










すると後ろから、妙にじめっとした、陰湿な目をしたオヤヂが上目使いでモソモソと近づいてきた。目はヤモリみたいなくせに、カッコはピッカピカ原色のおしゃれジャージ+スニーカーで決めとるのがなんかチグハグで不気味だ。「あ、あのう〜」。
何だ貴様。何か用か。まさか俺のカッコが気になるのか。貴様と違ってわしゃいつものGパンにランチコート。そして何故かギターを担いでおる。確かに変だが、この程度の山は普段着で十分と事前に見越してきたのだ。何か文句あるのか。ゆってみろ貴様!!

「あの向こうに見えるとんがった山は、なに山ですかね?」

……
「…ああ、あれは秩父の武甲山じゃないですかね」
「ああそうですか。あれが。有名な。そうですか。ああどうも」

俺とヤモリ男の会話は以上で終了した。


人生において何の実益ももたらさないやりとりを経て、多峯主山を後にする。そして麓の巾着田へ。秋は彼岸花でにぎわう(過去ログ10月「Thru The Flowers」参照)この場所だが、今はオフシーズンで静寂に包まれている。土手に腰を降ろし、このためにわざわざ担いできたギターを取り出す。誰もいない草原の哀愁を十分に堪能しつつ、12弦アコギを掻き鳴らす快感。今日は5劼阿蕕な發い燭のう。しみじみ反芻しつつタバコをくゆらす。16時半を過ぎると風も冷たくなってきたので、最後はストーンズ屈指の美しいカントリー・バラード「Till The Next Goodbye」で。初春の心地よい旅に別れを告げた。


midorikinchakuda











$今週のBGM$
behind the buttonsローリングストーンズ。小2のミック・ジャガーソロ初来日からもう20年も聴いているが、いまだに飽きないのが不思議なところだ。しかしリアルタイム体験の先達達の中には30年以上に渡るファンもおるのだから(我がマザーもそう)凄い。ハマルと抜け出せん普遍的な魔力があるのだ、スト−ンズには…なんつってもデビューは'63年でALだけでも40枚近くあるし、それぞれが全然イメージ違う。ブルーズからファンク、レゲエ、ダブまであらゆる年代であらゆるジャンルの曲をやっとるからなあ。下北や高田馬場のロックバーでそういうおぢさん達と語り合うのはとても楽しいが、やはり同年代と語りたいのだ。なので皆もっと聴いてくれ!映画「ブライアン・ジョーンズ」もDVD化したし。興味はあるがマネーが…てヤツは言ってくれ!R用意するけん。哀願。

ちなみに今日の文中で挙げた曲は、「Street〜」以外最新2枚組ベスト「40リックス」には入っていない、ちょいマイナーな、切ない系の隠れ名曲達である。代表曲「Satisfaction」…いまAUのCMでベニ−ケイがカヴァーしている…系の粗野なR&Rだけが取り得ではない。よって40リックスだけでは魅力の半分も伝わらん。ストーンズの魔力は、こういった曲にこそ宿っておる。気になる人はアルバム「山羊の頭のスープ」か「モア・ホット・ロックス」等を聴いてみてほしい。メジャー曲では味わえん、激ディープな音世界を体験出来る筈だ。ちなみに私的ストーンズ裏ベスト曲は上記以外に

・No Expectations(N・ホプキンスのピアノとブライアンのスライドギターが風味絶佳)
・Time Waits For No One(ミック・テイラーの流麗壮絶なギターソロ最終進化形態)
・Dead Flowers(ミックとキースのハモリが最も完璧にキマったカントリーソング)
・Memory Motel(ストーンズ流シティ・ソウルバラードの最高傑作)
・Just Wanna To See His Face(どうやったらこんな曲が出来るか意味わからん)
・MAnnish Boy(ブルーズってどんな音楽?と思ったらこれを聴くべし)
・Back Street Girl(美しさ&物哀しさでビートルズ&ビーチボーイズを凌駕しとる)


以上、
熱く
汚和痢

northmarinedrive49 at 00:16│Comments(7)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by morline   2007年03月19日 11:44
あいかわらず写真が美しいですね。
東京に行った際には、僕も猿ないしはキジとして音もさせて下さい
2. Posted by kim   2007年03月19日 22:29
ギガンテスはいましたか??
3. Posted by ファルコ   2007年03月19日 22:32
素晴らしい写真と、ストンズネタ読み応えバツグンでした。
あらゆる人々との出会い。一期一会とは、良く言ったものです。
ブライアン・ジョーンズ気になりますね。買おうかどうか迷ってました。
4. Posted by 管理人サジタリアス   2007年03月20日 01:08
>>ゲルググモリーネ
うむ。もうそろ帝都襲来かね。勇ある者は来よ。仁なる者も来よ。狂なる者は程度による。それがあやしい探検隊。ウェルカメ。

>>キムカッファン
心優しき大巨人、ギガンテスはいませんでしたが、ちら見ババアは大魔人(ドラクエ3の)そっくりでしたことよ。

5. Posted by 管理人ミレニウム   2007年03月20日 01:18
>>ファルコ
ブライアン、許可が降りんくてストンズの曲は一切使われてないらしいがな。評判は良いみたいだが。ちなみに40リックス収録の「黒く塗れ」はモノラルミックスバージョンなので迫力・悪魔度がちと落ちる。
ステレオ版の方がエコーが効いて不気味度凶悪度が断然上じゃ。AL「Aftermath」か「Hot Rocks」で聴ける。これらについてはいずれ詳しく書く。あとYoutubeでPVやレア映像をかなり見れる事を発見。手始めに「We Love You」「Child Of The Moon」を検索してみ。サイケ期ストンズの狂気を体験すべし。
6. Posted by ようへ   2007年03月21日 19:38
世界中の誰よりきっと!!

季節と書いて「とき」と読むのが流行った時代の歌ですな
7. Posted by 管理人ボーブランメルズ   2007年03月21日 22:28
>>傭兵
瞬間と書いて「とき」とかな
黄金色と書いて「きんいろ」と読むのもありました
そーいやハゲ&スカは「YAHYAHYAH」のあといつの間に凋落したのか

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